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ダンジョン守り : 勇者の侵攻 レビュー

ダンジョン守りダンジョン守り : 勇者の侵攻
ディフェンス シューティング
GameCoaster(韓国)
価格 240 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/6/13
iPhoneAndroid

見ろ、勇者がゴミのようだ

押し寄せる勇者たちをショットで撃退し、装備に改造を施し、設備の拡張を行いつつ、レベルアップして豊富なスキルも獲得していく、強化が楽しいディフェンスシューティングゲームをご紹介したいと思います。
ダンジョン守り : 勇者の侵攻」です。
(Android 版は「ダンジョン守る」)

ダンジョン守り / ダンジョン守る

このゲームは昨年(2017年)にロングヒットしていたゲームで、すでにご存じの方も多いでしょう。
ただ、このゲームが公開されたのは 2017 年の1月末…
ちょうどその時、私は体調不良でダウン。
長期休暇を余儀なくされ、そのままレビューする機会を逸していました…

しかし現在、このゲームの作者さんが開発した「ダンジョンメーカー」が人気。
この作品はその前身と言える内容のため、今さらですが取り上げておきたいと思います。

ジャンルとしてはシューティングですが、移動はなく、敵弾を避けたりはしません。
前方からやって来る敵をひたすらショットで撃ちまくるのみ。
ただ、ゲームの面白さは豊富な強化要素にあり、いわゆる「パワーアップが楽しい系」「強化こそがゲーム内容」です。
リセット(報酬を貰ってリスタート)もあり、クリッカー系に近い面白さのゲームですね。

価格は 240 円。スタミナや広告はありません。
機能やキャラクターを課金購入する要素がたくさんありますが、すべてゲームを通してアンロック可能なものばかりで、課金は「早く手に入れたい人のためのもの」です。
この点はダンジョンメーカーと同じです。

ダンジョン守り / ダンジョン守る 戦闘・初期
ダンジョン守り / ダンジョン守る 戦闘・火のダンジョン

プレイヤーは城壁の上にいるモンスター、敵は勇者の皆さんです。
画面右から勇者軍団がゾロゾロやって来るので、魔法や武器のショットを撃ち、バシバシ倒しまくります。
ゲームとしてはこれだけで、かなりシンプル。
念のため言っておきますが、ダンジョン(迷宮)は出てきません。

ショットはオートで、触れている場所に向けて自動で連射されます。
また、最大4体のモンスターを傭兵として雇うことができ、自動で戦ってくれます。

たまに高い耐久力を持つボスが登場。
敵が城壁に取り付くとガンガン殴り始め、壁の耐久力が減っていきます。
0になってしまうとゲームオーバー、その前に勇者を全滅させればステージクリア。

敵を倒しているとコインや装備を得られます。
装備は身に付けることでパワーアップ。ノーマル、レア、伝説などのレアリティがあり、さらに特殊効果がランダムで付いています。
この特殊効果は「アイテム改造」によって自分で付与することも可能です。

コインは主に施設の強化に使え、壁を強化すれば耐久力が、銀行や彫像を強化すればクリア報酬が、巣を強化すれば入手経験値が増えます。
またツリー形式で様々な技術を得られる「研究」があり、研究所の強化で習得を早められます。

さらにレベルの上がったモンスターは「スキル」を得られます。
スキルはモンスターごとに 20 以上用意されており、どれを習得・強化していくかで強さは変わって来ます。
中には「研究力を増やす」「建築費用を削減する」といった内政用スキルも。

これらの強化によって与えるダメージが目に見えて増えていくため、強くなっているのを実感することができます。
それをステージクリアごとに繰り返せるため、病み付きになるパワーアップの楽しさがあります。

ダンジョン守り / ダンジョン守る スキル発動
※全体攻撃スキル発動! 敵が大多数で、大量の弾が飛び交うため、ドットキャラですがゲームは結構ハデ。
戦士には魔法が、魔法使いには物理攻撃が有効なので、味方メンバーには物理系と魔法系を両方含めること。

ダンジョン守り / ダンジョン守る 装備強化画面
※装備の強化画面。ただし当面は強化より、ドロップした強い装備にどんどん乗り換えた方が良いです。
オプションの「自動アイテム管理」をオンにしておくと乗り換えと売却を自動で行ってくれるのでラク。
「強化石」の研究が完了したら、伝説級の装備を改造して、日々の強化でレベルを上げた方が強くなります。
強化はメンバーの武器を平均的に強くする「均等強化」で OK。
「シンプル強化」は1つを集中して鍛えます。

ダンジョン守り / ダンジョン守る キャラクタースキル
※モンスターには豊富なスキルが。内政系やパーティー系のスキルの効果は重複しません。
初期のキャラの特徴は以下の通り。
スケルトン:多数発射と貫通で多くの敵にまとめてダメージ。収入アップも持つ。
生命の剣:手裏剣を大量に発射、貫通+跳弾で多くの敵にダメージ。収入アップと改造効率アップあり。
オーク:たまに強力な強大武器を投げる。建築や改造の費用を削減。ダメージ一部無効を持つ。
オーガ:オークに似ているが、ダメージ一部無効の代わりに敵の速度低下を持つ。
ゴブリン:跳弾する短剣を素早く連射。超クリティカルの暗殺を持つ。必殺技で連射がアップ。
:ゴブリンに似ているが、5発同時発射も持つ。代わりに必殺技が弱い。改造効率アップを持つ。
スライム:魔法攻撃。研究力を上げられる。必殺技でリロード時間なし。ダメージ一部無効を持つ。
幽霊:魔法攻撃。敵を押し出す技を持つが効果を感じられない… 銀行収入アップを持つ。
ミスター死:アチーブメント10の獲得が必要。魔法攻撃を行い、HP 吸収と広範囲攻撃を持つ。

このゲームはクリッカー系のような、「報酬を得てリセット」を繰り返すことで戦力が底上げされていくシステムです。
このゲームのリセットは「転生」と呼ばれます。

ステージ 100 に到達して転生すると「転生石」と「ルビー」を得られるようになり、これで2倍速やオート戦闘などの追加機能、戦闘力や研究力の底上げ、新キャラなどを得ることができます。
さらに 火・水・木 などの「属性」の効果や、モンスター固有の「特性」を上げるポイントも獲得できます。

強化要素がとにかく豊富で、それに合わせて難易度もかなり多く用意されており、上位の難易度にはそこでしか得られない報酬が用意されています。
特定の条件を満たすことでご褒美を貰える「アチーブメント」や「ミッション」もあります。

ただ問題は、100 ステージ到達というのはかなり時間がかかること。
1ステージ1分で進めても 100 分かかる訳です。
ゲームに大きな変化がある内容ではないので、途中からかなり単調に…

特にこれから始める方は、難易度「普通」だと途中から簡単になり過ぎるので注意して下さい。
この単調な内容でゲームも楽勝すぎると、もうダラダラになります。
(去年取り上げなかったのはこれも理由)

ステージ 30 まで進めると、それなりの数のアチーブメントを達成でき、これによって転生後のプレイがラクになります。
それから早めに転生を実行し(ステージ 100 未満だと転生石を得られませんが、転生自体はいつでもできる)、難易度を「難しい」にしてプレイすれば、相応に手応えのあるプレイを楽しめます。

手応えがあり過ぎて負けてしまっても、資金や経験値を稼いだ状態で1つ前のステージに戻れるので、繰り返していればいずれ突破できるはず。
もちろん難易度が高い方が、転生時のご褒美も多くなります。
そのご褒美で戦闘を早める機能を獲得すれば、周回もラクになっていくでしょう。

ダンジョン守り / ダンジョン守る 転生画面
※転生ボーナスが得られるのはステージ 100 から。
もっと先のステージに進むと報酬が増えますが、クリッカー系ほど加速度的に増える訳ではないので、当面は 100 になったら転生しましょう。
「ルビー」はエンドレスモードである「無限の軍勢」の到達ステージ数に応じて貰えるので、転生前に1度やっておくこと。

ダンジョン守り / ダンジョン守る 研究ツリー
※ツリー形式の研究画面。最初は研究力が少ないのであまり習得できません。
「転生石」に余裕が出来たら、研究力の底上げを獲得しておきたいですね。

ダンジョン守り / ダンジョン守る 属性ダンジョン
※アップデートで追加された属性ダンジョン。
ステージ 100 到達で選択できるようになりますが、特性を得るには何十回も周回しなければなりません。
しかも一度選ぶと、その属性をほぼコンプリートしないと変更できないので注意して下さい。
ただ ON/OFF はいつでも出来るので、とりあえずどれか選んでおきましょう。

このアプリはゲームとしては簡易的で、プログラム的にも難しそうなところがなく、いかにも個人作成な感があります。
シロウトがこう言うのは何ですが、明らかに作りやすそうなゲームです。

しかしそんな内容でも、ゲーマーらしさを感じる数々の強化要素を、解りやすい形でしっかりと盛り込めば、こんなに面白いゲームになる…
雰囲気や奇抜なアイデアを優先しすぎて本来の楽しさが疎かになったものよりも、よっぽど遊べる作品が出来上がっています。

それでも周回前提の強化はテンポが良いとは言えず、引き延ばし感があります。
これも「せっかく作ったんだから長く楽しんで貰いたい」という気持ちが悪い方に出てしまう、個人作成にありがちな話。
ダンジョンメーカー はその辺をしっかり修正している印象で、そういう点でも「ダンジョンメーカーの前身」といった感のあるゲームですね。

こちらもこちらで、手軽に長く楽しめるロングセラー作品。
一度面白さが解ると、延々と遊んでしまうゲームです。

ダンジョン守り : 勇者の侵攻ダンジョン守り : 勇者の侵攻 (iOS 版)

ダンジョン守る(Android 版)

※Youtube 公式 PV(英語版)

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