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マレニア国の冒険酒場 レビュー

アプリ名RPG マレニア国の冒険酒場
アトリエ系 RPG
開発:ライドオン(日本)
販売:コトブキソリューション / ケムコ (日本)
価格 840 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/5/20
iPhoneAndroid

不思議の国の冒険酒場に続編登場

郊外でモンスターと戦いながら食材を集め、料理を作って酒場を経営していく、アトリエ系の人気 RPG「不思議の国の冒険酒場」。
その続編が先日登場しました。
RPG マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~」です。

RPG マレニア国の冒険酒場 ~パティアと腹ペコの神~

舞台となる地域は違いますが、世界は以前と共通のようで、前作 の登場人物も現れます。
ただストーリーに繋がりはなく、前作をプレイしていなくても問題ありません。

ゲームシステムは前作をそのまま踏襲しています。
フィールドを散策してモンスターとバトルをしながら食材を集め、酒場に戻って料理をし、それを売ってお金を稼ぐ形ですね。
ただ、キャラはドットグラフィックですが、フィールドは 3D になっています。

価格は 840 円。買い切りゲームで広告やスタミナはありません。
スマホアプリとしてはやや高めですが、今回もしっかりやり込める内容になっています。
お助けアイテムを購入できる課金要素がありますが、買わなくても問題なく進められます。

マレニア国の冒険酒場
マレニア国の冒険酒場 フィールド

今回の主人公は良家のお嬢様タイプ。老執事と弟付き。
しかしゲーム冒頭で貧乏神に取り憑かれて破産し、オンボロ酒場で1からのスタートとなります。

ゲームはアトリエ系おなじみの展開で、前述したように町の外を散策して素材を集め、それで料理を作ってお店で売ります。
ただ マリーのアトリエ とは違い、郊外がちょっとしたダンジョンになっていて、歩き回って探索します。
町も 3D のフィールドになっていて、スティックで移動します。

前作(の初期版)は操作性に難があり、遊びやすいとは言えなかったのですが、しっかり修正して来ました。
今回はスティックの操作性、ボタンの押しやすさ、インターフェイスの見やすさなど、すべて良好。
操作面で遊び辛さを感じたことはありません。

探索中にモンスターに遭遇するとバトルが始まります。
ターン制のコマンドバトルですが、全員で殴る「一斉攻撃」や完全自動の「オート」のボタンがあってサクサク進められます。

このシリーズは戦闘に勝っても経験値を得られませんが、動物を倒せば肉が、植物を倒せば野菜が、スライムを倒せばゼラチンや出し汁が手に入り、バトルが「狩り」になっています。
また、スキルの習得ポイントを得られ、いずれ特技や魔法を覚えられます

マレニア国の冒険酒場 戦闘シーン
※戦闘画面。前作と同じ見た目で、マリーのアトリエにも似ています。
画面下に行動順を示すタイムラインがあり、素早さが高いとターンが多く回ってきます。
オートは AI がおバカなので、やばい時は手動で戦いましょう。
MP を無駄遣いしたくないなら「全員攻撃」を。

マレニア国の冒険酒場 ワールドマップ
※探索先の選択画面。行き先はイベントの進行で増えていきます。
場所が変わると敵はかなり強くなるので、装備はしっかり整えること。

冒険を終えて酒場に戻ったらキッチンで調理開始。
レシピが判明している料理は材料さえあれば、作成数を入力するだけで完成します。
レシピは人から聞いたり、本棚の本を読んだり、お店で買ったり、様々な方法で入手可能。

ただ入手したばかりのレシピは材料の一部が「?」になっていて、そこは自分で見つけなければなりません。
しかし同種の料理を参考にすることで、足りない材料を推測することができます。

例えば「ライスボール+塩」で塩むすびができて、梅むすびのレシピが「ライスボール+?」なら、?は梅だと推測できます。
「ゼラチン+砂糖+ブドウ」でブドウゼリーができるなら、ブドウをイチゴに変えればイチゴゼリーが、オレンジに変えればオレンジゼリーが、メロンに変えればメロンゼリーができます。

豚丼の豚を牛に変えれば牛丼に、アジにぎりのアジをサバに変えたらサバにぎりにと言ったように、割と思うように材料の調査や料理の創作ができ、そのバランスが良いので探していて楽しいですね。

料理ができたら執事さんに商品として並べて貰って開店。
ちょっとした店内のシーンが出た後、すぐに販売結果が表示されます。
この 探索 → 料理 → 開店 のサイクルを繰り返してゲームは進行します。

なお、料理をキャラクターに食べさせるとレベルアップします。
前述したように戦闘で経験値が入らないゲームなので、時には食べる分も必要。
食べ物の一部には「最大HP +50」「攻撃力 +10 %」といった特殊効果があるので、そうした食べる用の料理を用意しておくのもスムーズな進行のコツです。

マレニア国の冒険酒場 レシピ画面
※「?」の部分は推測が必要ですが、難しいものはほとんどありません。
説明の部分にもヒントがあります。
後は他の料理も参考にすれば解るはず。ちなみにペペロンチーノは赤スパイスが必要。

マレニア国の冒険酒場 商品棚
※そして販売商品の選択。基本的には「おすすめ登録」で良いのですが、しばらく売れ残っていて「飽き」が低下しているものは手動で解除して下さい。
「売れ行き」は季節によります。夏は冷たいもの、冬は温かいものですね。

マレニア国の冒険酒場 パーティー編成
※パーティー編成画面。レベルアップは「食べる」のボタンで行います。
ゲームが進んだら「図鑑」の「トロフィー」をチェックしましょう。
達成項目に応じた賞品を貰え、その中には重要なアイテムや貴重食材も。

やや気になったのは村や草原のシーンで、あまりにもフィールドがノッペリしていること…
何もないスペースが広すぎて簡素な印象が拭えません。
フィールドの 3D モデルもローポリゴンで、初代 PS 感があり、ちょっと古いくさい。

実は少しゲームが進んで森や町に行けるようになると、フィールドも賑やかになってきます。
でも、だったらどうして最初に目に付く部分をちゃんと飾らないのか。

グラフィックはある程度やってると慣れてきますが、スマホゲームは初見でレビューを書かれがちなので、これだとショボいと言われそう。
私は iPad でやっているので、余計そう感じるのかもしれませんが…

ゲームの目的は酒場の「ランク」を上げること。
それには 売上げ・貧乏神の満足度・イベント進行 の3つの条件を満たさなければなりません。
貧乏神の満足度は料理を食べさせれば上がります。

ただ、序盤はランクアップの条件は表示されません。
それが出てくるのはゲームが少し進んでからなので、とりあえず探索と販売を繰り返して調理道具をそろえましょう。

マレニア国の冒険酒場 草原が簡素
※最初の採集場所である草原。もうちょっとこう、飾りっ気はないものかと…

マレニア国の冒険酒場 農園シーン
※畑、果樹園、養殖場なども登場。
と言っても、種を決めて数日経ったらアイテムが箱に入っているという簡単なもの。
特定の素材を自動補充できたりしたら嬉しかったのですが…

マレニア国の冒険酒場 エーリアス
※話に出ているシュペック亭のシーラさんが前作の主人公。
彼(エーリアス)も前作から登場していて、他にも関係するキャラがチラホラと

テンポ良く進み、どんどん食材と料理が増えていくため、やめ時がなくて延々と続けてしまうゲームです。
その辺のハマれる作りは、不思議の国の冒険酒場不思議の国の鍛冶屋2 をプレイしていた方ならご存じでしょう。

RPG と生産を平行して楽しめる、とても日本人好みの作品。
アトリエ系が好きな方なら、間違いなく楽しめるゲームです。

RPG マレニア国の冒険酒場RPG マレニア国の冒険酒場 (iOS版)

マレニア国の冒険酒場 Premium (Android)
マレニア国の冒険酒場 Trial (Android)

※Youtube 公式 PV

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