iPhone や iPad とは直接関係ないのですが・・・
このページでは、初心者向けの「オセロ」(リバーシ)の基本的な打ち方と戦術の解説を行っています。
オセロ(リバーシ)はルールを知っている人は多いのですが、将棋やチェスほど「打ち方」や「戦法」が広まっていません。
しかし当然オセロ(リバーシ)にも勝つための「打ち方」があり、基本を知っているか知らないかで、強さには大きな差が出ます。
私も決してオセロが強い訳ではないのですが・・・
初心者の方ならいくつかの基本を抑えるだけで、知らない人に対しては負けなくなるぐらいの強さになれます。
ここではそんなオセロの初歩・基本を、出来るだけ簡潔に説明しています。
・角を取ったら有利です! |
これは基本中の基本なので、皆さんご存じでしょう。
オセロ(リバーシ)は、右上・左上・右下・左下の4つの「角(隅)」を取ったら大きく有利になります!
角(隅)に置かれたコマ(石)は挟まれないので、もうひっくり返されません。
それが最後まで生き残るのは確定ですし、角を取ればそこから外周をどんどんひっくり返していけますからね。
・角の周辺は危険です! |
オセロ(リバーシ)は、相手のコマをひっくり返せない場所にはコマを置く事が出来ません。
ですから相手に角を取られないようにするには、「角の周囲」にコマを置かなければ良い訳ですね。
角の周囲に自分のコマを置いてしまうと、それをひっくり返して相手に角を取られてしまう危険があります!
基本的に、角の周辺に不用意に打つのは避けるようにしましょう!
・取りすぎないようにしよう |
前述したようにオセロ(リバーシ)は、相手のコマをひっくり返せない場所には、コマを置く事が出来ません。
(相手のコマをひっくり返せる場所がない場合「パス」になります)
これはつまり、「こちらのコマが多いほど、相手はコマを置ける場所が増える」「こちらのコマが少ないほど、相手はコマを置ける場所が減っていく」という事を意味します。
もしこちらのコマがすごく少なくなって、相手の打てる場所が減って、相手は置ける所が「角の周囲」しかなくなった場合・・・
相手は嫌でもそこに置くしかありませんから、その後で角を取って、反撃することが出来る訳です。
オセロは最終的にはコマの数で勝敗が決まりますが、基本的には「終盤まではコマは少ない方がいい」と考えてもいいでしょう。
序盤にコマを取りすぎないように!
・壁を作らないようにしよう |
自分のコマを相手のコマの外側に並べてしまうことを「壁」と言います。
オセロは相手を挟むことでコマをひっくり返せる訳ですから、自分のコマが外側にあると、相手はこちらをひっくり返せるけど、こちらは相手をひっくり返せない、という状況に陥ります。
つまり、「自分は壁を作らない」「相手に壁を作らせる」というのが基本の打ち方になる訳ですね。
「相手に作らせる」というのは上級者にならないと難しいですが、自分が出来るだけ壁を作らないようにすることは、知っていれば出来るはず。
壁を作ってしまうと「負けパターン」になると思っておきましょう。
・中に入り込もう |
下の画像を見て下さい。
かなり極端な例ですが・・・
こういう状態になると黒は白をどれでもひっくり返すことが出来ますが、白は黒をひっくり返すことが不可能です。
このように「内側に入っていると、外側にある相手のコマを自由にひっくり返せ、相手は手を出せなくなる」という状況になる訳です。
よって相手のコマをひっくり返す時に、相手の内側に入り込むように打つと、その後に置ける場所を増やし、さらに相手を外側に追いやることが出来る訳ですね。
このような中に割って入る打ち方を「中割り」と言い、オセロ(リバーシ)の基本的な打ち方の1つです。
出来るだけ外側にある相手のコマはひっくり返さないようにして、内側を狙っていきましょう。
・相手が置ける場所を減らそう |
相手に「壁」を作らせたり、相手の「中に割って入る」のは、なぜでしょうか?
その目的は要するに、「相手が打てる場所を減らして、こちらの打てる場所を増やすため」です。
「壁を作らないようにする、相手に壁を作らせる」というのは、相手の打てる場所を減らす打ち方であり、「相手の中に割って入る」というのは、自分の打てる場所を増やす打ち方です。
オセロは「角」を取れば有利になり、「角の周囲」を取ると不利になります。
こちらが置ける場所を確保しつつ、相手の置ける場所を減らして、置いたら不利になる場所に相手が置かざるを得ない状況に追い込む・・・
それがオセロの基本的な戦術となり、そしてゲーム中盤の打ち方となります。
この戦術的な目的を持って打てるようになれば、初心者はもう卒業でしょう。
・終盤の順番に注意しよう |
前述したように、「角」の周辺など、オセロには「置くと不利になる場所」があります。
と言う事は、途中で勝負が決定的にならない限り・・・ その「置きたくない場所」は最後まで残ることになりますね。
「置いても問題ない場所」が全部なくなり、「置いたらヤバイ場所」しか残っていない状態になって、かつそれで「自分が置く番」になったら・・・ ピンチです。
このように、「安全な場所がなくなった時点でどちらの番になっているか」は終盤のポイントとなります。
打てる場所が少なくなってきたら、安全な場所の数を数えて、それがなくなった時にどちらの番になっているかを計算しましょう。
もし相手の番なら、そのまま推移すれば有利です。
もし自分の番なら、どこかで状況を変えるか、少しでもダメージを抑えられる方法を考えるか、被害の少ない場所がどこなのかを判断する必要がありますね。
こういう時のために、「相手が置けなくて自分はいつでも置ける場所(余裕手)」を残しておくのも重要な戦術と言えます。
・ウィングに要注意! |
下の形を見て下さい。
外周を以下の形で5つ取っている形・・・ これを「ウィング(翼)」と呼びます。
このウィングの攻防はオセロ(リバーシ)の非常に重要なポイントになります。
この「ウィングの事を知っているか?」で、初心者か中級者かが分かれると言っても過言ではないでしょう。
他に置く場所がなくなった(置くと不利な場所しか残っていない)という状況で、ウィングの以下の場所(Xの場所)に白が打ったとします。
黒は「角」が取れます! 一見ラッキーですね!
しかし、黒が角を取った後で、白が「C」の位置に入り込むと・・・
この入り込んだ白を黒はひっくり返すことが出来ません。
そしてさらに白は次の番で、反対側の角と端の一列を全部取ることが出来ます。
このように「ウィング」を作ると、上記の攻め方をされて反対側の角を取られ、そこまでの辺(外周)のコマも失うハメになります。
「角を取らなければいいじゃないか」と思うかもしれませんが、前述の例で黒がCの位置に打つと、ほぼ「X」の位置のコマがひっくり返るので、相手が角を取ってしまいます。
「完全に無視して別の場所に打てばいいじゃないか」とも思うかもしれませんが、他に置ける場所がない場合はその手段は取れません。
他に置ける場所があるなら後回しにするのは正解ですが・・・ どのみち、後で何とかする必要があります。
このように「ウィング」は、作った方が後で不利になる可能性が高いです。
また、「角を取っても必ず有利になるとは限らない」というのも解りますね。
ただ「角を取らせて反撃する」というウィングに対する攻め方は、知らない人だとまず気付きませんから、この点が知っているかどうかで大きな差になります。
ゲーム中盤、以下の様な状況になったとします。
ここであなたが白だった場合、どうするでしょうか?
「赤C」に置くと「ウィング」を作ってしまいます。後で不利ですね。
しかし何もしないと相手が「青C」に置いて、辺を全部取るかもしれません。
でも、それはそれで相手が「ウィング」を作ってしまいます。
あなたがウィングに対する攻め方を知っているのであれば、後で利用できます。
でも相手もウィングのことを知っているのであれば、おそらく青Cに打つのは警戒するでしょう。
このように、「ウィング」は知っているかどうかで打ち方に差が出ます。
オセロ(リバーシ)の攻防のポイントになるので覚えておきましょう!
・ウィングにしても大丈夫なパターン |
前述したように「ウィング」を作ると不利になります。
ただ、ウィングを作っても大丈夫なパターンもいくつかあります。
1つは、以下の形にする場合。
辺を6つ取っている形で、これを「マウント(山)」と呼びます。
こうすると「X」の位置に打たれても、間に入り込まれるという事はないので問題ありません。
つまり「ウィング」を作っても、すぐに「マウント」の形に持って行けるのであれば大丈夫な訳ですね。
マウントは角のとなりを2ヶ所も取っていますが、決して悪い形ではありません。
角のとなりを取っても状況によっては問題ないのも解ります。
もう1つは、以下のラインが全部相手のコマの場合。
この状況だと「X」に打たれて、その後に「C」の位置に打っても、「X」のコマがひっくり返らないので角を取られません。
そのうえこちらの「ウィング」は「マウント」の形に変わります。
このように、ウィングを作っても挽回が可能なケースもあるので、やむを得ず作ることになった時は、これらの方法で対処できないか考えてみましょう。
・外周(辺)の攻防 |
外周(辺)の取り方は、オセロ(リバーシ)のポイントの1つになります。
「ウィング」や「マウント」も、辺の形と、その攻防の1つですね。
他の外周(辺)のコマの置き方について、簡単に説明すると・・・
一般的に多用されるのは、1マス空けて置く取り方です。
これはどちらが有利・不利とは言えません。
周囲の状況にもよりますが、その場所の攻防がイーブン(互角)になる形と考えて良いので、相手に辺を取られた時に、それに対する一般的な対処法となります。
以下の形は「ブロック」と呼ばれます。
一見すると良い形のように見えますが、もし以下のように攻められると、角以外の外周のコマを全部取られる危険があります。
つまり、左右で「ウィング」に対する攻め方と同じものを受けると、辺を取られてしまいます。
でも、黒も角を2つ取っていますから、その後の展開次第では一概に不利になるとも言えませんね。
ブロックはそれほど「悪い形」とは言えないのですが、もし相手がブロックを作っていて、他の場所から攻められない場合は、上記の攻めが出来ないか考えてみるといいでしょう。
以下の様な、一方が間に入り込んでいる形は「爆弾」と呼ばれます。
これはどちらが有利か不利かは難しいです。
と言うか、手を出すと両者とも危険なので「爆弾」と呼ばれています。
「C」の位置に打ったら角を取られるのでダメ。
「X」の位置に打っても相手が角を取りますが、Cに入り込む事が出来ますので、そこからどうなるかはまだ解りません。
どうしても角を取らせなければならない状況になって、爆弾があるのなら、そこを取らせた方がまだマシでしょう。
絶対やっちゃダメと言われているのは、角のとなりに単独でいきなり打つこと。
これは「単独C打ち」と呼ばれます。
3マス空けた位置(上記の例だとBの位置)に相手が打つと、その後どう転んでも角を取られて最悪になってしまいます。
単独C打ちに対して逆側のBの位置に打つのは、ほぼ必勝(必敗)と言えるパターンなので注意して下さい。
逆に相手が単独C打ちしたらチャンスですね。
オセロの基本となる戦術や打ち方は以上です。
オセロ(リバーシ)にも「定石」や、もっと深い中盤の攻防などもあるのですが、そこまで行くと難しくなるため、ここでは取り上げません。
とりあえず、ここに書いていることを覚えておけば、オセロ(リバーシ)の基本を知らない人に負けることはなくなるでしょう。
また、戦術的な視点でオセロ(リバーシ)の対局を楽しむことが出来るようになるはずです。
あとは・・・ 実戦あるのみですね!
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