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Game Dev Tycoon レビュー

Game Dev TycoonGame Dev Tycoon
経営シミュレーション
Greenheart Games(多国籍)
価格 600 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/12/4
iPhoneSteam

海外版「ゲーム発展国」。ゲーム会社経営 SLG

おそらくカイロソフトの「ゲーム発展国」のフォロワー(追従作)。
個人でゲームを作りながら経験を積み、オフィスに移転して社員を集め、最新ハードでの大ヒット作を目指す、海外視点のゲーム会社運営シミュレーションが公開されています。
Game Dev Tycoon」です。

Game Dev Tycoon

元は PC(Steam)で公開されていたインディーズゲームで、iOS 版はその移植となります。
ゲームの基本的な流れはゲーム発展国に酷似しているのですが、ガレージで起業する海外らしい展開や、最新ハードになるほど開発費が高騰して資金繰りが苦しくなる点など、カイロのゲームとは異なる雰囲気とシビアさを持ちます。

次々と登場するゲームハードの動向も海外視点であり、日本ほど任天堂無双ではなく、セガハードや XBOX が善戦し、パソコンのゲームも常に一定の需要を持つなど、日本とは異なる市場になっています。

価格は 600 円。買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等はありません。
開発したのは世界各地のクリエイターがネットを通して運営している、ノマド企業のようです。

Game Dev Tycoon ガレージ
Game Dev Tycoon オフィス2

まずはアメリカの企業の定番、ガレージから1人でスタートします。
ちなみに Apple も Google も amazon も HP もガレージから始まりました。

何はともあれ、ゲームを作らなければなりません。
ゲーム作りは習うより慣れろです。
どこでも良いのでタップして「Develop New Game」を選択します。

すると「トピック」と「ジャンル(Genre)」の選択画面に。
ハンター+アクションや、シティー+シミュレーションといった具合に、題材と内容を選びます。
この組合わせによってゲームの人気は大きく左右されます。

次に対象とするハードを選びます。
と言っても最初に選べるのはパソコン(PC)か、コモドール64… っぽい感じの「G64」のみ。
どうやら開始時は 1982 年頃の模様。
「パソコンはストラテジーが人気」といったように、ハードにもジャンルとの相性があります。

さらにグラフィックを選択しますが、最初は 2D グラフィックの Ver.1 か、テキストベースしかありません。

これらを決めたら制作開始。
主人公の頭からポコポコという音と共に、色とりどりの玉が飛び出てきます。
黄色の玉はデザイン、水色の玉はテクノロジーを表わしていて、これが貯まるほどゲームの完成度が高まります。
さらにオレンジのバグと、青の研究力も出てきます。

制作は3つの「ステージ」に分かれていて、ステージ1に差しかかると「エンジン」「ゲームプレイ」「ストーリー/クエスト」の3つの項目に割り当てる時間を、スライドバーで調整するウィンドウが出てきます。

RPG やアドベンチャーならストーリーを、アクションならゲームプレイを優先した方が良いようですが、とりあえず感覚で選ぶしかありませんね。
ステージ2では「ダイアログ」「レベルデザイン」「AI」を選びます。

ステージ3では「ワールドデザイン」「グラフィック」「サウンド」を選ぶのですが、サウンドには「Basic Sounds」の追加要素が投入されているはずです。
追加要素は費用がかかりますが、ゲームの評価に影響します。

ステージ3が終わったらゲームは完成。
ただ、すぐにバグ取りが始まります。
バグを残したまま販売すると当然クレームが来るので、オレンジの数値が0になってから「Finish」のボタンで公開しましょう。

ゲームを完成させると各項目の経験値が貯まります。
まずは何度もゲームを作り、レベルアップすることが必要ですね。
作ったゲームのトピックとジャンルが未経験のものだと、得られる経験値にボーナスが付きます。

ゲームを公開するとゲームメディアが採点を行い、その評価によって人気は左右されます。
良作ならファンが増え、売上げも向上していくことでしょう。

Game Dev Tycoon 開発ステージ
※開発中には、どの分野に時間をかけるかを決定します。
右には投入する技術やゲーム要素が表示されており、これが増えてくると、多くの時間を割り振らないと開発しきれない状態になってしまいます。
もし「Graphic 80%」とか表示されるようになったら、100 %になるように時間を増やすか、投入要素を削減しましょう。

Game Dev Tycoon ゲームレビュー
※人の苦労も知らないで精魂込めて作ったゲームを平気で批判する悪辣非道なゲームレビューサイトの連中。
きっと人でなしに違いない。あぁ、おそろしい。

1本目を作り終えると、貯まった研究ポイントでリサーチを行えます。
まずは「New Topic」で、新しいゲームのトピック(テーマ)を増やしていきましょう。
トピックは 66 もあり、手に入るものは毎回異なります。

経験を重ねてレベルが上がると、新要素の研究を行えるようになります。
上位のグラフィックやサウンド、セーブ機能やチュートリアルなど、多くの新技術やゲーム要素を得られ、作品に盛り込むことができます。

ただし、それらは研究しただけでは使えません。
研究後に「Create Custom Engine」を実行し、ゲームエンジンに組み込む必要があります。
まずは研究ポイントを貯めて、ゲームエンジンの制作を学び、各要素を研究、それからエンジンの改良を始めなければなりません。

それにはお金と研究力が必要ですが、ある程度ゲームを作ると外注作業(Find Contract Work)を受けられるようになり、これをこなすことでも資金と研究を得られるようになります。

そのうち、NES(海外版ファミコン)っぽい「TES」や、そのライバルとなるマスターシステムっぽい「Master V」、さらにゲームボーイっぽいやつなどが現れ、業界が盛り上がっていくことでしょう。

Game Dev Tycoon トピック
※トピックの数は非常に豊富。最初に持っているトピックと、新たに得られるトピックはランダムなので、なかなか作りたいゲームを作れないことも。
どんな組合わせが良いかは、実際のヒットゲームを参考にすれば良いのですが…
ただ、海外のゲームなので、たまに日本の常識からズレていることも。

Game Dev Tycoon ゲームエンジン
※様々な新技術や追加要素。これはかなりゲームが進んでいる状態です。
レベルが上がったらどんどん新技術を研究し、ゲームエンジンに組み込んでいかないと、時代に取り残されてしまいます。
良い組合わせのはずなのに評価が低い時は、大抵技術や要素が足りないのが原因。

Game Dev Tycoon ゲームハードの皆さん
※次々と登場するゲームハードたち。契約料が必要なので、どれを選択するかも重要。
技術が進むとマルチプラットフォームも可能になります。
海外だからか PC エンジンはありません。アタリも黒歴史だからか無し。

ある程度のヒット作を誕生させると、オフィスへの移転を持ちかけられます。
これにより社員を雇用できるようになり、学習によるステータスの向上も可能に。
ゲームはここからが本番です。

しかし、経営が難しくなるのもここから。
社員には給料、オフィスには維持費が必要で、月々の出費は急に跳ね上がります。
さらに新ハードと新技術の登場、ゲームの高機能化により、ゲームエンジンの研究と改良、それを使ったゲームの制作には多額の費用がかかるようになります。

だからと言って社員を雇用せず、ゲームエンジンの改良もしなかったのでは、完成度は高まらず、時代遅れなゲームしかできないので、血も涙もないゲームレビュアーが「クソゲー」「金のムダ」と容赦なく叩きまくります。

こんな状況ではファンも離れていくため、その先には倒産しかありません。
パブリッシャーとの交渉(Find Publishing Deal)を研究すれば、大手企業が指示するゲームを開発資金を貰って作ることもできますが、ロイヤリティを取られるし、条件を満たすゲームを作れなかったら違約金を支払うハメになります。
パブリッシャー頼みの状況でそうなると、やはりその先はありません。

オフィスを構えてからは、カイロ系とは全く違うシビアさがあるので、同じようには考えない方が良いでしょう。

ゲームは 35 年目で終了し、スコアが集計されます。
ただ、開始時にオプション(歯車)ボタンを押すと、ゲームの終了年数を調整できます。
ちなみに 30 年目あたりで「現代」になります。

また、海賊版モード(Pirate Mode)で遊ぶこともできます。
こちらにすると発売したゲームの海賊版や不正コピーが出回るようになり、経営に深刻な影響を及ぼします。
クリア後はこちらも試してみて、いかに不正コピーが業界をダメにするのか、身をもって知るのも良いかもしれません…

Game Dev Tycoon オフィス1
※オフィスに移転すると操作が少し変わります。
部屋をタップでメインコマンド、人をタップで学習や研究などの個人コマンドが出てきます。
まずはスタッフマネジメントを学習(Train)して、それから空いた席をタップし社員を募集しましょう。
研究により、続編開発(Develop Sequel)や、開発中のゲームの宣伝(Marketing)も行えるようになります。

Game Dev Tycoon ゲームコンセプト、後半
※後半に入っての開発画面。最初はトピックとジャンル1つ、ハード1つを選ぶだけですが、ゲームが進むと開発規模、対象とする年齢層も選べるようになります。
ただ、この辺まで来ると開発費や維持費が厳しいので冒険的なことは難しくなります。
大作ゲームで不振が続くと、いよいよヤバいことに…

Game Dev Tycoon ゲームショウ
※毎年5月に「ゲームショウ」への出展案内が来て、6月に開催されます。
これによりファンが増え、開発中のゲームの期待値(Hype)と、販売中のゲームの売上げも増加します。
Hype が増えるのが重要なので、6月に向けて開発を始めるのも攻略の1つです。

基本的にはカイロのゲーム発展国と同じく、カジュアルにゲームの開発を表現した作品です。
メッセージは英語ですが敷居は高くなく、手軽に遊べる内容ですね。

一方で、パソコンの前に1人で座って、情熱の赴くままにカチャカチャやってるうちは良かったのに、起業した途端に人件費と開発費の高騰に頭を悩ませ、資金繰りに四苦八苦することになる中小メーカーの社長の苦悩を、一般ユーザーが体験できるゲームでもあります。

ゲーム好きの人、そしてゲームの歴史を知る人にお勧めです。

Game Dev TycoonGame Dev Tycoon (iOS、App Store)

Game Dev Tycoon(PC版、Steam へ)

※Youtube 公式 PV

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