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Steredenn レビュー

SteredennSteredenn
横スクロール シューティング
Pixelnest Studio(フランス)
480 円、買い切りゲーム
レビュー公開:2017/5/12
iPhoneSteam

PC や XBOX で好評だった横スクロール STG

豊富な武器と強化を活用しながら、ランダム生成されるステージを攻略していく、自称「シューティング・ローグライクゲーム」が公開されています。
Steredenn」(ステレデン)です。

Steredenn

Steam(PC)や XBox One、PS4 のダウンロード用ソフトとして 2015 年に公開されていたアーケードスタイルの横スクロールシューティングで、特に Steam で高い評価を受けていた作品です。

35 に及ぶ武器と 25 もあるパワーアップが登場し、プレイごとに違う展開になる内容から「ローグライク」を自称する作品ですが、私的にはローグライク感はありません…
武器が多いシューティングは他にもたくさんありますからね。
しかし同じ展開になりにくい、繰り返し遊べる作品に仕上がっています。

価格は 480 円。 買い切りゲームなのでスタミナ・広告等は一切ありません。
制作したのはフランスの2人組の開発者です。

Steredenn
Steredenn

画面左側をスライドして移動し、右側タップでショットを撃ちます。
最初の武器は押しっぱなしで連射されますが、武器にはフルオートとセミオートがあり、セミオート武器はタップしないと発射されません。

操作自体はスムーズですが、問題は横スクロールシューティングとスマホの相性の悪さ…
スマホゲームは画面に指を置くため、その下が見えなくなる問題があります。
画面が横向きだと、なおさら指が邪魔になりやすく、下部に指置き場を用意するのも難しいです。
タッチパネルだと親指は人差し指より精密な動きがし辛い、というのもあります。

そしてこれらの問題は、このゲームでも解決していません。
やはり指が邪魔で、操作ミスも発生しやすい…
ゲーム中に「ゲームパッドに対応してるよ! そっちで遊ぶとより楽しめるよ!」みたいな案内が出るのですが、持っていないとどうしようもない。
操作性が悪い訳ではないのですが、やり辛さはありますね。

iPad だと画面の上下に帯ができるため、そこが指置き場になります。
画面が大きい方が指で隠れる範囲も小さくなります。
よって iPad を持っている方は、そちらでのプレイをお勧めします。

ステージは前述したようにランダム生成で、ウェーブと呼ばれる敵の攻撃がランダムに現れます。
普通に敵機が出てくるものもあれば、中ボスクラスが出たり、大量の隕石が飛んできたり、レーザーで画面が分割されたり、そのパターンは多彩。
ボスも見た目は同じですが、複数の種類がいて、攻撃が変わったりします。

自機は耐久力制で、数度のダメージには耐えられます。
しかし敵の攻撃が激しく、弾幕を張ってくるボスもいて、決して簡単な訳ではありません。
耐久力はステージをクリアすれば全快します。

Steredenn レーザー攻撃
※レーザーによる編み目攻撃でピンチ!
でも必ず抜ける方法があるので、慎重に対処しましょう。

Steredenn GUNBOTSでボス戦シーン
※自動攻撃砲台のボットを大量に置いてボスを迎撃中。
敵の攻撃で破壊されますが何個でも置けます。
セミオート武器なのでリロードされてからボタンを押す必要がありますが、連打でも OK。

このゲームのポイントは武器とパワーアップ。
ステージ中に出現する輸送機を破壊することで、様々な武器を得られます。

武器は銃弾系の BULLET、レーザー系の ENERGY、重火器の HEAVY、砲台を置く BOTS、近接攻撃の CONTACT、バリアを張る SHIELD の6種類に分かれていて、同じ BULLET でも連射するブラスターや、まとめ撃ちするショットガン、広範囲にばらまくスーパーガンなど様々。
武器は2つまで所持でき、画面右側を上下にスライドして切り替えられます。

ただ、数は多いのですが、使えない武器も多い印象…
弾がバラ付いて狙いにくいハイパーブラスター、射程が短い火炎放射、単発すぎてどうしようもないブーメラン、周囲しか攻撃できないショックウェーブなど。
近接攻撃の CONTACT 系は目の前しか攻撃できないし、SHIELD 系はバリアを張るだけで一時しのぎしかできません。

武器は大抵、1つのステージで1つか2つしか出ないので、運が悪いとずっとダメな武器しか出ないことも。
砲台を置きまくれるガンボットなど、ユニークなものもあるのですが、武器が多いことがメリットになっていません。

パワーアップはステージクリアごとに得られ、5つの中から選択できます。
よって「使えないものしか出ない」ということは少ないのですが、ENERGY 系のパワーアップは ENERGY 武器にしか影響せず、HEAVY 系のパワーアップも HEAVY 武器しか適用されないので、1系統に絞って強化した方が有利になります。
この点でも、武器がたくさんあって、それを使い分けることの有用性が乏しくなっています。

TIME LOCKERアイザックの伝説 のように「武器は取った分だけ適用される」という訳ではないので、有用な武器を1つ取ったら後はスルーという展開になりがちなのは残念ですね。

ステージは全部で7。 ただ、オールクリアしても2周目に入り、そのままハイスコアを目指して続けることになります。
アーケード(ゲームセンター)スタイルのゲームなので、長期的な強化はありません。
同じ条件でスコアを競う「デイリープレイ」と「アリーナ」も用意されています。

Steredenn ボスにトラバサミ
※レーザーを撃つボスを巨大トラバサミ武器で攻撃中。
でもこんな武器、目の前しか攻撃できないので使い辛いことこの上ない。
こういうのが半数以上を占めるため、武器が豊富にあると言っても…

Steredenn 自機情報画面
※一時停止すると自機のパワーアップ状態が表示されます。
BULLET 表記の強化は BULLET 武器の使用時しか効果を発揮しないので悪しからず…

Steredenn スコア表示画面
※結果画面。クリアしても2周目に入るループゲームです。
スコアアップには「コンボ」が重要で、敵を倒していると増えますが、ダメージを受けると減ってしまいます。
耐久力制ですが、ハイスコアを目指すなら被弾は出来るだけ避ける必要があります。

こういう言い方は嫌味かもしれませんが、ゲームの武器や必殺技を色々考えるのは楽しいです。
実際にはバランスやら何やらあって、そのまま実現できることはないのですが、インディーズならではの自由と情熱でそのまま突っ走って出来上がったような作品の印象です。

だから使えない武器が多いとか、バランスが色々甘いのですが、それでもやっていて楽しいのは、作り手と遊び手の距離を近く感じるゲームだからでしょうか?

色々ネガティブなことを言いましたが、全体的に高クオリティーで、オーソドックスな横シューなので、誰でも楽しめる作品です。
シューティングが苦手な人だとクリアは辛いと思いますが、ルールは難しくありません。
巷の評価も高い、オススメできるゲームです。

SteredennSteredenn(iPhone 版、iTunes 起動)

Steredenn(PC版、Steam へ移動)

※Youtube 公式 PV

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