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修羅道 レビュー

修羅道修羅道
剣劇対戦アクション
GANBARION(日本)
本体無料、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/1/24
iPhoneAndroid

地獄を描いた和製インフィニティブレード

現世で戦いに明け暮れた者が墜ちるという地獄「修羅界」。
体を失い、鎧をまとう魂となった男が、なおも剣を片手に修羅の道を歩み続ける、1対1の武器格闘和製アクションゲームが公開されています。
修羅道」です。

修羅道

とにかく初見のビジュアルのインパクトが凄い。
地獄の伏見稲荷のような千本鳥居の立ち並ぶ階段、石灯籠で照らされる地蔵と墓の並ぶ 3D の風景が、和のダークファンタジーを強烈に表現しています。

バトルはガードと攻撃のみのシンプルなシステム。
ただし簡単ではなく、実際にストアレビューには「難しい。★1」みたいな意見が並んでいます。
ただ、コツさえつかめば普通に進める、無理な難易度ではないので、私的にはちょうど良いバランスだと思います。
難点だと思ったのは、ちょっと単調なことですね…

アプリ本体は無料。スタミナはなく、いくらでも遊べます。
ただ、時間が経たないと開けられない時限式の宝箱があり、これを早く開けるのに広告の視聴や課金アイテムが必要になります。

修羅道
修羅道 ボス戦

ゲームは毎回、レベル1で最下層から始まります。
修羅道は延々と続く一本道で、主人公はそこを自動で走っていきます。
たまに分かれ道がありますが、自由に動き回れるようなゲームではありません。

しばらくすると敵が待ち構えており、そのまま戦闘に。
画面右側をタップして攻撃、左側を押しっぱなしでガード。
基本はこれだけ。

連打すれば連続切りを繰り出せますが、攻撃する度にスタミナが減っていきます。
スタミナはそれほど多くなく、すぐに尽きてしまうので、ガンガン斬りかかることはできません。
攻撃した後は休むことが必要。

ガード中は敵の攻撃を防ぐことができ、インフィニティブレードのように攻撃できるタイミングが決まっている訳ではありませんが、防いでから反撃するのが攻略の基本ですね。
ただし、ガード中はスタミナが回復しません。
また、敵の攻撃によってはガードしても体力を削られます。

そしてガードすると、赤いガード耐久ゲージが貯まっていきます。
これはガードを解除していないと回復しません。
そしてこの赤いゲージが振り切れてしまうと… ガードを崩され、すごく大きなスキができます。
この時に攻撃されると大斬りを食らい、体力がゴッソリ減ってしまいます。

しかし攻撃が当たる直前に、完璧なタイミングでガードを行うと、相手を蹴り飛ばして体勢を崩すことができ、その後の攻撃で大ダメージを与えられます。
しかもこの時の攻撃はスタミナを消費しないため、逆にスタミナが増え、ガード耐久ゲージも回復してくれます。

狙いすぎると逆にやられますが、ジャストガードのタイミングを覚え、無理ない範囲で狙うのがコツでしょうか。

画面を二本指タップすると、武器に応じた剣技が発動します。
それは回転斬りや連続斬りであったり、自身の強化であったりしますが、スキがある上にスタミナを大きく消費します。
スタミナ管理が重要なゲームなので、ムダにそれを減らすのは死に繋がります。
相手がガードしている時に強化したり、ガード後や連続攻撃後を狙うといった使い方が必要です。

修羅道 ガードゲージ
※敵の攻撃をガード! 画面左の円の外周にある赤い部分がガード耐久ゲージ。
これが1周してしまうとガードブレイクになってしまう。
ブレイクされそうなら、無理に攻めるしかないことも…

修羅道 ジャストガード
※これはジャストガード発生シーン。紫色の閃光が走ります。
この後、主人公が蹴りを出して相手がのけぞるので、すかさず攻撃を叩き込みましょう。

修羅道 鍔迫り合い
※あまり起こりませんが、攻撃がぶつかると鍔迫り合いのシーンに。
ボタン連打で相手を吹き飛ばせます。連射はそこまで早くなくても OK。

敵を倒すと、武器が入った「葛箱」が手に入ることがあります。
武器自体が直接ドロップすることも。

また、敵を倒した後や道中には「鬼火」が現れます。
これはタップで回収でき、黄色の時に取れば霊片と呼ばれる資金を得られ、青い時に取れば体力が回復します。

武器はこの霊片を使って強化でき、さらに5段階まで強化した後に素材を使えば、上位武器に「昇位」させることもできます。
ただ、上位武器は装備できるレベルが決まっていて、前述したように最初は必ずレベル1からなので、スタート時には使えなくなります。
最終的には各レベルに合わせた武器を用意し、持ち替えながら戦っていくことになるでしょう。
いらない武器は解体して素材にすることができます。

武器は 刀、大鉈、斧 の3種類。
は攻防が素早いのですが、威力や防御に劣ります。ガードブレイクされやすいのが辛いところ。
は逆に遅い武器で、一撃の威力とガード値に優れますが、攻防の切り替えが遅く、相手が刀の場合、攻撃直後に反撃されるとガードが間に合いません。
大鉈はその中間で、バランスが良いのはコレですね。

やや辛いのは、やられるとその場に霊片(黄色の鬼火)を全部落としてしまうこと。
特殊なアイテムを使わない限り、霊片を保持したまま帰還することはできません。
倒れた場所に戻れば回収できますが、たどり着く前に死んでしまうと前の分は消えるので、最初は貯まり次第使うようにしましょう。

幸い、ボスでやられても少し手前で回収できるので、「ボスを倒せないから回収もできない」ということにはなりません。

修羅道 鬼火
※宙に浮いている鬼火。体力最大の時に青で取ると、左下の薬壷が貯まっていき、ピンチの時はそれを使って回復できます。
低い階層だと黄色で取っても霊片の入手量は少ないので、まず青で取って薬壷を満タンにして、黄色はそれから集めていきましょう。
もし取り切れない時や、色が変わるタイミングを待てない時は、主人公の足をタップ。
ゆっくり歩くようになるので、逃さずに済みます。

修羅道 武器リスト
※武器画面。武器の能力値とスキルはランダムで、同じ武器でも性能が違っていたり、付いているスキルが異なったりします。
発動しやすい有用なスキルが付いているものをメインにしたいですね。

修羅道 商人
※ある程度進むと(6階以降?)、分かれ道に提灯の付いた看板が出て来ることがあり、そちらに行くと商人と出会えて、取引することができます。
いらない武器を売ったり、帰還アイテムや昇位素材を買うことが可能。
武器を売れば大量の霊片を手軽に得られるので、解体せずに持っておくのも良いです。

難点は、冒頭で述べたように単調なことと、時限制の宝箱ですね…

初めてグラフィックを見た時のインパクトはすごいのですが、ずーーーっとそのまま。
10階突破しても、20階突破しても、見た目は何も変わりません。
敵の姿もほとんど同じ。

どんなにインパクトがあっても、延々と同じだと見慣れるし、飽きてくる訳で…
もう少し変化はないのか、と思ってしまいます。

そして時間が経たないと空けられない、例のクラロワ式の箱。
20 分で開く箱や、6時間で開く箱があり、同時に開けられるのは1つだけ。
20 分の箱は動画広告を見ても開けられますが、そのうち数時間かかる箱でスロットは埋め尽くされ、待つか課金しないと箱を得られなくなります。
この手のゲームにありがちな展開。

まあ、箱が手に入らなくても武器がドロップすることがあり、その確率はそれほど低くなく、霊片も貯めないといけないので、気にせずに遊ぶことはできるのですが…

ゲームが進むと 24 時間とかの箱も出てきて、「いい加減にしろ」となる。
さらに 10 階突破すると「羅生門」というショートステージをプレイできるのですが、ここで手に入る葛箱はなんと 48 時間!
さすがにこれはウンザリ。待ってる間にゲームがどうでも良くなるレベル。
しかも開けないと所持スロットが埋まったままになるので、もはや邪魔だという…

修羅道 48時間箱
※赤い箱が恐怖の 48 時間、丸二日宝箱。ログインボーナスの箱も 24 時間。
無料アプリだから収益化を考える必要があるのは解りますが、世の中には限度ってものもある訳で…
3つの武器スロットも機能していない印象。
レベルの足りない武器はセットできないので、レベルアップ後に使う武器を用意しておく事ができない…

修羅道 ショートカット犬
※10 階を突破すると、分かれ道にショートカット用の黒金色の狛犬が現れるようになります。
22 階でやられても「落とした霊片の回収が大変だー!」となることはなく、ショートカット2回で簡単に 20 階まで移動できます。21階でやられたらダメだけど。
最初の目標となるのは 30 階。しかし修羅の道はまだまだ続いていきます。

ゲーム的なボリュームで劣る点もありますが、海外の勘違いしたニッポンポンではない、このダークで純和風の 3D ビジュアルや、キャラのモーションは一見の価値があります。
BGM もとても良い雰囲気です。

バトルも最初は難しいですが、少し慣れれば勝てるようになり、武器の強化と収集が楽しくなってくるでしょう。
私的には、初期のインフィニティブレードにあった「戦闘の合間の静けさ」を感じられるのも好みですね。

今の時点では「この次が見たい」と思う作品です。
まだ物足りなさも強いのですが、この作品の拡大版や続編があったら、ぜひプレイしたい。
そんな内容です。

とりあえず本体無料ですし、一度は見ておきたいアプリでしょう。

修羅道修羅道(iPhone 版、App Store)

修羅道(Android 版、Google Play へ)

※Youtube 公式 PV

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