SPACEPLAN
クリッカー系 放置系
開発:Jake Hollands(個人、イギリス)
販売:Devolver Digital(アメリカ)
360 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/5/6
イモから始まる大宇宙クリッカー
無限に広がる大宇宙。それは時にクッキーで語られたり、栗まんじゅうで語られたりしますが、最近はイモで語られることもあるようです。
謎の惑星の調査から始まる壮大な宇宙と時空の浪漫を、ホーキング的に、しかし全体としては非常にバカバカしく描いた、ワケの解らないポテトクリッカーが登場しています。
「SPACEPLAN」です。
とりあえずクリッカーですが、見た目はシンプルで、従来のクリッカーとはかなり異なっています。
サウンドもとても宇宙ロマンを感じる、アンビエントでテクノなもの。
しかしやることはなぜか「芋を増やす」。
ここではポテトがすべてのエネルギー源です。 理由? 聞くな。
価格は 360 円。買い切りアプリなので課金・広告等はありません。
この手のアプリで買い切りというのも珍しいですね。
開発したのはイギリスのクリエイター。
販売は Reigns や Downwell など、多くの作品の支援を行ってきた Devolver Digital が担当しています。
メッセージは日本語化されていて、ジョークの効いたセリフもそれらしい翻訳になっています。
惑星の周囲を宇宙船が周回しています。
と言っても、表示されているのは大きな円と、小さな点。
しかし演出にはセンスの良さがあります。
宇宙船は最初は壊れていて、なぜそこにいるのかも不明。
ライブラリも破損していますが、画面下の四角いボタンを押すとエネルギーが貯まっていきます。
このエネルギーを使って設備を補修し、エネルギーの産出量も増やしていくことができます。
しかし修復されるライブラリは、「イモ」に関するもののみ…
そのため設備は最初の太陽光パネル以外、イモの生産とか、イモの衛星とか、イモ関連ばかりです。
なぜ芋なのか? 芋がどうやってエネルギーを生み出すのか? その辺はツッ込んだら負けです。
このゲームはボタン以外の場所を押してもクリックしたとはみなされません。
よって最初は連打し辛さがありますが…
クリッカーの元祖であるクッキークリッカーと同じく、設備を強化することにより、クリックしなくても自然にエネルギーが貯まっていくようになります。
よってある程度進んでからは、放置で OK です。
クリックするとエネルギー産出量がアップする設備も登場しますが、あまり連打しなくても効果が出るようになっていて、必死で押しまくる必要はありません。
※まずは下の白いボタンを叩いて、自力でエネルギーを出して設備を補修します。
その後はイモ装置でエネルギーを補充。
一旦アプリを落として再起動すると「インキュベータ」という装置を作れるようになり、これがあるとオフライン中も一定時間、エネルギーを回収してくれます。
様々なイモ設備を充実させていくことで、ストーリーが進みます。
惑星の詳細が明らかになれば着陸できるようになり、さらにイモの増産ができるでしょう。
画面を横にスライドするとメッセージ一覧画面になり、様々な報告が書き込まれていきます。
まあ、設定が色々アレなので、メッセージもアレなのですが…
ちょっとふざけた感じを楽しみましょう。
そのうち恒星系の画面が現れ、新たなミッションが提示されます。
その後はもう、何というか…
筆舌に尽くし難いです。
※一般相対性理論によると、大質量(太陽の20倍以上)の星が寿命を終えると自重で収縮しブラックホール化します。
ブラックホールは光さえも吸い込むので、吸い込まれている物体は光速化し、時間の流れも遅くなります。
ホーキングはブラックホールの逆がビッグバンだと考えていました。
右の画像は宇宙船のハッチを開けたシーン。その向こうに待ち受けるのは…
シンプルなクリッカーであることと、あまり書くとネタバレになってしまうことから、レビューは書き辛いアプリです。
とりあえず、今までにない演出や展開のクリッカーとだけ言っておきます。
放置系に近く、エネルギーを貯めて強化設備を選ぶだけなので、ゲーム自体は誰でも進められます。
ハイセンスにおバカなアプリで、個人的には好み。
「へんなの」が好きな方にオススメしたい作品です。
・SPACEPLAN(Android 版、Google Play へ)
・SPACEPLAN(PC版、Steam へ)
※Youtube 公式 PV
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