iPhone や iPod touch、iPad は「ビジネスツール」としても活用されています。
ウェブサイトを見たり地図を確認したり出来るのはもちろん、専用のアプリがあればファイルの共有や書類ファイルの閲覧なども可能です。
OS(本体のソフトウェア)のアップデートにより外部のキーボードの使用も可能になったため、ますますノートやリーダーとして活用しやすくなりました。
ただ、ファイルの共有や書類(PDF)・画像ファイルの閲覧には、専用のアプリが必要になります。
ここではそんな書類リーダーやメモ共有アプリの紹介と、その使い方の解説を行っています。
※メモ共有&書類リーダー系アプリ解説の1ページ目です。
Evernote
ジャンル:メモ作成&メモファイル共有アプリ
Evernote Web 2008/7 無料
iPhone / iPad 共用可能
・詳細を表示する(iTunes が起動します)
iPhone や iPad / iPod でメモをしたい。
そのメモをパソコンや他の本体でも簡単に見られるようにしたい。
そんな要望に応えてくれるのが、この Evernote です。

Evernote は正式には、テキストや画像ファイル、PDF ファイルなどを複数のパソコンやスマートフォンで共有できるサービスです。
iPhone アプリの Evernote はテキストファイルの編集、つまりメモをしてそれを自動で同期する事ができるため、ここが一番の利点と言えます。
日本語に対応しているため、日本人でも解りやすいのも嬉しい点ですね。
ここでは「メモ&メモ共有アプリ」として Evernote を紹介し、基本的な使い方も解説いたします。
【 利用登録と活用ソフトウェア 】
- 初めて起動する時は「アカウントの作成」を行います。
登録の案内は日本語で書かれているので、特に悩む事はないはずです。
ユーザー名とパスワードは共有先のパソコンや他の本体でも使用するので、ちゃんと控えておきましょう。
- パソコン側では、Evernote の公式サイトにそのユーザー名とパスワードで「サインイン」する事で、ファイルの一覧が表示されます。
https://www.evernote.com/
- サインイン時に「1週間サインインし続ける」にチェックをいれておき、サインイン後の URL をブックマークしておけば、すぐにファイル一覧画面にアクセスすることが可能です。
https://www.evernote.com/Home.action
- ダウンロードページから専用のソフトウェアを入手してパソコンにインストールしておくことでも、ファイルの確認や編集、共有が行えます。
http://www.evernote.com/about/intl/jp/download/
専用ソフトの場合、変更を送信したいときは左上にある「同期」のボタンを押して下さい。
- Evernote は無料で利用できます。
ただし無料期間中は1ヶ月にアップロードできるファイルの容量が 60MB までに制限されています。
この制限は月5ドル(2012年1月現在、日本円で月 450 円)のプレミアム会員になることで 1GB まで拡大されます。(年会費だと 4000 円です)
ただ、メモにしか使わないのであれば無料でも十分な容量だと言えます。
【 操作/活用アドバイス 】
- 起動すると下部にメニューが表示されます。
メニューの「+」のボタンを押すと、新規メモの作成画面になります。

- 「全てのノート」は日時順にメモを一覧で表示します。
- 「ノートブック」はいわゆる「フォルダ」です。
ノートブックの削除や名称変更は iPhone からも可能です。
「お気に入り」にしたメモの確認もこのノートブックから行います。
- 2011年12月のアップデートでノートの作成も行えるようになりました。
まだ登録されていないノート名を入力してファイルを保存すると、そのノートが新規作成されます。
- 「タグ」は登録されているタグの一覧が表示され、そのタグが付けられているメモを一覧表示できます。
- 「検索」はキーワード検索です。
入力した言葉が含まれるメモが一覧表示されます。
中身を表示後は、そのキーワードに色が付いて強調表示されます。
- メモの中身を確認したい時は、一覧の中の任意のメモを少し長めにタップして下さい。(ポンと短くタップしても反応しません)
- 「+」ボタンによるメモの作成画面は以下の通りです。

- 文章を入力する際は画面右にあるキーボードのボタンを押して、キーボードを表示して下さい。
- ノートブック(フォルダ)のボタンで、そのメモを入れるノートブックの選択が可能です。
- タグはソートや検索に使用できます。
複数のタグを入力するときはコンマ(,)で区切ります。
- 「場所」は通常、GPS によって自動的に座標が入力されます。
タップで Google マップが起動して地図を確認できます。
- 「カメラロール」は本体にすでに保存されている写真を添付します。
「スナップショット」はカメラが起動し、添付する写真の撮影を行います。
- 「ボイス」は音声メモの録音が行えます。
- メモを作成して保存すると、すぐに自動でサーバーへの同期、ファイルの共有が行われます。
- メモの中身を表示すると、以下の様な画面になります。

- 左上の薄い「★」マークをタップすると色が付き、「お気に入り」に登録され探しやすくなります。
- 画面右下の「編集」ボタンで内容の編集が行えます。
- メール/プリンターのボタンを押すと、そのメモをメールで送ったり、無線 LAN で繋がっているプリンターに出力する事が可能です。
メールは「HTMLメール」になるのでご注意下さい。
- 「全てのノート」画面の左上にある「設定」のボタンを押すことで、Evernote アプリの設定/情報画面を表示する事が出来ます。
- 設定画面の「Evernoteのメールアドレス」にメールを送信することで、その内容が自動的に Evernote に登録されます。
- その月の使用量などはこの設定画面で確認できます。
- 「オフラインノートブック」はノートの内容をローカル(デバイス側)に保存して、回線が繋がっていなくても利用できる機能です。
しかしこれを利用するにはプレミアム会員にならなくてはいけません。
Evernote(iTunes 起動、iPhone / iPad 共用)
GoodReader
ジャンル:ファイルリーダー
Good.iWare Ltd. 2009/3 115円
・詳細を表示する(iTunes が起動します)
・iPad 版の詳細を表示(iTunes が起動)
PDF ファイルやテキストファイル、エクセルやパワーポイントのファイル、さらに動画まで読み込めるファイルリーダー(閲覧用ソフト)が、この「GoodReader」です。
ファイルの高速な表示が可能で機能も豊富、その完成度の高さであっという間に iPhone 定番のアプリになりました。
Evernote のようにテキストファイルの編集も可能です。

GoodReader は非常に多機能で、単なるリーダーに留まらない使い方が出来ます。
(アップデートも頻繁で、機能は増え続けています)
ここでは初心者向けに基本となる使い方とファイル転送の方法、さらにオンラインストレージ(オンライン上のデータ保存庫)である「Dropbox」や「SafeSync」との連携について解説しておきましょう。
【 ファイルの転送方法 】
- GoodReader はまずファイルを転送しなければ活用できません。
一般的な転送方法には「ブラウザから行う」「USB 接続して行う」の2つの方法があります。
- ブラウザに URL を入力して Wi-Fi 通信で転送
- パソコンを起動し、ブラウザ(Internet Explorer や Safari など)を起動する。
- GoodReader を起動し、左下のボタンを押す。

- WiFi-transfer という画面が出るので、そこに書いてある IP-address か Bonjour-address を、パソコンのブラウザに入力する。
(なお、IP-Address は変わる場合がありますが、Bonjour-address は変化しないので、ブックマークして使うなら Bonjour にしましょう)

- ファイル一覧の画面が開くので、「参照...」のボタンを押してファイルを選択し、「Upload selected file」のボタンを押せば、iPhone / iPad / iPod 側に転送されます。
- USB 接続で iTunes を通して転送
(以前は USB 接続時に利用できる専用の転送ソフトウェアが公開されていたのですが、iTunes を通しての転送に変更されたため、現在専用ソフトは公開されていません)
- お使いの iPhone / iPad を USB でパソコンに繋げます。
- iTunes 起動後、繋がっている iPhone / iPad を選択し、上部のタブから「App」を選びます。
- 一番右のスクロールバーで下までスクロールさせます。
- 「App」の項目の中から GoodReader のアイコンを選びます。
- 「追加...」のボタンを押して、転送したいファイルを選択し、「同期」を行います。

【 操作/活用アドバイス 】
- 起動すると以下の様な画面になります。

- 「My Documents」で入れているファイルを閲覧します。
- 「Web Downloads」はネット上のサービスやウェブサイトからファイルを取り込みます。
- 「Import pictures」は iPhone 内の写真/画像をファイルとして追加します。
- パソコンから転送したファイルは「My Documents」で確認できます。
ファイルの上で指を横にスライドすると「Delete(削除)」のボタンが表示されます。
- PDF ファイルを選んだときは以下の様な表示になります。

- 中央部タップでメニュー表示。
上部と下部をタップすると上下にスクロール、及びページめくり。
左端と右端をタップでページがその方向に移動します。
- ピンチ操作で拡大/縮小します。
- ダブルタップで1段階拡大です。二本指タップは1段階縮小になります。
- 移動切替のボタンを押すと、全方向スクロールと上下のみスクロールを切り替えられます。
- テキストファイルを選んだ場合は文章が表示されますが、初期状態では日本語に対応していません。
テキストファイルを開いた状態で下部の設定アイコン(歯車)をタップし、Text Encoding を選択、下の方にある「ShiftJIS」を選択して下さい。
(なぜかメニューに戻ってから変えても正常に反映されません。 テキストファイルを開いた状態で設定画面を開き ShiftJIS を選んで下さい。 一度正常になると以後はそのまま反映されます)

- テキストファイルの下部のアイコンは以下の様になっています。

- 編集ボタンを押すとテキストファイルの書き込み・編集が可能です。
- 再生ボタンを押すと、テキストファイルが自動でスクロールするようになります。 スクロール速度は設定で変更可能です。
- 画像ファイルを選択した場合、下部のメニューは以下の様になります。

- 再生ボタンを押すとスライドショーになります。
設定の「Viewing pictures」でスライドショーの速度や画像のリピート/シャッフルが可能です。
- 他にも音楽や動画のファイル、エクセル(xls)やパワーポイント(ppt)のファイル、HTML などが読み込めます。
zip にも対応しており、選択すると自動で解凍が行われます。
(未解凍のままでの閲覧は出来ません)
- ファイル一覧画面で右上の「Action」のボタンを押すと、拡張機能ボタンが表示されます。

- パスワード保護(Protect)は、先に設定の「General Settings」で緑色の「Set Password for files & folders」を選択し、パスワードを設定しておかなければなりません。
パスワード保護はファイルとフォルダの双方にかける事ができます。
- ★を付けておくと、検索画面で「Starred」のボタンを押したときに★のファイルだけを表示できます。
- iPad 版も機能は同じですが、メニューの表示方法やアイコンの絵などが変更されています。
「My Documents」は常に左側に開かれており、他は右側のメニューにまとめられています。
アイコンは以下の様に変化しています。

- 画像追加は本体の写真や画像をファイルに追加するもので、iPad 版ではアイコンになりました。 縦と横の切替はなくなり、回転のロックに変更。
外部出力は接続した外部モニターでファイルの表示を行うものです。
【 GoodReader とオンラインストレージの連携 】
Dropbox とはネット上にファイルの保存スペースを持てるもので、俗に「オンラインストレージ」と呼ばれるサービスの1つです。
Dropbox は無料で 2GB(有料で最大 100 GB)の保存スペースを持つ事ができ、ファイルの出し入れが簡単で、さらに複数のパソコンやスマートフォンでファイルを簡単に共有することができます。
GoodReader と連携させてファイルのやり取りを行う事も可能です。
このサービスを使うと Evernote のように、GoodReader でもファイルの共有や、GoodReader 側で編集したテキストのアップロードが可能になります。
メモのアップロードや共有なら Evernote を使った方がお手軽なのですが、GoodReader + Dropbox は多用なファイルに対応できる利点があります。
ここでは GoodReader と Dropbox の連携の方法を解説いたします。
- まず Dropbox の専用ソフトをダウンロードし、パソコン側にインストールする必要があります。
以下の Dropbox 公式サイトで「Download Dropbox」をクリックし、ダウンロードしたファイルを実行して下さい。
https://www.dropbox.com/
- 初めて起動する際にはアカウントの登録を行う必要があります。
「Welcome to Dropbox」の画面で「I don't have a Dropbox account」を選択し、次の画面で名前、メールアドレス、パスワードを入力します。
容量の選択画面では無料(Free)の 2GB を選んでおきましょう。
- iPhone側で GoodReader を起動し、「Web Downloads」を選択、さらに「Connect to Servers」を選びます。
(iPad の場合は右のメニューに最初から Connect to Servers があります)
下の方にスクロールさせる(iPad は Add のボタンを押す)と「Dropbox」があるのでこれを選択します。

- 名前やパスワードの入力画面が出ます。
「Readable Title」は表示する名前ですので何でも構いません。
「User」と「Password」には Dropbox に登録したメールアドレスとパスワードを入力して下さい。
- これでリストの上に登録した Dropbox が表示されます。
あとはタップするだけで Dropbox の中身が表示され、ファイルをタップするだけでダウンロードが行えます。
SafeSync とはウィルスバスターでおなじみの日本の会社「トレンドマイクロ社」が運営している有料のオンラインストレージです。
無料で利用できないのが難点ですが、なんと保存量が無制限で、ファイルサイズを気にせず気楽に活用できるのが最大の利点です。
※残念ながら保存量には制限が出来てしまいました。
20GB で1年 4480 円、月額 約373円となっています。
パソコン側でのファイルの出し入れは Dropbox と同じ自動同期で、他のパソコンやスマートフォンとも簡単に共有できます。
日本のサービスですからパソコン側のメニューやヘルプが全て日本語で表示されるのも長所と言えるでしょう。
iPhone や iPad との連携も売りにしていて、iOS 用のアプリを公開しており、対応している動画をストリーミング再生することが可能です。
(対応形式は XVID、WMV、FLV、MPEG4、デジカメや携帯で撮影された QuickTime 対応動画)
ただ、文章や画像のリーダーとしては GoodReader の方が性能が良いため、iPhone / iPad では GoodReader と連携させて使うのがベストでしょう。
以下では、GoodReader に SafeSync を登録する方法を解説いたします。
- まず SafeSync と契約し、専用のツールをパソコン側にインストールする必要があります。
以下の SafeSync 公式サイトをご覧下さい。
http://virusbuster.jp/safesync/
登録や案内は日本語で説明されますので、悩む事はないでしょう。
- iPhone 側で GoodReader を起動し、「Web Downloads」を選択、さらに「Connect to Servers」を選びます。
(iPad の場合は右のメニューに最初から Connect to Servers があります)
下の方にスクロールさせる(iPad は Add のボタンを押す)と「Any WebDAV Server」があるのでこれを選択します。
- 名前やパスワードの入力画面が出ます。
「Readable Title」は表示する名前ですので何でも構いません。
「URL-address」には「https://dav.safesync.jp」と入力して下さい。
「User」と「Password」には SafeSync に登録したメールアドレスとパスワードを入力します。

「Chunked transfer」は ON のままにして下さい。
入力が終わったら右上の「Add」のボタンを押します。
- これでリストの上に登録した SafeSync が表示されます。
あとはタップするだけで SafeSync の中身が表示され、ファイルを選べばダウンロードが行えます。
- iPhone の場合、オンラインストレージからファイルをダウンロードする時に、「Not now」と「Go there」のボタンが表示されます。
Not Now は「今は確認しに行かない」、Go there は「ダウンロード状況をすぐ確認しに行く」という意味です。
iPad の場合はダウンロード状況がトップメニューに表示されているため、上記の選択は表示されません。
- ダウンロードを行うと「Web Downloads」の「Recent Downloads」の画面にそのファイルが表示されますが、これはダウンロード状況の確認です。
タップすることでそのファイルは「My Documents」に移動します。
移動したのを確認したら、もう削除して構いません。
- オンラインストレージへのアップロードは、そのオンラインストレージの画面を開いて下部にある「Upload」のボタンを押して下さい。
My Documents にあるファイルが一覧表示されるので、任意のファイルを選んでアップロードを行えます。
- パソコン側で Dropbox や SafeSync のファイルを出し入れするのは、共有用のフォルダ(Dropbox はマイドキュメントの中にある My Dropbox、SafeSync は専用ツールで指定したフォルダの中)にファイルを移動させるだけです。
ここに入れたファイルは自動的にサーバーに送られます。
- GoodReader は他にも、iDisk(MobileMe iDisk)、Google ドキュメント、box.net、FilesAnywhere、MyDisk と言ったサービスが登録されており、Dropbox と同じ登録方法で利用可能です。
(ただし iDisk はかなり高額、Google Docs はドキュメントファイルのみ、FilesAnywhere は高額プラン以外は自動同期なし、MyDisk は 30 日アクセス無しで強制削除されます)
- 上記以外のサービスでも、SafeSync と同じ方法や、ブラウザ(Browse the Web)を通して利用可能なものもあります。
- 以下に GoodReader で利用可能な、代表的な自動同期のオンラインストレージサービスを記載しておきますので、参考にして頂ければと思います。
(データは 2011/2 現在)
- Dropbox
無料時:2GB、 月$9.99:50GB、 月$19.99:100GB
- Box.net
無料時:5GB、 月$9.99:25GB、 月$19.99:50GB
- Sugarsync(日本語対応)
無料時:5GB、 月525円:30GB ~ 月2625円:250GB
- SafeSync
(日本語対応)
無料なし、年4480円(月373円):20 GB
GoodReader(iPhone / iPod touch 用)
GoodReader for iPad(iPad 専用版)
(上記リンクは iTunes が起動します)