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タイムギャル レビュー

タイムギャルタイムギャル
レーザーディスクゲーム ムービーゲーム
タイトー(日本)
840 円、買い切りアプリ。課金コンテンツあり
レビュー公開:2017/5/8
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1980 年代の全編アニメのゲームを復刻

アニメや映画の最中に突然レバー操作が表示され、それを素早く行うと映像が進み、ミスすると失敗映像の後にリトライになる、1980 年代にヒットした「レーザーディスクゲーム」。
その人気作がスマホに移植されています。
タイムギャル」です。

原作は 1985 年に公開されており、色々な意味で当時を物語る作品です。

アニメの絵柄や雰囲気は今見るとさすがに古く、解像度(画質)も低いのですが、懐かしく感じる人も多いでしょう。
レーザーディスク(LD)というのは DVD の前に普及していた映像記録ディスクですが、レンタルの禁止や価格の問題があり、ビデオテープの代替にならないまま消えていきました。

レーザーディスクゲームは LD の頭出し機能を利用したものですが、ゲームとしては単純な「覚えゲー」で、どこでどういう操作をするのか暗記してしまうと誰でもクリアできるシロモノ。
当初は物珍しさでヒットしましたが、衰退も早く、アーケード(ゲームセンター)での実働は2年ほどに過ぎません。

ただ、アニメファンを中心に今でも語られることが多い作品です。
移植が発表された時には Twitter で大きな話題になったようで、ここでも資料的に取り上げておきたいと思います。

なお、この作品はタイトーの古いゲームをスマホに移植していく「TAITO CLASSICS」という企画の1作目で、今後さらに レイストーム などの既存アプリのリニューアルや、たけしの挑戦状 などの復刻が予定されています。

タイムギャル
タイムギャル

ゲームの説明は冒頭の1行で述べたもので全てです。

アニメの映像が流れ、その最中に矢印やボタンが出てきます。
それを素早く入力し、成功すればそのまま継続。
入力が遅かったり間違っていると、短い失敗シーンが流れてミス
となり、少し前から再開します。
何度かミスするとゲームオーバーですが、コンティニューは何度でも可能です。

最近のゲームでもムービーの途中に簡単な入力を求められ、失敗するとダメージを受けるシーンがありますが、それがずっと続くような内容ですね。
最近はこうした入力付きのムービーを「QTE」(クイック タイマー イベント)と呼びますが、それのハシリです。

ただし、簡単な訳ではありません。
失敗したら即ミスだし、入力受付時間があまりに短く、一瞬で判断しないとすぐアウト。
最初にやった時はあっという間にゲームオーバーになって唖然としました。
これ、当時はみんなこの難易度でやってたのか…?

しかし入力タイミングや入力方向は毎回同じため、覚えてしまえば逆に楽勝で進めます。
完全なる「覚えゲー」であり、テクニック云々は存在しません。

何度か成功するとクリアとなり、次のシーンへ。
1つのシーンは短いものは 20 秒、長いものでも1分ほどで、短いアクションシーンが続きます。
タイムギャルの名の通りタイムスリップもので、各シーンは恐竜時代や原始時代、中世、現代、未来とバラエティーに富んでいます。
出現する順番は毎回異なり、特定のシーンが出て来ないこともあります。

タイムギャル プレイ画面の矢印
※こんな風に画面中央に矢印が出てきて、その方向のボタンを素早く押します。
入力方向が解っていれば事前に連打しておいても OK。
右上の NAVIGATION は課金購入しないと使えません。

タイムギャル 三択画面
※こんな行動選択シーンも出て来ますが、ヒントのない三択で間違ったらアウトって、アーケードゲームで許されるのか…?
こういうのも OK な、大らかな時代だったということなのでしょうね。

スマホ版は難易度の設定が可能です。
まあ最低の LEVEL 1 にしても、後半は矢印が出た瞬間にアウトになるような、覚えていてもミスるぐらいの難度になっていきますが。
さらに高レベルだと矢印が「?」になる、鬼畜なシーンも出て来ます。
(移動先が光るため、それで方向を判別することは可能)

また、トレーニングとムービーシアターが用意されていて、クリア済みのシーンを再プレイしたり、アニメだけ眺めることができます。
シアターは失敗シーンも再生可能です。
(ただし一度その失敗シーンを見ておく必要あり)

課金要素として、開発時の設定資料を見られるギャラリーが 480 円、プレイ中に次の入力方向を確認できるナビゲーションが 120 円で用意されています。

タイムギャル ミスシーン
※ミスすると急にコミカルなデフォルメキャラになる。
失敗シーンも場面ごとに用意されているので、それを集めるのもゲーム要素?

タイムギャル ムービーシアター
※ムービーシアター画面。クリア済みのシーンを自由に視聴可能。
別パターンが存在するシーンがあり、入力方向も違うので、引っかからないよう注意。

私はコアなアニメファンではないし、原作もゲーセンでチラッと見たことがあるぐらい。
ゲーム自体も変化のない QTE で、シンプルな覚えゲーなので、琴線に触れないアプリなのですが…
そうした人が評価すべきものではないのでしょうね。

ゲーム史やアニメ好きの間では、伝説的に語られてきた作品です。
最初から最後までアニメムービーだけで構成されているゲームなんて今はもうないので、一周回って目新しさがあるかもしれません。
もしかすると、今流行りのアニメでコレをやったら好きな人にはウケるかも?

原作が好きだった方やアニメファンなら、注目のアプリと言えるでしょう。

タイムギャルタイムギャル(iPhone 版、iTunes 起動)

タイムギャル(Android 版、Google Play へ)

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