・フライトシミュレーター系シューティングゲーム
ACE COMBAT Xi ~Skies of Incursion~
Tom Clancys H.A.W.X
昨今 iPhone にも俗に「フライトシミュレーター」や「フライトシューティング」と呼ばれる、3D のシューティングゲームが登場するようになってきました。
これらのゲームでは「飛行機の挙動」が忠実に再現され、さながら実際の戦闘機に乗ったかのような視点と操作でゲームを行う事が出来ます。

しかし自動車などの陸上の乗り物と、空を飛ぶ飛行機では、操縦方法が大幅に異なります。
飛行機には前後左右だけでなく上下・慣性・揚力があり、タイヤが地に着いている訳でもないので、その操作方法は慣れていない人にとっては独特かつ難解で、飛行機の挙動に関する基礎知識が必要な動きもあります。
攻撃についても「ロックオン」の概念が解っていないと難しいです。
しかしこの辺りの詳しい説明がないゲームやソフトウェアが多いので、良く解らない方も多いことでしょう。
ですがフライトシミュレーターの操作方法はどのゲームでも共通していますから、1つ解れば他も全部理解できます。
ここでは「エースコンバット」や「H.A.W.X」などのフライトシューティングゲームの基礎となる、フライトシミュレーター系の操作の基本を解説しています。
- まず基本として、車(陸上の乗り物)と飛行機の違いを知っておきましょう。
自動車はタイヤの向きで方向を変えます。
そしてタイヤは左右の向きを素早く変えることが出来ます。
一方、飛行機は水平尾翼というもので機首を上げたり下げたりします。
それにより上に昇ったり下を向いたりすることは素早く行う事ができます。
しかし飛行機は、左右に素早く動くことは出来ません。
- では飛行機で左右に早く動きたい時はどうするか?
この時は、飛行機を半回転させて「横向き」にします。
こうすると、上下が左右になる訳です。

- よって飛行機が素早く左右方向に旋回したい場合は・・・
「まず飛行機を横向きにする」→「それから機首を上げる(もしくは下げる)」という2つの手順になります。
通常、機首は上げる方が早いので、曲がりたい方向に傾けてから機首を上げる形になります。
- ゲームで言うと、機体を横に回して地平線が縦になるようにして、それから上に動かし続ける(レバーを下に入れる)という形になりますね。
- なお、飛行機の向きを回転させることを「ロール」と言います。
機首を上下に上げ下げすることを「ピッチ」と言います。

- 機体を水平に保ったままで、左右の向きを微調整したい場合もあります。
こういう時は「ヨー(ヨーイング)」という操縦を使います。
ヨーは水平のまま左右に曲がるので、自動車と似たような操縦になります。
しかし自動車ほど機敏に動く訳ではないので、あくまで方向の調整に使われる形になります。

- 飛行機は常に前進していますから、速度が速いと旋回中も大回りになります。
素早い旋回をしたい時は、旋回中は速度を落とす必要があります。
これはゲームでは、敵の背後を取るための重要なテクニックです。
- しかし飛行機は、高速で前進することで、受ける空気を翼によって「揚力」という浮かぶ力に変えて飛んでいます。
そのため前進するスピードが遅くなると揚力もなくなります。
機体を飛ばせるだけの揚力がなくなると、飛行機はコントロールを失って墜落し始めてしまいます。
これを「ストール(Stall、失速)」と言います。

- ストールは、速度が遅すぎる、機首を上げすぎる、空気が薄すぎる(上空に上がりすぎ)、機体の向きが悪い状態が長すぎる、などで発生します。
基本的に速度が速いほど失速しにくく、速度が遅すぎると失速しやすいと考えてよいのですが、飛行機によってもストールのしやすさに違いがあり、ゲームでは主に安定性という能力で表されています。
ただ、難度が高くなるためストールがないゲームもあります。
また、ストールしそうな時に速度や高度の警告が出るゲームもあります。
- ストールは墜落している方向に機首を向け、機体を安定させることで、揚力が発生して回復します。
ストールからの回復しやすさも機体によって異なります。
- 戦闘機の攻撃には機銃とミサイル、投下爆弾などがあります。
- 機銃攻撃はボタンを押しっぱなしで機首の向いている方向に連射されます。
しかし射程が短いので、近づいて狙いを付ける必要があります。
また、機銃で戦闘機などの動く目標を狙う時は、動いている少し先の方を狙うようにしましょう。
現代の戦闘機の場合、機銃はあくまで補助的な攻撃手段に過ぎません。
- 現代の戦闘機の攻撃は、ほとんど「誘導ミサイル」による攻撃です。
- 誘導ミサイルを使うには、まず敵を「ロックオン」する必要があります。
ロックオンをするには、機体の前面の射程距離内に、敵をしばらく補足し続ける必要があります。

- ロックオンが出来たら音やマークの色でそれが示されるはずです。
(主にマーカーが赤くなり、ピーという音が鳴ります)
ロックオンできた後に誘導ミサイルを発射すると、ミサイルが敵を追いかけ、そのまま撃墜してくれます。
- ただし、急旋回などでミサイルが回避されることもあります。
また、敵に近すぎたり、敵の進行方向に対して真横から撃つと、誘導がまず追いつきません。
敵の後方から撃つともっとも安定して撃墜することが出来ます。
- 敵がいるけど前面にいない場合は、敵の方向が矢印で表示されます。
基本的に、この矢印を追いかけるように機体の向きを変え続けていけば、敵を前面に捕らえることが出来るはずです。
ただし敵も動いているので、場合によってはなかなか追いつかなかったり、逆に一瞬で通り過ぎてしまう事もあります。
こういう時は別の敵を狙うか、少し離れるか、速度を落として急旋回するなどの対処を行いましょう。

- 地上にある複数の目標を狙うような時は、素早い「ターゲットの変更」が必須となります。
戦闘のあるフライトシミュレーターには、必ず現在ターゲットしている敵を切り替えるボタンがあります。
多くのゲームで誘導ミサイルは2発まで連射できますので、敵が1発で倒せる場合は、「敵をロックオン」→「1発発射」→「すぐに別の敵にターゲット切り替え」→「ロックオンできたらまた1発発射」→「別の敵にターゲット切り替え」→「ミサイルが発射可能になってロックオンできたらまた1発発射」・・・
を素早く繰り返すことで、1度の突入で多くの敵を倒すことが出来ます。
もちろん突入時には、速度を落としておくことも重要です。

- 「ターゲットの切り替え」は、目標としたくない敵がターゲットされている時やターゲットを変えたい時にも多用します。
場合によっては、敵との距離を確認する時にも使います。
上手く多用することが上達の秘訣です。
- もし自分がロックオンされていると、その警告が表示されます。
さらにミサイルを撃たれていると、ミサイル警告も出て警告音も鳴ります。
こういう時はどの方向でもいいので旋回し続けて(つまり上下を押し続ける)、ミサイルを回避しましょう。
速度も加速した方が逃げ切りやすくなります。
- ただ、正面から撃たれて、それが見えているミサイルは、旋回し続けるよりも普通に上下か左右にかわした方が回避できます。
- 「チャフ」や「フレア」と言った「対誘導ミサイル用の防御兵器」を使用しても誘導ミサイルは当たらなくなります。
ただ、多くのゲームでチャフやフレアには「使用回数」があるので、それを超えると使えなくなります。 存在しないゲームも多いです。
なお、チャフはレーダーを乱反射させる小さな金属片、フレアは赤外線を発生させるダミーで、それぞれレーダー誘導、赤外線誘導に効果がありますが、ほとんどのゲームでこの2つに区別はありません。
【フライトシューティング系アプリ攻略ページ】
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