Evoland 2
謎解きアクション RPG パロディー
開発:Shiro Games(フランス)
販売:Playdigious(フランス)
価格 960 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/3/6
あらゆるゲームを詰め込んだパロディー大作
白黒からカラーに、ファミコンからスーファミに、2D から 3D に…
ゲームの進化を1つのソフトで再現した意欲作「Evoland」。
その続編が予想を越える規模の大作ゲームとして登場しました。
「Evoland 2」です。
前作の時点でスマホゲームとしては大きな作品でしたが、それでも「ネタゲー」と言えました。
しかし今作はボリュームが大幅に増えていて、時空を越える本格的なストーリーも展開、もはや専用ゲーム機でフルプライスで売られていてもおかしくないレベルの作品になっています。
今回もレトロゲームのネタをこれでもかと言うぐらい詰め込んでいて、ごった煮的な内容。
最近流行りのパロディー満載の作品で、ゲーム歴が長い人ほど楽しめます。
ただ、元ネタが解らなくても、大作のアクション RPG として普通に遊べます。
価格は 960 円。(当面は発売セールで 840 円)
買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等はありません。
開発したのは Shiro Games というフランスのメーカーです。
前作は ゲームボーイ風 → ファミコン風 → スーファミ風 → プレステ風 → PS2 風と、徐々にハードウェアが進化していくようにゲームが進行していました。
しかし今作は、そうした進化の流れには沿っていません。
今作にはクロノトリガーをパロったような時間を越えるストーリーがあって、現代が 16bit(スーパーファミコン風)、過去が 8bit(ファミコン風)、未来が 3D(プレステ2風)になっています。
つまりグラフィックで時代が表現されています。
メインは 2D ゼルダのような謎解きアクション RPG で、上から見下ろした画面。
剣を振って敵を撃退しながら、ダンジョンやフィールドを探険します。
ただ、今回は横視点のアクションシーンになることも多く、この時はボタンでジャンプが可能に。
また剣からビームが出て、遠距離攻撃もできるようになります。
さらにストーリーの進行に合わせて、レイトンのようなナゾの出題、スト2のような格闘バトル、シューティング、ランゲーム、コマンドバトル、パズルバトル、シミュレーション、TCG など、多種多様なゲームシーンが登場。
普通の見下ろしシーンでも、背景やメッセージに他のゲームのパロディーが隠れていて、BGM や演出でパロっている場合もあります。
Evoland らしい何でもアリな展開は健在で、それが飽きの来ない、次々と新しいものが出てくる冒険を生み出しています。
ただ、謎解きは結構難しいものも多く、行き詰まってしまう人も少なくないかもしれません。
※普段はこんな感じの、見下ろし型のゼルダ的アクションバトル。
この森にはゾンビやゴーストが出るのですが、BGM がおもいっきり悪魔城ドラキュラ。
※そして中盤から増えてくる横視点のアクションシーン。ジャンプボタン追加。
ブロックに見覚えがあり過ぎる。
※ 3D 時代のダンジョン。どこかで見たことあるトラップが満載。
このガイコツは剣で切っても復活しますが、トラップに巻き込めば倒せます。
前作のストーリーはあって無きが如くでしたが、今作は先の気になる、なかなか面白い時空間ストーリーが展開されます。
ただ翻訳がやや微妙で、8割は正常なのですが2割ほどおかしく、ゲーム後半、展開やセリフが複雑になると意味が解りにくいケースが増えてきます。
また、いいところで言い回しがおかしいと、ちょっと拍子抜けになりますね。
アクション系のミニゲームで操作性がイマイチなのも気になる点。
例えばボスとの格闘シーンでは、波動拳や昇龍拳を使えるのですが、操作性が悪くてまともに出ません。
シューティングのシーンもスムーズに動かないことがあります。
※ミニゲームの操作性はアップデートで改善されている模様です。
ただ、あくまで一部のアクションシーンで操作し辛いだけで、全体の操作性は及第点でしょう。
アクションシーンの難易度はそれほど高くないので、これで難しかったらイライラしたと思いますが、致命的な訳ではありません。
通常シーンの難易度はそれなりに高めですが、かなり細かくチェックポイントがあって、死んでもデメリットなしでコンティニュー可能、またチェックポイントに入る度に HP が全快します。
ゲームが難しくて進めない、というケースはおそらくないはず。
レベル上げをして強くなることもできます。
※いきなり出てくるシューティングシーン。もはやサーク状態。
ここは右利きなら右手で操作した方が良いですが、右下のボタンに触れると自機が動かなくなるので注意。
※問題の格闘シーン。必殺技が出なさすぎる。飛び蹴りで戦った方がラク。
ゲージが貯まると真空波動拳も使えますが、まず出ない。ちなみに敵は瞬獄殺を出します。
※TCG はストーリーには直接関係ありませんが、なかなか面白いしカードも集め甲斐がある、やり込み要素になっています。
カードを破棄した時に増えるマナはコストの 1/2、端数切り上げなので、高コストカードがたくさんあるほど有利。
勝てない相手は後回しにして、どんどんカードを集めましょう。
※他にも色々盛り沢山。ファイアーエムブレム、パズルクエスト、本家クロノトリガー、ボンバーマン、ダブルドラゴンなどなど…
ポンやパックマンっぽいものもちょこっと出てきます。
※このシーンはもう… 見ての通り。 石像までジブリっぽい…
本当に、ここまで規模が大きくなっているとは思いませんでした。
スマホのアクション RPG の代表作はこれまで オーシャンホーン でしたが、今後はこの作品も肩を並べるのではないでしょうか。
本編だけでもクリアまで 15 時間ほど。
やり込み要素も含めれば、メーカーの言う「20 時間を越える壮大なアドベンチャー」は大げさではありません。
ちなみに前作は3時間ほどで終わっていたので、5倍以上。
ただ、レトロゲームネタは 1980 年代のゲームのものが多いので、ポケモン世代以降の人だとほとんど解らないかも…
前述したように、元ネタが解らなくても楽しめるゲームではありますが。
私的には今期イチオシのアプリの1つ。
作り手のゲーム愛がヒシヒシと伝わってくる作品です。
・Evoland 2(PC版、Steam へ移動)
※Steam 版は 2018/3 時点で日本語未対応。
※Youtube 公式 PV
【 ちょこっと攻略 】
行き詰まりやすいと思った場所をピックアップして、攻略のヒントを掲載しておきます。
プレイ時の参考にして頂ければと思います。
※この丸太は押すと橋にすることができます。
ゲーム後半、忘れた頃に同じ謎が出てくるので覚えておきましょう。
※チャージ攻撃でマンモスを押してパネルを踏ませるのですが… なかなかムズい。
まずはこの状態にしてみましょう。ここから4手詰めです。
※通行止めの橋。ここは大岩を落とします。
新しい仲間のチャージ技を使うと…
なお、仲間が増えた後は、画面左上にあるチャージゲージをタップして使う技を切り替えます。
※幽霊の森の隠し通路、その1。
道のようなものが森の中に伸びているのを見逃さないように…
※幽霊の森の隠し通路、その2。
ここから下に抜けます。これは気付きにくい。
何も目印が無いため、マップの形と入れない場所から位置を推測するしかありません。
※スイッチで水量が変わる、ガイコツがいるプール。
ガイコツはトラップで倒せますが、水の中で壊しても倒すことができます。
※謎という程ではないですが、個人的に悩んだので…
3D 世界の宿屋の中庭の入口は、画像の場所、左側面にあります。
2D の時と位置が変わっているので注意。
※図書館の問題、彗星編。
この問題は日本語訳がおかしくて意味がさっぱり解らないので、回答を載せておきます。
問題は「ナナメに2方向から飛んでくる彗星が他の星に当たらないで交われる位置は?」
※図書館の問題、パイプ編。
この問題は普通にパズルとして難しい。1つしかないL字パイプは画像の位置に置きます。
※風の谷の入口はココ。 風の谷は位置の情報がないうえに、近くにある雲がかかった岩山の方に行って、何も反応がないので入れないと思ってしまいがち。
風の谷はその岩山のちょっと右にあります。
※ここのパイプの一部は丸太のように押して転がすことができます。
まずは画像のようにスイッチの横にパイプを転がし、それからこのパイプを押しましょう。
他のパイプもこの応用です。
※この家、というか家の鍵は、買わないと先に進めません。おまけ要素ではないので注意。
10,000G はかなり高額ですが、問いに「いいえ」と答えると…
※難関、シルフの森の奥。顔の付いた切り株はフィナのチャージ技で押すことができます。
マンモスと要領は同じ。行き詰まったら違う方向から押せないか考えてみましょう。
※同じくシルフの森の奥。このキノコはメノスのチャージ技で踏みつけます。
※この島は一度入ると、ボタンで脱出できなくなります。(押すとまた入ってしまう)
焦りますが、画面下の地名表示をタップすれば出ることができます。
※真上視点と真横視点が切り替わるボス戦。
ここは真上視点の時でないとダメージを与えられません。
しかしある程度ダメージを与えると、ボスは視点変更のクリスタルを叩きにいきます。
横視点にされたらクリスタルを使って視点を戻して下さい。
平面の時にクリスタルの近くに移動しておきましょう。
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