Reiner Knizia's Tigris & Euphrates 攻略
（チグリス・ユーフラテス）

 

 

　Reiner Knizia's Tigris & Euphrates

　内容：ボードゲーム（ドイツボードゲーム）

　作成：Codito Development / Dr.Reiner Knizia

　公開：2011/11

　対応：iPhone / iPod touch & iPad 用（両対応）

　価格：450円

　　　　アプリ詳細を表示（iTunes が起動します）

 

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近年作られたボードゲームやカードゲームは「ドイツゲーム」とも呼ばれます。

そのドイツゲームの有名な創作者「Reiner Knizia（ライナー・クニツィア氏）」の代表作の１つが、この「Tigris & Euphrates」（チグリス＆ユーフラテス）です。

 

1998 年にボードゲーム愛好家の投票で決まる「ドイツゲーム賞」で首位となり、専門家により選ばれる「ドイツ年間ゲーム大賞」にもノミネートされていました。

 

 

神の視点で古代メソポタミア文明の国家の興亡を操る、歴史絵巻的なゲームです。

プレイヤーは自分に所属する指導者を配置し、その周囲に商業や農耕を表すタイルを置いて王国を作り、ポイントを稼ぎます。

 

異なる王国が接すると戦争になり、指導者が負けて征服されることもありますが、プレイヤーはあくまで国家ではなく神なので、所有する王国が滅びてもポイントが稼げていれば問題ないというのがユニークです。

 

次々と国家が興っては戦争で消えていく盛者必衰の様子が小さなボードゲーム上で再現されており、大きな戦力を持つ指導者が内乱であっさり討ち取られたりするのもリアルです。

 

見た目は地味ですが、小さな大河物語が展開される、歴史浪漫のあるゲームです。

「陣取りゲームの最高傑作」と評価されるのも頷けますね。

 

 

 

• プレイヤーは２～４人で、通常４人でプレイします。
• ゲーム開始時には参加者とコンピューターの難易度を選択します。
  コンピューターには Lv1 ～ Lv4 までの強さがあります。
  

 

 

• ゲームが始まると、各プレイヤーに４色の指導者のコマ（八角形）と、２枚の大災害のタイル（ドクロ）、さらに６枚の地域タイル（四角）が配られます。
  各タイルの色は以下のものを表しています。
• 黒：「国王」と「市民」
• 緑：「商人」と「市場、取引」
• 赤：「神官」と「寺院、信仰」
• 青：「地主」と「農耕」
• ただ、ゲーム的にはそれぞれの意味を深く考える必要はありません。
  単に「黒の指導者」「赤のタイル」と言った形で考えれば OK です。

 

• 自分のターンになったら、ボード上に指導者や地域のタイルを配置します。
  コマやタイルは１ターンに２つ置くことが可能で、指導者のコマと地域タイルを１つずつ置いても構いません。
  ただし以下のルールに従う必要があります。
• 指導者（八角形）のコマは、赤（寺院）のタイルの横にしか置けません。
• 黒・赤・緑の地域タイルと指導者のコマは、川の上には置けません。
• 青（農耕）の地域タイルは、川の上しか置けません。
• タイルかコマを２つ配置したら、画面右下のマークをタップして下さい。
  次の人にターンが移ります。
• 指導者と地域タイルが接していると、１つの「王国」になります。
  繋がっている範囲はすべて１つの大きな王国となり、地域と指導者が１つずつの小さなものでも１つの王国とみなされます。
  
• ナナメは接しているとみなされません。
• １つの王国内に、同じ色の指導者は１つしか存在できません。
• 異なる色の指導者なら混在できます。
  異なるプレイヤーの指導者でも、色が違えば混在可能です。
• 「王国」に接している形で地域タイルを置き、その王国に同じ色の指導者がいる場合、その指導者を置いたプレイヤーに勝利点が入ります。
• 例えば、自分が置いた赤の指導者がいる王国に、赤いタイルを繋げると、自分の「赤の勝利点」が１点増えます。
• 赤の指導者を別のプレイヤーが置いている王国に、赤いタイルを繋げた場合、そのプレイヤーの赤の勝利点が１点増えてしまいます。
• 王国に赤か青か緑のタイルを繋げて、その色の指導者がいなかった場合、その王国に黒の指導者がいる場合は、黒の指導者を置いた人にタイルの色の勝利点が入ります。
  その色の指導者も黒の指導者もいない場合は、誰にも点は入りません。

 

• 地域タイルを出さずに、手札の引き直しをする事も可能です。
  捨てたいタイルを選択してから画面右下の自分のマークをタップして下さい。
  
• 配置済みの指導者をタップして、別の場所に移動させることも可能です。
  移動出来る場所は通常の指導者の配置ルールと同じです。
  （赤いタイルの横で、川の上はダメです）
  この指導者の移動は、移動と言うよりは「取り除いて再配置」と言えます。
• 手札の引き直しと指導者の移動も、どちらも１回の行動とみなされます。
  つまり通常はタイルやコマを２つ置けますが、引き直しや移動を１回行うと、タイルやコマは１つしか置けなくなります。

 

• 手札はターン終了時に、６枚になるまで山札から補充されます。

 

 

• ボード上に最初から配置されている赤（寺院）のタイルには、財宝（金塊）が置かれています。
• 王国内に２つの財宝が入った場合、その王国に緑（商人）の指導者を置いているプレイヤーは、財宝のどちらか一方を獲得する事ができます。
  獲得したい財宝をタップで選択して下さい。
  この時、ゲームは財宝が選ばれるまで進行が停止するので注意して下さい。
• 王国に２つの財宝が入っても、緑（商人）の指導者がいない場合、緑の指導者が王国に配置されるまで財宝はそのままです。
• 財宝はもっとも低い勝利点を +1 する事ができます。
  どの勝利点にプラスされるかは、最適な形で自動的に選択されます。
• マップの４隅にある財宝を回収できる状況の時は、必ずこの４隅の財宝を獲得しなければなりません。
  

 

 

• ２つの王国のタイルが接すると「合併」か「戦争」が起こります。
• 互いの王国に同じ色の指導者がいなかった場合、２つの王国はそのまま合併して１つの王国になります。
• 互いの王国に同じ色の指導者がいた場合、その指導者同士で戦争が起こります。
• 例えば一方の国に赤と青の指導者がいて、もう一方の国に赤と緑の指導者がいた場合、赤の指導者同士が戦争を行い、青と緑の指導者はそのままです。

 

• 指導者は王国内にある同色のタイルの数と同じ「戦力」を持っています。
  （これは指導者のコマに数字で表されています）
• さらに戦争時、その指導者を置いたプレイヤーは、手札に同じ色の地域カードを持っている場合、それを使って指導者の戦力を増やす事が出来ます。
  
• 双方の指導者の戦力を比較し、多い方が勝利となります。
• もし戦力が同数だった場合は、防御側が勝利します。
• そのターンのプレイヤーは必ず攻撃側になります。
• 戦争当事者がそのターンのプレイヤーでない場合、次の順番が早い方が攻撃側になります。
• よって自分が仕掛けた戦争でなくても「攻撃側」と判定される場合があります。ここは注意すべき点です。
• 右下の自分のマークの下に「ATTACK!」と書いてあれば攻撃側です。
  引き分けでは負けになります。
• 右下の自分のマークの下に「RESOLVE」と書いてあれば防御側です。
  引き分けでも勝利になります。
  
• 戦争開始時のメッセージで「Opponent win if tied.」と書いてある場合は攻撃側です。
  
• 戦争開始時のメッセージで「You win if tied.」と書いてある場合は防御側です。
• 戦争に負けた指導者はボード上から取り除かれ、プレイヤーに返却されます。
  さらにその指導者の支配下にあった地域タイルは全て取り除かれます。
  そして取り除かれた指導者と地域タイルの数の分だけ、勝利側のプレイヤーのその色の勝利点が増加します。
  
• ただし例外として、赤（神官）の指導者同士の戦争の場合、各指導者の周囲にある赤いタイルと、財宝が置かれているタイルは取り除かれません。
  また、その分の点数は勝利者側には入りません。
• １回の接触で複数の指導者の戦争が発生する場合があります。
  この時は、戦争を発生させたプレイヤーがどの指導者の戦争から処理するかを選択することが出来ます。
  この順番によっては、特定の指導者の戦争が発生しなくなる場合があります。
  
• 流れとしては以下の様になります。
1. 複数の指導者の戦争が発生する場合は、そのターンのプレイヤーが戦争する指導者を選択する。
2. 攻撃側になった指導者のプレイヤーが手札を戦力に追加する。
3. 防御側になった指導者のプレイヤーが手札を戦力に追加する。
   （防御側は攻撃側の総戦力を見てから手札の使用を決定できる）
4. 勝敗を判定する。戦力が同数の場合は防御側の勝利。
5. 負けた方の指導者はプレイヤーに返却され、それに戦力を与えていた地域タイルは取り除かれる。
6. まだ戦争が起こる指導者が残っている場合は１に戻る。

 

• 闘争（Conflict）にはもう１つ、「内乱」があります。
  これはすでに王国に存在する色の指導者が、新たに王国内に配置された時に起こります。
  他の場所にあった同色の指導者が移動してきた時にも起こります。
• 内乱では、対象の指導者の周囲にある赤いタイル（寺院・信仰）の数が戦力になります。 通常の戦争の戦力は無視されます。
• 通常の戦争と同じく、攻撃側から手札を戦力に追加することが出来ます。
  ただしこの時に使えるのは指導者の色に関わらず、赤いタイルのみです。
  攻撃側の後、防御側も手札の赤いタイルを戦力に追加できます。
  
• 戦力が同数の場合は防御側の勝利です。
• 負けた側の指導者はボードから取り除かれ、プレイヤーに返却されます。
  勝った側の指導者は赤の勝利点が１点増えます。
  内乱によって地域タイルが取り除かれることはありません。

 

 

• 同じ色の地域タイルを 2x2 の４マスに並べると「モニュメント」の建造が行えます。
  
• モニュメントは２色で構成されています。
  そして王国内にモニュメントと同じ色の指導者を置いているプレイヤーは、ターンごとにその色の勝利点を１点獲得することが出来ます。
• モニュメントは建造時に色を選択することが出来ます。
  ただし２色のうちの一方は、建造に使った地域タイルと同じ色である必要があります。
• また、モニュメントは色の異なる６つしか用意されていません。
  よってすでに建造されている色と同じモニュメントは作ることが出来ず、残っているモニュメントがなくなると建造ができなくなります。
  残りのモニュメントは画面右下のメニューボタンを押し、中央のボタンを押すことで確認できます。
  
• モニュメントも指導者や地域タイルと同じく、王国の一部となります。
• モニュメントの建造に使った地域タイルは取り除かれます。
  これにより、その分だけ王国内のその色の指導者の戦力は低下します。
  ただし財宝は取り除かれず、そのままモニュメント上に置かれます。
• 指導者は必ず赤いタイルの横に置かれていなければなりません。
  そのためモニュメントの建造により指導者の横の赤いタイルが取り除かれ、他の赤いタイルに接していない場合、その指導者は取り除かれてプレイヤーに返却されます。

 

 

• 各プレイヤーは２つの大災害のタイル（ドクロマーク）を持っています。
• 大災害は地域タイルの上に重ねて置くことが出来ます。
  これによりその場所の地域タイルが取り除かれます。
• これによって王国が分断される場合があります。
  また、指導者は必ず赤いタイルの横に置かれていなければならないため、指導者の横にある赤いタイルが１つしかなく、それが大災害によって消されてしまった場合、指導者もボード上から取り除かれプレイヤーに返却されます。
  
• 大災害タイルの配置も１回の行動とみなされます。
  よって大災害を置いたターンは、指導者や地域タイルの配置、カードの引き直しや指導者の移動はあと１回しか行えません。
• 大災害タイルは指導者の上には配置出来ません。
  また財宝やモニュメントの上にも配置出来ません。

 

 

• 山札のタイルがなくなり、誰かが自分のターン終了時に手札を６枚まで補充出来なくなるとゲーム終了となります。
  山札の残り数は画面左上に「％」表示で記されています。
  
• また、ボード上の財宝の数が２つ以下になってもゲーム終了となります。

 

• ゲーム終了後、各プレイヤーの４つの勝利点の中で「一番低いもの」を比較し、それが一番高い人が勝者となります。
• 例えば、黒が 10 点、緑が 15 点、赤が 5 点、青が 10 点だった場合、その人の勝利点は 5 点となります。
• よって各勝利点をまんべんなく高める必要があります。
• 財宝の点数は、一番低い勝利点がもっとも高くなるように自動的に調整され、集計が行われます。
• 同点の場合、双方のプレイヤーの２番目に低い勝利点を比較します。
  それも同点だった場合は、３番目に低い勝利点を比較します。
  

 

 

 

• ゲームの最初に「Tutorial」「Local」「Online」を選択します。
  通常のゲームプレイは Local（ローカル）です。
  Tutorial（チュートリアル）は解説ゲームになりますが、説明は英語です。
  Online（オンライン）は Game Center を通してのマッチングを行います。
  参加人数を増やしたいときは画面右下の「Add Player」をタップして下さい。

 

• オプション（Options）のゲーム設定（Game）は以下の通りです。
  
• Animation Speed
  演出のスピードの調整です。高くするとゲームが高速化します。
• AI Speed
  AI の行動速度ですが、調整してもあまり変化はありません。
• Hints
  細かい解説文が表示されますが、英文です。
• Turn Msgs
  ターン開始時のメッセージです。特に必要ないでしょう。
• Conflict Msgs
  戦闘時のメッセージです。
  これがないと双方の戦力や攻撃側か防御側かが解りにくくなります。
  ここは ON にしておくようにしましょう。
• Confirm Msgs
  ターン終了時や戦争時の確認メッセージです。
  慣れたら OFF にしても構いません。
  
  • ただ Confirm Msgs と Hints が双方 ON だと、戦争時に戦闘結果のヒントが表示されます。
    最後が「You might win!」だと「勝てるかもしれない」という意味で、攻撃側で戦力が勝っている事を表します。
    「You will win!」だと「勝てるだろう」という意味で、防御側で勝利することが確定している事を表します。
    慣れないうちはこれを参考にするのも良いでしょう。

 

 

 

• 指導者の隣にある赤いタイルの数が、そのまま内乱に対する強さになります。
  よって指導者を配置したら、出来れば２つ以上の赤いタイルを隣に置いて内乱に備えましょう。
  もし赤いタイルが１つしかないと、大災害にも弱くなります。
  
• 指導者は赤いタイルの横にしか置けません。
  これは逆に言うと、赤いタイルの横が空いていなければ、内乱や相乗りをされないことを意味します。
  赤いタイルの周囲をうまくコントロールすることも重要です。
  
• 戦争や内乱で指導者が倒され、拡張した王国がボロボロにされたり乗っ取られたりすると悔しくなりますが･･･　復讐を考えるのは得策ではありません。
  このゲームは「勝利点を稼ぐこと」が目的であって、王国や指導者の強化はその手段に過ぎません。
  さらに「まんべんなく勝利点を稼ぐこと」が重要なので、十分に点数を稼いだ色の指導者は、倒されようがどうなろうが勝敗には関係なくなります。
  戦争に負けても減点はないので、負けたら負けたで手元に戻ってきた指導者の次の使い道を考えましょう。
• とは言え、戦争に負けると相手に点数を稼がれるので、一か八かの攻撃は控えるようにしましょう。
  このゲームは攻撃側の方が不利なのを忘れないで下さい。 相手から攻め込んできた方が、勝てる確率は上がります。
  しかしほぼ確実に勝てる場合は、どんどん攻めて得点を稼ぎましょう。
• 勝利のためには「モニュメント」の活用が不可欠です。
  画面の隅で戦争を避け、モニュメントを作って地道に点数を稼いでいくのも立派な戦法です。
  ただし戦争に勝てればその方が点数を稼げるので、戦争に勝ちまくっているプレイヤーがいたり、カードの回りが悪いと追いつけなくなります。
  いざという時は指導者を移動させて打って出ましょう。
  
• AI はあまり活用しませんが、「大災害タイル」は強力です。
  大きな戦力を持つ指導者を消したり、大幅に弱体化させることが可能です。
  得点が欲しい色の強力な王国を、大災害タイルを併用して乗っ取り、その戦力を使って戦争で一気に高得点を狙うのは、不利な時の戦法の１つです。
• 財宝のあるタイルは大災害を受けません。
  財宝を取るときは、自分の指導者の横の財宝は残した方が良いでしょう。
• 地域タイルは好きな場所に配置できるので、時には他のプレイヤーの王国に配置して、敵同士を戦争させるのも１つの手です。
  戦争は減点対象ではないので、それによって他プレイヤーのポイントが増える事になりますが、戦争により相手の王国が分裂すれば、地域やモニュメントを内乱より確実に乗っ取れる場合もあります。

 

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