ザ・セトラーズ
内容:RTS(リアルタイムシミュレーション)
作成:UBI SOFT / Gameloft
公開:2009/11 初期バージョン公開
対応:iPhone / iPod touch 版、iPad 版あり
価格:450 円
リアルタイム(常に時間が流れている状態)で多くの住民に命令を出して生産体制を整え、多数の兵士を率いて敵の軍勢と戦争を行う戦術シミュレーションゲームを「RTS」(リアルタイム・ストラテジー)と呼びます。
そして iPhone / iPod touch にも、ついに本格的な RTS が登場しました!
それがこの「ザ・セトラーズ」です。
パソコンで発売されていた同名ゲームシリーズの4作目の移植となります。
RTS でもっとも有名、かつ定番なのは Age of Empire(エイジ オブ エンパイア、通称 AoE)というゲームのシリーズですが、AoE は内政がかなり簡略化されており、戦闘がメインのゲームになっています。
しかしこの「セトラーズ」は逆に「内政型 RTS」と言われており、戦闘よりも生産体制を整える「内政」の方がメインとなっています。
戦闘もあるのですが、このゲームの戦闘は「内政を行って生産体制を整えた、その最終段階で行うもの」であり、戦闘型の RTS とは展開が異なります。
よって AoE と似たシステムやインターフェイスを持ちますが、同じようなゲームだとは考えない方が良いでしょう。
多数の住民や兵士が登場する本格的な RTS が、iPhone / iPod touch でここまで出来るというのは、けっこう驚きです。
本格的であるぶん難易度は高く、時間もかかりますが、じっくり大作をやってみたいと思っている方にはかなりオススメです。
携帯アプリの域を大きく超えているゲームソフトだと言えますね。
このゲームはシステムが難しく複雑で、簡単には説明できません。
しかしゲームの基本ルールを教えてくれる「チュートリアル」と言えるステージがいくつか用意されています。
(具体的に「チュートリアル」とは表記されていませんが、「ローマ」シナリオのステージ1~3は、ルール解説が中心になっています)
そこでここでは、この「ローマ」シナリオのステージ1~3の進め方を補助する形でゲームの基本を説明していきたいと思います。
このステージでは主な操作方法と、基本的な建物の建設、道具の生産について説明してくれます。
建物は「緑色の場所が設置に向いています」と説明されますが・・・
この緑色の場所というのは、「建物の敷地に緑の部分が多い」という意味ではなく「建物の中心を示す1点が緑色かどうか」という意味です。
建物はこの中心にある点が設置位置なんだと考えた方が解りやすいでしょう。
だから、1ヶ所でも「点」があれば、そこにこの中心点を合わせることで、建設は可能です。
建設場所の色分けは、「建てやすさ」を表しているだけで、建った後の生産力を表している訳ではありません。
建ってしまえば生産力はどこでも同じようなので、土地がなくなってきたら設置場所の色にこだわらず、土地を有効に使えるところを選んだ方がいいでしょう。
「きこり小屋」は、マップ上にある「木」を伐って丸太にします。
「石工小屋」は、マップ上にある「岩」を削って石材にします。
よって、それらの近くに作る必要があることに留意して下さい。
設置場所を決めたら住民は建物の建設を始めますが、これは以下の3段階を経て行われます。
・「掘削人」が、建設場所の土地を掘ってならす
・「運搬人」が、建設場所に建設用資材を運ぶ
・「建築人」が、資材を使って建物を建てる
まずはスコップを持った切削人がザクザク掘って地面をならします。
建設に向いていない場所だった場合、この時間が多めにかかります。
平行して、運搬人が資材を建設場所に運びます。
掘削作業が終わったら、建築人が資材を使ってトンカントンカンと建物を建てますが、途中で資材がなくなったら運ばれてくるまで作業は中断されます。
とりあえずは、指示される建物をどんどん建てていきましょう!
いくつか建物を建てると「地質学者」で鉱物資源の調査をするよう言われます。
こうした特殊な職業(スペシャリスト)は4種類ありますが、普段使うのは「地質学者」と「開拓者」の2つのみです。
地質学者を作ってタップで選択し、山に向かわせるように指示されますが、どれが地質学者か解りにくいと思います。
二本指で画面を広げるように操作すると「範囲選択」が出るので、適当にそれっぽい人を範囲で囲ってみましょう。
(今は行えませんが、普段は特定の職業の住民を一括して選択するボタンを使って命令を出します。これはステージ2で説明されます)
地質学者を選択できたら山(灰色の場所)に向かわせますが、移動先を指示した後に左下の「手のボタン」を押して選択を解除しないと、別の場所を触った時にまたそちらの方に移動してしまうので注意して下さい。
「選択」→「移動先指定」→「選択解除ボタンを押す」この一連の動作を覚えておきましょう。
地質学者が見付けた鉱物の場所に、対応する鉱山を作れば、その鉱石を採掘できます。
あとは指示された建物を順に建てていけば、このステージはクリアとなります。
鉱山が効率よく機能するには各種の「食料」が必要なのですが、これはステージ3で詳しく説明されます。
このステージでは兵士の雇用と、それを使った戦争の方法が解説されます。
このゲームは「内政型 RTS」ですが、ほとんどのステージでクリアするためには、敵の軍隊を撃破して敵地を占領しなければなりません。
ステージの開始直後、数人の兵士が居て、それで偵察をするよう言われますが・・・
ちょっと進んだらすぐ敵軍にボコボコにされて全滅します。
このステージはこれで構いません。 とりあえず、兵士で地形を偵察できるのは覚えておきましょう。
最初に「大住居」を建てるように言われます。
住居を建てると、そこから市民が生み出されます。
その際、(建設資材以外に)何かの物資が必要になることはありません。
住民の数を増やすのは生産力アップの基本ですし、兵士を増やすのにも必要ですから、「まず住居」が基本ですね。
住居には 小・中・大 がありますが、建てられる土地があって物資にも余裕があるなら、大きい方がいいです。
その後、「前哨基地」と「兵舎」を建てるよう指示されます。
前哨基地や監視塔、城は、このゲームでは単なる防御施設ではありません。
周囲一体を領地とする「町の中心」であり、すべて破壊されると負けになる「戦争時の目標」です。
国境付近に「監視塔」を建て、兵士が一人入ると、その周囲の国境が広がります。
「監視塔を作る」→「兵士が入るのを待つ」→「国境が広がる」→「さらに国境付近に監視塔を作る」を繰り返すことで自国の領地をどんどん広げていくことが出来ます。
なお、塔には「見張り塔」というものもありますが、これは兵士が入らなくても周囲を見渡せる反面、領地を広げる効果はありませんので注意して下さい。
兵舎は、兵士を雇う場所ですね。
ただし兵士を増やすには無職の住人と武器が必要です。
高レベルの兵士を雇うにはさらに金も必要になります。
無職の住人の数は画面上部に書かれています。 武器は武器屋で生産する必要がありますが、このステージでは最初からたくさん用意されています。
兵士の雇用の後に説明される「神殿」では、「神官」が作られます。
神官は俗に言う「魔法使い」ですね。
大神殿を作っておけば勝手に生み出されますが、魔法(奇跡)を使うにはお酒を造って「小神殿」に納め、「マナ」を生産しておかなければなりません。
必須なものではなく、補助的なものだと考えておけばいいでしょう。
神殿を造った後に説明される「?」のボタンを使った「セトラーの探し方」は覚えておいて下さい。
開拓者や地質学者を捜す時に多用します。
軍隊を選択して攻めていくよう指示されたら、マップ右上に向かいましょう。
現在地がよく解らない時は右上の星マークのようなボタンを押して下さい。
全体マップが表示されます。
敵地に入ったらいよいよ戦闘開始!
敵が迎撃に来るのでそのまま戦いましょう!
移動中に兵士がバラバラになっていると思うので、出来れば敵地に入る前に集結させておいた方が無難です。
戦闘は敵が近くにいれば勝手に始まります。
兵士は戦い始めたら、移動命令を出しても戦闘を中断して逃げるという事はしないので、戦闘中の撤退は困難です。
よって敵よりも多い戦力をそろえることが何より重要です。
また、このゲームは AoE などの他の RTS と違い、一般市民を攻撃したり、生産用の施設や住居などを破壊することは出来ません。
住民を虐殺して「人がゴミのようだ!フハハハハ!」というのはない訳です。
しかし、監視塔や前哨基地などを攻撃して占領することで、その塔の周囲の領土を自国のものにして、敵国の領土を減らすことが出来ます。
これを繰り返して領土の外になった敵国の建物は、そこが領土外になった瞬間にすべて破壊されます。
これによって相手の生産力を徐々に落としていくことは可能です。
敵国の監視塔・前哨基地・城の全てを占領するか破壊すれば、その国は敗北となります。
ただこのステージの場合は、敵国の城を占領した時点でクリアとなります。
このステージでは、もっと上級の街の開発が説明されます。
ステージ1で「鉱山」を造りましたが、鉱山が効率よく機能するには、食料として「魚」「肉」「パン」の3つが必要です。
ステージ1ではこれらのものが最初から用意されていたのですが、本当は継続して生産できる体制を整えておく必要があります。
魚は海岸に「漁師小屋」を造れば OK なので簡単です。
(ただし建設後に「ワーキングエリア」で海辺を指示しておく必要があります)
パンは、まず「麦農家」を造って、「麦」を育てる必要があります。
さらに「風車小屋」を造って、麦から「小麦」を造ります。
加えて、川の近くに「給水小屋」を造って「水」を調達できるようにします。
その後、「パン屋」を造っておけば、水と小麦からパンが生産されます。
肉は、「麦農家」を造って麦を、「給水小屋」で水を手に入れておきます。
その後、「羊牧場」を造れば、麦と水から「羊」が生産されます。
給水小屋はパンの物と共用で構いませんが、麦農家は別に作っておきましょう。
さらに「食肉処理場」を造っておけば、羊から肉が生産されます。
「むずかしい~!!」と思うかもしれませんが、要は「必要な建物がそろっていれば自動的に食料が出来る」と考えておけば OK です。
それぞれの材料は市民の「運搬人」が運ぶので、運搬距離が短くなるよう、関連施設は近くに建てておいた方が効率が良くなります。
道具や武器を生産するには、まず「鉄」を生産する必要があります。
「鋳鉄所」を造ると、鉄鉱石と石炭から鉄が生産されます。
その鉄と石炭を使って、「道具屋」や「武器屋」で生産が行えます。
生産は、建物を直接タップして、虫眼鏡マークの「オプションメニュー」を選べば行えます。
生産が完了するには少し時間がかかります。
ここまでの開発の流れをステージ1・ステージ2の要素も含めてまとめると、以下のようになります。
きこり小屋と製材所を木のそばに造って木材を調達する。
(木が減ってきたら場所を移すか植樹小屋を造る)
と、こんな感じになります。
もちろん全ての行程がスムーズに行くとは限りませんが、基本としてはこの流れでしょう。
上記の過程には「神殿」を造る行程は含めていません。
神官を使いたい人は、酒の生産施設と神殿も造らなければなりませんね。
ステージ3では麦農家を2つ作る形で進めていましたが、本当はパンや肉に関連した施設が1つずつある場合、麦農家は3つ以上ないと生産が滞ります。
ただ麦農家を造るには道具の「鎌」が必要で、普通は最初の鎌の所持数は1~2個なので、道具屋を造って鎌を生産してから麦農家を追加しましょう。
石炭も不足気味になりますので、炭鉱は2つ以上あった方がいいです。
「硫黄」はローマには必要ありません。(ローマじゃなくてもいらないかも)
山につくる「石切場」は、鉱山扱いなので食料が必要になります。
よって岩があるなら石は「石工小屋」で調達した方がいいです。
また、各施設は1つの物資を8つまでしか蓄えておけません。
消費量が少なく物資が8つまで溜まってしまうと、それが消費されるまで生産は止まってしまいます。
よって、状況に合わせて「物置き場」を設置して、あまった物資をそこに貯蓄しておけるようにしてください。
物置き場は完成後、どの物資を置くかを選択できます。
領地を広げるための「監視塔」は、広がったら壊して構いません。
壊しても広がった領地が狭まるという事はなく、むしろ監視塔が攻められて敵に占領されてしまうと、その監視塔の範囲が敵の領土になってしまうので、守りが手薄な塔は壊した方が安全です。
ただし、全ての塔と城がなくなってしまうと「敗北」になるのでご注意を。
ステージ3ではその後、「ロバ牧場」「車輌製造所」を造って「荷車」を生産、荷車に開拓者と物資を詰み込んで遠方に開拓地を造る行程が説明されます。
しかし、わざわざ遠方に開拓地を造らなければならない状況は少ないですし、物資の運搬も安定しません。
少なくともローマのシナリオでは最後まで必要ないので、「こういう事も出来る」程度に覚えておけばいいでしょう。
なお、開拓者は国境に移動させておくと、勝手に領地を広げてくれます。
荷車の生産や物資の積み込みには少し時間がかかります。
荷車の目的地は全体マップで確認しましょう。
市場で輸送の設定をする時は、今どちらの市場がマップに移っているのか、全体マップで確認しながら行って下さい。
盗賊で敵地から物資を盗む方法も説明されますが・・・ 盗賊は敵に攻撃されるため、危険なのでオススメできません。
ただ盗賊は、建築に邪魔な物資を移動させる目的でも使えます。
ここまでが終わればステージ3も終了です。
これでチュートリアルも終わり。 ステージ4からは・・・ いよいよ実戦です!
これまでに学んだことを生かして戦い抜きましょう!!
【ザ・セトラーズ 攻略ページ】
ザ・セトラーズ 攻略 1/3
SITE PV |