欧陸戦争1&2 / 世界の覇者1945 攻略

　欧陸戦争 1 & 2 / 世界の覇者 1945

　内容：Risk / Lux 型戦略シミュレーション

　作成：EASY Inc.

　公開：2009/12、2010/12、2011/3

　対応：iPhone / iPod touch 版と iPad 版あり

　価格：250 円

　　　　世界の覇者 1945（iTunes が起動します）

　　　　欧陸戦争２（iTunes が起動します）

　　　　欧陸戦争（iTunes が起動します）

　　　　iPad 版：世界の覇者、欧陸２、欧陸１

　　　　無料体験版：世界1945、欧陸２、欧陸１

※最新作の欧陸戦争3、世界の覇者2 は、以下のページでレビューしています。

iPhone AC 番外レポート：欧陸戦争3、世界の覇者2

この２作は、このページで紹介している初期作とはルールが変更されています。

第二次世界大戦や 19 世紀初頭のナポレオン戦争を舞台にした、ボードゲーム型の戦略シミュレーションゲームが「欧陸戦争」シリーズです。

１作目と２作目はヨーロッパの戦争のみがピックアップされていましたが、新たにアジアや南北アメリカも含む全世界を舞台にしたバージョンも公開されました。

これに合わせ、世界版は「世界の覇者1945」に名前が変わっています。

欧陸戦争

欧陸戦争2

世界の覇者1945

ボードゲームのようにサイコロを振って戦闘を行うシステムで、ルールはシンプルにまとめられており、難しさはありません。

一方で土地ごとに収入が設定されており、それを使って兵力を増強し、「将軍」や「要塞化」などの効果を部隊に付加する事も出来るなど、戦略性は十分です。

ドイツ・フランス・イギリスなどの欧州の国々に加え、「世界の覇者 1945」には日本やアメリカなども存在し、それぞれが固有の特徴を持ちます。

プレイしやすく、それでいて本格的な、iPhone / iPod touch に向いた戦略シミュレーションゲームです。

「欧陸戦争」と「欧陸戦争２」ではシステムが一部異なります。
ここでは欧陸戦争２をメインに解説し、異なる部分には注釈を入れています。
「世界の覇者1945」は欧陸戦争２の世界版と言えるので、基本的なルールはほぼ同じです。

ターン制の戦略シミュレーションゲームです。
ゲームモードには「CONQUEST」と「CAMPAIGNS」が存在します。
CONQUEST は通常の「全国モード」で、マップ上に全ての国が存在し、敵対国の首都を全て陥落させれば勝利となります。
CAMPAIGNS は「シナリオモード」で、ステージごとに参戦国やマップ、勝利条件などが異なります。

欧陸戦争１と２のキャンペーンは、ステージを順番にクリアしていきます。
世界の覇者1945のキャンペーンは、最初からステージの選択が可能です。

ゲーム開始時に国を選択します。
第二次世界大戦が舞台の場合、各国は連合国（ALLIES）と枢軸国（AXIS）に分かれています。
同じ陣営の国は味方で、相手陣営の所属国をすべて倒せば勝利となります。
- 世界の覇者1945 には、以下の国々が登場します。
- 欧陸戦争２には、以下の国々が登場します。
- これ以外に中立国も存在しますが、中立国が他国に攻撃を行う事はなく、勝利条件にも無関係です。
- プレイヤーは味方の国に対しても攻撃や占領が可能です。
  それにより同盟が破棄されるような事はありません。
  コンピューターは味方の国に対しては基本的に攻撃や占領は行いません。
  ただし他に移動場所がない時や、海上の移動時には、味方の領地を占領して移動する場合があります。
- 欧陸戦争（１）にはドイツ、フランス、トルコ、オーストリア/ハンガリー、イギリス、ロシアの６ヶ国があります。
  特定のシナリオ以外、陣営の区別はありません。

自軍の部隊をタップすると移動先が矢印で表示されます。
青い矢印は移動先が自分の領土で、戦力の移動になります。
移動した場合、移動先の部隊は行動終了となります。
赤い矢印は移動先が他国の領土で、敵戦力がいる場合は戦闘となります。
兵力には３つの種類が存在します。（欧陸戦争１に兵種はありません）
種類によって強さや費用が異なり、国によっても強さに違いがあります。

歩兵：安価な通常の戦力です。
戦車：高価ですが強力で、ノーダメージで勝利すると再度行動が可能です。
野砲：高価ですが戦車や歩兵を攻撃した際、反撃を受けません。

違う兵種は１つの領土に混在できませんので注意して下さい。
他国の領土に進攻する（もしくは進攻される）と戦闘画面になり、サイコロが振られて結果が表示されます。

１回の攻撃で参戦できる兵力は攻撃側・防御側、共に５つまでです。
参戦兵力の数だけサイコロを振り、目の高い順に並べて、１つずつ見比べていきます。
サイコロの目の高い方が勝利で、目の低い方の兵力は消滅します。
サイコロの目が同じだった場合は双方とも消滅します。
ただし各国の首都での戦闘の場合、目が同じ場合は防御側（首都側）の勝利となります。
野砲が兵士か戦車を攻撃した場合、サイコロの目が同じ場合は攻撃失敗となります。野砲同士の戦闘は通常と同じです。

攻撃を行うと、その土地の部隊は行動終了となります。
（ただし欧陸戦争１には攻撃による行動終了はありません）
各国の首都が陥落すると、その国は「滅亡」です。
滅亡した国の領土はすべて滅亡させた国のものとなります。
自国の首都が陥落するとゲームオーバーです。

画面左下のカードのアイコンをタップすると、カードの購入が行えます。
（カードの購入と言うより、普通の戦略コマンドだと思って下さい）
購入のための資金はターン開始時に占領している領土から徴収されます。
各領土の収入は、マップ画面で領土をタップすると確認できます。

カード（コマンド）の効果は以下の通りです。
- SOLDIER（兵士）
  兵士を５つ雇用します。
  雇用した兵士は首都か都市の規模が最大（５）の領地に配置できます。
  （他国の首都を占領している場合、そこにも配置可能です）
  必要な費用は国ごとに異なります。
- TANK（戦車）
  戦車を４つ生産します。配置のルールは兵士と同様です。
- ARTILLERY（野砲）
  野砲を４つ生産します。配置のルールは兵士と同様です。
- BATTLESHIP（海軍）
  その部隊に海軍を付加します。
  これにより海上を移動出来るようになります。
  海上での移動時には、必ず全兵力が移動します。（海上で兵力を分けるという事は出来ません）
- FORTRESS（要塞化）
  ３ターンの間、その部隊の全てのサイコロの目が +1 されます。
  ただしその３ターン、部隊は移動/攻撃が出来なくなります。
  守備命令といえます。
- CONSTRUCTION（建設、欧陸戦争１にはなし）
  領地の都市規模を向上させます。
  これによってその土地からの税金が増え、最大（５）になれば生産した部隊を配置出来るようになります。
  都市規模は占領されたり空爆を受けると減少します。
- AIR STRIKE（空爆、欧陸戦争１はカノン砲）
  サイコロを１個振り、目の数だけ指定した敵部隊にダメージを与えます。
  自国に隣接している敵部隊にしか使用できず、費用も高額ですが、資金がある限り１ターンに何度でも使用できます。
  また戦略爆撃も兼ねていて、その領地の都市規模が１減少します。
- GENERAL（将軍）
  部隊に将軍を配備します。
  攻撃時に一番高いサイコロの目が +1 されます。
  この +1 された兵士が戦闘で消滅した場合、将軍も戦死してしまいます。
- MARSHAL（元帥）
  部隊に元帥を配備します。
  防御時に一番高いサイコロの目が +1 されます。
  この +1 された兵士が戦闘で消滅した場合、元帥も戦死してしまいます。
  （欧陸戦争１では戦死しません）
部隊に付属したカード（将軍・元帥・海軍）は、移動時や領土占領時に持っていくかどうかを選択できます。

カードを持って移動して、移動先にも同じカードがある場合、ダブったカードは消えてしまうので注意してください。
部隊が全滅した場合、付属しているカードも全て消滅します。
「世界の覇者 1945」では、将軍や元帥が「勲章」を得ることがあります。
これは内部的に蓄積されている将軍や元帥の経験値が一定量を超えると得られ、勲章を得た将軍や元帥は（全滅しない限り）もう戦死しなくなります。
勲章を得るとマップ上のマークに「★」が付きます。

それぞれの国に、その国しか使えない特殊カード（コマンド）が存在します。
これは一番高価なカードで、一度使うと７ターンの間再び使う事は出来ませんが、かなり強力です。
（種類と詳細についてはデータ解説で説明しています）

欧陸戦争 / 世界の覇者は、国ごとに部隊の強さ（サイコロの出目の範囲）、生産に必要な費用、特殊カードの種類と効果などが異なります。

ここではそれらのデータをまとめて掲載しています。

【世界の覇者 1945 】

各国の部隊の強さと生産費用

	歩兵		戦車		野砲
	戦力	費用	戦力	費用	戦力	費用
ドイツ第三帝国	2-7	60	3-8	95	1-8	70
大日本帝国	1-8	55	2-7	65	1-8	70
イタリア王国	1-6	50	2-7	65	1-8	70
アメリカ合衆国	2-6	55	3-7	80	2-8	80
ソビエト連邦	2-6	50	3-7	80	2-8	80
大英帝国	1-7	55	2-8	78	2-7	70
フランス	1-7	55	2-8	78	2-7	70
カナダ・英連邦	1-6	50	2-7	65	1-7	60
中国・国民党	1-6	50	2-7	65	1-7	60
オーストラリア	1-6	50	2-7	65	1-7	60
英領インド	1-6	50	2-7	65	1-7	60
（中立国）	1-6	--	2-7	--	1-7	--

（１回の生産で配置される数は、歩兵は５、戦車と野砲は４です）

各カードの購入費

	海軍	要塞	建設	空爆	将軍	元帥
ドイツ第三帝国	45	45	50	185	35	40
大日本帝国	35	45	50	190	35	45
イタリア王国	40	45	50	195	40	50
アメリカ合衆国	35	45	50	185	35	45
ソビエト連邦	55	45	50	195	35	40
大英帝国	40	45	50	180	35	45
フランス	45	45	50	190	35	45
カナダ・英連邦	50	45	50	200	40	50
中国・国民党	50	45	50	200	40	50
オーストラリア	50	45	50	200	40	50
英領インド	50	45	50	200	40	50

特殊カードの効果

ドイツ第三帝国　PANZER ELITE（パンツァーエリート）費用 260
指定した領地にいる歩兵を全て戦車に変えます。
大日本帝国　SAMURAI SOUL（サムライソウル）費用 200
そのターンの攻撃で、歩兵が負けても相手を道連れにします。
イタリア王国　SEA RAID（海軍強襲）費用 230
自国領の任意の海上に歩兵を 30 配置します。
アメリカ合衆国　NUCLEAR FORCE（核の力）費用 260
首都以外の、隣接した土地にいる任意の敵部隊を全滅させます。
ソビエト連邦　RED STORM（レッドストーム）費用 300
自国の歩兵がいる全ての領土に、歩兵５を補充します。
大英帝国　ROYAL AIR FORCE（ロイヤルエアフォース）費用 300
自国領か隣接した空いている任意の土地に 35 の歩兵を配置します。
フランス　MAGINOT LINE（マジノ線）費用 220
自国の全ての部隊に将軍と元帥を配備します。

カナダ、中国、オーストラリア、インドに特殊カードはありません。

【欧陸戦争２】

各国の部隊の強さと生産費用

	歩兵		戦車		野砲
	戦力	費用	戦力	費用	戦力	費用
ドイツ第三帝国	2-7	60	3-8	95	1-8	70
イタリア王国	1-6	50	2-7	65	1-8	70
ソビエト連邦	2-6	50	3-7	80	2-8	80
大英帝国	1-7	55	2-8	78	2-7	70
フランス	1-7	55	2-8	78	2-7	70
スペイン・国粋派	1-6	50	2-7	65	1-7	60
ルーマニア	1-6	50	2-7	65	1-7	60
ハンガリー王国	1-6	50	2-7	65	1-7	60
ブルガリア王国	1-6	50	2-7	65	1-7	60
ポーランド	1-6	50	2-7	65	1-7	60
トルコ共和国	1-6	50	2-7	65	1-7	60
ノルウェー王国	1-6	50	2-7	65	1-7	60
（中立国）	1-6	--	2-7	--	1-7	--

（１回の生産で配置される数は、歩兵は５、戦車と野砲は４です）

各カードの購入費

	海軍	要塞	建設	空爆	将軍	元帥
ドイツ第三帝国	45	45	50	140	35	40
イタリア王国	40	45	50	140	40	50
ソビエト連邦	55	45	50	145	35	40
大英帝国	40	45	50	120	35	45
フランス	45	45	50	130	35	45
スペイン・国粋派	50	45	50	150	40	50
ルーマニア	50	45	50	150	40	50
ハンガリー王国	50	45	50	150	40	50
ブルガリア王国	50	45	50	150	40	50
ポーランド	50	45	50	150	40	50
トルコ共和国	50	45	50	150	40	50
ノルウェー王国	50	45	50	150	40	50

特殊カードの効果

ドイツ第三帝国　PANZER ELITE（パンツァーエリート）費用 260
指定した領地にいる歩兵を全て戦車に変えます。
イタリア王国　SEA RAID（海軍強襲）費用 230
自国領の任意の海上に歩兵を 30 配置します。
ソビエト連邦　RED STORM（レッドストーム）費用 300
自国の歩兵がいる全ての領土に、歩兵５を補充します。
大英帝国　ROYAL AIR FORCE（ロイヤルエアフォース）費用 300
自国領か隣接した空いている任意の土地に 35 の歩兵を配置します。
フランス　MAGINOT LINE（マジノ線）費用 220
自国の全ての部隊に将軍と元帥を配備します。

上記以外の国には特殊カードはありません。

【欧陸戦争（１）】

欧陸戦争には兵士の種類はありません。

また国ごとの戦力の差もなく、サイコロの目はすべて 1～6 です。

付属カードの価格は将軍 50、元帥 100、軍船 120 で、国ごとの差はありません。

要塞化は 60、砲撃は 200 です。

各国の部隊の雇用費・生産数

	兵力
	費用	人数
ドイツ国	55	3
フランス第一帝政	70	3
オスマントルコ帝国	65	4
ｵｰｽﾄﾘｱ=ﾊﾝｶﾞﾘｰ帝国	55	3
大英帝国	60	3
帝政ロシア	65	4

特殊カードの効果

ドイツ国　Krupp-Fire（クルップ砲）費用 450
自国に隣接している全ての敵部隊に大砲攻撃を行います。
（説明には「首都を含まない」と書いてますが、首都にも攻撃可能）
フランス第一帝政　Paris Revolution（パリ革命）費用 400
自国の好きな領土に 30 の兵力を配置します。
オスマントルコ　Sudan-Expansion（スーダンの拡張）費用 450
ランダムに選ばれた隣接する敵領土（首都以外）の敵を全滅させ、そこに兵士10を配置します。
オーストリア＝ハンガリー Dual-Monarchic Union（連合王朝）費用 300
３ターンの間、収入が２倍になります。
大英帝国　Industrial Revolution（産業革命）費用 600
全ての自国の部隊に「将軍」「元帥」「軍船」を配備します。
帝政ロシア　Red-Stome（レッドストーム）費用 350
３ターンの間、戦闘時のサイコロの１つが必ず「６」になります。

首都は鉄壁です！
首都の特徴「サイコロの目が同じ場合は守備側の勝利」は、双方が複数のサイコロを振って高い目から順番に見比べるという戦闘ルールにおいて、非常に強力なボーナスとなります。
生半可な兵力で首都を攻めてもまず落とせません。
そこでまずは収入を確保しましょう。
敵が弱めで、敵首都に近くない方面に領土を広げていきます。
十分な収入を得て、資金を出来るだけ貯め、それから敵首都の近くに攻め込んで空爆で首都の兵力を一気に減らすのが攻略の基本です。
こちらも首都で守れば、かなり有利な戦いが出来ます。
敵をワザと首都近くにおびき寄せて迎撃する手もありますね。
また、将軍や元帥に勲章を獲得させる方法としても有用です。
「要塞化」（FORTRESS）は「守備命令」と言えます。
防御に使う以外に、部隊を突出させて要塞化し、攻めてくる敵を削るのにも使えます。
逆に要塞化されている敵部隊には突っ込まないようにしましょう。
３ターン待てば解除されますから、無理な攻撃はしないように。
「開発」（Construction）は非常に重要です。
税金が増えるのはもちろん、都市規模を最大（５）にするとそこで部隊の補充が出来るようになるので、進攻や防衛の拠点になります。
攻め辛い・守り辛いと思ったら、税収を増やすのも兼ねて、すぐその領土の開発を行いましょう。
「空爆」が戦略爆撃も兼ねているのを忘れないで下さい。
都市規模が最大の敵領地は、兵力を減らしてもどんどん補充されるので落としにくいのですが、１回でも爆撃すれば都市規模が下がって兵力補充出来なくなるので、後は普通に進攻して攻略することが可能です。
その国の特徴に合った兵種を使うようにしましょう。
ドイツは戦車、日本は歩兵が強いので、これをメインにして戦います。
特に日本は戦車が弱いので、なおさら歩兵中心で戦う事が大切です。
アメリカは野砲が強いので、これをうまく使って行きましょう。
ソ連は歩兵が安いのが特徴ですが、戦車と野砲も優秀です。
各国の特殊カードを有効に使える戦略を取りましょう。
ドイツの戦車は強い反面、生産費が高いのが難点ですが、特殊カードで歩兵を戦車に変えることが出来るためこの欠点を補えます。
日本の特殊カードは首都攻撃の際に有効。
ソ連の特殊カードはたくさんの領土に歩兵を少しずつ置いておくことで大きな効果を得られます。
弱い国でプレイする場合は･･･　着実に領土を伸ばしていく事が大切です。
まともに戦うと不利ですが、収入さえあれば数と空爆で対抗できるので、無理せず守りを硬めながら、着実に領土を増やしていきましょう。

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