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魔王ローグ レビュー

魔王ローグ魔王ローグ
ローグライク RPG
SHOGO SUZUKI(個人、日本)
アプリ無料、機能拡張課金 1080 円
レビュー公開:2017/4/5
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スマホのローグライクの定番に続編が登場

スマホで遊べる日本型ローグライク RPG(不思議のダンジョン系)の大定番アプリ「勇者ダンジョン」。
その続編が、今度は魔王を主人公として公開されています。
魔王ローグ」です。

基本部分は良い意味で前作と変わっていません。
見た目はいかにも個人作成ですが、「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」を踏襲した日本でおなじみのゲームシステムがほぼそのまま再現されていて、丁寧に調整されたバランスは今作でも健在です。

また、一応「魔王」だからか、モンスターを仲間にする要素が加わっています。
仲間モンスターは自動で戦ってくれ、レベルも上がるので、集めて育てる楽しみがありますね。
と言ってもオーソドックスなローグライクなので、ダンジョンから出たらレベルは1に戻るのですが・・・

アプリ本体は無料。 バナー広告がありますが、無課金でも問題なく遊べます。
また、課金して有料版にすることで広告が削除され、アイテム保管数も大幅に拡張されます。
ただ、その価格は 1080 円・・・ スマホの個人作成アプリとしてはかなり強気。
とは言え、無課金でも途中で遊べなくなったりはしないので、必要かどうかはプレイしながら考えれば良いでしょう。

魔王ローグ

画面下部にある方向キーとボタンで移動や攻撃を行います。
こうしたデカいボタンが付いているインターフェイスは、スマホでは古くさく感じるのは否めませんが、不思議のダンジョン系は1つの操作ミスが生死を分けるため、中途半端な操作性は致命的。
指でプレイ画面が隠れることもないし、内容を考えると適切かなと思います。

ルール・システムは本当に「不思議のダンジョン」シリーズのまんま。
自分と敵が交互に1度ずつ動くターン制で、こちらが動かなければ相手も動きません。

ダンジョンの中はランダム生成で、入るごとに変わります。
どこにどんなアイテムがあるかも、もちろんランダム。

武器や盾を見つけて装備し、満腹度が減ったら肉を食べ、ピンチになったら回復薬で治療、敵を吹っ飛ばしたりワープさせる魔法の杖なども駆使しつつ、ダンジョンの下層を目指します。

アイテムを保存したり合成する「壷」も登場し、武器や防具の性能を合体させることができます。
高速移動や、足下のアイテムを使うといった行動も可能で、要するにトルネコや風来のシレンで可能なことは一通り押さえられています。

アイテムもシレンを踏襲したものが多いので、経験者なら悩まずにプレイすることができるでしょう。
また、序盤の難易度が下げられているので、前作はローグライク未経験者だと最初が辛かったのですが、今回は初めての人でも大丈夫・・・ だと思います。

勇者ダンジョン&魔王ローグの特徴は、装備と杖を合成して、多彩な性能の武具を作れること。
武器と炎の杖を合成すれば火属性攻撃の剣になり、眠りの杖や混乱の杖を合成するとその効果が一定確率で発動するようになります。
盾に炎の杖を合成すれば火属性攻撃を軽減し、罠抜けの杖ならたまに罠を回避、「転ばぬ先の杖」を合成すれば装備中は転ばなくなります。

杖の数は非常に多く、その数だけ装備に付けられる効果が存在。
武器同士、盾同士の合成も可能で、強化したものを合成すれば、その強化も引き継げます。

もしダンジョンでやられた場合、装備以外のアイテムはすべて無くしてしまいますが、装備は維持されます。
よって強くした武器や盾を失うことは(何かの要因で装備が外れていない限り)ありません。

加えて、やられてダンジョンでなくしてしまったアイテムは「落とし物屋」で買い戻すことができます。
どうしても手放したくなかった貴重品があった場合は、お金はかかりますが回収が可能。
本家の不思議のダンジョン系と比べると、かなりユーザーフレンドリーなシステムですね。
ヘビーなユーザーだと「甘い」と思うかもしれませんが。

魔王ローグ ショップとモンスターハウス
※ダンジョン内のショップとモンスターハウス。
お金はダンジョンに入る時は常に 0 から。
貯金箱の壷を利用する手もありますが、基本的にダンジョン内で買い物するお金はダンジョン内で手に入れなければなりません。
持ち帰った分は町で買い物する資金に足されます。
もちろん「どろぼう」もアリ。 高リスクですが、準備万端なら狙ってみましょう・・・
モンスターハウスは罠が多いので、1歩ずつ武器を振り、罠の有無を調べるように。
なお、左は未課金、右は課金状態でのインターフェイスです。
課金していると広告バナーのところにボタンが追加されます。

魔王ローグ 町と合成特性
※左は町の画面。 出かける際は 薬・肉・脱出の本 を忘れずに!
保管箱はアイテムが 100 個まで入り、未課金なら1箱、課金済みなら5箱。
右は合成の壷で付けた特性の詳細画面。付けられる特性の数はスロットの数によります。
装備ごとにスロット数が違い、たまに通常より多いものが見つかることも。
属性はいくらでも付けられ、例えば火・水・土の3属性の攻撃が可能な剣もデメリットなしで作れます。
アイテムを壷の中に出し入れする時は左下に「選択」のボタンが現れ、複数のアイテムをまとめて選べます。
足下のアイテムを選びたい時はアイテム画面で右を2回押して下さい。

主人公は「魔王」ですが、魔王らしいところは当面ありません。
ぶっちゃけ、戦士でも商人でもニートでも構わないような内容です。

ただ、ゲームを進めて「仲間のピアス」を手に入れると、モンスターを仲間にできるようになって、少し魔王っぽくなります。
このアイテムを装備して敵を倒すと、たまに倒したモンスターが起き上がり仲間になりたそうにするという、どこかで聞いたような展開が起こり、魔王の配下に復帰させることができます。

モンスターは後を付いてきて自動で戦闘を行い、敵を倒せばレベルアップ。
最初は弱いのでサポートしてあげないといけませんが、ある程度レベルが上がると頼りになります。
待機や自由行動といった指示を出すことも可能。

敵だらけの「モンスターハウス」に入るとフルボッコにされたりしますが、やられても町に戻るため失われることはありません。
町では好きな仲間モンスターを再びお供にすることができます。
ただしレベルは魔王と同じく、ダンジョンに入る度に1からです。

とは言え、「仲間のピアス」が手に入るのは結構あと・・・
それまでは勇者とやることは変わりませんね。

魔王ローグ 仲間モンスター
※どっかの RPG の主人公みたいな状況。 魔王と言うかモンスター使い?
やはり遠距離攻撃などをするモンスターの方が役立ちますが、強いやつはなかなか仲間になりません。
仲間が倒した敵の経験値の8割は魔王さまも得られます。
また、仲間の「忠誠度」はダンジョンから出ても維持されます。
「仲間のピアス」を買うのが大変ですが、お金は「お肉」の効果を複数付けた武器と、ゴールドのピアスがあれば、貯まりやすくなります。

前作より初期ボリュームはありますが、まだ発展途上と言ったところも。
しかし、さすが勇者ダンジョンの続編。 スマホで不思議のダンジョン系ローグライク RPG をやりたいなら、これがベストと言って良いでしょう。
見た目は弱いですが、ゲーム設計と調整で勝負しているアプリです。

最近はハイクオリティーな海外の秀作ローグライクが数多く登場しています。
しかし日本人としては、やはりこのシステムが「しっくり」来ますね。

トルネコやシレン、及びローグライクが好きな人は、必携だと思います。

魔王ローグ魔王ローグ(iPhone 版、iTunes 起動)

魔王ローグ(Android 版、Google Play へ移動)

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