はたらくUFO
物理クレーンゲーム
HAL研究所（日本）
価格 480 円、買い切りアプリ
レビュー公開：2017/11/23
あの「ハル研」の新作は UFO キャッチャー？
地球にやってきた UFO がクレーンゲーム的な「おしごと」をしてお給料を貰う、キャラデザインや世界観が微笑ましい物理ゲームが公開されています。
「はたらくUFO」です。
開発したのは「星のカービィ」など、数々の任天堂作品を手がけた老舗のソフトウェア会社「HAL 研究所」。
その企業名を冠するスマホアプリとして注目されていた作品でした。
「クレーンゲーム＋物理シミュレート」という内容は珍しくはありませんが、スーパーファミコン風ながら古さを感じさせないドットグラフィックとサウンド、ホノボノとした雰囲気、バラエティーに富んでいるステージ構成など、ハル研らしい万人向けなゲーム作りは「さすが」という他ありません。
価格は 480 円。買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等はありません。
その作風と販売方式には、任天堂のアプリ以上に任天堂らしい安心感があります。
下部のスティックで UFO を操作し、ボタンでクレーンを降ろします。
クレーンは何かをつかむと、そのまま持ち上げることができます。
つかんでいる状態で再度クレーンボタンを押すと、つかんでいるものを離します。
要するにクレーンゲーム、UFO キャッチャーですね。
UFO は飛行しているため、つかんだ物の重さによっては高度が下がったり、飛び辛くなったりします。
ストアレビューにはこの点を指して「操作性が悪い」と言っている意見がありますが、これはゲーム性の１つであり、欠点とすべき部分ではないでしょう。
私的には操作性が悪いと感じたことはなく、少なくともジョイボ○ルのようなことはありません。
物理ゲームなので、置いた物は角度や重心が悪いと落ちたり傾いてしまいます。
荷物を降ろす時は慎重に行う必要がありますが、予想外の崩れ方、傾き方をしてしまうのも、物理ゲームの楽しさでしょうか。
クリア条件はステージによって異なり、最初のステージは荷物をトラックに載せればクリア。
制限時間がありますが、オーバーしても（大半のステージは）ゲームオーバーにはなりません。
ただ、時間内にクリア出来ないと評価やスコアは下がってしまいます。
※チアガールの組体操を作るユニークなステージも。
どういう重ね方をすれば高さを稼げるのか、ちょっと考える必要があります。
右はレストラン。各ステージにはタイトルが付いています。
※左はステージ１。荷台に積むだけなら簡単ですが、オレンジをカゴに入れるとボーナスが。
ダンボールの荷物は天地の表示に注目しましょう。
右は失敗して崩れてしまったところ… 吊り下げているものはブラブラ揺れるので、それがぶつかったりするとこうなります。
置くときや運ぶときは慎重に。
ステージ内容はバラエティーに富んでいて、レストランで食材を運んだり、海で魚を釣ったり、ロボットを組み立てたりと様々。
ステージによっては物を落とすと１発でアウトになる場合もあります。
また、どのステージもクリアするだけならそう難しくないのですが、３つのボーナス条件があり、これを全て満たそうと思うと結構大変。
積み方を工夫しなければパーフェクト達成はできないステージが多く、ちょっとしたパズル要素になっています。
ボーナスを達成すると勲章を得られ、これを集めないと上位ステージはアンロックされないため、条件を無視していると先に進めなくなります。
ただ、勲章はそこそこ集めていればラストまで進めるので、そこまでシビアな訳でもありません。
※左は忍者から手裏剣を投げられているところ。当たると残り時間が減少。
しかしこの手裏剣、物に刺さった後は取っ手にすることができ…
右はショップ画面。バイト代は衣装を買うのに使えます。
衣装によってはスピードが上がるなど、ちょっとしたパワーアップも。
とても模範的なスマホゲーム、という印象ですね。
そんなに長くプレイできるゲームではありませんが、手軽で解りやすく、適度なやり込みと難易度があり、キャラクターも魅力的。
表現も細かく、ハル研クオリティーを感じることができます。
このアプリは HAL 研究所のスマホアプリブランド「HAL Egg」の第一弾とのことです。
私的には HAL 研究所で Egg と言うと、世界一心臓に悪いパズルゲーム「エッガーランド」が思い浮かぶのですが、次はどんなアプリを予定しているのでしょうか？
今後が楽しみなメーカーです。
・はたらくUFO（Android 版、Google Play へ）
※Youtube 公式 PV
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