Catan（カタン）
| The Seafarers（海カタン）とは |
世界中でプレイされている Catan（カタン）には、様々な「拡張セット」が発売されています。
そのカタンの拡張セットの中で最初に登場したのが、「カタンの航海者たち」（The Seafarers）、通称「海カタン」です。
海カタンは元々「大航海時代」を背景としていたカタンに、海上の移動と孤島への移民、新天地の探索などの要素を追加したものです。
海カタンでは海と海岸に「船」を設置することができます。
これは言わば水上の「道」で、これを通じて海の向こうにも家を作ることが出来ます。
船を造るには「木」と「羊」が必要なので、通常バージョンより羊の価値が高まっています。
さらに新しいマスとして「金脈の川」が追加され、ここでは資源産出時に好きな資源を選ぶことが出来ます。
海カタンのマップは１つではありません。
「新たな世界」「４つの島」などの複数のマップが存在し、各マップごとに独自のルールが設定されています。
iPhone / iPod touch（及び iPad）版のカタンでは、これらを１つずつクリアして行く「キャンペーン」が用意されおり、単にゲームをプレイするだけでなく、制覇に向けてゲームを進めていく楽しみも追加されました。
iPhone / iPad 版のカタンに「海カタン」を導入するには、追加課金が必要です。
トップメニューの最下部にある「Expansions」を選択すると「The Seafarers」という項目があるのでこれを選択して下さい。価格は 450 円です。
「The Seafarers LITE」は無料体験版で、プレイ出来るのは海カタンのマップ１つだけです。
しかしなんと言ってもタダなので、まず無料版で試してみるのも良いでしょう。
このページでは「キャンペーン」の進行に合わせた形で、各ステージのルール解説を行っていきます。
マップ：ベーシック（通常）マップ
ルール：ベーシックゲーム（通常のカタン）
勝利点：10 点
追加点：なし
最初の島。 通常のカタンのマップで、ルールも通常通りです。
特筆すべき点はないので、普通のカタンとして楽しみましょう。
キャンペーン（及びマップ設定が Fixed）の場合、木の港と麦の港が非常に有用な場所にあるので、これを押さえると有利になります。
マップ：ベーシック（通常）マップ
ルール：ベーシックゲーム（通常のカタン）
勝利点：10 点
追加点：なし
通常のカタンのマップですが、（キャンペーンか設定が Fixed の場合）資源の配置が偏っています。
鉱石が不足しますが、羊の産出量が高く、羊の港も非常に有利な場所にあります。
羊の港を押さえ、シナリオ名の通りに「羊毛を鉱石に」変えていきましょう。
港での資源の交換と、マップのポイントを把握する事を学ぶステージと言えます。
マップ：ベーシック（通常）マップ
ルール：通常のカタン＋追加ルール
勝利点：11 点
追加点：港を３つ以上、かつ一番多く保持している人は +2 点
カタンの基本ルールのステージですが、最初に港の近くに家・街を３つ建てた人は「ハーバーマスター」となって勝利点が +2 点増えます。
また、勝利に必要な点数は 11 点となっています。
ただしハーバーマスターは「もっとも多く港を持っている人」に与えられるため、港を３つ取っても、その後に誰かが港を４つ取るとハーバーマスター（勝利点+2）の権利はその人に移ります。
資源はバランス良く配置されているため、どのような戦法で勝利を目指すかはプレイヤー次第ですが、ハーバーマスターを目指すなら木と土の入手を優先する必要がありますね。
ちなみにハーバーマスターは、カタンの制作者による最初の追加ルールです。
マップ：新たな世界（New Shores）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：14 点
追加点：孤島に家を建てると +2 点
ここからいよいよ「海カタン」が始まります。
このステージには大きな島が１つと小さな島が４つあり、最初に家を建てられるのは大きな島のみです。
小さな島には「船」を使って移民しなければなりません。
「船」を作るには木と羊が必要です。
船は道と同じように繋げて行きますが、水上か海岸にしか作れません。
また、道から船を繋げることや、船から道を繋げることは出来ません。
船と道を変えるには、その場所に家か街が必要です。
船は設置後、別の場所に移動させることも可能です。
移動させられる船は、繋がっている部分の一番先頭にあるもののみです。
家や街の間を結んでいる船は移動させられません。
移動に資源は必要ありませんが、１ターンに移動させられる船は１つだけです。
さらに「海カタン」では「海賊」も登場します。
これはサイコロの目が７だった時に盗賊の代わりに動かす事が出来ます。
海賊が配置された周囲には船を設置することができません。
すでに設置された船の移動も行えません。
よって他プレイヤーが海へ乗り出していくのを妨害する事が出来ます。
近くに船を持っているプレイヤーから資源を１つ奪うことも出来ます。
（海賊は家や街からは資源を奪えません）
さらに小さな島には新しいマス「金脈の川」も存在しています。
ここから資源が産出されると、そこに家や街を持っているプレイヤーは好きな資源を１つ（街なら２つ）得ることができます。
このステージでは、小さな島に家を作るとボーナスとして +2 点が加算されます。
（よって家の分と合わせて合計３点増加します）
同じ島に複数の家を建ててもボーナスを再度貰う事は出来ませんが、別の島に家を建てた場合は、そちらでも +2 点を得ることができます。
勝利点は 14 点なので、小さな島への移民は必須と言えます。
船を出すには海岸に家か街が必要なので、それを考慮して家を配置して下さい。
戦法は色々考えられますが、キャンペーン（及び Fixed マップ）でオススメなのは８の森に隣接した木の港を取って上の島に移民するか、６の麦畑に隣接した鉱石の港を取って８の鉱山の島に移民するかでしょう。
マップ：新たな世界（New Shores）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：14 点
追加点：孤島に家を建てると +2 点
ステージ名の「Drought」とは「干ばつ」の事。
その名の通り、キャンペーン（及び Fixed マップ）の場合、大きな島の中央に砂漠があり、麦の産出量が不足しています。
ルール自体はシナリオ４と同じです。
とにかく麦が必要なので、孤島にある産出量の高い麦畑を目指しましょう。
右上の８の鉱山は鉱石の港に隣接しているため、ここを取って６の麦畑に移民できれば勝利はほぼ確定でしょう。
そこが取れなくても、木・土・羊それぞれの産出量の高いマスが対応する港に隣接しているので、港を押さえて資源を交換していけば有利に展開できます。
このマップはフリーゲームの Variable（ランダムマップ）の場合でも、大きな島には必ず３つの砂漠が配置されます。
マップ：霧の島（The Fog Islands）
ルール：海カタン・探索ルール＋宝箱
勝利点：14 点
追加点：孤島に家を建てると +2 点
このステージは島の周囲の海上がすべて「霧」で隠されています。
ここに船を進めると、その船の周囲だけ霧が晴れます。
そこに陸地があった場合、その陸地の資源を貰う事ができ、さらに見つけた孤島に家を建てれば +2 点のボーナスを得る事が出来ます。
霧が晴れることで「宝箱」が見つかる場合もあります。
この宝箱の場所に船を進めると、資源を３つ入手できるか、好きな資源を２つ入手できるか、カードを１枚手に入れる事が出来ます。
なお、海カタンでは街道カードで船を設置することも可能です。
勝利点は 14 点なので、海の探索と孤島への移民が必須ですが、どこに島があるか最初は解らないので、やや運も絡みますね。
しかしキャンペーンやマップ設定が Fixed の場合、常に同じ場所に島があるので、一度解ってしまえば２度目以降は有利になります。
フリーゲームでマップ設定が Variable（ランダムマップ）の場合、島や宝箱の位置は毎回異なるので、本当の意味での「探索マップ」となります。
ちなみにこのマップはオリジナルの海カタンでは、運の要素が強すぎる（一方に島が偏ってしまうと極端な有利不利が生じてしまう）ため、後述する「オセアニア」に差し替えられたのですが、このアプリでは固有のマップとしてプレイする事が出来ます。
マップ：４つの島（The Four Islands）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：13 点
追加点：他の島に家を建てると +2 点
４つの中サイズの島がある群島マップです。
大きな島がなく、ゲーム開始時に好きな島に家を設置することができます。
開始時に家を設置しなかった島に移民する事で +2 点の勝利点を得られます。
一度移民した島に２つ目の家を建ててもボーナスはありませんが、別の島に移民すればそこでもボーナスは獲得できます。
開始時にどの島に家を建てるかが非常に重要です。
キャンペーン（及び Fixed マップ）だと、資源はそれぞれの島にバラバラに配置されているため、どこが有利とは一概には言えません。
移民が必須なので、海岸に家がないと船を出せない点を考慮して下さい。
船を出し辛い場所ですが、右下の麦の港は比較的有用な場所に位置しています。
海賊で他のプレイヤーの進出を阻むのも有効です。
マップ：４つの島（The Four Islands）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：13 点
追加点：他の島に家を建てると +2 点
ルール自体は前のステージと同じですが、島の形とライバルの数が異なります。
ここでも最初の家の設置場所が重要になります。
船出するには海岸に家が必要ですが、資源の産出は内陸の方が有利なので、悩ましいところですね。
移民を優先して勝利点で先行し、集中攻撃を受けてしまうよりは、家を街にするのを優先して追い込みを狙った方が良いと思われます。
様々な戦術が考えられる、バランスの取れたマップですね。
マップ：霧の島（The Fog Islands）
ルール：海カタン・探索ルール
勝利点：12 点
追加点：なし
マップの右半分が霧で覆われた探索マップです。
探索する範囲を右側に限定することで、島が一方に偏ってしまうことを防いだ修正マップと言えますね。
ここは小さな島に移民しても、ボーナスの勝利点はありません。
しかし霧の中の孤島には産出量の高い鉱山や麦畑、そして金脈の川があり、これを先に取れるかどうかが勝負の分かれ目になります。
最初の島にも木と羊が多めに配置されていて、いかにも「船出して下さい」と言わんばかりの状況です。
ただ、このマップは移民ボーナスがないし、やろうと思えば最初の島だけで勝負することも可能です。
船出するのに理想的な地点を取られてしまった場合は、港を押さえつつ内陸で街を増やしていくのも１つの手でしょう。
キャンペーンや Fixed 設定のマップだと隠された島の位置が変わらないので、一度やって確認してしまえば２度目からは有利になります。
マップ：オセアニア・香料諸島（Oceania）
ルール：海カタン・探索ルール
勝利点：12 点
追加点：なし
変形型の探索マップです。
２つの島があり、その間の海が霧に隠されていて、その中に孤島が存在します。
移民によるボーナスはありません。
このマップは港の位置がちょっと意地悪で、島を見つけるには中央の海に船出する必要があるのに、港は全てその裏側に配置されています。
やや麦不足になりますが、最初の島にも産出量の高いマスが多いので、あえて海を探索をせず初期の島のみで勝負する手もあります。
その場合は最初に２つの島の双方に家を設置し、両方で道を延ばせるようにしておいた方が良いでしょう。
中央の沿岸のマスには木と羊が並べられているので、船出のしやすい配置にはなっています。
探索と島への移民を優先するならこの木と羊のマスを使って、早い段階で船出していきましょう。
マップ：オセアニア・香料諸島（Oceania）
ルール：海カタン・探索ルール
勝利点：12 点
追加点：なし
ルールは前のステージと変わりません。 マップとライバルの数が違うのみです。
基本攻略は前のステージと同じです。 港は全部島の裏側にあり、最初にある島だけで勝負することも可能です。
しかし木と羊が中央沿岸に並べられているので、ここを拠点に船を出し、海の探索に向かうのも良いでしょう。
どういう戦法にするかは順番と他プレイヤー次第でしょうか。
もしゲーム開始時に産出量の高い麦畑と鉱山を両方押さえられそうなら内陸で勝負できます。
そうでないなら中央沿岸に街を作って船を出した方が良いでしょうね。
マップ：砂漠を越えて（Into The Desert）
ルール：通常のカタン・探索ルール＋宝箱
勝利点：12 点
追加点：なし
海カタンではなく「砂カタン」のマップ。
マップ中央に砂漠が広がっており、その内部は霧で隠されています。
通常ルールなので船の配置は出来ません。
このステージだけの特殊ルールとして、各プレイヤーは合計 30 の道を設置することができます。（通常は 15）
船が出せない以外は探索マップと同じで、霧のマスに道を延ばすと霧が晴れ、そこが資源のある土地だとその資源を入手出来ます。
宝箱が設置されているマップでもあり、道を繋げて入手すると、資源３つ・好きな資源２つ・カード１枚のどれかが手に入ります。
生産力の高い鉱山と麦畑を押さえる手もありますが、砂漠の探索は早い者勝ちで、宝箱があるマップなのでますますその傾向が強いです。
ここは木と土を優先して確保し、お宝と新天地を目指して荒野へと突入していきましょう。
マップ：砂漠を越えて（Into The Desert）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：14 点
追加点：孤島や飛び地に家を建てると +2 点
海カタンと砂カタンの複合マップ。 と言っても砂漠は３マスだけですが。
移民によるボーナスがあるマップで、小さな島に家を作ると（そのプレイヤーにとってその島で１つ目の家なら）+2 点のボーナスを得られます。
このボーナスは砂漠によって分断されている土地も対象となります。
勝利点が高いため、移民が必須になります。
マップは最初から見えているため、どこを狙っていくかの計画性が大切ですね。
バランスの取れたマップです。
マップ：砂漠を越えて（Into The Desert）
ルール：海カタン・基本ルール
勝利点：14 点
追加点：孤島や飛び地に家を建てると +2 点
ルールは前のステージと同じ。 マップの大きさがやや広くなっています。
移民によるボーナスがあるため積極的に孤島に進出していきたいところです。
キャンペーンや Fixed 設定のマップだとやや麦不足なので、港を使うか、金脈の川を取るかして入手手段を確保する必要があります。
ダイスの目が偏らない限り序盤は鉄も不足気味になるので、街が作りにくいマップです。
家ばかり作って最大数の５に達し、「家を作ろうと思ったけどコマがない！」という状況にならないようご注意を。
マップ：大航海時代（Greater Catan）
ルール：海カタン・移住ルール
勝利点：18 点
追加点：なし
遂に来た「グレーターカタン」のマップ。 ある意味とんでもないルールです。
このマップは大きな島と、５つの小さな島から構成されています。
そして小さな島には、最初は数字のチップが配置されていません。
プレイヤーが船を出して小さな島に達すると、その達したマスには余っている数字チップが新たに配置されます。
しかし余っている数字チップは４つしかありません。
これを全て使い切った後は･･･ なんと大きな島にある数字チップを、小さな島へと移動させていきます。
もちろん数字チップがなくなったマスは、もう二度と資源を産出しません！
移動させる数字チップのルールは以下の通りです。
上記の３つのルールに適合している数字チップなら、好きなものを選んで小さな島に移すことが出来ます。
もし３つのルールに適合している数字チップが１つもない場合は、上記のルールの１から順に無視していく事が出来ます。
このルールはうまく使うと非常に強力です。
相手が生産力の要にしている「６」や「８」のチップを取り上げて、生産力ゼロのマスに変えてしまい、しかもそれを自分がこれから移民する土地に置けてしまうからです。
自分の家か街に隣接したマスのチップしか動かせないので、最初の街の設置時に「チップを奪う」ことを前提にした配置を考えるようにしましょう。
このルールのため、大きな島の生産力はどんどん減っていき、生産の中心は周囲の島へと移っていきます。
家や街はそれを考慮して建設して下さい。
このステージは勝利に必要な点数がなんと 18 点もあります。
しかし街のコマを８つ使うことが出来るため（通常は４つ）、移民ボーナスはありませんが、全部使えば 2×8 で 16 点になり、十分勝利条件に届きます。
数字チップを取り上げるタイミングと、小さな島への移民スピードが大切で、さらに鉄と麦を重視して街をどんどん作っていく事が必要です。
まずはこの特殊ルールに慣れることが重要でしょう。
マップ：大航海時代（Greater Catan）
ルール：海カタン・移住ルール
勝利点：18 点
追加点：なし
キャンペーンの最終ステージ。 グレーターカタンの大マップです。
基本ルールは前のステージと同じですが、最初に余っている数字チップは５つあります。
しかし周囲の島の数と大きさがさらに拡大しているため、中央の島の数字チップは最終的にほとんどなくなります。
完全に生産力が他の島へと移ってしまうマップですね。
前のステージと同じく、数字チップの奪い合いがポイントとなります。
本島の数字チップの移動が始まったら、急いで周辺の島へ道や船を伸ばし、有利なチップを確保していきましょう。
周辺の島も相応に大きいので、場所によっては船より道の方が伸ばしやすいのを考慮して下さい。
生産力のあるチップをうまく取れれば、勝利への道筋が見えて来ます。
ここを突破できればキャンペーンモードはクリアです！
Catan（カタン）攻略ページ 3/3
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