サッカークラブ物語
内容:経営シミュレーションゲーム
作成:カイロソフト
公開:2012/1 公開
対応:iPhone / iPod touch(汎用)
価格:450 円
※現在、続編の「サッカークラブ物語2」も公開されています。
続編のレビューは こちら です。
モバイルの経営シミュレーションゲームの定番メーカー「カイロソフト」が開発した、サッカークラブの運営シミュレーションです。
小さな地方クラブからスタートし、選手の強化と雇用、スポンサー契約やクラブ施設の拡張を行いながら、カップ戦やリーグ戦での勝利を目指します。
最終的には全国リーグやワールドリーグでの優勝、そしてワールドトーナメントの制覇が目標となります。
コマンド選択型のゲームで、チームの運営がシンプルにアレンジされています。
選手の体調管理や年俸は考える必要がなく、練習も自動で行われます。
そのためサッカーに詳しくなくても手軽に遊ぶ事が出来ますが、期限内に世界戦で勝てるチームを作るには相応の計画性が必要になります。
試合が始まると選手がちょこちょことボールを追う「試合シーン」になります。
ファールや PK などはカットされていますが、センタリングを上げたり、コーナーポストに弾かれたボールを押し込むなど、なかなか面白い試合が展開されます。
プロサッカーリーグをリアルに再現している訳ではなく、実名選手が登場する訳でもないので、コアなサッカーファンには物足りないゲームかもしれませんが、カイロらしい遊びやすさとハマリ性を持つ良作のシミュレーションゲームです。
練習も試合も自動で進行するので、チームは自然と強くなっていきます。
選手の給料も試合に出場した時しか払わなくて良く、基本的に収益が支出を下回ることはないので、赤字になる事はまずありません。
よってクラブの運営自体は非常に簡単です。
しかし最初のチームメンバーの多くは能力が低く、将来性もありません。
よって新しい選手と契約し、優秀な選手をどんどん加入させる必要があります。
そのためにはまとまったお金(契約金)が必要になります。
お金は試合をすることで得られますが、最初はファンが少なくスポンサーもいないため、収入は少なめです。
収入を増やすには「研究ポイント」を使って「地域の活動」を行いファンを増やしたり、「スポンサーとの契約」を行わなければなりません。
必要な研究ポイントはクラブに「施設」を建設して、それを選手が利用することで得られます。
また、試合でも研究ポイントは得られます。
優秀な選手を集め、レベルアップや特別練習で能力を上げれば上位の試合にも勝つことが出来ます。
試合に勝てればリーグ戦への参加が可能になり、さらに上位の試合に挑むことができるようになります。
雇用可能な選手やスポンサーもどんどん増えていきます。
これらの基本的な流れは以下の様になります。
基本的に、選手の契約や施設の建設/改良にはお金が必要で、それ以外の活動には研究ポイントが必要になります。
以下、項目別に運営について解説していきたいと思います。
各種詳細データは こちら を、選手データは こちら をご覧下さい。
まずは選手の能力値の意味を把握しておく必要がありますね。
選手の能力は以下の5つになります。
選手はポジションの適正がF~Sで評価されていますが、これは能力値を参考にして付けられている、単なる目安に過ぎません。
FW の選手を DF の位置に配置しても、能力さえあれば問題なく活躍することが出来ます。
ちなみに FW はキックとボディ、MF はスピードとテクニック、DF は主にボディを参考にして評価されているようです。
試合でもっとも重要なのは「ボディ」です。
当たり負けして倒されているようでは、シュートに繋げる事もディフェンスを行うことも出来ません。
よってボディが低い「お子様」や「なでしこ」の選手はやや使い辛いです。
また「スピード」は攻め上がるのに必要なのはもちろん、守備の時にも素早く敵に取り付くのに必要となります。
最終的には(キーパー以外)どのポジションでも全部の能力が必要になります。
FW はキックとボディが大切なのはもちろん、ドリブル突破にスピードが、センタリングにテクニックが必要です。
MF もシュートからディフェンスまで全般を行うので、当然すべて必要。
DF も守るにはスピードとボディが、そして前線にボールを送るのにテクニックが必要です。 ただし DF がシュートをすることはあまりないので、キックは軽視でも良いかもしれません。
キーパーは「キーパー」の能力だけあれば OK ですが、キックが強いとゴールキックが遠くまで飛びます。
選手の能力はレベルアップと「特別練習」で上昇していきますが、重要なのは選手ごとの成長力と能力限界値。
そしてこれはどちらも「基礎能力」によって決められています。
ここで言う基礎能力とは「その選手のレベル1の時の能力値」です。
レベルアップ時の能力の伸びは、この基礎能力(Lv1 の能力)の±1となります。
つまり、Lv1 の時のキックの能力値が8なら、レベルアップした時のキックの伸びは 7~9 になる訳です。
つまり初期の能力が低ければ、成長力も低いことになります。
さらに各選手の能力値の限界は、基礎能力の 37 倍です。
つまり Lv1 の時のボディの能力値が 10 なら、370 になると頭打ちする訳です。
これを越えると能力の伸びはガクンと落ち、レベルアップしても1しか増えなくなります。
基礎能力の最高は 27 で、27 × 37 で 999 となります。
能力値の最大は 1000 です。
各選手の基礎能力や初期能力は 選手データ一覧 のページにまとめてありますので参考にして下さい。
初期メンバーの基礎能力が ALL8の選手は、地道に育てても約 300 程で能力値は止まってしまいます。
300 では上位の試合には勝てません。
つまりこのゲームは、優秀な選手と契約してスタメンを入れ替えてくことが絶対に必要です。
将来性のある優秀な選手と契約できたら、身体と戦術の研究ポイントで特別練習を行い、能力値を積極的に高めて行きましょう。
特別練習でアップする能力値は、練習ごとの基本値と、その選手の基礎能力の合計で決まっています。
詳しい計算式は不明ですが、例えばスーパースターやファンタジスタだとキックが 80 アップする練習の場合、代表クラスだと 60 前後、平凡だと 35 前後しか上がりません。
キックが高いストライカーでも、合計値が低い場合は平凡とあまり変わりません。
これは選手によって違いますが、特別練習にも基礎能力(の合計)が影響しているのは覚えておきましょう。
特別練習の効果は 運営データ一覧 のページにまとめてあります。
オススメは、「身体」のポイントは序盤は「体当たりの練習」、中盤は「バーベル上げ」、終盤は「バーゲンセール」です。
「戦術」のポイントは序盤は「タイヤを引く」と「シザースフェイント」、中盤は「おとりプレー」と「マジシャン練習」、終盤は「座禅」です。
運営に欠かせないのが ハート・閃き・身体・戦術 の4つの研究ポイントです。
これらは選手が施設を利用する事と、試合によって得ることができます。
施設は練習場の周辺にある空き地をタップする事で建設できます。
特に説明は行われませんが、ゲーム開始直後から建設は可能です。
やや気付きにくいので注意して下さい。
クラブの選手は約半分が練習場で練習して経験値を貯め、残りは各施設を利用して研究ポイントを産出します。
この割合はメニューの「情報を見る」で「監督の情報」を選択し、方針を「全員で練習」や「施設利用をメイン」に切り替えることで変更する事ができます。
最初からあるクラブハウス(事務所)も施設の1つです。
なお、練習で得られる経験値や、試合後に貰える研究ポイントには、監督の能力が影響します。
1つの施設に複数の選手がいることがありますが、これは複数の選手が施設を利用しているのではなく、単なる順番待ちの行列です。
ですから施設が少ないのに「施設利用をメイン」にしても無駄が増えるだけです。
施設はいつでも撤去できるので、多めに作っておいた方が無駄は減りますね。
施設ごとに、選手が利用した時に得られる収入(商品価格)と毎月の維持費、そして入手できる研究ポイントが設定されています。
また「選手への影響」が高い施設は、利用した選手のオーラメーターを少しアップさせます。
施設によっては他の特殊な効果を及ぼすものも存在します。
(例えば駐車場は観客数が少し増え、グッズ屋はグッズ売上がアップします)
ただ、基本的には入手可能な研究ポイントだけを見ておけばよいでしょう。
ゲーム前半に必要なのは地域活動のための「ハート」と、スポンサー交渉のための「閃き」(電球)ですから、これを重視して下さい。
メニューの「クラブ運営」にある「施設の強化」行い、施設のレベルをアップさせると入手出来る研究ポイントが増えます。
その効果は長期的に見ると結構大きいので、資金に余裕がある時は積極的に行っておきましょう。
とりあえず序盤はハートと閃きが得られる「駐車場」と「グッズ屋」を作り、そのレベルを上げていくのがオススメです。
中盤からは閃きの入手量が多い「ミーティング室」も利用し、優秀な人材が増えてきたら「身体」「戦術」が得られる施設も増やしていきましょう。
攻略を重視するなら、あまり色々な施設に手を出さない方が良いです。
高いお金を出して公園を作るより、レベルを上げたグッズ屋の方が有用です。
サッカークラブの運営の基本は、地域との密着ですね。
このゲームでも「地域の活動」はクラブ運営の重要なポイントになっています。
地域活動が行えるのは初期に登場する「青森」のチームに勝ち、アマチュアリーグへの出場権を得られてからです。
地域活動はハートの研究ポイントを消費して実行し、ファンや応援熱、知名度をアップさせることができます。
「ファン」を増やす事は収入の増加に繋がり、収入の増加は優秀な選手の獲得、即ちチームの強化に繋がるので、序盤はこの地域活動を積極的に行うことが攻略のポイントとなります
「応援熱」は試合中の選手のオーラメーターの増加量に関わるのですが、すぐに上限(100)になると思うので、あまり考慮する必要はありません。
「知名度」はスポンサーや選手との交渉に影響しますが、それほど大きく影響する訳ではなく、地域活動で上がる数値もわずかです。
そして地域活動で一番重要なのは、繰り返し行うことで活動のランクがアップし、それによって選手やスポンサーの出現など、特殊な効果が現れること。
これはまとめると以下の様になっています。
よってハートをどんどん貯めて、青空サッカー教室のランクをどんどん上げていけば、早い段階でワールドクラスやスーパースターの選手と契約することも出来る訳です。(もちろんそれには、多額のお金も必要ですが)
地域活動をどう進めていくかはゲームのポイントになります。
まずは青空サッカー教室で優秀な選手を登場させ、契約できるスポンサーが減ってきたら握手会を行い、優れた選手と契約したらトレーニングを増やすため講習会を行う、と言った具合ですね。
ただ、コーチ講習会はファンが増えないので注意して下さい。
クラブ周辺整備は「ミーティング室」を出したら、もう後回しでもいいでしょう。
観戦ツアーは必要なハートが多いですが、中盤以降に重要になりますので優先して行っていきましょう。
なお、ゲームが進むと地域活動で「チケット価格」も変更できるようになります。
しかし観客数が相手より多いと試合中の選手の能力にプラス修正がかかりますし、観客が多いほどグッズ売上が増すため、チケット価格を増やして観客数が減るとデメリットが多くなります。
基本的には最低価格の 1000 円のままで良いでしょう。
一度練習試合を行うと「スポンサー契約」を行えるようになります。
スポンサーは閃きの研究ポイントを消費して「交渉」を行い契約をすることができますが、1回の交渉で契約が成立することはまずありません。
スポンサーごとに「難度」があり、難度が高いほど交渉は難しくなります。
チームの知名度が高いほどスポンサーや選手との契約交渉が成功しやすくなりますが、知名度がかなり上がっても高難度のスポンサーや選手だとあまり影響はないので、知名度は気休め程度に考えておいた方が良いでしょう。
しかしそれでも、知名度は高いに超したことはありません。
選手のうち「お子様」と「なでしこ」は「人気」が高く、入団させるとその分だけチームの知名度が上昇します。
スタメン以外の選手の能力は運営にはほとんど関係ありませんし、選手が多いほど施設の利用率が上がり、試合に出さない選手には給料は必要ないので、とりあえず人気取りのために「お子様」や「なでしこ」を入れておく手もあります。
なお、チームの選手は最大 30 人までで、解雇は年末に行えます。
スポンサーと契約すると毎試合ごとにスポンサー収入を得られるようになります。
スポンサーには満足度があり、試合に勝つことで上昇し、これが高くなるほどスポンサー料もアップしていきます。
具体的には、100 %になると初期金額の 6.33 倍(端数繰り上げ)になります。
(初期金額が 30 万円だと、100 %で 190 万円になります)
スポンサーは何社でも契約可能です。
スポンサーと契約することで、特定の選手が登場する場合もあります。
スポンサーによって出現する選手は特別に優秀という程ではないのですが、以下の選手は相応に有用なので、スポンサー選びの際に考慮しても良いでしょう。
スポンサーの一覧は 運営データ一覧ページ をご覧下さい。
試合には「カップ戦」と「リーグ戦」があります。
またカップ戦は正確には、1試合だけのエキシビジョンマッチと勝ち抜き戦となるトーナメントに分かれます。
各カップ戦やリーグ戦を出現させるには、特定の試合で勝つ(もしくは優勝する)必要があります。
これらの基本的な流れは以下の様になります。
目標は期限内の「ワールドトーナメント」の優勝になるでしょうか。
ワールドトーナメントの後にも、「カイロくん」や「チンパンG」などが登場する試合があるのですが、これらはやり込み要素と言って良いでしょう。
ただ、地域活動の「観戦ツアー製作」のランクを上げていくことで、さらに別のカップ戦も登場します。
これらは国内チームと1戦行うのみのエキシビジョンマッチですが、勝利すると選手やトレーニングが登場する特典があるものが多いです。
リーグ戦のうち、「地域リーグ」と「全国リーグ」は難易度の差が大きく、しかも全国リーグは全11戦と長丁場です。
地域リーグに勝ったチームがすぐ全国リーグに参戦しても優勝は困難なため、地域リーグの後は「観戦ツアー製作」を行ってカップ戦を登場させ、そちらをクリアしながら全国で戦えるチームを作っていくのが良いでしょう。
観戦ツアーを B や A にした時に登場する静岡や広島、神奈川などに勝てないようなら、全国リーグに参戦するのは時期尚早と言えます。
なお、カップ戦やトーナメント戦を勝つことで、選手やトレーニングが登場する場合もあります。
以下はその中でも有用な選手やトレーニングです。
試合中の指示についてですが、基本的には通常で構いません。
しかし相手が格上の場合は「ロングパス重視」の方が勝率が高くなるようです。
格上が相手の場合、潰されやすくなるためドリブルでの突破は困難です。
しかしチームの能力にもよりますが、ロングパス重視ならパスワークでボールを前線に送れるため FW が潰されない限り得点チャンスが生まれます。
また、全体的に引き気味になるので守りやすくなります。
逆に相手が格下の場合は「ドリブル重視」で正面から突っ込んで行く方が大量点を狙えます。
「オーラ」のメーターは敵に転かされることで貯まっていき、観客数が多かったり「応援熱」が高いほど上昇値が高まります。
メーターが最大になってオーラを発動させると一時的に全ての能力が爆発的に上がります。(ボールもよく回ってくるようになります)
この状態は得点が入るかインターバルになるまで継続します。
オーラが発動可能になっても長時間発動しなかった場合、メーターが少し減少して発動できなくなります。
しかしメーターが全部なくなる訳ではないので、勝ちが決まっている試合では発動しない方が良いでしょう。
メーターは試合後も継続し、次の試合に持ち越すことが可能です。
使える「フォーメーション」は監督を変えることで増えて行きます。
フォーメーションは主力メンバーの人数や、前線を多くするか、中盤を厚くするかなどを考えて選択すれば良いでしょう。
基本的には好みで良いと思いますが、中央にはボディの高い選手を、サイドにはスピードのある選手を配置した方が突破しやすくなります。
ゲームは7年経過、8年目の3月4週に終了を迎えます。
ゲームが終了すると「クリアポイント」が集計されます。
これは以下の様な計算になっています。
もっともポイントが大きいのは累計観客数です。
意外にも制覇したリーグやカップの数は評価に含まれていません。
上位の試合ほど観客が多くなる(スタジアムが大きくなる)ので、関係がない訳ではありませんが、間接的な影響になっています。
選手レベルやスポンサー満足度、フォーメーションの数は周回数にも関わるので、何周もしているデータの方がスコアも高くなります。
1度クリアすると、オプション設定の「高速」が解禁されます。
これを選択する事で、2周目以降(及び1週目の8年目4月以降)は時間の経過や試合をスピーディーに進行させることができます。
データの引き継ぎは、今作はクリアデータに限りません。
クリアする前でも、「セーブ」を行えばその時点のデータを次のプレイに引き継ぐことが可能です。
ただしゲームクリア後(8年目の3月末を過ぎてから)は、データをセーブしてもそれが引き継ぎデータに反映されることはありません。
引き継がれるデータは以下のものです。
トレーニングの種類、建設できる施設のリスト、練習場の数と芝の有無、スタジアムの拡張、クラブの歴史は引き継がれません。
※なお、iPhone / iPod touch 版には2周目に以降にバグがあり、練習場の拡張を行わないと利用できない場所の施設(見た目は森のまま)を選手が利用してしまいます。
さらに地域の活動のランクを引き継ぐのにトレーニングやスポンサーリストは引き継がないので、地域活動の「青空サッカー教室」で習得出来るトレーニングや、「チーム握手会」で出てくるスポンサーなどを登場させることが出来ません。
「サッカークラブ物語」の2周目は、全選手の能力をそのまま引き継ぐうえに有力な選手がリストにそろっている状態からスタートできます。
スポンサーとの契約も簡単に行えるため、1周目との難易度差が大きいです。
「1周目で使った選手は使わない」など、自分で制限を作ってプレイしないと簡単過ぎるかもしれません。
【 サッカークラブ物語 攻略データ 】
サッカークラブ物語 攻略 1/3
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