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アカとブルー レビュー

アカとブルーアカとブルー
縦スクロール シューティング
タノシマス(日本)
価格 960 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/8/11
iPhoneAndroid

元ケイブのスタッフによる弾幕シューティング

ケイブで DODONPACHI MAXIMUM怒首領蜂 最大往生 などを手がけた方が独立し、同じくケイブに在籍していたプログラマーの方と共に「タノシマス」という会社を設立、スマホ用のシューティングを作り始めたという話が伝わってきたのが 2015 年…

それから約2年が経ち、ついにケイブの遺伝子を持つ新作の縦スクロールシューティングが完成、公開されました。
アカとブルー」です。

アカとブルー

あくまで新会社タノシマスの作品であり、ケイブシューではないのですが、内容としてはまさにケイブシュー。
超連射される攻撃、画面を埋め尽くす弾幕、大量に降り注ぐ得点アイテム、そしてスピーディーかつ派手な展開は「それらしさ」にあふれています。
クオリティも非常に高く、流石と言うほかありません。

ただ難易度もケイブシューで、シューティングが苦手な方には辛い難易度。
1面ずつプレイするスタイルで面ごとに残機が2つあり、連発可能なボムで敵弾を消せ、オートボムも利用可能ですが、それを越えて殺しに来る圧倒的弾幕が飛び交います。
独自のボムシステムが強力ですし、他のケイブシューと比べるとクリアはしやすいのですが…

アニメ的なストーリーがあり、プレイ中にメインキャラの2人がずっとフルボイスで会話し続けるのも特徴ですね。
ストーリー重視のゲームですが、会話は設定で OFF にすることもできます。

価格は 960 円。買い切りゲームなので課金・広告・スタミナなどはありません。

アカとブルー

縦スクロールのシューティングで、画面スライドで移動、ショットは自動で連射されます。

操作性は非常に良好で、画面下にあるゲージが指置き場になり、ボムは二本目の指で画面をタッチすれば発動します。
押す場所はどこでも構いません。
自機の当たり判定の場所もハッキリと、解りやすく表示されています。

ボスの攻撃の中には後方や側面から弾が飛んでくるものもありますが、そうした弾は弾速が遅く、前兆も明確で、不意打ち的に撃ってくることはありません。
タッチパネルでのプレイを考慮した操作とバランスになっています。

大きな特徴は「ボム」で、爆発が生じるのではなく、大きな青い玉を発射します。
これは敵弾を消し、敵を貫通しながら連続でダメージを与え、そしてダメージを与える度に得点アイテムが出て来ます。

硬い敵に当てれば大量の得点アイテムが吹き出して、滝のように降り注いで来ます。
これを回収しまくるのもゲームの爽快さになっていますね。

ボムには弾数制限はありませんが、0~5までの段階があり、0では撃てません。
敵を倒したり、弾を当て続けているとボムゲージが増えますが、1だとボムの玉は出ず、自機の周囲の敵弾を消すのみとなります。
攻撃に使えるのは2からで、段階が高いほど強力になり、玉が大きく、長く飛ぶようになります。

そして重要なのは、ボムで敵弾を消すとボムゲージが回復すること。
大量の敵弾がある状態でボムを撃つと、そのボムが弾を消して安全にしてくれるのに加え、ゲージが大きく回復してまたすぐボムを撃てるようになります。
敵の多い場所やボス戦では、敵の攻撃に合わせてボムを撃ち、連発するのが攻略となります。

このパターンが続いている間は、気合い避け(自力の弾よけ)は必要ありません。
得点アイテムも大量に出るので、点稼ぎにも重要です。

また、オプションで AUTO BOMB を ON にしておくと、被弾時に自動でボムが発動します。
その際に発動するボムは1段階目で、ボムゲージはすべて無くなってしまいますが、ミスは帳消しにしてくれます。

ただ、ゲージがある間は安全ですが、ボムがなくなったら急にピンチに陥るのもこのシステムの特徴です。
被弾したり、タイミングの悪い時にボムを撃つなどしてゲージが尽きると、ゲージが2になるまで気合いで弾幕を避けなければなりません。

後半ステージのボスの攻撃は相応なものなので、ボムで弾消しできないと大変。
また、ボムは連続で撃てないので、撃った直後は無防備です。

もしボムゲージがない時に被弾して残機(ライフ)が減ると、しばらく無敵になり、ボムも1に回復しますが、でも1。
2段階目までは耐える必要があるので、ボスの攻撃が激しい時に被弾すると、連続でやられてしまうことも多いです。

アカとブルー ボムとボス
※ボスの攻撃の真ん中にボムを撃てば、安全地帯を作れる上に、すぐにボムを再使用できるようになります。
ただしボムが消えるまで次のボムは撃てず、全ての敵弾を消す訳でもないので、流れ弾に注意。
ボムゲージは下部だけでなく、左にもあります。
右は全方位から攻撃を受けているシーン。でもこういう時は弾速が遅いので、見やすいように指を置き直して、慎重にかわしましょう。

得点システムは、敵に接近することが重要なタイプです。

このゲームの得点アイテムは早く取るほどスコアが高くなります。
そのため硬い敵にボムを撃って大量の得点アイテムを出し、出てくるところに重なっていると高得点を獲得できます。
また、敵を近くで倒すと追加でアイテムが出ます。

しかし敵に近付くのは当然危険…
ボスにボムを撃って接近するのはスコアアップに必須ですが、ボスが攻撃を始めるタイミングや、攻撃パターンを把握しておかなければなりません。

正直、この「敵に近付くと高得点」というのはゲームが「覚えゲー」化するので、私は好きではありません。
ただ、いずれにせよスコアアタックはパターン化が必要だし、スコアを気にしないなら無理に近付く必要はありません。

全体的にパターン化が重視されている印象で、ボムを撃つパターンを確立すれば厳しい弾避けをしなくても進めるため、そこは弾避けが苦手な人にとっては助かる点でしょうか。
一旦パターンが崩れたら、途端に気合い避けが必要になるゲームでもあるのですが…

アカとブルー 稼ぎとスコア
※中ボスやボスにボムを撃てばジャラジャラ状態。
ここで接近すればさらにスコアアップですが、それには危険も伴う…
連続で敵を倒すと増えていく「チェインカウンター」もありますが、ボムを使うと 0 になるため、ボムを多用するこのゲームではあまり重要ではない印象。
右はスコアボードですが、稼ぎに行ったかどうかでえらく差が出ます。
なお、現時点(2017/8)ではオンラインランキングなどには対応していません。

素晴らしいシューティングなのですが、気になるのは自機の性能。
「アカ」と「ブルー」の2機がありますが、ブルーが使い辛すぎる…

アカの方はショットが 3way で、ボムは前方発射。
ブルーはショットが前方集中型で、ボムはレバーの反対方向、矢印が指している方に飛ばすのですが、このボムの飛ぶ方向が問題。

弾を避けながら撃つとあらぬ方向に飛んで行ったりするし、矢印の動きが少し遅いので、前方に飛ばしたい時はレバーを下に倒した後、矢印がちゃんと上を向いてから撃つ必要があります。
よってどうしても発動がワンテンポ遅れ、緊急回避には使い辛い。

そして前述したように、ボムを撃って敵弾を消し、それでゲージを回復、再びボムを撃てるようにするのがゲームのコツなので、ヘンな方向にボムが飛んでしまい、それが崩れてしまうと被弾するのと同じぐらいピンチに。
その点に常に注意しながらプレイする必要があるため、アカと比べてすごくやり辛いです。

「上級者向け」と言えば聞こえは良いのですが…

アカとブルー ブルーでブルー
※この子がどうにも使い辛い… あさってにボムが飛んでいくとプレイヤーもブルーになる。
ナナメから狙いたい時など、役立つ時もあるのですが、不便に感じる方が多い。
ボムが使い辛いとスコアも低くなります。スコア集計は機種別 / ステージ別ですが…

以前はスマホのシューティングと言えばケイブでしたが、ゴシックは魔法乙女 が出て以後、2年ほど新作はありません。
韓国メーカーに IP を提供しての 新作 ならありますが、ガッカリな出来。
ゴ魔乙も良いのですがソーシャルゲームですし、怒首領蜂虫姫さま などは 64bit 対応されないままほったらかし。

もうケイブシューにはあまり期待できないので、タノシマシューがその後釜になってくれることを望みたいですね。
少なくとも今作は、そうした期待に応えられる完成度です。

シューティングが好きな方はプレイしておくべき作品でしょう。

アカとブルーアカとブルー(iPhone 版、App Store へ)

アカとブルー(Android 版、Google Play へ)

※Youtube 公式 PV

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