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Pocket Run Pool レビュー

Pocket Run PoolPocket Run Pool
ビリヤード
Zach Gage / Denver Coulson(アメリカ)
本体無料、広告あり
レビュー公開:2018/6/9
iPhone

ビリヤード。シンプルな。

ただのビリヤードアプリ。
しかし遊びやすく、嫌味の無い作りで、何度も繰り返してしまう、プレイ感の良いゲームが公開されています。
Pocket-Run Pool」です。

Pocket Run Pool

開発者は Zach Gage という方で、海外ではかなり有名なスマホゲームクリエイター

単語探しゲームなどを作ってアプリデビューし、欧米で「Best of 2013」も受賞した Radiculous Fishing を他のクリエイターと共同で開発。
その後も Sage SolitaireReally Bad Chess(App Store)、Flipflop Solitaire(App Store)など、欧米でシンプルなヒットゲームを次々と連発しています。
壷男の山登りゲーム Getting Over It の iOS 移植にも協力されています。

今作はその Zach Gage さんの最新作。
ビリヤードゲームですが、入れたポケットによって点数が変わるシステムと、様々な追加ルールがある賭けビリヤードモードがあり、とても手軽に遊べるため、ついやりたくなってしまう作品に仕上がっています。

アプリ本体は無料。スタミナはありません。
ただ、詳しくは後述しますが、邪魔なタイミングで動画広告が出て来ます…
広告は 480 円の課金で削除できるため、その値段のアプリという考えなのかもしれません。

Pocket Run Pool

画面をスライドして打つ方向を決め、ボタンでショット開始。
上にフリックしてショットを行い、その速さで打つ強さを調整できます。

スピンをかけることはできず、ジャンプボールもありません。
そのぶん、難しい操作はありません。

ボールを狙うと、当たった球がどの方向に飛んでいくかのラインが表示されます。
この表示にはクッション(反射)などは加味されていませんが、球を直接ポケットに入れるだけなら簡単です。

ただ、ポケットには倍率が書かれていて、入れたボールの数字に、この倍率をかけたものが点数になります。
よって9のボールを x4 に入れれば 36 点、x8 に入れれば 72 点。

入れやすいポケットがあっても、それが x1 だと点数になりません。
高得点を狙うには x8 や x10 のポケットを狙う必要があり、これが難しさになっています。
また、倍率の位置は球を入れるごとに時計回りに動くので、狙うポケットはその都度変えなければなりません。

もしショットしても球が1つも入らなかったか、手玉がポケットに落ちてしまうとライフが1つ減ります。
3つのライフが無くなった状態でミスるとゲームオーバー。
もしくは球をすべて落とすと終了で、最後にスコアが表示されます。
残ったライフは1つ 20 点になります。

なお、エイトボール(8)を入れると、倍率の位置がランダムに変化します。

Pocket Run Pool 標準ゲーム
※まずはブレイクショット。この時は球が落ちなくてもライフは減りません。
またポケットが全て x10 なので、落ちればラッキー。
その後は高倍率を狙います。ポケットが遠い時はデバイスを水平にすると狙いやすいかも…
打った後の手玉の位置を考慮して強さを決めましょう。

標準モードの他に、カジノモードである「高ステークのプール」、他のプレイヤーとスコアを競う「即時トーナメント」があります。

高ステークのプール(High Stakes Pool、賭けビリヤード)は、まず賭けるチップを決めて入場。
ブレイクショットを行った後、ルーレットが回ってゲームに追加されるルールが決まります。

制限時間が付く「2:45 タイマー」、すべてエイトボールになる「クレイジー8」、ボールの大きさが変わる「膨張・縮小」などがあり、1つは必ず適用しなければなりません。
そして適用するルールに応じて賭け金が上乗せされます。

ルールが気に入らない場合は「またスピンする」のボタンで、チップを支払ってルールを決め直せます。
ルールやブレイクショットの状態が気に入らない時は拒否(ゲーム放棄)も可能。
もちろんその場合、最初に払ったチップは無駄になりますが。

ルールを受け入れた場合、さらにルーレットが回ります。
それも受諾すれば複数のルールが適用され、さらに賭け金も増やされます。
適用したくない場合は「ベギン」でゲーム開始。

途中でゲームオーバーにならずにボールをすべて落とせれば勝利となり、賭け金に倍率をかけた分が戻って来ます。
ただ、倍率は最初に払ったチップと、適用したルールの数、そして獲得スコアによって変わります。

最初の賭け金が最低額の 1000 で、スコアが 500 点台の場合、倍率は x1.0。
これでは賭け金がそのまま戻ってくるだけで、まったく得になりません。
600 点台なら倍率 x1.2 で、20 %増しで払い戻されます。
しかし 400 点台だと x0.8、つまりクリアしても損になります。
この倍率は開始前に確認することができ、ちゃんと高得点も狙わなければなりません。

最初の賭け金を 3000 にすると、適用したルールが多ければ 500 点台でも利益になります。
ただし追加ルールが多いほど難しくなり、賭け金も高騰します。

メインのゲームはこの賭けビリヤードモードで、標準ゲームでも楽しめますが、賭けのための練習といった感もありますね。

Pocket Run Pool 高ステークスのプール
※まずはルールを決める。1ミスでゲームオーバーとかのリスキーなルールもあるので、難しそうなものは「またスピンする」でパスしましょう。
右の画像はボールサイズ変化+障害物追加+タイマー。
デカいボールは入り辛いので注意。

Pocket Run Pool リザルト画面
※ペイアウト表はよく見ておきましょう。
最初の賭け金が 1000 だと 600 点以上が目標ですが、3000 だとルールの数で倍率が細かく変わります。
微妙な機械翻訳もゲームの味?

冒頭で述べたように、難点は広告。
ブレイクショットをした直後に強制動画広告が入ります。

この広告があるおかげで無料になっている訳ですが、最初の1打の後の挿入というのは間が悪い…
おまけに 30 秒の長い動画広告が多く、だったらアプリをタスクから消して再起動した方がマシです。(10秒以内には復帰できる)
もしくは最初から機内モードでプレイするか…(通信が遮断されていれば広告は出ない)

それは開発者の利益を損ねることになりますが、正直 30 秒の動画広告を何の報酬もなしで毎回見るのは、もう今時やってられない。
開発者を援助したい人は 480 円の課金で広告を削除しましょう。

Pocket Run Pool トーナメントと課金画面
※灰色の台は「即時トーナメント」のゲーム。
特定のボール配置で1度だけプレイし、他のプレイヤーとスコアを競います。
右は課金画面。「支持するアーティストの暖かい感覚」を得たい人はカンパを。

広告はやや面倒ですが、とても手軽にビリヤードを楽しめるアプリです。
シンプルで、解りやすく、それでいて繰り返し楽しめるゲームで、そうした作品を出し続けている方らしい内容です。

海外ではかなりヒットしていて、通勤通学時に楽しむゲームとしても最適。
無料で遊べますし、とりあえず試してみるのをお勧めします。

Pocket Run PoolPocket Run Pool(App Store)

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