米ソの冷戦期の対立を描いたボードゲーム「Twilight Struggle」(トワイライトストラグル)の日本語カードリストです。
(役に立たない)ミニ歴史解説も付けています。
カードは OP の少ない順で、英名の最後に「*」があるカードはイベント効果の発動後にデッキから破棄されます。
※このページはカードの日本語リストです。
レビュー兼ルール解説は こちら をご覧下さい。
冷戦前期(EARLY WAR、Turn 1~3)
アメリカ・前期カード
- 1:CIA Created*:CIA 設立
- ターン終了までソ連は手札を公開する。(画面下のゲームログで確認可能)さらにアメリカは OP1 を使用できる。
- アメリカの諜報機関。スパイ活動の中心となった西側の黒幕。東で起こった事故はだいたいコイツのせい?
- 1:Truman Doctrine*:トルーマン・ドクトリン
- ソ連に支配されていないヨーロッパの1つの国から、ソ連影響度を全て排除する。
- トルーマン大統領が「武力で脅されている国は自由のために助ける!」と言い出した米国正義マン化宣言。
- 2:Defectors:亡命
- ヘッドラインフェイズに使用。ソ連のヘッドラインカードを無効化。ソ連がアクションラウンドで使用するとアメリカの VP+1。
- 他の国に脱走して国籍を変えること。えらい人は国籍を変えるのも大変。このゲームでは共産圏からの脱出を意味するので、言わば脱北。
- 2:Independent Reds*:独自社会主義路線
- ユーゴスラビア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、チェコスロバキアのどれか1つに、そこに置かれているソ連の影響力と同じだけのアメリカ影響力を配置する。
- 東欧のユーゴスラビアが戦後、ソ連とは別路線の社会主義を目指した。怒ったソ連は暗殺者を大量に派遣する。おそロシア。
- 2:Special Relationship:特別な関係
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- イギリスがアメリカの支配下で、NATO が有効でない場合、イギリスの隣の国に1つのアメリカ影響力を配置。イギリスがアメリカの支配下で、NATO が有効の場合、西ヨーロッパの1つの国に2のアメリカ影響力を配置し、アメリカの VP+2。
- 第二次大戦後のアメリカとイギリスの関係を指す。大抵はイギリスが虎の威を借りたいときに言い出す。このカードがないと、このゲームのイギリスと NATO の価値は微妙。
- 2:Formosan Resolution*:台湾決議
- 使うとセットされ、アメリカが台湾を支配中、アジアの得点集計で台湾は重要国とみなされる。アメリカが中国カードを使うと解除される。
- 中国内戦ルール:中国の内戦中、このカードのイベントは発動しない。
- 中国の攻撃を受けていた台湾を米国議会が国家承認して守った決議。でも冷戦中期、中ソが対立するとアメリカは中国に接近し、あっさり捨てた。
- 2:Nationalist China:中国国民党
- Turn Zero ルール:中国内戦の判定で6が出た場合、台湾決議のカードとこれを入れ替える。
- アメリカはアジアの3つの国に影響力を1つずつ配置する。
- 中国の国共内戦で国民党が共産党に善戦した場合の IF 歴史カード。台湾的歴史浪漫。後でヒドいことになりそうな世界線。
- 2:Kremlin Flu:クレムリンの病
- プロモーションカード #2 に含まれる。
- アメリカは OP2 を使用できる。ソ連はスコア集計カードを持っている場合、次のラウンドに必ず使わなければならない。ソ連がスコア集計カードを持っていなかった場合、次のソ連のラウンドはパスになる。
- クレムリンと言えば権力闘争。モスクワ名物の追放と粛清が今日も吹き荒れる。「平等な」社会主義では出世のチャンスは逃せない。
- 3:Containment*:封じ込め政策
- このターン終了まで、アメリカが使用するカードの OP が +1。ただし最高4まで。
- アメリカが共産圏の拡大阻止のため、ソ連の周辺に行っていた外交や工作。つまりこのゲームでやっていること。
- 3:Duck and Cover:避難訓練
- デフコンが1低下。アメリカは「5-デフコンレベル」だけ VP を獲得。
- 核戦争に備えてアメリカが行った「屈んで身を隠せ」キャンペーン。実際に核が落ちたら屈んでも死ぬ。
- 3:East European Unrest:東ヨーロッパの動揺
- 東欧の3つの国からソ連の影響力を1つずつ取り除く。終盤戦なら2つずつ取り除く。
- ソ連が自らスターリンを批判したり、民主化運動が起こったり、あの壁が崩れたり、ことあるごとに東欧ブレまくり。
- 3:Five-Year Plan:五カ年計画
- ソ連は手札をランダムに1枚出す。それがアメリカのカードならすぐに発動する。ソ連か中立のカードなら破棄。
- ソ連が何度も行っている、工業や農業を集団化する大規模な共産化政策。農民の強制移住なども含む。職業選択の自由? 居住権? なに言ってるんですか?
- 3:NORAD*:ノーラッド(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- 使用するとセットされる。セット中、カナダがアメリカの支配下で、デフコンが2になると、そのラウンドの終了時にアメリカは影響力のある国に、アメリカ影響力を1つ追加できる。泥沼が使用されると効果が消える。
- アメリカとカナダの共同防空組織で、主にサンタクロースの追跡を行っている。映画「ウォーゲーム」でハッキングされ核戦争ゲームで遊ばれた。
- 4:Marshall Plan*:マーシャル プラン
- ソ連が支配していない西ヨーロッパの7つの国にアメリカの影響力を1つずつ配置。NATO(北大西洋条約機構)が使用可能になる。
- 表向きは戦災国の復興支援。真の目的は西側への取り込みと共産勢力の拡大阻止。甘い話には裏がある。
- 4:NATO*:北大西洋条約機構
- マーシャルプラン か ワルシャワ条約機構 が実行されていないと使えない。アメリカ支配下のヨーロッパの国はソ連の影響力排除やクーデターを受けなくなる。また Brush War(地域紛争)の対象にならない。
- 欧州を中心とする西側諸国の大軍事同盟。ソ連が崩壊し、ワルシャワ条約機構も消えて存在意義がピンチ。
- 4:US/Japan Mutual Defense Pact*:日米安全保障条約
- 日本を支配できるだけのアメリカ影響力が配置される。ソ連は日本に影響力排除やクーデターを実行できなくなる。
- 日本国内にアメリカ軍が駐留するのを認める日米軍事同盟。日本の左翼が聞くとバーサークして闘争とかを起こす。
ソ連・前期カード
- 1:Blockade*:ベルリン封鎖
- アメリカはその場で OP3 以上の手札を破棄しなければ、西ドイツのアメリカ影響力が全てなくなる。
- 戦後、西側になりそうな西ベルリンをソ連が完全封鎖し、米英は空から物資を投下して市民を支援した。連合国最初の内輪喧嘩。
- 1:Nasser*:ガマール アブドゥル=ナセル
- エジプトのアメリカ影響力半減(端数切り上げ)、ソ連の影響力 +2。
- 中東戦争でのエジプトのダメっぷりを見て革命した人。社会主義政策を採ってスエズ運河を奪取した。タバコの吸いすぎで死亡。
- 1:Romanian Abdication*:ルーマニア王の退位
- ルーマニアの全アメリカ影響力を排除。ルーマニアの支配に必要なソ連影響力を配置する。
- 業務をボイコットしていた王様がソ連軍に銃口を突き付けられて退位を迫られた件。大戦で枢軸側だったから仕方ないね。
- 1:Who Lost China:中国を失った者
- プロモーションカード #2 に含まれる。
- もしソ連が中国カードを持っている場合、アメリカの軍事作戦マーカーがリセットされる。
- 中国内戦ルール:このカードの効果は内戦が終わるまで発動しない。
- 米の支援を受けた中国の国民党は当初は優勢だったが、共産党の反攻に敗れて台湾に逃げた。共産党は追撃したいが、その度にアメリカが怒る。
- 2:Fidel*:フィデル・カストロ
- キューバの全アメリカ影響力を排除。キューバの支配に必要なソ連影響力を配置する。
- 革命を起こしてキューバを社会主義に変えた議長。アメリカと敵対したため 683 回も暗殺が計画された無敵キャラ。
- 2:Decolonization:植民地独立運動
- アフリカか東南アジアの4つの国のソ連影響力を1つずつ増やす。
- イギリスの植民地だったインドなど、欧州列強の植民地の独立を東側が裏で支援。反政府運動に大国の援助があるのは歴史の常。
- 2:Arab-Israeli War:中東戦争
- ソ連は軍事作戦マーカー+2。アラブ連合とイスラエルの戦争判定を行う。イスラエルがアメリカ支配なら、そこに隣接するアメリカ支配国ごとにアラブ側のダイス -1。目が4以上でアラブの勝利。アラブ側が勝つとソ連は VP+2、さらにイスラエルのアメリカの影響力をソ連影響力に置き換える。キャンプデービット合意が使われると使用できない。
- 4回もやってるイスラエルとアラブ諸国の戦争。アラブ側は戦国時代なので足並みがそろわず毎回負ける。
- 2:Korean War*:朝鮮戦争
- ソ連は軍事作戦マーカー+2。北朝鮮と韓国の戦争判定を行う。韓国に隣接するアメリカ支配国ごとに北朝鮮のダイス -1。目が4以上で北朝鮮の勝利。北朝鮮が勝つとソ連は VP+2、さらに韓国のアメリカ影響力をソ連影響力に置き換える。
- 中国内戦ルール:中国が内戦中は北朝鮮の戦争判定ダイス-1。
- 朝鮮北部でソ連が独立運動を支援し、南側はアメリカが占領、当然のように両者が激突した。まだ終わってませんよ。
- 2:Vietnam Revolts*:ベトナム蜂起
- ベトナムのソ連影響力+2。ターン終了まで、OP をすべて東南アジアに使うと追加で OP+1。
- 大戦直後にベトナムは独立を宣言するが、フランスの植民地だったので総スカンを食らって成立せず内戦に突入。時には根回しも大切。
- 2:The Cambridge Five:ケンブリッジ ファイブ
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- アメリカのプレイヤーは手札のスコア集計カードを相手に見せる。ソ連側はそのうちの1つの地域に、ソ連影響力を1つ配置する。このカードはゲーム後期になると使用できない。
- 小説や映画になったソ連 KGB のスパイ戦隊。ケンブリッジ大学で共産主義に傾倒した。007 で有名なイギリスの諜報機関 MI6 に所属した二重スパイ。
- 2:First Lightning*:RDS-1
- プロモーションカード #2 に含まれる。
- デフコンが1減少。ソ連が使うと、手札のアメリカ側のカードの OP をイベントを発動させずに使用できる。
- 米より4年遅いソ連最初の核実験。相手が持つなら自分も持つしかない。核の所持が平和に繋がると某カリアゲ君も言ってました。
- 3:Comecon*:コメコン(経済相互援助会議)
- アメリカに支配されていない4つの東欧の国にソ連影響力を1つずつ配置する。
- 東側諸国の経済同盟。でも「ソ連ばっかりおいしい思いしやがって!」とか言われた残念会議。ソ連崩壊で消滅。
- 3:De Gaulle Leads France*:ドゴール首相就任
- フランスのアメリカ影響力-2、ソ連影響力+1。NATO のフランスへの影響がなくなる。
- 大戦の英雄だったが、偉大なるフランスの復活を望むあまり中立志向で米英と距離を置き、NATO 脱退を模索。米英にとってまさかの厄介者。
- 3:De-Stalinization*:スターリン批判
- 4つのソ連影響力を取り除き、それをアメリカが支配していない国に振り分けられる。ただし1つの国に2影響力まで。
- ソ連が自ら「スターリンって最悪だったよね」と言い出して共産主義者が「えぇ…」となった件。東側各国で色々騒動に。口は災いの元。
- 3:Socialist Governments:社会主義政党 / 共産党
- 西ヨーロッパの国から合計3つのアメリカ影響力を取り除ける。ただし1つの国で2影響力まで。The Iron Lady(鉄の女)が使われると使用できなくなる。
- 民主主義国は民主主義だから社会主義を唱える集団がいても罰せられない。自由って素晴らしいですね。
- 3:SUEC Crisis*:スエズ危機(第二次中東戦争)
- フランス、イギリス、イスラエルのアメリカ影響力を合計4取り除く。ただし1つの国は2影響力まで。
- スエズ運河を巡って英仏がイスラエルを支援しエジプトを攻めるが、米ソがまさかのエジプト支持。欧州情勢は複雑怪奇。
- 3:Warsaw Pact Formed*:ワルシャワ条約機構
- 4つの東ヨーロッパの国から全てのアメリカ影響力を排除するか、合計5つのソ連影響力を東ヨーロッパの国に配置するか、どちらかを得る。影響力を配置する場合は、1つの国に2影響力まで。
- NATO に対抗して作られた東側諸国の大軍事同盟だが、冷戦終結後にすぐ解散。ゲームや小説でしか NATO と戦った事はない。
中立・前期カード
- 1:Captured Nazi Scientist:ナチス科学者の確保
- 宇宙開発競争のマーカーを1つ進める。
- ドイツの科学力は世界一ィィィ! らしいので、大戦の終了後、両陣営がその科学者を拉致ろうとした黒歴史。
- 1:UN Intervention:国連の介入
- アメリカならソ連マークの、ソ連ならアメリカマークのカードとセットで使用する。そのカードの効果を発動させずに、OP だけ使用できる。ヘッドラインフェイズには使用不可。
- 悪いことをした人は国連の皆さんにお仕置きされるが、悪いことをする人が国連の偉い人だと微妙。
- 2:Olympic Games:オリンピック
- 使った側がオリンピックを主催。双方がダイスを振り、主催側はダイスの目+2。高かった方は VP+2。使われた側はボイコットでき、その場合はデフコンが1低下し、主催者は OP4 を使用する。ダイスが同じだった場合は振り直される。
- 言わずと知れた五輪。スポーツの政治利用? 何を今さら。とりあえず楽しければ OK。
- 2:Indo-Pakistani War:印パ戦争
- インドかパキスタン、侵攻する側を選択する。使ったプレイヤーは軍事作戦マーカー+2。戦争判定を行う。侵攻対象国に隣接する相手の支配下国があると、その数だけダイスの目-1。目が4以上で侵攻側の勝利。勝ったら +2VP、さらに負けた国の相手側の影響力をこちらの影響力に置き換える。
- 3回もやってるインド VS パキスタンの戦争。ヒンドゥー教 VS イスラム教でもある。双方が核兵器を持ってから落ちついた。やはり核抑止力は必要なのか?
- 4:Nuclear Test Ban:核実験禁止条約
- 使用者はデフコンから2を引いた数の VP を受け取る。その後、デフコンが2上昇。
- 核開発競争に歯止めがかからなくなって「もうやめようよ。負担だよ」と言い出した件。当然の帰結。
- 4:Red Scare/Purge:赤狩り / レッドパージ
- このターン終了まで、相手側のカードの OP-1。ただし0にはならない。
- 中国内戦ルール:中国が内戦中、ソ連はこのカードのイベントを発動できない。
- 西側諸国で起こった共産主義者の排除運動。違法な追放などもあり、左翼も怒ってテロで対抗。日本でも色々ありました。山荘とかで。
- 4:The China Card:中国カード
- ヘッドラインフェイズには使用不可。このカードの OP を全てアジアに使うと OP+1。使ったら相手に渡す。渡されたばかりのカードは裏になっていてターン終了まで使用できない。最終ターンで所持していると VP+1。最初はソ連が所持する。
- 中国内戦ルール:初期デッキにこのカードは含まれない。ソ連が影響力3を使って内戦を解決すると(表向きで)ソ連が受け取る。
- 中国は西側ではないがソ連との関係も良くなく、そのため特別なカードになっている。あからさまに問題児扱い。
冷戦中期(MID WAR、Turn 4~7)
アメリカ・中期カード
- 1:OAS Founded*:米州機構設立
- 中米か南米の国に合計2つのアメリカ影響力を配置する。
- 南北アメリカ全域の安全を守る協力機構だが、みんな勝手に脱退するので、ほとんど役に立っていない。
- 1:Kitchen Debates*:キッチン討論
- アメリカがソ連より多くの重要国を支配しているならアメリカの VP+2。そうでない場合は発動しない。ボード版の場合、その際にアメリカのプレイヤーはソ連のプレイヤーの胸をツンツンする。
- 博覧会の台所展示場で米ニクソンがソ連のフルシチョフをツンツンしながら「ほーら裕福だろ!」と自慢。フルシチョフは「贅沢は敵だ!」と反論。ボード版の場合、プレイヤーの性別によってはとんでもないセクハラカードと化す。
- 1:Panama Canal Returned*:パナマ運河返還
- パナマ、コスタリカ、ベネズエラのアメリカ影響度を1つずつ増やす。
- 重要だったパナマ運河だけど大型船が通れないし、米国的にはイマイチに。もうパナマに返しちゃおう。パナマ大歓喜。
- 1:Sadat Expels Soviets*:アンワル・アッ=サダトの脱ソ路線
- エジプトの全てのソ連影響力を排除し、アメリカの影響力+1。
- アメリカ&イスラエルと和平したエジプト大統領。ソ連軍を追い出して親米路線に。イスラム過激派に暗殺されるまでがセット。
- 2:Puppet Governments*:傀儡政権
- どちらの影響力もない3つの国にアメリカの影響力を1つずつ置く。
- ハーツオブアイアンでおなじみのアレ。取り込んだ人物に政権を樹立させ、小国を操る乗っ取り戦略。今でも企業買収の常套手段。
- 2:Colonial Rear Guards:植民地守備隊
- アフリカか東南アジアの4つの国にアメリカの影響力を1つずつ置く。
- 英仏の植民地で資本主義と社会主義の対立紛争が続出。甘い汁吸ったんだから、ちゃんと用心棒しないとダメ。
- 2:Camp David Accords*:キャンプ・デービッド合意
- イスラエル、ヨルダン、エジプトのアメリカ影響力+1。アメリカの VP+1。中東戦争は使用できなくなる。
- 米国とイスラエルとエジプトの三者がキャンプ場で楽しく会談。中東戦争の火種が鎮火したが、アラブ諸国の猛反発で他の火種つきまくり。
- 2:Grain Sales to Soviets:ソ連の穀物買い付け
- ソ連の手札がランダムに1枚選ばれる。アメリカはそれを使うか戻すかを決める。戻した場合はこのカードの OP を使用する。
- ソ連が大凶作! 米国から大量の穀物を緊急輸入。関係は緩和したけど穀物の値段が高騰し「大穀物強盗」とか言われた。
- 2:John Paul II Elected Pope*:ヨハネ・パウロ2世の教皇選出
- ポーランドのソ連影響力-2、アメリカ影響力+1。Solidiaty(連帯)カードを使えるようになる。
- カトリックの偉い人。故郷のポーランドで民主化活動とかした。神様パワーで相手は反論し辛い。
- 2:Nixon Plays the China Card*:ニクソン訪中
- ソ連が中国カードを持っている場合はアメリカが裏にした状態で受け取る。ソ連が持っていない場合はアメリカの VP+2。
- 中国内戦ルール:内戦中は中国カードがないのでアメリカの VP+2。
- 米ニクソン大統領が関係悪化中の中国に突然行くと言い出して周辺大慌て。振り回し系主人公。振り回され役は日本と台湾。
- 2:Nuclear Subs:原子力潜水艦
- ターン終了まで、アメリカは重要国にクーデターを実行してもデフコンレベルが下がらない。(カードの効果によるクーデターは対象外)
- 核で動いて核を撃つ、最強のアサシン。ただし事故ったら乗員はほぼ確実に死ぬ。そして割と事故っている。
- 2:The Voice of America:ボイス オブ アメリカ(アメリカ国営放送)
- ヨーロッパ以外の国のソ連影響力を合計4つ取り除く。ただし1つの国で2影響力まで。
- 米国営ラジオ放送。情報統制国に対するプロパガンダに近く、戦場で相手の悪口を流すスピーカーのデカいやつ。
- 2:Our Man in Tehran*:テヘランの男(パーレビ国王)
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- アメリカが中東の国を1つでも支配している場合、山札から5枚のカードを引く。いらないものを破棄して、残りは山札に戻してシャッフルする。
- イランの近代化政策「白色革命」を進めた国王。しかし強引すぎてイスラム原理主義のイラン革命を招いてしまう。人も国も急には変われない。
- 2:Mobutu Sese Seko*:モブツ・セセ・セコ
- プロモーションカード #1 に含まれる。
- ザイールのアメリカ影響力+2。さらにザイールの安定度は3になる。
- ザイール(現コンゴ)の大統領。反共政策で米から援助を受けるが、それを着服して贅沢三昧、中国にも尻尾を振った。名前もやることも凄い。
- 3:Alliance for Progress*:進歩のための同盟
- アメリカが支配している中南米の重要国の数だけ VP を得る。
- 第二のキューバ発生防止のために、アメリカが中南米に行った援助と民主化なのだが、全然進歩せず終了。
- 3:“Ask Not What Your Country Can Do For You…”*:国があなたのために何をして…
- スコア集計カードを含む、好きな枚数の手札を捨てて、その分だけ山札からカードを引く。
- ジョン・F・ケネディの演説。「国にして貰うばっかじゃなく、国にしてあげることも考えて」。税金払ってるだろ!と言うのは禁句。
- 3:Bear Trap*:ベアトラップ(アフガニスタン紛争)
- 次のラウンドでソ連は OP2 以上のカードを捨ててダイスを振る。1~4の目ならベアトラップは終了。5か6なら効果継続。いずれにせよそのターンは行動できない。もし捨てられるカードがなくなったらスコア集計カード以外は使えなくなり、対象のカードがないならターン終了までパス。
- アメリカが熊(ソ連)にしかけた罠。アフガニスタンに侵攻させ、アフガンゲリラを裏で支援した。でもゲリラが強くなり過ぎて…
- 3:Shuttle Diplomacy:シャトル外交
- 次のアジアか中東の得点集計の際に、ソ連の重要国の支配数を -1 して計算する。集計後にこのカードの効果はなくなる。
- 米国のキッシンジャーが飛行機で何度も往復しながら中東や中国との交渉を行った。電話では通じないこともある。
- 3:Ussuri River Skirmish*:ウスリー川紛争(中ソ国境紛争)
- ソ連が中国カードを所持している場合、表向きでアメリカに渡す。ソ連が所持していない場合、アジアの国に合計4つのアメリカ影響力を配置する。ただし1つの国に2影響力まで。
- 中国内戦ルール:内戦中は中国カードがないので、ソ連が所持していない時の効果となる。
- 社会主義国同士の国境紛争。極東で発生したが国境全域まで緊張が拡大した。漢字だと珍宝島事件なので社会の授業で中学生が大喜びする。
- 3:"Don't Wait For The Translation"*:答えろ!イエスかノーか!
- プロモーションカード #2 に含まれる。
- もしアメリカの軍事作戦マーカーが相手より低い場合、アメリカの VP+2。
- キューバに核兵器があると聞いてビビったアメリカがソ連大使を呼んで「あるんだろ!答えろ!答えるまで地獄が凍り付くまで待つ!」と言い放った。あると言われてアメリカが凍り付いた。
ソ連・中期カード
- 1:Allende*:サルバドール アジェンデ
- チリのソ連の影響力+2。
- チリの大統領。チリの選挙は米ソの裏工作が入っていて、彼はソ連側。結局クーデターで死亡した。スパイ漫画的展開。
- 1:”Lone Gunman”*:孤独なガンマン(ケネディ暗殺)
- ターン終了までアメリカは手札を公開する。(画面下のゲームログで確認可能)さらにソ連は OP1 を使用できる。
- ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件。孤独な共産主義者のガンマンが犯人だとされた。陰謀論者の大好物の1つ。
- 2:Liberation Theology:解放の神学
- 中米の国に合計3つのソ連影響力を配置する。1つの国に2影響力まで。
- ローマ教皇のパウロ2世が資本主義だったために興った、社会主義的なキリスト教派閥。言うまでもなく、宗教は神ではなく人の都合で作られる。
- 2:Portuguese Empire Crumbles*:ポルトガル帝国の崩壊
- アンゴラと東南アフリカ諸国(SE African States)のソ連影響力+2。
- ポルトガルのアフリカ植民地が独立し始めたが、制圧したら国連や NATO が文句を言うため、あきらめるしかなくなってポルトガル涙目。
- 2:South African Unrest:南アフリカ騒乱
- 南アフリカのソ連影響力 +2 か、南アフリカ +1 と隣接した国のソ連影響力 +2 の、どちらかを行う。
- アパルトヘイト(人種隔離政策)に反対する反政府勢力を東側が援助して騒乱が発生。政府側が人種差別主義者なので西側は頭を抱える。
- 2:Willy Brandt*:ヴィリー・ブラント
- 西ドイツのソ連影響力+1、ソ連は VP+1。西ドイツへの NATO の効果がなくなる。ベルリンの壁の崩壊で無効化され、使用もできなくなる。
- 西ドイツの首相。社会主義政党の党首で、ソ連や東欧との関係改善を重視した。ドイツ版の村山元首相。
- 2:Berlin Wall*:ベルリンの壁の建造
- プロモーションカード #1 に含まれる。
- 東ドイツのソ連影響力+2。もし宇宙開発競争のレベルがアメリカより低いか同じなら、宇宙開発を1つ進める。
- 東ドイツから西ドイツへ逃げる人が続出。壁を作って塞いでくれるわ! え? 家に帰れなくなった? うるさい、撃つぞ! まさに外道。
- 3:Brezhnev Doctrine*:ブレジネフ・ドクトリン
- このターン終了まで、ソ連が使用するカードの OP が +1。ただし最高4まで。
- 「社会主義国の問題は社会主義全体の問題だ!」と言って紛争への介入を正当化したソ連的正義マン化宣言。
- 3:Cultual Revolution*:文化大革命
- アメリカが中国カードを所持している場合、表向きでソ連に渡す。ソ連が持っている場合はソ連の VP+1。
- 中国内戦ルール:中国の内戦中、このカードのイベントは発動しない。
- 毛沢東が「新たな文化を作るため、古い文化を破壊する!」と、アニメの悪役みたいなことを言い出して、破壊と殺戮の嵐が吹き荒れた最悪の政策。
- 3:OPEC:石油輸出国機構
- エジプト、リビア、イラン、イラク、サウジアラビア、湾岸諸国(Gulf States)、ベネズエラをソ連が支配していると、その数だけソ連の VP+1。北海油田が使われた後は使用できない。
- 中東を中心とする石油産出国の集まり。石油価格などを決めている。輸入国はここに首根っこを掴まれている。
- 3:Quagmire*:泥沼(ベトナム戦争)
- 次のラウンドでアメリカは OP2 以上のカードを捨ててダイスを振る。1~4の目なら泥沼は終了。5か6なら効果継続。いずれにせよそのターンは行動できない。もし捨てられるカードがなくなったらスコア集計カード以外は使えなくなり、対象のカードがないならターン終了までパス。
- オプショナルカードを追加している場合、ノーラッドの効果がなくなる。
- 反共勢力支援のためにアメリカが介入したベトナム戦争がまさかの泥沼化。ナメているとこうなるという好例。
- 3:U-2 Incident*:U-2 撃墜事件
- ソ連の VP+1。ターン終了までにどちらかが国連の介入を使うと、さらに VP+1。
- 侵犯した米国の偵察機をソ連が撃墜した事件。米国は「故障したんだよ」と言い訳するが、パイロットが真相をベラベラ喋った。
- 3:Che:チェ・ゲバラ
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- ソ連は中南米の非重要国に OP3 でクーデターを実行できる。それにより相手の影響力が1つでも減ったら、さらに他の中南米の非重要国にもクーデターを実行できる。
- 中南米の社会主義なスーパー革命家。イケメン戦士なのに医療スキルも持つ勇者系。日本ではゲームにもなっていた。
- 4:Flower Power*:フラワーパワー(フラワーチャイルド)
- 使うとセットされ、その間にアメリカが戦争処理のあるカード(朝鮮戦争、中東戦争、印パ戦争、地域紛争、イランイラク戦争)を使用するたびにソ連の VP+2。OP の使用も使ったうちに入るが、宇宙開発競争などで捨て札にする場合は含まれない。悪の帝国が使われると効果がなくなる。
- ベトナム戦争に反対して生まれた、米国内の若者が起こした反戦平和運動。ソ連にとっては都合が良いことこの上ない。
- 4:Muslim Revolution:イスラム革命(イラン革命)
- イラン、イラク、スーダン、エジプト、リビア、サウジアラビア、シリア、ヨルダンの中から2つの国のアメリカ影響度を全て排除する。
- 米ソ対立から距離を置く、イスラム教のユートピアを目指して起こった民衆革命。しかし抑圧的な神権政治は次第にディストピア化していき…
- 4:"We Will Bury You"*:お前らを埋めてやる!
- デフコンが1低下。次のアメリカのラウンドで国連の介入が使用されなかった場合、ソ連は VP+3 を得る。
- 「我々は長生きする」という意味で「いずれあなた方の埋葬を行うことになるだろう」と言ったのが「お前らを埋めてやる!」と訳されて米ソ会談がメチャクチャに! 翻訳は慎重に。
中立・中期カード
- 1:Summit:サミット
- 双方がダイスを振る。「優勢」か「支配」の判定地域がある側はその数だけダイスの目+1。高い方は VP+2 を得て、さらにデフコンを1つ好きな方に動かす。目が同じ時は影響なし。
- みんなで集まってお話すること。日本では並んで記念写真を撮る時に、どこに立っているかばかり気にされる。
- 1:Non-Aligned Movement:非同盟運動
- プロモーションカード #1 に含まれる。
- インド、アフリカ、東南アジア、中東、南アメリカの、アメリカとソ連の影響力が両方とも2以上ある国を選択し、そこから全ての影響力を取り除く。その後、山札から4枚のカードを捨てる。
- バグがあるようで、アジア全域に使用可能、かつ影響が1でもあれば使える場合がある。
- アメリカとソ連さぁ… 付き合いきれなくね? 俺らは俺らで集まろうぜ。という中立な国々の会議。でも「お前明らかにあっち側だろ」という人もいて微妙。
- 2:How I Learned to Stop Worrying*:博士の異常な愛情
- デフコンを好きな位置に設定。さらに軍事作戦マーカーを5にする。
- 核戦争が起こる様子をブラックコメディにした映画。偶然や異常者により、すぐに人類が滅亡する時代ですよ、というお話。
- 2:Junta:軍事政権 / 暫定政府(主に中南米の)
- 中南米の1つの国に影響力を2つ配置する。さらに OP2 を使って影響力排除かクーデターを中南米に行える。
- クーデターによって作られた暫定的な軍事政権。中米や南米で続発。あまりにも頻発するのでアメリカも黙認。
- 2:Latin American Death Squads:中米の処刑部隊
- ターン終了まで、使ったプレイヤーが中南米で行うクーデターの成否判定ダイス+1。さらに相手の中南米のクーデター成否判定ダイスは -1。
- 暫定政府は往々にして、反対派を虐殺した。政権が右翼でも左翼でも結果は同じ。リアル・タクティクスオウガ。
- 2:Missile Envy:ミサイルの羨望(ヘレン・コルディット女史の論文)
- このカードを相手が持っている一番 OP が高いカードと交換する。一番高いカードが複数ある場合は相手が選択。交換したカードが自分か中立の陣営のカードなら即座に発動。そうでない場合でも効果を発動させずに OP を使用できる。さらに相手は次のターン、ミサイルの羨望を OP で使用しなければならない。
- 「ミサイルを欲しがるのは男だからだ」という女性反核活動家のフェミニスト全開な論文。例によって行き過ぎちゃってる人。フクシマのせいで北半球で100万人が死ぬとも言っていた。
- 2:“One Small Step…”:この一歩は小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である
- 宇宙開発競争で後れを取っている場合、宇宙開発を2つ進められる。2つ先の VP を獲得できるが、1つ先の VP は得られない。
- 月面着陸したアームストロング船長の言葉。え? あの月面は撮影スタジオだって? その話はまた別の機会に…
- 3:Cuban Missile Crisis*:キューバ危機
- デフコンを2にする。ターン終了まで、相手はクーデターを実行すると核戦争が勃発して負けになる。ソ連がキューバの影響力を2つ減らすか、アメリカが西ドイツかトルコの影響力を2つ減らすと、この効果は即座に消える。
- アメリカのすぐ側のキューバにソ連の核ミサイルが配備されて米国政府大パニック。核戦争一歩手前になった。我々の世界線は開戦しなかった未来。
- 3:Arms Race:軍拡競争
- 双方の軍事作戦マーカーを比較し、自分が高いなら VP+1。さらに自分が高くてデフコンレベルと同じかそれ以上なら VP+3。
- 戦いは数だよ兄貴! 相手より多くないと不安で仕方がない。チキンレースは結果的にソ連が先にギブアップ。
- 3:Brush War:地域紛争
- 使用者の軍事作戦マーカー+3。安定値が1か2の国に侵攻して戦争判定を行う。侵攻先の隣に相手の支配国(および本国)があるとダイス -1。目が3以上で勝利。勝つと VP+1 で、侵攻先の敵の影響力をこちらの影響力に置き換える。
- 世界各地の小国で今も紛争が次々と発生中。力なき政府の宿命。理想だけでは治安も主張も守れない。
- 3:SALT Negotiations*:戦略兵器制限交渉
- デフコンが2上昇。ターン終了まで双方のクーデターの成否判定ダイス-1。使ったプレイヤーは捨て札から得点集計カード以外の好きなカードを1つ選んで、相手に見せてから手札に加える。
- 核軍縮交渉。「互いに核兵器作りまくるの、やめようね」という交渉だったが、なぁなぁで終わった。
- 4:ABM Treaty:弾道弾迎撃ミサイル制限条約
- デフコンが1上昇。さらに OP4 も使用できる。
- ミサイルを迎撃するミサイルの制限。防御も制限しないと、それを越える攻撃力が必要になってキリがないから、という逆説的なお話。
冷戦後期(LATE WAR、Turn 8~10)
アメリカ・後期カード
- 2:Reagan Bombs Libya*:リビア爆撃
- アメリカはリビアのソ連影響度2あたり VP+1 を得る。
- テロ支援国家に認定したリビアを米国が空爆。指導者カダフィ大佐の自宅を破壊して回転ベッドがあることを世界に晒した。
- 2:Solidarity*:連帯(ポーランド民主化運動)
- ポーランドのアメリカ影響力+3。ヨハネパウロ2世の教皇選出が使用されていないと使えない。
- 社会主義経済の失敗で東欧がボロボロの時にベルリンの壁が崩壊! ポーランドを含む東欧各国は民主化の連鎖ばよえーん。
- 2:Star Wars*:スターウォーズ計画 / 戦略防衛構想(SDI)
- アメリカが宇宙開発競争でリードしている場合、捨て札から得点集計カード以外を1枚選び、即座に発動させる。
- 衛星レーザーや超電磁砲で核ミサイルを撃ち落とすという SF ファンタジーストーリー。パトリオットとかに繋がったからまだマシ。
- 3:“An Evil Empire”*:悪の帝国
- アメリカは VP+1。フラワーパワーの効果がなくなり、使用も不可。
- レーガン大統領がソ連を「悪の帝国」と名指しで批判した。さすがは正義の国、そこにシビれる、あこがれる。
- 3:Chernobyl*:チェルノブイリ原発事故
- アメリカは地域を1つ指定する。ターン終了まで、ソ連はその地域に OP を使って影響力を置くことができない。
- 史上最悪の原発事故。対応もずさんで広範囲が死の土地となった。日本もフクシマがあったので馬鹿にできない。
- 3:North Sea Oil*:北海油田
- アメリカはこのターン、8ラウンド目を実行できる。OPEC は以後、使用できない。
- 北海(イギリスの東)の海底油田地帯。これのおかげで英国は中東から石油を買わなくて良くなったが、そろそろ枯渇しそうでピンチ。
- 3:The Iron Lady*:鉄の女 サッチャー
- アメリカは VP+1。アルゼンチンのソ連影響力+1。イギリスのソ連影響力を全て排除する。以後、社会主義政党は使用できない。
- イギリスの女首相。強い反共思想を持ち、戦争も辞さない鉄の信念で行動した。そんな人でも老いたらボケてしまった。
- 3:Tear Down This Wall*:ベルリンの壁 崩壊
- 東ドイツのアメリカ影響力+3。さらにアメリカは OP3 でヨーロッパ内に影響力排除かクーデターを実行できる。
- 東西ドイツを分断する冷戦の象徴の壁が、曖昧な発表による思い違いで押し寄せた民衆により崩壊した大事件。伝達は明確に。
- 3:AWACS Sale to Saudis*:サウジへの早期警戒機の売却
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- サウジアラビアのアメリカ影響力+2。これ以後、イスラム革命は使用できなくなる。
- 高性能レーダー機を親米になったサウジに売却してイスラエル猛反発。中東和平の象徴とされたが、あちらが立てばこちらが立たず。
- 4:Soviets Shoot Down KAL-007*:大韓航空機撃墜事件
- デフコンが1低下。韓国がアメリカの支配下なら、アメリカは OP4 で影響力配置か影響力排除を行える。
- 米国発の韓国の旅客機が、ソ連の領空に侵犯して戦闘機に撃墜された事件。侵犯した原因は不明。各国が責任をなすり付けあった。
ソ連・後期カード
- 2:Iran-Contra Scandal*:イラン・コントラ事件
- このターン終了まで、アメリカの影響力排除の成否ダイスが -1。
- 米レーガン大統領がイランに武器を密売、さらに反共ゲリラ「コントラ」に援助していたのがバレた事件。こっそりやるから騒がれる。
- 2:Latin American Debt Crisis*:中南米経済危機
- アメリカはその場で OP3 以上のカードを捨てないと、ソ連は南米の2つの国のソ連影響力を2倍にできる。
- 中南米の国が先進国からお金を借りて経済成長ヒャッホイしてたら金利変動で利子を払えなくなって破産危機に。何だかありがちなパターン。
- 2:Ortega Elected in Nicaragua*:オルテガ大統領当選
- ニカラグアからアメリカの影響力を全て排除する。ソ連は OP2 でニカラグア周辺にクーデターを実行できる。
- 中米ニカラグアの大統領。独裁と弾圧と内戦のジェットストリームアタックを繰り出していたが、一度失脚して落ち着いた。ガイアとマッシュはいない。
- 2:Marine Barracks Bombing*:ベイルート アメリカ海兵隊兵舎爆破事件
- レバノンのアメリカの影響力を全て排除。さらに中東の国のアメリカの影響力を合計2つ取り除く。
- レバノン内戦でアメリカ海兵隊の宿舎が自爆テロで吹っ飛び241人が死亡した。イスラム系組織が自爆テロに目覚めた最悪の事件。
- 2:Yuri and Samantha*:ユーリとサマンサ
- オプショナルカードを追加した場合に出現。
- ターン終了まで、アメリカがクーデターを実行するたびにソ連は VP+1。
- 米国の10才の女の子が核戦争を心配してソ連に手紙を出したら招待を受け、最年少ようじょ外交官に。マスコミに持てはやされたが13才で事故で死亡。
- 3:Aldrich Ames Remix*:オルドリッチ エイムズ
- アメリカはターン終了まで手札を公開する。(画面下のゲームログで確認可能)さらにソ連は手札の中から1枚を選んで捨てさせることができる。
- 米国 CIA のスパイだが、ソ連の KGB に協力していた二重スパイ。スパイの情報をスパイするスパイvsスパイ。
- 3:Iranian Hostage Crisis*:イラン アメリカ大使館人質事件
- イランのアメリカ影響力を全て排除し、ソ連の影響力+2。以後、ソ連がテロリズムを発動すると、アメリカは手札を2枚捨てなければならない。
- イラン政府が裏で糸を引く、過激派による大使館立て籠もり事件。米の人質救出作戦が失敗した後、政権交代によって微妙な幕引きに。ハリウッド映画のようにはいかない。
- 3:Pershing II Deployed*:パーシング II ミサイルの配備
- ソ連は VP+1。ヨーロッパの3つの国のアメリカ影響力を1つずつ減らす。
- アメリカの中距離弾道ミサイル。ソ連のミサイルへの対策だったが、NATO 各国に配備される際に現地で抗議活動が続発。そういう話は日本以外でもよくあるのです。
- 3:The Reformer*:改革者
- アメリカの方が VP が多いならヨーロッパの国に合計4つのソ連影響力を配置。ソ連の方が VP が多いならヨーロッパの国に合計6つのソ連影響力を配置。ただし1つの国に影響力は2つまで。ソ連は以後、ヨーロッパの国にクーデターを実行できない。
- ソ連のゴルバチョフを指す。民主化・情報公開・経済改革によってソ連にトドメを刺し、冷戦を終わらせた。英雄か破壊者か。
- 4:Glasnost*:グラスノスチ(情報公開)
- デフコンが1上昇。ソ連の VP+2。すでに改革者が使われている場合、OP4 で影響力配置か影響力排除を行える。
- ゴルバチョフが実行した情報・言論・報道の自由化。様々な情報が大公開、恥部も広まって大後悔、まさにペレストロイカ。
中立・後期カード
- 2:Terrorism:テロリズム
- 相手プレイヤーは手札を1枚捨てる。イラン アメリカ大使館人質事件が使われた後にソ連が使った場合は2枚捨てる。
- 破壊活動や無差別事故で脅迫し、政治的要求を呑ませようとする行為。大きなテロ組織の裏には大抵、それを援助する国がある。
- 2:Iran-Iraq War*:イラン・イラク戦争
- 使用者の軍事作戦マーカー+2。イランとイラクの戦争判定を行う。侵攻先の隣に相手の支配国があるとダイス -1。目が4以上で侵攻側の勝利。勝つと VP+2 で、侵攻先の敵の影響力をこちらの影響力に置き換える。
- 8年も続いたイライラする戦争。イスラム教のスンニ派とシーア派の戦い。欧米やソ連は当初イラクを支援したが、支援しすぎて…
- 3:Stanislav Petrov*:スタニスラフ・ペトロフ
- プロモーションカード #1 に含まれる。
- デフコンが2の時のみ使用可能。デフコンを4か5にセットする。
- 核ミサイル飛来! と監視衛星が警報を出すが「先制攻撃にしてはミサイル少なくね?」と怪しんで警報システムを止めた人。軍規違反なので処罰されたが、世界は救われた。
- 4:War Games:ウォーゲーム
- デフコンが2で使用可能。相手に VP+6 を与え、ゲームが終了する。
- 「面白そうなオンライン核戦争ゲームがある!」と遊びだしたら、それは現実だったという映画。カードに書かれている「How about a nice game of chess?」は、核戦争ゲームに攻略法がないことを知った主人公が、最後に「核戦争に勝利はない。超クソゲー。もうやめてチェスでもしませんか?」と言った、その最後の部分。
※追記:通常カードと課金デザインカード
※左が通常(Classic)、右は課金版(Collector's)
追加ルール「Turn Zero」
ダイスを振ってゲーム開始時の状態を決めます。
双方のプレイヤーはカードを使って、ダイスの目を1つか2つ増減させることができます。
「X」のカードは相手のカードの効果をなくすもので、ダミーカード(0)には効果はありません。
【 A 】
- VE DAY(ヨーロッパ戦線の終結)
- 1:ソ連軍はエルベ川を越えた。
2-3 の効果に加え、西ドイツとオーストリアのソ連影響力+1。 - 2-3:ドイツ国防軍は崩壊、ソ連軍はクリスマス前にヨーロッパに到達する。
ソ連軍が開始時に東ヨーロッパに配置できる影響力+2。 - 4-5:ソ連軍が先にベルリンに到達する。
史実。影響なし。 - 6:ソ連軍は届かなかった。米英が先にベルリンに到達する。
東ドイツの初期影響力がアメリカとソ連、双方2になる(開始時にソ連が東ドイツの影響力を増やすことは普通に可能)。ベルリン封鎖のカードのイベント効果がなくなる。また、ヨーロッパのスコア集計カードをベルリン連合バージョンに差し替える。(優勢か支配で VP+6。ヨーロッパを支配しても勝利とならない) - 1945 UK ELECTION(1945年イギリス総選挙)
- 1:労働党が圧倒的な議席数で勝利し、アメリカの影響力は左翼に削られた。
イギリスのアメリカ影響力-2。 - 2-3:労働党が勝利した。
史実。影響なし。 - 4-5:連立政権が作られた。
1ターン目と2ターン目は社会主義政党のカードのイベント効果がなくなる。 - 6:保守党が盛り返し、チャーチルが政権を維持した。
社会主義政党のカードは中期からの登場になる。スエズ危機のカードのイベント効果がなくなる。
- YALTA AND POTSDAM(ヤルタ会談とポツダム会談)
- 1:FDR(フランクリン・ルーズベルト)は病弱なままヤルタとポツダム会談に出席し、スターリンの意のままにされる。
ソ連はヨーロッパに影響力を1つ配置できる。また、最初に中東戦争かベトナム蜂起のカードのどちらかを手札に加えることができる。(手札の制限数には含まれる) - 2-3:FDR はヤルタ会談に出席するが、ポツダム会談の前に死亡する。
史実。影響なし。 - 4-5:重病の FDR の代わりにヤルタ会談に出席したトルーマンがソ連の東欧への野心に気付く。
アメリカは最初にマーシャルプランのカードを手札に加えることができる。(手札の制限数には含まれる) - 6:FDR はヤルタ会談の前に死亡する。トルーマンはソ連への強硬路線を取る。
4-5 の効果に加えて、前期(1~3ターン)のアクションラウンドはアメリカからになる。
【 B 】
- VJ DAY(太平洋戦争の終結)
- 1:1945年の早い段階でソ連は満洲と韓国に侵攻を開始する。
2-3 の効果に加え、日本と韓国のソ連影響力+1。さらに日米安全保障条約のカードは中期からの登場となる。 - 2-3:朝鮮北部の勢力が半島南部まで浸透する。
韓国のソ連影響力+1。 - 4-5:1945年の8月にソ連は対日参戦する。
史実。影響なし。 - 6:日本は広島に原爆が落ちた時点で降伏し、スターリンは参戦機会を失う。
朝鮮戦争のカードをゲームから取り除く。1ターン目、アメリカはデフコンによる影響を無視でき、またデフコンが2より低くならない。 - CHINESE CIVIL WAR(中国の内戦)
- 1:中ソ関係はたまに緊張するとしても、概ね良好となる。
ウスリー川紛争のカードはゲームから取り除かれる。 - 2-3:国民党へのアメリカの援助が乏しくなり、共産党に敗退する。
史実。影響なし。 - 4-5:国民党へのアメリカの援助が続き、共産党は苦戦する。
中国カードが裏向きの状態でゲーム開始。 - 6:アメリカの援助により国民党は大陸の拠点を維持する。
4-5 の効果に加え、台湾のアメリカ影響力+3。台湾はゲーム終了まで重要国の扱いとなる。台湾決議のカードを、国民党カード(Nationalist China)に差し替える。 - ISRAEL(イスラエル)
- 1:ベン=グリオン首相の地位がぐらつき、イスラエルは不安定。
2-3 の効果に加え、ソ連は開始時に中東の2つの国に1ずつの影響力を配置できる。 - 2-3:ソ連の援助による反イスラエル同盟軍の結成。
シリアのソ連影響力+1。 - 4-5:米ソの影響は限定的となる。
史実。影響なし。 - 6:イルグン(ユダヤの対アラブ過激派)が解体され、パレスチナがアメリカになびく。
イスラエル、ヨルダン、レバノンのアメリカ影響力+1。
追加の宇宙開発競争ボード
タブレット / パソコン版の Twilight Struggle は課金により別バージョンの宇宙開発競争ボードを使えます。
より軍事に関連した内容に変わっています。
Earth Satellite:軍事作戦マーカーが +2 で計算される。
Eagle/Bear has Landed:1ラウンドに1回、相手の支配国に影響力を置くときの OP コストが2から1になる。
Anti-Ballistic Missiles:1ターンに1回、クーデター実行時にダイスを振り直せる。
Neutron Bombs:以後、相手のクーデターの判定ダイスの目を -1。
通常バージョンは こちら をご覧下さい。
別バージョンの方が効果が強力で、無視できなくなっています。
Twilight Struggle (iPad 版、App Store)
・Twilight Struggle (Android 版、Google Play)
・Twilight Struggle (PC版、Steam)
・トワイライト・ストラグル (ボード版、Amazon)
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