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魔女の迷宮 レビュー

魔女の迷宮魔女の迷宮
ローグライク(不思議のダンジョン系)
オレンジキューブ(日本)
本体無料、アイテム課金あり
レビュー公開:2018/4/17
iPhoneAndroid

メーカー製の日本型ローグライク登場

プレイごとにレベルは1から、ダンジョンはランダム生成、プレイヤーの経験がモノを言う…
何度でも遊べるゲームシステムと、思考性の高いシビアなゲームバランス、そこから来る高度なやり込みが備わった、人気のゲームジャンル「ローグライク」。

そのローグライクゲームの大定番は「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」に代表される「不思議のダンジョン」シリーズですが、その不思議のダンジョンをかなり忠実に踏襲しているメーカー製のローグライクゲームが登場しました。
魔女の迷宮」です。

魔女の迷宮

スマホの日本メーカー製ローグライクゲームは、これまで死屍累々の状態でした。
日本のメーカー製スマホゲームの 99.89 %はソーシャルゲームですが(誇張あり)、経験と思考で困難を突破していくローグライクのゲーム性と、課金で強さが左右され、手軽さが好まれるソーシャルゲームは、完全に相反しています。
それを無理に融合しようとして失敗し、ソシャゲのレッドオーシャンに沈んでいったゲームは数えきれません。

しかしこの作品は、日本のメーカー製でありながら、非ソシャゲのローグライクゲームです。
本体無料の課金型アプリですが、課金要素は倉庫の拡張や新キャラの購入などで、無理に買わなくても「ちゃんとしたローグライクゲームを」プレイすることができます。

開発したのはオレンジキューブというメーカーで、ソーシャルゲームの「クリスタル オブ リユニオン」で知られていますが、私的には 勇者と1000の魔王(運営終了)で記憶に残っています。
ドットキャラが良く、遊びやすいゲームを作るメーカーの印象です。

一口にローグライクと言っても色々あり、特に日本のものと海外のものは違います。
日本のローグライクは「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」で知られるようになったため、そのシステムがベースとなっており、今作はその「不思議のダンジョン」系
つまりオーソドックスな日本型ローグライクで、我々がよく知っているルールです。

画面下にある方向キーで移動、ボタンで攻撃やアイテム使用を行います。
大きな移動ボタンがあるインターフェイスは古くさく感じるかもしれませんが、ローグライクは1つの操作ミスが致命的になるため、こんな風にボタン式の方が安心してプレイできます。

このインターフェイスは Rogue Ninja勇者ダンジョン魔王ローグ と似ていて、スマホのローグライクの定番と言えますね。

ローグライクを知らない人だと、一見アクションゲームのように見えるかもしれませんが、このゲームはターン制。
こちらが1歩動くと相手も1歩動く方式で、こちらが動かない限り、相手も動きません。
ピンチの時はあわてずに、よく考えながら行動することが大切です。

ダンジョンはプレイするごとに変わり、落ちているアイテムや、モンスターの位置も毎回違います。
内部を捜索し、装備や魔法の巻物、薬などのアイテムを拾いながら、モンスターを撃退し、階段で下層に降りていきます。

基本ルールは「不思議のダンジョン」系そのままで、自動マッピング、足下のアイテムの使用、通常移動と高速移動の切り替え、足踏みによる回復など、不思議のダンジョンにあった操作は不足なく受け継がれています。

魔女の迷宮 プレイ画面
※ルールは初代トルネコそのまま。
通路では近くしか見えないスポットライト状態に。
部屋に敵が多い時は通路に逃げて戦いましょう。
敵が近付くとそちらに自動で向いてくれます。
道具や矢のボタンの上にアイテム所持数や残弾数が書いてあるのが親切。

ヘンにオリジナルにこだわらず、あえて「不思議のダンジョン系の再現」を重視している印象ですが、いくつかのオリジナル要素もあります。

まずモンスターが落とす「クリスタル」。
これはアイテムとは別枠で3~4つ所持することができ、落としたモンスターに応じた効果が発動します。
例えば、弓を撃つモンスターのクリスタルなら前方3方向に遠距離攻撃、混乱を使うモンスターが落としたものなら部屋の中のモンスターを全て混乱させることができます。

そして数々の初心者向けの調整。
簡単という訳ではありませんが、様々なところに初心者向けの配慮が見られます。

例えば、状態異常の時間がかなり短く、厄介な特殊能力を持つ敵も少なめ。
未鑑定の杖を敵に振ったら、即座に効果が使用回数も含めて判明する。
モンスターハウスの罠が少なく、やられても広告の視聴で装備を持ち帰れ、ダンジョンにはチェックポイントがあって次回はそこからのスタートが可能、などなど…

正直、ローグライクに慣れた人だと「甘い」と思う程ですが、しかしこういうゲームの方が間口を広める意味では良いのかな、とも思います。
それに後半のダンジョンになると、やはり難易度は高くなります。

ダンジョンを終えると、村の画面に戻ります。
村にはショップ、倉庫の他に、チケットを使ってペットを「遠征」に行かせる施設があります。
チケットが課金アイテムなので、遠征はガチャとも言えますが…
ただ、ガチャと言うほど強力なものを得られる訳ではありません。

一応、遠征でないと得られないレアアイテムもあるようですが、ローグライクなので持ったままダンジョンで死んだら無くなりますし、最後のダンジョンはアイテム持ち込み禁止です。

※アップデートで最後のダンジョンもアイテム持ち込み可能になりました。
ただ、持ち込まなくてもクリアできる難度です。

魔女の迷宮 ボス戦とクリスタル
※初級以外のダンジョンの最下層には、いかにもボスって感じのモンスターが。
このゲーム、全体的に初心者向けの調整ですが、ボスだけはかなり手強いので注意。
ザコとアイテムがどんどん湧き出てくるので、立ち回りが重要です。
強力な杖(HP 半減の杖など)は無効化されます。
右はクリスタル。割と入手でき、持ち帰り不可、持てる数も少ないので、どんどん使っていきましょう。

魔女の迷宮 村とダンジョンリスト
※村の画面。施設の拡張といった要素はありません。
右はダンジョンの選択画面。クリアで★1、アイテムを持ち込まずにクリアで★2、持ち込みせずに途中からのスタートで★3になります。
パズルダンジョンでは様々なテクニックを学べますが、ローグに慣れた人にはおなじみのものばかり。

とても良く出来ているのですが、やっていて気になるのは…
合成や壷など、トルネコやシレンにあったいくつかの要素がないこと。

シレンは最終的に、「合成の壷」を使ってアイテムを強化していくのが楽しみでした。
それは後にトルネコにも導入され、定番のシステムとなったのですが…
今作は「トルネコ1の再現」に近く、合成がありません。

初心者向けとしては、そうした難しいシステムはない方が良いのかも知れませんが…
それを楽しんできた者だと、正直物足りない。
この点については、それがある 勇者ダンジョン魔王ローグ の方が良いですね。

また、ダンジョン内にショップがありません。
よってドロボウもありません。

思わず盗みをして、初心者が店主にボコられるのを防ぐためでしょうか?
しかし良く出来ているだけに、「今まであったものがない」というのが余計に気になります。


※やられちゃったシーン。
やられるとリプレイを見ることができ、最後の 30 秒を動画にして SNS で共有することもできます。

右は課金キャラのアヤメちゃん。若干強い。

メーカー製のゲームだけあって、グラフィックや演出などは個人作成やインディーズのものより優れています。
多くの日本人ゲーマーがずっと待ち望んできた、ようやく登場した非ソシャゲでメーカー製の、本格派の不思議のダンジョン系ローグライクです。

課金要素は前述のチケットを除くと、追加キャラクターが1人 480 円。
ちょびっと強い男戦士と、ちょこっとクリスタル所持数が多い猫耳少女がいますが、強さに大した差はないので、買わなくても問題はありません。

長く遊べる、しっかり作られたローグライクなのに、有料ではないという不思議のアプリです。
ローグライクが好きな人、これから試してみたい人、双方にお勧めできるイチ押しの作品です。

魔女の迷宮魔女の迷宮(iPhone 版、App Store)

魔女の迷宮(Android 版、Google Play へ)

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