見失い島2:時間の灰
アドベンチャー(脱出ゲーム)
開発:Lilith Games(中国)
販売:Cotton Game(中国)
価格 240 円、買い切りゲーム
レビュー公開:2018/7/10
独特なタッチの謎解きゲーム、第二幕
味のある絵柄、レトロな演出、風変わりな物語…
表現しがたい奇妙な雰囲気の謎解きゲーム「見失い島」に、相変わらず独特な内容の続編が登場しました。
「見失い島2:時間の灰」です。
中国の小メーカーで作られた作品で、日本ではあまり見られないユニークな絵本風のイラストに、つかみどころのない妙なストーリーが合わさった、印象的なアドベンチャーゲームです。
オーソドックスな脱出ゲーム系ですが、謎のバランスと手がかりの見せ方が良く、解いていくのが楽しい作り。
また、妙に凝ったキャラクターの動きなど、そこいらの脱出ゲームにはない演出の良さも見られ、しっかり作られた作品です。
価格は 240 円。買い切りゲームなのでスタミナや広告はありません。
「ヒント」を購入する課金があり、行き詰まったら買いたくなるかも知れませんが・・・
前作 より進めやすくなっていて、そこまで難しい訳ではありません。
アプリ名の「見失い島」はヘンな日本語ですが、今回のメッセージの翻訳はしっかりしています。
この名前で相応に有名になったので、あえて変えなかったのでしょうね。
移動・調査・アイテムの使用、すべてタップのみで行えるポイントクリック型のゲームです。
ゲームは唐突に始まります。
お湯の沸く部屋で目覚めますが、なぜそこにいるのか不明。
部屋から出ると婦人がいますが、話しても取り留めのないことしか聞けません。
郵便受けから船のチケットを取ってくるように言われますが… 郵便受けにはカギがかかっています。
カギは家の2階にあるので、まずは部屋の奥の扉に入りましょう。
扉をタップすると、ボタンと記号がならんだ画面が出てきます。
これはミニゲームで、空きスペースの隣のボタンをタップすることでボタンの位置を変えられます。
このミニゲームは単なるパズルで、情報なしで解くことになります。
「どこかにヒントがあるんだろう」と思ってそれを探しに行くと、いきなり詰まるのでご注意を。
最初の謎で詰まりやすいのは前作と同じですね…
これを解いて2階に行くと、そこで物語のオープニングらしき文章を読むことができます。
しかし読んだところで、意味は解らないと思います。
基本、このゲームは前述したようにつかみどころがなく、ある意味で哲学的で、しかし実は適当かもしれない展開が続きます。
とりあえず味のある絵と落ち着いたサウンドが、良い雰囲気を出してくれています。
※船着き場でチケットを渡したところ。
チケットを眺める係員のしぐさが妙に細かい。
ここは右に半分だけ見えている時計に注意。
タップすると拡大されますが、見逃しやすいです。
隅の方にアイテムがあったりもするのでよく観察しましょう。
※これはセリフがヒント。まあ、見てすぐに解ると思います。
今作は前作より手がかりが解りやすいです。
その後は島を歩き回り、謎を解いていきます。
島には船着き場、灯台、工場などがありますが、それほど広くはありません。
ただ、各所に謎とパズルが散りばめられています。
謎については必ずどこかに手がかりがあります。
背景や会話など、何かのカギになりそうなものがあったらメモしておくと良いでしょう。
今回はアプリにもメモ機能があり、鉛筆ボタンを押すと画面上に手書きで直接メモることができます。
もちろんスクリーンショットも活用できます。
電球ボタンを押すとヒント画面になり、アイテムの使い道などのヒントを貰えます。
ヒントには無料のものと、課金通貨で得られるものの2種類があり、課金通貨は1つ 120 円。
進め方が解らなくなったら、とりあえず無料のヒントだけでも一通り見ておくと良いでしょう。
※メモ必須のゲームだったので手書きが付いたのはありがたい。
画面下の細長いボタンをタップすればページを切り替えられます。
※ヒント画面は古い印刷機械風。
「ゲームのヒント」は謎がありそうな場所で使います。
とりあえず道具のヒントをチェックしておきましょう。
※金網の通路。地図のようなものはもちろん手がかり。
この画面を見て「あれ? ハシゴなんかあったっけ?」と思った人もいるはず。
ラストの後、改めてニューゲームを選んでみると…
一応 続きもので、前作 に関連したシーンも見られます。
ただ、直接は繋がっていないというか・・・ 別に前作を知らなくても問題ないような内容。
前作をやってからでも良いのですが、今作をやってから興味があれば前作をやる、でも良いかも知れません。
クリアまでは1時間半から2時間程度。
謎でどれだけ悩んだかで時間は変わりますが、ショートストーリーであり、そこまで長編ではありません。
これはこれで手軽に遊べて良いと思います。
脱出ゲーム系が好きな人には、オススメできる作品です。
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