PUZZLE BOBBLE JOURNEY
バブルシューター(パズルボブル系)
タイトー(日本)
価格 600 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/8/22
LINE パズルボブルの買い切りバージョン
角度を決めてアワを撃ち出し、同じ色のアワを3つ繋げて消していく、人気カジュアルパズルゲーム「パズルボブル」。
その人気は世界に飛び火し、数々の派生作が登場、バブルシューターと呼ばれる新たなゲームジャンルになるほどのヒットとなりました。
そのパズルボブルの新作がスマホで公開されています。
「PUZZLE BOBBLE JOURNEY」(パズルボブル ジャーニー)です。
でも、正確にはこのゲームは新作ではありません。
「LINE パズルボブル」を買い切りゲーム化したものです。
タイトル絵が LINE パズルボブルのままなので、上の画像を見て「あれ?」と思った方もいるでしょう。
6月に「LINE アルカノイドvsインベーダー」の買い切り版「アルカノイドvsインベーダー」が公開されましたが、それと同じ形ですね。
よって、LINE パズルボブルは本体無料でしたが、こちらは 600 円の有料。
しかし買い切り化によりスタミナ制限は撤廃され、課金通貨がなくなったことによりガチャはゲーム内のコインで行えるようになっています。
「ソーシャルゲームの買い切り化」とも言えるでしょうか。
ステージを追加購入する課金はありますが、課金しなくても 270 ものステージが存在するため、ボリュームは十分過ぎるほどにあります。
画面上部にカラフルな色の「アワ」が配置されています。
下には手玉のアワを持った主人公がいて、タップした位置にそれを撃ち出します。
撃ち出したアワは他のアワに当たるとくっつき、同色のアワが3つ以上繋がっていると消滅します。
また、配置されているアワは天井か、支点のブロックから繋がっています。
その繋がりを「ちぎる」と、切れた部分のアワがまとめて落ちてきます。
このまとめ落としも重要な攻略法となります。
オリジナルのパズルボブルはレバーで発射角度を決め、ボタンで撃ち出していましたが、この作品(及び LINE パズルボブル)はタップした位置に発射されます。
よって遠くに撃つ時でも狙いやすく、飛ぶ方向を示すガイドバーも表示されます。
ただ、左右の壁にアワを当てて反射させるテクニックを使う時は、反射角を目測で計らなければなりません。
また、ガイドバーはそんなに長くないので、遠くを精密に狙う時にも目測が必要になります。
タップで撃ち出すため、狙う場所が指で隠れ、見えにくい難点がありますが、オプションで操作スタイルをB(ボタンで発射)に切り替えれば、発射方向を確認してから撃つことができます。
※タップで撃てるので直接狙うのはオリジナルよりラク。
ただし隙間を通す時はガイドバーをよく見て位置を微調整しましょう。
左右の壁に反射させる時は、やっぱり感覚が大切。
画面下には撃ち出す手玉と、次の手玉が表示されていて、タップで入れ替えることができます。
そして今作には「EASY モード」が用意されていて、これを使っていると次の次の手玉も表示されます。もちろん入れ替えも可能。
手玉候補が3つもあると、ゲームはかなりラクになりますね。
ガイドバーも少し長くなります。
この EASY モードは最初から ON になっていて、OFF にするメリットは特にないので、今作は EASY がノーマルでしょう。
ちなみに LINE パズルボブルは無条件で手玉を3つにすることはできなかったので、こちらの方が LINE 版より簡単になっています。
アーケードからやっているプレイヤーにとってはヌルすぎるかもしれませんが。
※今回は手玉が3つ。タップで切り替えますが、ミスタップによる発射に注意。
右は手玉が全部オレンジになっていますが、本家パズルボブルは完全に埋もれているバブルの色は手玉に出て来ません。これは攻略上重要です。
画面に存在しない色のバブルも出て来ません。
ステージクリア型のゲームで、ステージマップも用意されています。
各ステージにはクリア条件と目標スコアが設定されていて、クリア方法は一様ではありません。
多くのステージは手玉の数に限りがあり、それが尽きる前にアワをすべて消すか、「ちゃっくん」と呼ばれるキャラクターの入ったアワを割るとクリアですが、制限時間内に一定スコアを稼ぐタイムトライアルのステージも存在します。
また、ゲームが進むとボス戦やイベントステージも登場。
ボスはバブルをぶつけるなどして倒し、イベントは徐々にバブルが迫ってくる耐久制のステージになっています。
各ステージには目標スコアが設定されていて、それを越えてクリアすれば★3の評価を得られます。
★が貯まればまとまった量のコインを入手できます。
スコアの集計方法は、オリジナルのパズルボブルとは違っています。
オリジナルは大量のアワをまとめて落とすほど高得点でしたが、今作は連続でバブルを消して「コンボ」を繋げることの方が重要です。
手玉と場の配置をよく見て、途切れない消し方をするのが高評価のコツで、よりパズルらしくなっていると言えるでしょうか。
※ちぎって落としてもボーナスは得られますが、それよりコンボボーナスの方が大きいです。
評価ゲージは画面左下にあります。
右はボーナスステージ。迫ってくるバブルをどんどん消しますが、コインはちぎって落としてはダメで、直接当てないと回収できません。
気になるガチャですが、すでに述べたようにソシャゲではなくなっているので、プレイを通して得られるコインで行うものになっています。
ガチャキャラはスコア補正と「1回だけ手玉を交換できる」「たまに手玉がボムになる」といった効果を持ちます。
ただし装備できるのは1つのみ。
ガチャにはプレミアムとノーマルがあり、SS クラスのキャラはプレミアムでないと得られません。
プレミアムに必要なコインは相応に多いので、強キャラは簡単には手に入りませんが…
課金ゲーではないので、まだ納得はできますね。
コインは使い切りアイテムの購入にも使用します。
前述したようにスタミナがないのも嬉しい点。
LINE 版は勝っても負けてもステージごとにスタミナを消費していたため、すぐスタミナ切れになっていました。
フレンドからのプレゼントといった、LINE らしいシステムで幾分か回復できましたが、今作はスタミナがないので、全く気にする必要はありません。
いくらでも自由に遊べます。
一方、LINE ではなくなったことのデメリットは、フレンドとスコアを競う要素がなくなったこと。
LINE 版はステージごとのスコアランキングがあり、クリア後に順位の変動などが表示され、嫌が応にも友達より上を目指したくなる作りになっていました。
そういったソーシャル要素は、ソシャゲではなくなったので消えています。
定期的に実施されていたソシャゲ特有のイベントなどもありません。
ただ、ログインボーナスやデイリーミッションは存在しています。
※プレミアムガチャはコイン 30000 枚。結構大変。
確率は SS や S が出るのは約 1/5。
ノーマルガチャはコイン 6000 枚ですが A が出るのは 1/5、他は B。
まずはノーマルガチャで A を1つか2つ確保して、それから S を狙うべきでしょうか。
え? 課金したい? なら LINE 版ですね。
同キャラが当たった場合はレベルアップしますが、コインを使っての強化も可能です。
アルカノイドvsインベーダー は LINE 版の運営が終了してからの公開だったので、終わったゲームの再利用といった感じだったのですが、こちらは LINE 版もまだ絶賛運営中です。
ですのでこの展開は意外だったのですが、LINE の下だと世界展開できないので、全世界版として作られた感じでしょうか?
脱 LINE やケンカ別れではないと思いますが…
ともあれ、LINE のソシャゲになってパズルボブルを敬遠していた人も、こちらなら課金やスタミナを気にせず楽しめるので、良いと思います。
世界的にはバブルウィッチやパンダポップの方が有名になっていますが、やはり初代からプレイしていた者としては、本家を応援したいところですね。
元が LINE ゲームなのでかなりカジュアル化していて、オリジナルそのままを期待している人だと「違う!」となるかもしれませんが、元々 LINE 系の中ではクオリティの高い秀作アプリ。
経験者はもちろん、万人にお勧めできる作品です。
PUZZLE BOBBLE JOURNEY(iPhone 版)
・PUZZLE BOBBLE JOURNEY(Android 版)
※Youtube 公式 PV
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