Ticket to Ride(チケット トゥ ライド)
内容:ボードゲーム(ドイツゲーム)
作成:Days of Wonder / Alan R. Moon
公開:2011/5
対応:iPhone / iPad 両用
価格:840 円(iPhone 専用の簡易版は廃止)
iPhone / iPad 両用版(iTunes が起動します)
Ticket to Ride (チケット トゥ ライド) は 2004 年度に「ドイツ年間ゲーム大賞」に輝いた、鉄道網の建設をテーマにした世界的に人気のあるボードゲームです。
(ドイツゲーム賞では6位)
手持ちのカードを増やし、そのカードを使ってボードの鉄道路線を取り合うゲームで、程よい戦略性と駆け引きの面白さがあります。
シンプルで解りやすいルールのため、大人から子供まで楽しめるゲームですね。
プレイヤーは2つの都市が書かれたチケット(切符)を選び、この2都市を結ぶ鉄道路線の建設を目指します。
離れている都市を結ぶほど高得点ですが、遠いほど結ぶことが出来ないまま終わる可能性も高くなり、もし結べなかった時はペナルティーを受けてしまいます。
路線を確保できるかどうかはカード運も絡みます。
最短距離で都市を結べれば良いのですが、途中の線路を他プレイヤーに取られてしまった場合は迂回しなければなりません。
ボードゲーム版は得点計算が面倒だったようですが、コンピューターゲームならそれを自動でやってくれるので、手軽に楽しめるようになりました。
ドイツゲームとしては1ゲームが短く、サクサクと進行するため、何度も繰り返し遊べるテンポの良さがあります。
ドイツゲームの面白さを手軽に体験できるアプリですね。
オリジナルの「Ticket to Ride」にはいくつかの拡張セットや派生バージョンが存在します。
ユニバーサル版(iPhone / iPad 両用版)の Ticket to Ride はそれらを追加課金で利用出来るようになっており、それぞれルールが一部異なります。
以下はそれら追加・拡張セットの詳細です。
【 Ticket to Ride EUROPE 】
ヨーロッパが舞台の新マップ。 オリジナルでは 2005 年に公開されました。
利用するには 450 円の課金が必要になります。
複線になっている線路が少なく、素早いルートの確保が重要になるマップです。
また、新要素として「フェリー」「トンネル」「駅」の3つが存在します。
行き先チケットに関するルールも一部変更されています。
- ヨーロッパ版の行き先チケット(切符)は「短距離用」と「長距離用」の2種類に分かれています。
- ゲーム開始時に引くチケットは、短距離用3枚、長距離用1枚です。
この中から2枚以上を選んでスタートします。
- ゲーム中に引くチケットは短距離用3枚で、長距離は出ません。
この中から1枚以上を必ず取得する必要があります。
- このマップのみ、8マスの路線が存在します。 得点は 21 点です。
マスに船の絵が書かれているのはフェリー航路です。
ここに路線を作るには、船の絵のマスと同じ数の SL カード が必要になります。
突起が付いている線路は
トンネルです。
ここに路線を作る時は、山札からカードを3枚引きます。
その中に使った色と同じカードか、SL カードが含まれている場合、その数だけカードを追加で出さなければなりません。
カードが出せなかった場合、使おうとしたカードは戻ってきますが、そのターンはパスとなります。
- 追加で出すカードは SL カードでも構いません。
- トンネルを SL カードだけで作った場合、SL カードが追加の対象となります。
都市の上に列車カードを使うと「駅」を作る事ができます。
駅があるとその都市から繋がる他プレイヤーの路線を1つ、自分のチケットの達成に利用することが出来ます。
駅は各プレイヤーが3つ所持しており、1つ目は列車カード1枚で作れますが、2つ目は2枚、3つ目は3枚必要です。
- 駅の効果でチケットを達成できる状況になっても、切符を切る演出は表示されません。 駅の効果はゲーム終了後の集計時に発揮される形です。
- 1つの駅で達成できるチケットは1枚だけです。
同じ駅の効果で達成できるチケットが2枚ある場合、達成とされるのは一方だけで、もう1つは未達成になります。
- すでに駅が建てられた都市に他のプレイヤーが駅を建てることは出来ません。
- 使わなかった駅は集計時に1つ4点になります。
【 Ticket to Ride Switzerland 】
スイスが舞台の新マップ。 オリジナルでは 2007 年に公開されました。
利用するには 250 円の課金が必要になります。
このマップは2~3人用となっています。
そのためプレイヤーの人数がこの範囲でないとゲームをスタート出来ません。
トンネルが非常に多いマップで、SL カードはトンネルにしか使えません。
またマップ外への線路があり、それを使って国外への径路を作ることが条件となる「国チケット」が存在します。
- このマップで各プレイヤーが持っている「列車コマ」は 40 個です。
(他のマップでは 45 個です)
- 行き先チケットはゲーム開始時に5枚引かれます。
この中から2枚以上を選んでゲームスタートとなります。
突起が付いている線路はトンネルです。
トンネルのルールはヨーロッパ版と変わりません。
路線を作る時にカードを3枚引き、その中に使った色と同じカードか、SL カードが含まれている場合、その数だけカードを追加で出さなければなりません。
出せなかった場合、カードは戻りますがパスとなります。
- スイス版の SL カードは「トンネルカード」に変化しています。
トンネルカードは色はオールマイティーですが、トンネルの路線にしか使用できません。
- トンネルカードは SL カードと違い、表になっているものを取っても、さらにもう1枚カードを取ることが出来ます。
- トンネル作成時に追加でカードが必要になった場合、代わりにトンネルカードを出すことが出来ます。
- トンネル作成時にトンネルカードだけで作った場合は、追加のカードはトンネルカードのみが対象となります。
- マップ外周の北に「ドイツ」、西に「フランス」、東に「オーストリア」、南に「イタリア」が存在します。
そしてこれらに通じるマップ外への線路が存在し、行き先カードにも都市ではなくマップ外の国が対象になっているものがあります。
- これらの「国チケット」は、目的地が複数存在します。
複数の目的地が達成されている状況の時は、もっとも得点が高いもののみが適用されます。
- 国チケットを達成できなかった時は、書かれている数字のもっとも高いものが減点の対象となります。
【 Ticket to Ride USA 1910 】
USA 1910 は、オリジナルの Ticket to Ride に追加される「拡張ルール」および「拡張カード」です。
よってゲームボードはオリジナルのものと同じです。
利用するには 85 円の課金が必要になります。
USA 1910 には3つのルールがあり、カードのデザインも変化しています。
ルールは以下の通りです。
- USA 1910 Classic Variant
- 行き先チケットが通常版とは違うものになっています。
合計 35 枚です。(通常版は 30 枚)
- もっとも多くチケットを達成した人に 15 点が与えられます。
ただし、もっとも長い路線を持っている人へのボーナスはなくなっています。
- USA 1910 Mega Variant
- 通常版と Classic Variant を足したようなルールです。
- 行き先チケットが新旧合わせて 69 枚あります。
- ゲーム開始時に配られるチケットが5枚になっています。
このうち3枚以上を選んでゲームをスタートします。
- ゲーム中にチケットを補充する際、配られる枚数が4枚になっています。
このうち1枚以上を必ず取得しなければなりません。
- もっとも多くチケットを達成した人に 15 点が与えられます。
- もっとも長い路線を持っている人には 10 点が与えられます。
- USA 1910 Big Cities
- このルールで使う行き先チケットは、すべて目的地の一方が以下の都市になっています。
シカゴ / ダラス / ヒューストン / ロサンゼルス / マイアミ / ニューヨーク / シアトル
- よって路線の競合が発生しやすくなっており、上記都市へのルートを確保できるかが重要になります。
- ゲーム開始時に配られるチケットが4枚になっています。
このうち2枚以上を選んでゲームをスタートします。
- このバージョンにはチケット最多達成ボーナスも、最長路線ボーナスもありません。
※アップデートで、さらに「India」と「Legendary Asia」のマップが追加されています。
※アップデートにより、iOS 版 Ticket to Ride の対戦システムは一新されました。
ここで解説しているのは旧バージョンのもので、参考になる部分もあるのでそのまま残していますが、現在のバージョンとは異なります。
ご了承下さい。
iPad 版の Ticket to Ride はオンライン対戦に対応しています。
しかもパソコン版の「Ticket to Ride Online」とも対戦が可能なためプレイヤーも多く、世界中の人と Ticket to Ride を楽しむ事ができます。
以下はオンライン対戦に関する詳細です。
- 通常のゲームスタート画面にある「オンライン」のボタンは、自分がホストとなってゲームを立ち上げるものです。
他の人が立ち上げたゲームに参加したい場合はタイトル画面で駅の入口をタップして下さい。
- 駅の中のメニューで奧にあるレストランをタップするとオンライン対戦の画面に移動します。
- オンラインプレイ時の名前やキャラクターの外観を変更したい時は「設定」の部分をタップして下さい。
ただしログインに Game Center アカウントを使う場合は、Game Center の ID がプレイヤー名になります。
- レストラン(ゲームロビー)に入ると自動的にログインが行われます。
画面は以下の様になっています。
- 最初はプレイヤー一覧が表示されています。
上部にある赤い「ゲーム」のタブをタップすると、募集中のゲーム一覧が表示されます。
- 任意のゲームをタップすると、左上に現在の参加メンバーが表示されます。
参加する場合はそこにある「ゲームに参加」のボタンを押して下さい。
- 丸い国旗のマークはゲームマップを表しています。
そのマップをプレイできる課金を行っていない場合、参加はできません。
- トロフィーマークは対戦レート(ELO)が変動するゲームである事を表しています。 逆にトロフィーマークがないゲームは ELO が変動しません。
自身の ELO はプレイヤー一覧で自分を選択するか、駅のメニューからいける「名誉の殿堂」で「オンライン」のタブを選択すると確認できます。
- 進入禁止(赤いマイナスマーク)のゲームは詳細不明ですが、ゲームに入れない事が多いようなので選択しない方が無難です。
(おそらく回線が良くないゲームだと思います)
- 自分でゲームを立ち上げる場合はゲーム一覧表示の下にある「ゲームを作成」のボタンをタップして下さい。
(もしくは通常のゲーム開始画面で「オンライン」を選択して下さい)
- 右下にあるスイッチでレート(ELO)の変動の ON/OFF が出来ます。
- 入力欄では一覧画面に表示されるゲーム名を入力します。
ただしこの入力欄は、レストラン画面からゲームを作成しないと表示されません。
(未入力の場合、ゲーム名は For Beginners only になります)
- iOS 版ではまだ「プライベートゲーム」は作れません。
(表示されているプライベートゲームはパソコン版で作られたものです)
- ゲームに参加すると以下の画面が表示されます。
他の人が立ち上げたゲームに参加した場合は開始を待って下さい。
自分がホストの場合はメンバーが集まると表示される「スタート」のボタンを押して下さい。 設定した人数がそろわないと開始は出来ません。
(5人のゲームで、人がなかなか集まらないので3人の状態でスタート、ということは出来ません)
※アップデートで人間と AI を混合可能になりました。
- オンライン対戦中、他プレイヤーの顔をタップするとその相手の対戦数、レート(ELO)、カルマ、順位などを確認できます。
- 「カルマ」はその人のマナーを表す数値で、初期値は 50 です。
対戦中に中断して抜けると5減少し、最後までプレイすると1上昇します。
なお、もし接続が切れてもすぐに再接続すれば復帰が可能です。
- 日本の夜の時間より、欧米が夜になる時間帯の方がプレイヤーは多いです。