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出港!!コンテナ丸 レビュー

出港!!コンテナ丸出港!!コンテナ丸
経営シミュレーション 施設配置型
カイロソフト(日本)
価格 480 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/8/26
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港の運営は「動線」次第

モバイルゲームの老舗、カイロソフトの初期作品
港湾の運営責任者となり、材料を輸入、工場で商品を生産、それを販売して利益を上げていく、港の経営シミュレーションゲームが公開されています。
出港!!コンテナ丸」です。

出港!!コンテナ丸

カイロソフトは 2005 年からモバイルゲームの公開を始め、2008 年にドコモで月額制のケータイアプリサイト「カイロパーク」をオープンしましたが、この「出港!!コンテナ丸」はカイロパークのスタートと同時に公開されたゲームの1つです。

つまり最初期の作品の1つであり、システムはシンプルで、全体のボリュームも少なめ。
近年の作品と比べると簡易的なのは否めません。

ただ、自由に港を開発できるゲーム性と、可愛らしいドットキャラがちょこまか動く様子には、すでにカイロらしさが備わっています。

そして今作は職員の「動線」を考慮した施設配置が非常に重要で、人々の移動を個別に再現しているカイロの配置型ゲームの原点を見ることができます。

価格は 480 円。買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等はありません。

出港!!コンテナ丸

港湾の開発ゲームですが、最初は輸入を行えないので、自前で食材を生産し、それを商品に加工、お客さんに販売してお金を稼がなければなりません。
つまり、当面は港と言うより農場開発ゲームです。

食材は「」で生産され、それが「材料倉庫」に運び込まれます。
そして「工場」で製品に加工されて「商品倉庫」に収められ、「即売所」に来るお客さんに販売されます。
これらの施設は最初から一通りそろっているため、何もしなくても収益は得られます。

ただ、最初は畑が足りなくて食材が不足気味。
畑が増えれば今度は工場が足りなくなるので、これらの増設が必要になるでしょう。

しかし施設はどこに建てても良い訳ではありません。
このゲームの物資は職員が担いで運搬しますが、移動速度があまり速くないため、配置が悪いとそれに時間を取られてしまいます。
特に工場は材料の搬入と商品の搬出、2度の移動があるため、倉庫が近くにないと効率が大幅に悪化します。

さらに問題になるのが即売所での販売。
お客さんが来ると販売員は倉庫に商品を取りに行きます。
即売所と商品倉庫が1つしかなく、それが近くにあるなら問題はありません。

しかし商品倉庫が複数ある場合、販売員が遠くの倉庫まで商品を取りに行って、しばらく戻ってこない場合があります。
これは取りに行く倉庫がランダムだから… ではなく、注文のあった商品が近くの倉庫にない場合、それがある倉庫まで取りに行くためです。

前述したように移動には時間がかかるため、遠くまで取りに行っていると待たされたお客さんは怒って帰ってしまいます。
ほんとこのゲームのお客さん、みんなすぐ怒ります。

でも倉庫が少ないと商品をあまり保管できないし、お客さんが増えたら即売所を増やさないとさばき切れません。
しかし施設を増やしても配置が悪いと、状況はさらに悪化…
おまけに施設には維持費もかかるので、ヘタすると慢性的な赤字になりかねません。

この動線がシビアに影響するゲーム性には、近年のカイロゲームにはない厳しさがあり、そして最適な配置を求めて色々試してみる楽しさに繋がっています。

出港!!コンテナ丸 序盤の配置
※序盤の配置の一例。矢印は物資の移動。
こんな風に1マスずつ移動できれば良いのですが、上記の状態だと工場が少なくて在庫が不足気味になり、販売員が向かいの倉庫まで取りに行くケースが増えます。
1つの商品倉庫に2つは工場が欲しいところ。
ただ、生産過剰で作った製品をどの商品倉庫にも入れられない場合、ゴミ箱に飛んでいくので注意。

出港!!コンテナ丸 商品ステータス
※商品には月ごとの人気があり、人気商品を多く並べているほどお客さんがやってきます。
しかし商品を入れ替える時に在庫が破棄されてしまうため、そのタイミングが難しい…
商品には相性の良いものがあり、ビールと枝豆、お酒とお寿司などは良相性ですが、効果は売上 5% UP…
大した効果ではないので、それより人気と単価を優先しましょう。

お金を貯めて研究所を作り、「海図」を研究すれば、いよいよ海に出ることができます。

船のターミナルを作ることで他の国から観光客を招くことができ、さらに材料の輸入も可能に。
旅客船を用意して他の国に観光客を送り、友好度を高め、観光事業を強化してお金持ちを呼び寄せることもできます。

また、軍港を作って軍船を研究すれば、航路を塞いでいる海賊やらマグロやらを退治できます。
この世界には5つの国があり、毛皮・木材・鉱石といった、自国では産出できない材料を輸入できる国もあります。
海賊を討伐して航路を拡大することで、新しい商品の生産が可能になり、更に収益を増やすことができるでしょう。

ただ、輸入にはお金が必要で、さらに材料には相場があります。
材料価格は 50% ~ 150% の範囲で変動しており、高いときに買うと材料費と販売価格がほぼ同じということになりかねません。
こうなると諸々の経費を加味すると赤字に。

輸入は「20個以下になったら30個輸入」といった設定で自動化できますが、高騰した材料を使う商品はリストから外し、高い時に買わないようにしましょう。
扱える材料が増えれば、安い材料の商品を選びやすくなります。

出港!!コンテナ丸 渋滞シーン
※港を作れば観光客がやって来ますが… ターミナルが1つだけど、こんな風に大渋滞に。
交流のある国が増えるほど混雑するので、ターミナルは進行に合わせて増やしていきましょう。

出港!!コンテナ丸 海図画面と戦闘
※海図と戦闘シーン。敵を倒して航路を確保。
討伐すると大倉庫や大工場の設計図を得られる海賊船もいます。
軍船を2隻持ち、すでに戦闘中の敵に派遣すると、2隻目の到着と同時に戦う船がチェンジします。
これでダメージを受けた船を逃がすことができ、格上の敵も撃破することができます。

出港!!コンテナ丸 材料画面と相場
※輸入材料を使った商品の方が儲かりますが、相場が悪いとむしろ赤字の原因に。
画面下のパーセンテージは商品の方は人気度ですが、材料の方は購入価格なので、110% を超えてきたら警戒しましょう。
在庫が多いけど相場が悪い時は、商品が捌けるまで自動輸入を止めた方が良いですが、ちょっと面倒…

現時点(8/26)のストアの評価は妙に低いですが、そこまで酷評されるような内容とは思いません。
ちゃんとカイロゲームしているし、動線に左右されるややシビアなバランスも良いです。
また、最初から高速モードを利用できるため、初回からゲームをサクサク進められます。
15年でスコア集計になりますが、年月が経つのが早く、比較的短時間で区切りが付くのも手軽に遊べて良いですね。

ただ、冒頭で述べたようにボリュームはないです。
5つ目の国に到達したら、それ以上の要素はなく、建物の数も少ない。
お客さんや店員に個性やステータス、レベルアップなどもない。

また、研究や既存商品の販売によって扱える商品を増やせますが、有用なものが少ない。
食品は色々登場しても、初期に出てくるビールと酒が最後まで有用で、もうちょっと新商品の研究に価値があれば… とも思います。
商品が増えるほどスコアは上がりますが…

しかし、カイロゲームのファンなら押さえておきたい作品です。
巷のレビューには「難しい」「すぐ赤字」「理不尽」みたいな意見が多いですが、「最近のカイロゲームはヌルい」と思っている人だと、むしろ試行錯誤を楽しめるはず。

システムはシンプルで、それでいてやり方次第で結果が大きく変わるため、ゲームとして優れている印象もあり、その意味でもカイロの原点と言えるかもしれません。

出港!!コンテナ丸出港!!コンテナ丸 (iOS 版、App Store)

出港!!コンテナ丸 (Android、Google Play)

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