RAYCRISIS
縦スクロールシューティング
タイトー(日本)
価格 1200 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2017/8/15
3D 演出とロックオンレーザーのシューティング
ロックオンレーザーで知られるタイトーのアーケードシューティングゲーム「レイシリーズ」。
「レイフォース」「レイストーム」に続く、その最後の作品が、タイトーの旧作復刻プロジェクト「TAITO CLASSICS」によってスマホに移植されました。
「RAYCRISIS」(レイクライシス)です。
複数の敵をロックオンし、ホーミングレーザーで一網打尽にすると高得点を獲得できる、ロックオンレーザーで人気になった作品。
そのアイデアは様々なシューティングで模倣されています。
また、演出が重視されたゲームで、3D グラフィックの背景や大型機がダイナミックに動き、弾幕系とは違う、ムービーとシューティングが合わさったような展開も特徴です。
ただ、縦スクロールなのに横画面の影響で、常に至近から弾を撃たれるのに加え、敵の攻撃自体も避け辛いため、初見だと死にまくり。
初見じゃなくても妙にやられます。
納得できないミスが多く、やり辛さを感じる人も多いでしょう。
自力で避けるのではなく、パターン化で攻略するシューティングで、弾幕系の一世代前、中世代のシューティングと言えますね。
定価は 1400 円。買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等はありません。
画面をスライドして移動。ボタンは(マニュアルモードだと)3つあり、自動ショットの ON/OFF、ロックオンレーザーの発射、ボム(スペシャル攻撃)の使用を行います。
自機の前方には照準があり、これを敵に合わせると、その敵が「ロックオン」されます。
複数の敵をロックオンした状態でレーザー発射ボタンを押すと、それらに一斉にレーザーが放たれてまとめて撃破でき、得点が倍増します。
例えば、1体目は 200 点、2体目は 400 点、3体目は 800 点… といった具合。
8体目なら 25600 点にもなります。
ロックオンレーザーならショットが当たらない地上の敵も攻撃可能です。
ロックできる敵の数は機体によって違い、WR-01 は8体まで。しかしショットがやや拡散します。
WR-02 は 16 体までロック可能で、さらにレーザー発射後のロックの後付けが可能。
よって高得点を稼ぎやすいのですが、ショット範囲は狭いです。
さらにレーザーではなく爆発弾を撃つ WR-03 という機体もあります。
ロックオンレーザーはオプションの「SHOT MODE」を AUTO にすると、自動で発射されます。
たくさんの敵をロックして一気に倒すのが高得点のコツなので、AUTO では稼げませんが、AUTO にすると被弾時にボムがある場合、オートボムが発動してミスを防いでくれます。
これは初心者には大きいので、慣れないうちは AUTO の方が良いかもしれません。
AUTO だとショットの ON/OFF ボタンやレーザーボタンがなくなり、手動ボムも使わなくなるため、ボタンなしでプレイできます。
この点もタッチパネルでは大きな利点ですね。
ロックオンレーザーの醍醐味は薄れますが。
ボムは1発分しかストックがありませんが、使用後にロックオンレーザーで敵を倒すとゲージが貯まっていき、最大になると再びストックされます。
なかなか貯まらないため、1ステージで1発、多くて2発しか使えませんが、ボムがなかったレイフォース(1作目)よりは遊びやすいです。
※ボスのような硬い敵は多重ロックオンが可能。
そして1ヶ所に全てのロックをかけてレーザーを発射すると、爆発を伴う強力な赤レーザーが発射され大ダメージを与えられます。
※3D なのでこんな風に後方視点になったり、画面が大きく旋回することもあります。
ただ、プレステ時代のゲームなので、グラフィックはやや粗いのも本音。
iPad だと特に粗く見えるので iPhone の方が良いです。
ゲームモードには「Remix」と「ARCADE」があるのですが、自機の動きに差があります。
Remix は指の動きに完全に追従し、素早い動きが可能ですが、ARCADE だとあまり高速に動きません。
よってアーケードで指を早く動かすと、指と自機の位置がズレてしまいます。
これはタッチパネルではプレイし辛い。
アーケードは物理コントローラー用と思った方が良いかも…?
Remix と ARCADE は、難易度やステージ構成が違ったり、BGM が異なるなどの差もあります。
そしてこのゲームには、他のシューティングとは違う気になる点が多くあります。
疑似 3D になっている影響で自機の移動や弾の動きにクセがあり、慣れないと避け辛い。
縦スクロールなのに横画面なので敵との距離が近く、間近から弾を撃たれるので避ける猶予が少ない。
加えてロックするために敵に近付く必要があるため、ますます不意打ちを食らいやすいです。
自機の当たり判定も解り辛く、他のゲームではラクにかわせるぐらいの敵弾でも、妙に被弾します。
冒頭でも述べたようにパターンで攻略するゲームであり、無理に隙間を抜けようと思わない方が良いでしょう。
と言っても、後半は相応に弾をばらまかれますが…
レイストームの時は指で画面が隠れるのも気になりましたが、この点は最新の iPhone なら画面が大きいため、あまり気にならなくなっています。
iPhone SE だとやはり問題だと思いますが、他の iPhone なら左右に帯ができ、そこが指置き場になります。
それでも指が画面からはみ出る人は、オプションの「Move Ratio」を増やし、少しの指の動きでも自機が大きく動けるよう調整してみましょう。
※これは iPhone Plus の画面。
左右に帯ができるので、自機の横に指を置いてプレイしても画面から指がはみ出ません。
※元は隠し機体だった WR-03 も最初から使えます。
この機体はまとめて倒すのではなく、連続でロックオンミサイルで倒していくことでスコアが上がっていくので、AUTO でもそれなりに稼げます。スマホ向きかも。
同じシューティングでも、先日紹介した アカとブルー や Danmaku Unlimited 3 とは違うタイプです。
正直、私は弾幕系の方が好きなのですが、弾幕が苦手な人は、このゲームのようなパターン系の方がやりやすいかもしれません。
クセの強いシューティングですが、コンティニューには制限がなく、誰でも最後まで遊べます。
(ただし真ボスと戦うにはコンティニュー5回以内でラスボスを倒す必要あり)
価格が高めで、基本的にはオリジナルの経験者向けだと思いますが、こうした弾幕系とは違うシューティングがあるのも良いですね。
余談ですが、前作の レイストーム も高画質化と iPhone の大型化によって遊びやすくなっているので、こちらが好きな人はそちらもお勧めです。
RAYCRISIS(iPhone 版、App Store へ)
・RAYCRISIS(Android 版、Google Play へ)
※Youtube 公式 PV
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