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Missileman レビュー

MissilemanMissileman
カジュアルゲーム、シューティング、ランゲーム
個人 / インディーズ(日本)
360 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/2/20
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一見カジュアル、実はハードなシューティング

センスの良いグラフィックとノリの良いサウンドをバックに、高速飛行しながらミサイルを撃ちまくる、縦スクロールのシューティングゲームが公開されています。
Missileman」です。

シューティングと言ってもミサイルは単発で、狭い場所を壁にぶつからないように飛んでいく内容のため、どちらかと言うと「ランゲーム」に近い、カジュアルなアプリです。
しかし技術的なクオリティが高く、演出やインターフェイス等も優れており、他のカジュアルゲームより1つ上の完成度を感じます。

ただ、問題は難易度で・・・ ライトユーザーだと早々に挫折しそうな難しさ。
カジュアルゲームは相応に難しい方が病み付きになったりするものですが、これはテクニカルでゲーマー向けな難しさがあって、あまりゲームをしない人だとどうしようもない印象を受けます。
ここにはやはり賛否がありますね。

価格は 360 円。 買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告は一切ありません。
開発したのは日本の個人開発者の方のようです。

Missileman

画面をスライドして主人公を移動させ、もう1つの指でタップするとミサイルを発射します。
ミサイルは連射できず、1発撃ったら次が装填されるまで撃てません。
そのためチュートリアルでは「1発ずつ狙い撃ちしましょう」と言われますが・・・
私的には連発しまくってた方がやりやすい印象。

当分は左右の壁の間を進む、縦穴の洞窟のようなステージが続きます。
道幅は狭くはありませんが、急に正面から壁が迫ってきたり、曲がり角になったりするため、素早い回避が必要です。

敵も飛来してきますが、これはミサイルで撃ち落とせます。
破壊すると歯車のようなものがバラまかれ、回収すると経験値が増加しレベルアップ。
連続で倒すと「コンボ」が増加し歯車の量が増えるため、出来るだけ素早く敵を倒し、ミスショットしないのもコツになります。

多くの敵はただ飛んで来るだけですが、突撃してくる敵や、倒せない障害物のような敵もいて、ゲームが進むと弾やレーザーを撃つ相手も登場。
ただ弾幕シューティングのように、弾が大量にバラまかれることはありません。

クリア後にレベルアップしていれば「ショット・援護ミサイル・シールド」のどれかを強化可能。
さらに強化が一定値になると「スキル」を習得できます。

ショットのスキルなら貫通や威力アップ、シールドだと最大ライフアップやシールド回復短縮などがあり、3つ提示される中から1つを選べます。
何が提示されるかは運次第ですが、どれを選び、どんな組合わせで戦うかが重要ですね。

シールドを強化した際にはライフも1つ回復。
1つのエリアは3ステージ+ボス戦で構成されていて、ボスはかなり手強いです。

Missileman ステージ2
※弾が単発なので敵をバリバリ撃ちまくれるようなゲームではありません。
敵を狙い撃ちしたくなり、自機から視点が離れてしまいがちですが、危ない時は意識して自機周辺を見るようにしましょう。
右の画像の緑の敵は、急に弾を撃ってくる強敵。 これが出てくるようになったら、撃たれることを想定して動く必要があります。

missileman パワーアップ
※パワーアップ画面。 絶対必要なのはショット強化の「壁抜き」。 壁だけでなく、ボスが撃つ火の玉や障害物なども貫通するため、ボス戦でも必須です。
他は威力アップ、コンボ継続系、シールド即チャージなどが便利ですね。

とても作りの良いゲームですが、気になるのは冒頭でも述べた難易度の問題・・・

高速スクロールの中で壁をかわしながら敵も撃墜していくのは、それだけで慣れが必要。
ライフも3つしかないので、シールドがあるとは言え、ミスが続けばすぐゲームオーバーになってしまいます。
そしてボスが初見殺し攻撃連発で、何度もやってパターンを覚えないと攻略困難

難易度上昇も早く、エリア2を初めて見た時は一度挫折しかけました。
2-2 から出て来る敵は、至近で高速の自機狙い弾を飛ばしてくるため、「撃たれるタイミングを予測する」「撃たれる前に動いておく」という戦い方が必要ですが、そんなのある程度ゲーマーでないとなかなか思いつけない。

2-4 のボスに至っては、障害物を大量にばらまきながら、こちらに速い自機狙い弾を撃ち、その弾の軌道には2種類あって、さらに体力が半分になると高速で体当たりまでして来ます。
これを見た時には、もう確信しました。
「このゲーム、カジュアルユーザーにクリアさせる気、絶対ないだろ!!」
それなのにゲームはカジュアル風という・・・

Downwell みたいに見るからにマニア向けなら、まあ難しくても解るんですが、このゲームだとチグハグな印象も。

また TIME LOCKER みたいに死ぬ原因が「不注意」や「突発」が中心だと、ライトユーザーでも「次は何とかなるかも」と思えそうですが、こちらは力量が必要な難しさを感じるため、高すぎてどうあがいても越えられないハードルに直面した気になる人は多いと思います。
こうなるとゲームにもハマれない。

まあそれでも、私的にはテクニックで勝負するゲームの方が好きだし、4-4 クリアでエンディングなので、簡単だとそれこそアッサリ終わってしまいますが。

欲を言うと、ステージ数が今の2倍あって、難易度上昇が今の半分ならなぁ、とか思うのですが・・・
流石にそれは贅沢でしょうか。

Missileman 1面と2面ボス
※左は1面のボス。 火の玉を連射してくるので素早く動いてかわすこと。
また普段撃ってくる火の玉も弾速が速いので、常に横移動していた方が安全です。
右は強敵の2面ボス。 大半の人はここで行き詰まると思います。
基本的にこのゲーム、初見殺しのオンパレードで、「覚えゲー」の様相があり、何度か死んで覚えてからがスタートという感じ。
ただ相応の慣れやテクニックも必要で、覚えれば簡単という訳でもないです。

missileman アチーブメント
※左は3面ボス。 中央ではなく、左右に付いている機械を狙います。
どちらか一方が壊れると対処し辛くなるので、平均的にダメージを与えていきましょう。
右は特定の条件を満たすことで新しい強化を取得できる「アチーブメント」の画面。
これは2ページ目ですが、おそらく1ページ目をコンプできない人が大半で、2ページ目は存在さえ知らない人が多いでしょう・・・

万人に最適なゲームバランスは当然作れません。
また作り手はそのゲームの内容を熟知しているから、自分たちを基準に調整すると他人には難しくなり過ぎます。
少しでも長く遊んで貰いたいという意識も働いてしまいます。
ただ難しいほど、頑張ってクリアできた時の達成感は確かにあります・・・

多くのゲームは万人が楽しめるバランスを目指してアレコレする訳ですが、このゲームは最初から万人向けには作っていないのかな、という気がします。
それはそれで、付いていける人にはとってはチャレンジングだし、万人向けに作らざるを得ない商業作品とは違う良さがある、とも言えるでしょうか。

カジュアルなアプリも楽しんでいるゲーマー」の方にお勧めしたい作品です。

MissilemanMissileman(iTunes が起動します)

※Youtube 公式 PV

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