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クイズマジックアカデミー
ロストファンタリウム レビュー

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム
クイズマジックアカデミー
ロストファンタリウム
ソーシャルゲーム クイズ
コナミ(日本)
アプリ本体無料、課金・ガチャ・スタミナあり
レビュー公開:2018/2/20
iPhoneAndroid

コナミの人気クイズゲームがスマホに再登場

2003 年からアーケードで稼働している、もはや老舗のオンライン対戦アーケードクイズゲーム「クイズマジックアカデミー」、通称「QMA」。
その QMA のスマホ版が公開されています。
クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム」です。

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム

アーケード版は全国のプレイヤーがオンラインで参加するクイズ大会のような形式ですが、スマホ版はストーリーに沿って進んでいくソロプレイのソーシャルゲームになっています。
オンラインの協力モードはありますが、対戦や大会形式のモードは(2018/2 時点で)ありません。

しかしクイズでモンスターを攻撃する解りやすい RPG 仕立てのゲームになっており、セリフもフルボイス、これはこれで1人用ゲームとしての良さがあります。

また、あくまで「クイズゲーム」なので、ガチャソシャゲではありますが、勝てるかどうかはプレイヤーの知識次第。
クイズが嫌いな人はいないと思うし、誰でも楽しめるゲームでしょう。

ただ、クイズマジックアカデミーは非常に「アニメ感」が強いので、アニメ好きなら良いのですが、そうでもない人だと引いてしまうかも。
ここは一概に万人向けとは言えない点です。

ソーシャルゲームなのでアプリ本体は無料ですが、課金・ガチャ・スタミナがあります。
無課金でも遊べますが、コナミのソシャゲなので、日本的なソシャゲ感や課金圧力は強い方です。

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム

スタミナを消費してクエストに出発し、出てくる敵を3~4体ほど倒せばクリア、次のクエストに進める、おなじみのソーシャルゲームの形式です。

ただ、バトルはクイズ次第。
見た目はファイナルファンタジーの戦闘シーンのようになっていて、問題が現れ、正答なら仲間の1人が攻撃を行います。
誤答してもペナルティはありませんが、1問ごとにモンスターに付いているカウントが減っていき、0になると攻撃されます。

もし攻撃力が低くてなかなか倒せない場合、誤答していなくても攻撃を受けます。
ソーシャルゲームなためか、パーティーが弱くてもクイズが全問正解なら倒せる、みたいにはなっていませんが、このシステムだと回復スキルや防御スキルも重要になりますね。
もちろん誤答が少なければ、格上の敵にも勝つことができます。
誤答だらけだと格下にも負けますが。

クイズは最初は4択問題と○×クイズのみですが、ゲームが進めば連想問題、文字をダイヤルで入力する問題、順番を入れ替える問題など、豊富な形式のクイズが出てきます。
オンライン協力プレイでは多答問題も登場します。

問題文も「日本の首都は東京… ですが、アメリカの首都は?」みたいな「ですが」問題があって、ですがの前に文章の表示が一旦止まるなど、臨場感のある出題方法が盛り込まれています。

バトル開始前に短い通信があり、おそらくサーバーから問題を読み込んでいるのだと思われます。
問題の数はかなり豊富で、そこは 15 年も QMA を運営してきたコナミですから、十分な蓄積があることでしょう。
クイズの難易度自体も、ゲームの進行に応じて変化します。
最初は簡単な問題ばかりなので、クイズが苦手な方でも大丈夫です。

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム 出題例
※左はダイヤルによる入力問題、右は並べ替え。
どちらも難易度が上がってから出てくる問題ですが、4択より簡単?
速く答えるとボーナスが付きますが、最高ボーナスは問題がすべて出る前に回答しないといけません。

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム バトルの攻撃シーン
※左は正解によるクリティカルヒット、右は魔法攻撃で敵を練り雲雀にしているシーン。
チャージ攻撃は連続正解によって威力が上がります。
ゲージが貯まると魔法を使えますが、キャラは 攻撃・防御・体力・器用・回復 の5タイプに分かれていて、それぞれ発動できる魔法が異なります。
そして重要なのは、魔法の発動によってその時の問題を「パス」できること。

最新の QMA は現代の東京が舞台になっていたりしますが、今作は昔ながらのマジックアカデミー。
登場キャラも本編でおなじみの面々です。
会話はフルボイスで、有名声優が多数起用されており、冒頭でも述べたようにとてもアニメ的です。

ただ気になるのは、進行役の「メティス」というキャラを「この世界の片隅に」のアフレコでも有名な のん さんが行っているのですが、すごく棒読み感がある…
声優に興味がない私でも気になるぐらいで、巷のレビューでも酷評されています。

登場キャラは主要メンバー以外、ガチャで「断章」と呼ばれるキャラカードを手に入れることで追加されていきます。
断章は装備にもなっていて、レアリティの高いカードほど攻撃力や体力がアップします。

キャラクターは豊富ですが、大きな性能差はなく、強さは装備する断章によって、つまりガチャで得るカードによって左右されます。
この辺はソシャゲらしいですが、序盤に貰える課金通貨で 10 連ガチャが出来るので、当面戦えるカードは無課金でもそろうでしょう。

キャラクターやカードは合成だけでなく、クエストでも経験値を得られます。
カードにはパッシブスキルが、キャラにはアクティブスキルが付いていて、それぞれにレベルがあります。

ただ、1回のクエストで1時間分のスタミナを消費し、無くなったら5時間待ち。
この辺は昨今のソシャゲとしては多め。
スタミナ制自体に古い印象もあります。

また、最近はソシャゲユーザーのライト化がさらに進んでいるためか、ちょっとキツめの、一昔前のバランス&ガチャ仕様も批判を受けています。

ちなみにクイズマジックアカデミーのスマホアプリは今作が2代目なのですが、初代 はもっと「キツキツ運営」でした。
一応、その頃よりは大分マシなのですが…

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム ストーリー画面
※左は初代 QMA からの登場キャラ、レオンとルキア。
見た瞬間に思わず「懐かしい!」と思ってしまった。
初代が出たのは 15 年前だもんなぁ…
一番右にいるのが問題の案内役「メティス」。
素朴かつ淡々とした喋りの のん さんの声は正直、合っていない。

クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム 装備画面とキャラカード
※キャラ装備画面。カード(断章)には様々なキャラが描かれていますが、装備は誰でもできます。
レオンのカードはレオンしか使えない、レオンが使った方が有利、みたいなことは今のところない模様。
右はカードのグラフィックで、いかにもソシャゲらしい。

久々に登場した、クオリティの高いスマホのクイズゲームです。
スマホのクイズゲームは 2012 年末から 2013 年前半にかけていくつか登場しましたが、黒猫のウィズ が残り、初代 QMA も含め、他は駆逐されてしまいました。
しかしそれから5年経っての新作、さすがにクオリティは黒猫を凌駕しています。

ストアの評価は低めですが、「声優が悪い★1」や「ガチャが渋い★1」という意見がかなり多いためで、ゲーム自体を低評価した意見はそこまで多くありません。
実際「ゲームは良いのですが ○○○」といったコメントが散見されます。
ただ、「アニメ感の強いソーシャルゲーム」である以上、それらは評価に直結する部分でしょうから、そこでミスっているのは痛い点かもしれません…

私としては、ソシャゲではありますが、最新かつ良作のクイズゲームだと思います。
クイズゲームという一般向けのジャンルでアニメ感が強い点と、コナミはすごく日本的・保守的なガチャソシャゲを作るメーカーで、ソシャゲが変わりつつあるこの時代に対応できるかがやや気になりますが…

しかし安定して楽しめるジャンルであることは間違いなく、注目作の1つと言えるでしょう。

アプリ名QMA ロストファンタリウム(iOS 版)

QMA ロストファンタリウム(Android 版)

※Youtube 公式 PV

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