Holy Potatoes! A Weapon Shop?!
経営シミュレーション
Daylight Studios(シンガポール)
価格 600 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/9/29
シンガポールのカイロゲーム
イモ人間が武器屋を営む、カイロソフトの「ゲーム発展国」や同人ソフトの「ルセッティア」の影響を受けて開発された、鍛冶屋の経営シミュレーションゲームが公開されています。
「Holy Potatoes! A Weapon Shop?!」です。
2015 年に Steam で公開されたゲームの iOS / Android 版。
本当にカイロ感のある作品で、カイロアプリと同様、延々とやり続けてしまう楽しさがあります。
ただ、キャラクターはイモ人間になっていて、海外らしい独特なデザイン。
コミカルでクセのある会話も特徴です。
システムはシンプルですが、人件費が高く、ちゃんと資金繰りを考えないと立ち行かなくなるシビアさもあります。
価格は 600 円。買い切りゲームなのでスタミナや広告はありません。
追加コンテンツを購入する課金がありますが、必須ではありません。
まずは商品となる武器を作ります。
と言っても、画面下の「鍛える」のボタンを押して、作りたいものを選ぶだけ。
工房には 設計・工作・研磨・魔法 の4つの作業場があり、配置された職人が製品の 攻撃力・スピード・精密・魔力 の4つのステータスを上げていきます。
作成には材料が必要ですが、当面は購入して賄います。
作成中に「攻撃力+2」といった表示が職人からポンポン出て来る様子は、いかにもカイロっぽい。
武器ができたら職人の1人を町や森に派遣して、そこにいる冒険者に売却。
資金や名声を得られ、さらに冒険者のレベルがアップします。
基本的にはこの繰り返しです。
そして提示されている名声や売上げの目標を達成することで、様々な要素が追加されていきます。
品質ブースト、契約作業、材料の探索、職人の休暇、特殊素材による強化、そして新武器の開発…
ブーストは1度だけ行える追加作業で、特定の品質をアップさせられます。
ゲームが進めば素材による強化(エンチャント)も可能になり、これも任意のステータスを上げられます。
冒険者には好みの武器と重視する能力があり、これらを利用して要求に合ったものを作れば、より高値で売ることができるでしょう。
ただしエンチャントを行うには「探索」で素材を集めることが必要。
作業やブースト、探索を行っていると職人のコンディションが悪化していくため、適度に休暇を与えることも必要になります。
そして注意すべきは、職人の給料と休暇にかかる費用が結構高いこと。
うまく高値で売れる武器を作れなかったりして金欠に陥ると、休暇に必要な資金を捻出できなくなって職人のコンディションを回復できなくなり、コンディションが悪いのでますます品質が悪くなる悪循環に陥ります。
ゲームが進むと工房の設備を購入できますが、これも無理して買うとお金が回らなくなります。
運営資金を考慮して、やや余裕を持った拡張をしていかなければならない点で、この手のアプリとしてはやや難しめと言えます。
※作った武器に「ブースト」を行っているシーン。
まず誰に売るかを決めて、その人が要求している武器を作り、希望のステータスになるようブーストとエンチャントで調整しましょう。
中盤以降は職人の疲労を軽減するため、ブーストは外注にした方が良いです。
※そして販売。武器を売ると、買った人のレベルがアップします。これは目標の達成に影響します。
一度の販売で武器は3つ持っていくことが可能。
販売には時間がかかるので、その間に休暇や探索、武器の開発を行っておきましょう。
名声を高めたり、工房に訪れたお客さんの依頼をこなすことで「チケット」を貰えます。
これで新しい販売先や探索地を増やしていくことができ、エリアの全ての土地を解禁すると、次のエリアに移れるようになります。
このゲームはステージクリア制と言え、エリアの移転で工房の規模が拡大、上位の素材や武器が登場し、職人の追加募集も可能になります。
もちろん人が増えれば人件費も増えますが。
そして工房が大きくなって職人が増えると、配置替えが重要になります。
職人はタップでいつでも作業場を変更でき、人数が多い部署の関連ステータスがよく伸びます。
最初は製品のステータスはブースト(追加作業)やエンチャント(素材による強化)で調整しますが、規模が大きくなるとお客さんの要求が高くなり、それだけでは間に合わなくなります。
こうなると製品に合わせ、各部署の人数を変えなければなりません。
職人には得手不得手があり、苦手な作業場に配置すると効率が低くなりますが、それでも不要な部署に配置しているよりはマシ。
職人にはレベルがあって、転職も可能、いくつかの職業をマスターすると複数の作業を得意とする上位職に就けるので、育成も大切になります。
最初は品質を 10 上げるのも大変ですが、職人のレベルが上がり、上位の武器を開発して強力な素材も得られれば、数千のステータスを持つ武器を量産できるようになるでしょう。
いずれは定期的に開催される武器コンテストで入賞できる作品も作れるようになるはずです。
※エリアマップ。利用できる土地を増やせば、新しいお客さんに加え、探索地や休息地も増えます。
1つの土地に派遣できるのは3名まで。
※会話シーン。花屋娘を捜索中の大剣を使うソルジャーがご来店。どっかで聞いたような話。
他にもゲームや映画のパロディーキャラが出て来ます。
※毎年4月15日には鍛冶屋コンテストが開催され、その年に作った最高の武器が自動でノミネートされます。
とは言え、序盤の受賞は無理。
まずは規模を拡大し、職人も増やしてからですね。
カイロソフトのゲームをベースにしつつ、雰囲気は異なるアプリ。
でも楽しみ方は一緒なので、カイロ系が好きな方はこちらも楽しめるはずです。
キャラデザインやグラフィック、サウンドなどが良く、この手の経営ゲームとしてはクオリティの高い作品です。
経営 SLG が好きな方にはお勧めですね。
Holy Potatoes! A Weapon Shop?! (iOS)
・Holy Potatoes! A Weapon Shop?! (Android)
・Holy Potatoes! A Weapon Shop?! (Steam)
※Youtube 公式 PV
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