Wizardry外伝 ~戦闘の監獄~
内容:RPG(ロールプレイングゲーム)
作成:IRI-CT / 59Studio
公開:原作 2005 年、iOS 版 2012年3月
対応:ユニバーサルアプリ、Retina 対応機推奨
価格:3200 円
※2017年11月に最新 iOS 対応のアップデートが行われました。
その際にダンジョンのグラフィックやインターフェイスが改修されています。
このページの画像は旧バージョンのものなのでご了承下さい。
コンピューター RPG の原点にして不朽の名作 Wizardry(ウィザードリィ)。
その Wizardry の派生版でありながら、初期シリーズの雰囲気とゲーム性を維持し多くのファンに支持されていたのが「ウィザードリィ外伝」シリーズです。
そのウィザードリィ外伝の新作として、2005 年にパソコン用ソフトとして発売されたのが「Wizardry 外伝 ~戦闘の監獄~」です。
それが iPhone / iPad でも楽しめるようになりました。
Wizardry(ウィザードリィ)は昨今の RPG のような、親切丁寧なゲームではありません。
迷宮内は2歩先さえ見通せないほど暗く、初期のパーティーは容易に全滅するほど弱く、魔法もすぐに使い切ってしまいます。
しかしプレイヤーの経験・知識と、ピンチ時の「リセット」を駆使すれば、決して攻略が出来ない難易度ではありません。
残念ながら版権の問題で、オリジナルのウィザードリィの魔法名・施設名・アイテム名などは使用できなくなっています。
しかしゲームは名作として知られるファミコン版のウィザードリィをベースにしたインターフェイスとプレイ感を持ち、快適に遊ぶ事が出来ます。
かつて「ムラマサブレード」や「聖なる鎧」を求めて迷宮を彷徨っていた方に、特にオススメしたいアプリです。
注意点(本体の対応について) |
iOS 版「Wizardry 外伝 ~戦闘の監獄~」は、一応どの本体でもプレイすることが出来ますが、文字表示が細かいため Retina 非対応の本体では表示が潰れてしまいます。
また、Retina 対応でも iPhone や iPod touch では画面が小さいため、文字はかなり細かく、読みやすいとは言えません。
よって iPhone 4 / 4S 以上、及び iPod touch 第4世代以上でも遊ぶことはできますが、ここでは iPad でのプレイを推奨いたします。
無料体験版もあるので、まずはどのぐらいの表示なのか無料版で試してみるのをオススメしますが、無料版のデータは有料版には移行できません。
ウィザードリィは「キャラクターメイキング」(キャラ作成)から始まります。
ゲームが始まったら「町外れ」に行き「訓練場」を選択することで、キャラクターの作成が行えます。
ここでどんなキャラクターを作るかは、後々まで大きく影響することになります。
このゲームは6人のパーティーで冒険を行い、うち3人は前列、残り3人は後列となります。
前列には戦士や侍などの物理攻撃を行う職業を配置します。
後列には魔術師や僧侶などの魔法を扱う職業を配置します。
またこれとは別に、宝箱にしかけられた罠の解除を行う盗賊(忍者)が必要です。
職業ごとに必要となるステータス(能力値)が異なり、さらにステータスはキャラクターの「種族」に左右されます。
こららの詳細は以下の通りです。
【 種族 / 性別 】
・人間
基本値 | 最大値 | |
力 | 男9 女8 | 男24 女23 |
知恵 | 8 | 23 |
信仰心 | 5 | 20 |
生命力 | 男8 女9 | 男23 女24 |
素早さ | 8 | 23 |
運 | 9 | 24 |
我々と同じ人間で、平均的な能力を持ちます。
信仰心が低く僧侶には向きませんが、他のどんな職業でもこなすことができます。
ステータスの初期値が最大値にも関わっているウィザードリィ外伝では、平均的な能力を持つことは1つの長所と言えます。
・エルフ
基本値 | 最大値 | |
力 | 男8 女7 | 男23 女22 |
知恵 | 10 | 25 |
信仰心 | 10 | 25 |
生命力 | 男6 女7 | 男21 女22 |
素早さ | 9 | 24 |
運 | 6 | 21 |
耳の尖った、細身で長身、色白で美しい容姿を持つ種族です。
Wizardry の世界では寿命は他の種族と変わりません。
知力と信仰心が高いのですが、重要なステータスである生命力が低いのがネック。
エルフで魔術師を作るときは生命力に十分なポイントを振りましょう。
・ドワーフ
基本値 | 最大値 | |
力 | 男11 女10 | 男26 女25 |
知恵 | 7 | 22 |
信仰心 | 10 | 25 |
生命力 | 男10 女11 | 男25 女26 |
素早さ | 5 | 20 |
運 | 6 | 21 |
背が低く頑丈な体を持ち、手先の器用な種族。 若い頃からヒゲが生えています。
RPG や小説では戦士の他に、鉱夫や鍛冶屋として登場する場合が多いです。
力と生命力が高いため戦士に向きますが、素早さが低いのが欠点。
信仰心が高いため僧侶にも向きますが、物理攻撃職を務めるのが普通でしょう。
・ノーム
基本値 | 最大値 | |
力 | 男8 女7 | 男23 女22 |
知恵 | 7 | 22 |
信仰心 | 10 | 25 |
生命力 | 男8 女9 | 男23 女24 |
素早さ | 10 | 25 |
運 | 7 | 22 |
ドワーフに近い小柄な種族。 地の精霊として登場する場合も多いです。
器用で敬虔、普段は地中の洞穴などで祈りを捧げながら生活しています。
Wizardry ではバランス型の種族で、特に僧侶に向きますが、素早さに優れ、どんな職業でもこなせます。
・ホビット
基本値 | 最大値 | |
力 | 男6 女5 | 男21 女20 |
知恵 | 7 | 22 |
信仰心 | 7 | 22 |
生命力 | 男6 女7 | 男21 女22 |
素早さ | 10 | 25 |
運 | 15 | 30 |
かなり小柄で素早い種族です。 視力に長けていて、投射武器の扱いを得意とし、足の裏に毛が生えていて音を立てずに歩くことが出来ます。
RPG の原典「指輪物語」の主人公で、版権の問題で「ハーフリング」や「グラスランナー」という名前で登場する場合もあります。
Wizardry ではシーフに最適、かつシーフ以外は不適切な種族です。
【 性格(戒律) 】
ウィザードリィには3つの性格(戒律)があり、それによって選べる職業が異なります。
そして、善のキャラクターと悪のキャラクターは通常、同じパーティーには入れません。
よって善のパーティーにするのか悪のパーティーにするのか決めてから、各キャラクターの職業構成を考える必要があります。
【 職業 】
・戦士
必要値 | |
力 | 11 |
知恵 | -- |
信仰心 | -- |
生命力 | -- |
素早さ | -- |
運 | -- |
HP:高い
攻撃回数:Lv5 ごとに+1、最大10
一通りの武器と防具を使う事ができ、成長が早く、HP も高い職業です。
ただし魔法は一切覚えません。
「戦闘の監獄」ではもっとも使いやすい職業と言え、前衛職としては特に欠点はありません。
・魔法使い
必要値 | |
力 | -- |
知恵 | 11 |
信仰心 | -- |
生命力 | -- |
素早さ | -- |
運 | -- |
HP:低い
魔法:魔法使い系、習得が早い
攻撃回数:Lv12 で+1、最大2
攻撃魔法を中心とする「魔法使い」の呪文を覚えていく職業です。
マップを確認する魔法や強力な全体魔法、移動魔法などを覚える必須職業です。
しかし HP が低く、序盤は魔法の使用回数も少ないので、お荷物になりがちです。
序盤は魔法の巻物も併用して戦った方が良いでしょう。
・僧侶
必要値 | |
力 | -- |
知恵 | -- |
信仰心 | 11 |
生命力 | -- |
素早さ | -- |
運 | -- |
性格:善か悪のみ
HP:普通
魔法:僧侶系、習得が早い
攻撃回数:最初は2、Lv12 で+1、最大3
特技:アンデッドの呪いを解く(ディスペル)
主に回復魔法で構成される「僧侶」の呪文を覚えていく職業です。
パーティーの治療のため、1人はいないと困る必須の職業と言えます。
相応の防具を装備できるため、前半は前衛も務められますが、教義で刃物の使用が禁じられているため、メイスやフレイルなどの鈍器しか装備できません。
アンデッドを浄化する「呪いを解く」を使えますが、これでアンデッドを倒しても経験値は得られません。
・盗賊
必要値 | |
力 | -- |
知恵 | -- |
信仰心 | -- |
生命力 | -- |
素早さ | 11 |
運 | 13 |
性格:中立か悪のみ
HP:低め
攻撃回数:Lv8 ごとに+1、最大4
罠調査成功率:(素早さ+運)÷2×6
特技:隠れる、罠解除の成功率が高い
宝箱の罠の判別と解除に長けた職業です。 よって役立つのは「戦闘後」です。
武器や防具は軽いものしか装備できず、HP も低く、魔法も覚えないので、戦闘ではお荷物になりがちですが、冒険する上では必須の職業です。
素早さと運の平均が 16 を越えれば、罠の調査成功率は最大の 95 %となります。
戦闘中に「隠れる」というコマンドも使用できます。
隠れると敵のターゲットになりにくくなり、次のターンに攻撃力が高く後衛からでも攻撃できる「奇襲」を使えるようになります。
ただし隠れている時にダメージを受けると被害が増し、さらに奇襲を使うと隠れた状態は解除されてしまいます。
・ビショップ
必要値 | |
力 | -- |
知恵 | 15 |
信仰心 | 15 |
生命力 | -- |
素早さ | -- |
運 | -- |
性格:善か悪のみ
HP:普通
魔法:魔法使い系&僧侶系、習得は遅い
攻撃回数:Lv12 で+1、最大2
特技:鑑定、アンデッドの呪解(Lv4 から)
魔法使いの呪文と僧侶の呪文を双方覚えていく職業です。
しかしなかなか上位の魔法を覚えないので、相当レベルが上がらないと主力にはなれません。 成長も遅いです。
未鑑定アイテムを識別する「鑑定」を使えるのが最大の特徴ですが、戦闘の監獄はお金の入手量が多く、ショップで鑑定するようにしてもお金にあまり困りません。
またレベルが低いと鑑定ができないアイテムも存在します。
戦闘の監獄では、最初からビショップを作るのはお勧めしません。
・侍
必要値 | |
力 | 15 |
知恵 | 11 |
信仰心 | 10 |
生命力 | 14 |
素早さ | 10 |
運 | -- |
性格:善か中立のみ
HP:高め
魔法:魔法使い系、習得は遅い
攻撃回数:Lv5 ごとに+1、最大10
魔法使いの呪文を覚えていく戦士で、「戦闘の監獄」では攻撃力重視、防御力軽視の前衛職と言えます。
使える武器と防具が限られており、特に防御力は戦士やロードにかなり劣ります。
ただマップを見る魔法を覚えられるのは、このゲームでは便利です。
攻撃力が高めの補助武器「脇差」を使えるので、二刀流に向いています。
侍しか装備できない最強の武器「村正」が手に入れば、攻撃力は最高になります。
・ロード
必要値 | |
力 | 15 |
知恵 | 12 |
信仰心 | 13 |
生命力 | 15 |
素早さ | 14 |
運 | 15 |
性格:善のみ
HP:高い
魔法:僧侶系、習得は遅め
攻撃回数:Lv5 ごとに+1、最大10
特技:アンデッドの呪いを解く(Lv8 から)
僧侶の呪文を覚えていく戦士ですが、成長が遅いのがネックです。
装備はほぼ戦士と同じものを使えるため、攻撃力や防御力は十分です。
レベルがかなり高まれば「回復もできる戦士」として活用できますが、それまでは単なる劣化戦士に過ぎません。
ただ上位の呪文の習得速度は、侍やビショップよりは早いです。
ロードしか装備できない最強の防具「聖なる鎧」が存在します。
・忍者
必要値 | |
力 | 18 |
知恵 | 18 |
信仰心 | 18 |
生命力 | 18 |
素早さ | 18 |
運 | 18 |
性格:悪のみ
HP:低め
攻撃回数:最初は2、Lv5 ごとに+1、最大10
罠調査成功率:(素早さ+運)÷2×4
特技:クリティカルヒット、隠れる
特徴:装備なしの時、Lv に応じて能力上昇
敵の首をはねて一撃で倒す「クリティカルヒット」を繰り出す暗殺者です。
呪文は覚えられませんが、戦士と同じぐらい豊富な武器を使う事ができ、罠の調査と解除も行うことが可能です。
しかし防具は侍と同様に制限が多く、罠の調査も盗賊より失敗しやすいです。
素早さと運の平均が 24 を越えれば罠の調査成功率は最大の 95 %となりますが、そこまで育てるのは大変です。
成長も非常に遅く、上級者向けの職業と言えます。
忍者は何も装備していない時、Lv3 ごとに AC が1ずつ低くなり、Lv8 ごとに素手の攻撃力が上がり、Lv9 から素手で後衛からの攻撃が可能になります。
さらにクリティカルヒットは装備がない時の方が発生率が上がります。
しかしよほどレベルが高くならない限り、普通に装備をして戦った方が強いです。
忍者しか装備できない最強の補助武器「手裏剣」が存在します。
【 ステータス 】
Wizardry 外伝のキャラクター作成には Type A と Type B の2つがあります。
これはタイトルメニューの「Option」で変更できます。
Type A では
職業 → 種族 → 性格 → 性別 → ボーナスポイント振り分け、の順で作成します。
この方式で作成する場合、ステータスに関わらず職業を選ぶことができます。
(よって前述の各職業ごとの必要値は無視されます)
性格は職業に合ったものしか選べません。
Type B では
種族 → 性別 → 性格 → 職業 → ボーナスポイント振り分け、の順で作成します。
この方式はオリジナルのウィザードリィと同じですが、作成開始と同時にボーナスポイントが内部的に割り出されており、職業は種族の基本ステータス+ボーナス値で選べる範囲のものしか選択出来ません。
そして職業を選ぶとボーナスポイントが必要になるステータスに自動的に振り分けられ、自分で加算できるのは残りのポイントとなります。
ボーナスポイントはキャラクター作成ごとに変化します。
通常は 6~9 ですが、運が良いと 16~19 の数値が出る場合があり、希にそれ以上のボーナスが得られる事もあります。
出来れば 16~19 のボーナスを得てキャラを作成したいところですね。
キャラクター作成時には名前を入力しますが、後から変更可能です。
よって作成時の名前は適当でも構いません。
ウィザードリィ外伝は Type A だとボーナスポイントの量に関わらず職業を選べるので、簡単に上級職を作成することができます。
しかし職業説明のところで述べているように、今作は上級職の方が有利とは限りません。 むしろ上級職にはデメリットが存在します。
Wizardry というゲームに慣れていない方は、基本職を中心にパーティーを編成した方が無難です。
(初期設定は Type B になっています)
なお、20 以上のボーナスポイントが出る事は非常に希ですが、Type A は最大30、Type B は最大60のポイントが出ることがあるようです。
年齢は Type A は 20 才、Type B は 13~16 才になります。
最初期の RPG である Wizardry は、今のような「親切な RPG」ではありません。
不用意に迷宮の奧に足を踏み入れるとたちまち全滅が待ち受けており、しかも全滅すると死体はそこに置き去りにされ、他のパーティーで救出しないと復帰する事はできなくなります。
これらの「Wiz らしさ」は今作でも同様で、初心者の方には辛いゲームであると言えます。
そこでここでは初心者向けに、ゲームの基本を序盤の進行に合わせて解説していきたいと思います。
必要なキャラクターを作成したら「ラフネックの酒場」に行き、「仲間に入れる」でパーティーを編成しましょう。
※最初から 戦士・サムライ・僧侶・盗賊・魔法使い・ビショップ の6人のキャラクターが用意されています。これを使う場合はキャラ作成の必要はありません。(名前は訓練場で変更可能です)
ただしこれらのキャラクターはボーナスポイント 6~9 で作られているので、あまり強い訳ではありません。
装備はサムライの「脇差」のみ、最初の店では売っていない武器です。
※酒場のキャラクターの順番は「訓練場」の「順番を変える」で変更できます。
パーティーの最初の3人は前列、後の3人は後列となります。
後列は敵の物理攻撃を受けにくい代わりに、こちらも長射程の武器でないと攻撃ができません。
前列には戦士や僧侶を、後列には魔法使いなどを並べましょう。
なお、順番の変更はダンジョンに入った後でも出来ます。
※僧侶は最初から攻撃回数が2回あります。他は(忍者を除き)1回で、そのため序盤の僧侶は戦士として十分活用できます。
レベルが5になると戦士系職業も攻撃回数が2回になり、レベル 10 で3回になります。 命中率は戦士系職業の方が高いので、この頃になると僧侶は戦士としては見劣りしてきます。
パーティーを編成したら、さっそく「町外れ」の「迷宮に入る」を選択し、まずは「カラムの洞窟」に向かいましょう。
ダンジョンの中で迷子になる事は死を意味します。
まずは慎重に、入口の周りだけで戦って下さい。
入って右を向き、まっすぐ進んでアーチを抜けて行くと扉が見えます。
この扉をくぐると高確率で戦闘になります。
敵が出なかった場合はすぐ戻り、さっきの道を再びまっすぐ進めば次の扉が見えて来ます。
扉をくぐって敵が出現したら戦闘開始です!
戦士は戦い、魔法使いは敵を眠らせる「スリープ」か、攻撃呪文の「スパーク」を使いましょう。(本家 Wiz のカティノとハリトに相当します)
盗賊は「隠れる」を使えば、次のターンで後列からも攻撃できる「奇襲」が使えます。(奇襲すると隠れた状態は解除されます)
魔法使いは呪文を1回か2回しか使えませんが、初期装備の「杖」は中射程の武器なので、後列からでも攻撃できます。
(あまり期待できませんが)魔法を使った後は「攻撃」をしておきましょう。
戦闘に勝利できれば・・・ 「宝箱」が見つかるはずです。
宝箱には高確率で罠がしかけられているので、「調べる」を選んで盗賊を選択し、何の罠か確認して下さい。
確認後、「罠を外す」で盗賊がその罠を選択し、解除を試みます。
成功すれば宝箱の中身が手に入ります。
もし戦闘で誰かが死んだり、罠の解除に失敗して大被害を被った場合は・・・
すぐに本体のホームボタンを押してアプリを終了し、さらにホームボタンを2度押ししてマルチタスクを表示、Wizardry のアプリをタスクから消去。
そして改めてアプリを起動してゲームスタートし、「町外れ」の「冒険の再開」を選んで下さい。
これで戦闘をする前の状態に戻ります。
「邪道だ!」と思うかもしれませんが、リセットはウィザードリィの基本です。
どんなにレベルが上がっても敵の急襲でいきなり全滅したり、レベルを下げられる「エナジードレイン」を食らったり、罠にかかって復活さえ不可能な「ロスト」に陥ったりするこのゲームは、リセットは不可欠です。
むしろリセットがあるおかげで、不条理なゲームバランスでもプレイしやすい内容になっていると言えます。
ダンジョンの中でAボタンを押すと「キャンプ」になります。
キャンプでは「キャラクターを調べる」から呪文の使用や装備などを行えますが、キャンプに入ると同時にセーブも行われます。
リセット後の復帰はこのセーブした状態からになるので、ダンジョンでは小まめにキャンプ(セーブ)を行っておきましょう。
(戦闘終了時にも毎回セーブは行われています)
一度戦闘に勝利したら、すぐに町に戻って下さい。
レベルが低いうちは、無理して連戦するのは禁物です。
町に戻ったら「冒険者の宿」の「馬小屋」に泊まり、MP(魔法使用回数)の回復を行いましょう。 馬小屋への宿泊は無料で行えます。
馬小屋以外の宿泊施設では HP の回復が出来ますが、宿屋で HP を回復するとお金がどんどん減るうえに「加齢」も起こります。
回復はダンジョンで僧侶の魔法を使って行うのがウィザードリィでは一般的です。
※でも最初は回復魔法が頼りになりませんし、戦闘の監獄はあまりお金に困らないので、僧侶が成長するまで宿屋で回復しても良いと思います。
宿屋で回復する場合は部屋を選んだ後、そのまま全快するまでボタンを押さずに待って下さい。
なお、麻痺したり死んでしまったキャラがいた場合は「セントリー寺院」に収容されます。(毒は町に戻ると治ります)
ここでお金を払うと復活や治療を受けられますが、死からの復活に失敗するとキャラクターは「灰」になってしまい、灰からの復活にも失敗すると「ロスト」してしまいます。
ロストしたキャラクターは埋葬されて消滅し、永遠に戻ってきません。
また復活に成功しても生命力が1下がり、年齢が1上がるため、出来ればキャラは死なせないようにしたいところです。
戦闘して町に戻ったらお金が増えているでしょうから、「ドジャー商店」に行って必要なものを買いそろえましょう。
ウィザードリィ外伝(戦闘の監獄)で必須なものは、まず「方位の巻物」。
これはオートマッピングの地図を表示する「ウィザードアイ」という魔法を発動させるもので、迷子にならないためには絶対必要です。
ゲーム後半は魔法の使用回数が増えるため巻物に頼らなくても良いのですが、序盤は魔法の使用回数が少ないので、マップはこの方位の巻物を使って表示します。
常に多めに用意しておくのをお勧めします。
次いで魔術師に「火花の巻物」「眠りの巻物」をいくつか持たせておきましょう。
これは初期の攻撃魔法(スパーク)と補助魔法「スリープ」が使える巻物です。
ゲーム序盤は魔術師の MP が少ないので、巻物で代用しましょう。
後衛に僧侶や盗賊がいる場合も持たせておくと便利ですが、火花の巻物の攻撃力は知恵が低いと下がります。
これらの巻物は在庫数が「∞」なので、品切れになる事はありません。
安いのでお金に余裕ができたら多めに買っておきましょう。
先制攻撃時には呪文が使えませんが、巻物なら使用できるという利点もあります。
なお、「明かりの巻物」は効果がすぐ切れるのであまり頼りになりません。
そして余ったお金で装備も整えておきましょう。
このゲーム(戦闘の監獄)はどんな職業でも「二刀流」が可能です。
両手に武器を持っておけばそれぞれ別に攻撃できるため、序盤は特に強力です。
二刀流はどんな武器でも出来る訳ではなく、「主武器」と「補助武器」の組み合わせでなければなりません。(また、主武器が両手持ちの場合はダメです)
序盤の補助武器は「ショートソード」か「短刀」だけですが、それでも盾を持つより良いので、前衛は2本武器を持って戦うと良いでしょう。
なお、侍は補助武器が「脇差」しか使えません。
最初はお店で売っていませんが、手に入ればショートソードよりも強いです。
※二刀流での補助武器の攻撃回数の増加は、主武器の2倍遅くなっています。
例えば前衛職は Lv5 ごとに攻撃回数が1増えますが、補助武器の攻撃回数は Lv10 ごとに1しか増えません。(攻撃回数の最大値は同じ)
よってレベルがある程度高まると、二刀流の有効性は減っていきます。
さらにお金に余裕ができたら、前衛に鎧や兜などを買っておくと良いでしょう。
注意として、ウィザードリィの防御力は AC(アーマークラス)という数値で表されますが、これは低いほど良いです。
そして序盤の目標は、「スペシャルアイテム」の「ファイアーソード」です。
戦士かロードしか持てない両手持ち武器ですが、威力が高く「最低攻撃回数+5」の特性が付いています。
※ダメージ表示の 2D8+6 とは、1~8 のダイスを2個振って、それに 6 を足してダメージを算出することを表しています。
これはダメージのバラツキに影響し、ダイスの数が多いほど平均的な数値が出やすくなります。
ゲーム序盤は攻撃回数が1回(僧侶や忍者は2回)だけで、Lv5 になってようやく2回(忍者は3回)になります。
しかしファイアーソードは「最低攻撃回数+5」のおかげで、常に5回の攻撃回数が保証されています。(しかも 力+5 なので命中率も上がります)
一撃の威力が高いだけでなくヒット回数も増えるのですからダメージは数倍で、とにかく強力です。
10000 GP と高額で、在庫も1つだけですが、お金が貯まったらぜひ買っておきましょう。
※ファイアーソードは戦闘中にアイテムとして使うと火の魔法が発動しますが、このような魔法が発動する装備はアイテムとして使うと壊れる場合があります。
なくしたくないならアイテムとして使わないようにして下さい。
また、最低攻撃回数の特性は素の攻撃回数がそれを上回ると意味が無くなります。
よってファイアーソードの有効性はレベルが高まると下がります。
一方、最大攻撃回数の特性は素の攻撃回数にその数値分がプラスされます。
迷宮内で「?靴」や「?剣」などの未鑑定アイテムを手に入れていた場合は、お店で「識別する」を選んで鑑定して貰いましょう。
鑑定費用は売値と同じなので、鑑定して売った場合は利益 0 ですが、ビショップという職業がいないと自力での鑑定は行えません。
しかしビショップは成長が遅いため、最初から使うのはお勧めできません。
鑑定したアイテムが有用なものだった場合は、もちろんそのまま活用しましょう。
何度か戦っているとレベルが上がります。
レベルアップは経験値が必要な分だけ貯まった状態で、宿屋に宿泊した時に行われます。
この時にステータスや HP がアップするのですが、運が悪いと HP が1しか増えなかったり、ステータスが下がってしまうことがあります。
この時は・・・ 例の「リセット」でレベルアップをやり直す事ができます。
HP は職業とレベルに応じた「基本値」が決められていて、それに合わせるように上昇するので、1しか増えなくても次回に大きく増える場合があるのですが、運が悪いとずっと +1 ばかりの事もあります。
必要なステータスが下がったり、HP がずっと低いままだったり、魔術師が呪文を覚えなかったりした時は、やり直しも考慮しましょう。
なお、町ではメニュー画面(お城が見えている、行き先を選ぶ画面)でセーブが行われているので、連続でレベルアップするときは良い結果が出たら一旦宿屋を出て、セーブしておくのも有効です。
レベルが上がって、前衛の装備がそろったら、いよいよ本格的な探索を開始しましょう!
「方位の巻物」があれば踏破した場所が自動的に書き込まれていくマップを確認できるので、これを見ながら地図を完成させていきましょう。
ダンジョンの中には鍵のかかった扉があります。
盗賊の特技や「アンロックドア」の魔法で開錠できますが、後ろから「かんぬき」がかけられているドアは逆側からは解除できません。
入れない場所は仕方がないので、後回しにして下さい。
行ける範囲の地下1階の地図が完成した頃には、地下2階でも戦える実力が備わっているはずです。
地下2階には先が見えない「ダークゾーン」や、方向が変わってしまう「回転床」(ターンテーブル)、別の場所に移動するワープ地点も存在します。
しかし探索を続けて「スイッチ」を発見し ON にすると、その階のマップが常に表示される「ミニマップ」を利用できるようになります。
もちろん下の階ほど敵は強くなりますが、入手できるアイテムも良くなります。
探検を続け、冒険の目的の達成、そして最上級の装備の入手を目指しましょう!
【 全滅について 】
戦いに敗れ、パーティーが全滅すると・・・
パーティーの死体はその場に残されます。
Wizardry に「お金が減るけど町から再開」「王様に怒られるけど自動で復活」なんて甘い仕様はありません。
パーティーの死体は、他のパーティーでその場所に行き「仲間を探す」のコマンドで見つけ、回収しなければなりません。
この時、パーティーには空き枠が必要です。
(よって6人以下でその場所に行かなければなりません)
回収すれば魔法や町の寺院で復活させることが出来ますが、全滅時に所持しているアイテムや装備、お金を失っている場合があります。
また最悪、そのままロスト(消滅)している場合もあります。
基本、全滅に陥ったら速攻でリセット(アプリ終了、マルチタスクからも削除)しましょう。
なお、「仲間を探す」でその場所にいる(無事な)別のパーティーのメンバーを見つけて、仲間に加えることも出来ます。
これを利用してダンジョン内で合流することで、善悪混合パーティーを組むことも可能です。
【 転職 】
キャラクターは各職業に必要なステータスの条件を満たすと、「訓練場」の「職業を変える」で「転職」することができます。
転職するとレベル1に戻り、ステータスも各種族の初期値にリセットされます。
さらに年齢が5才前後増加します。
しかし HP はそのままで、習得している呪文もすべて覚えたままになります。
ただし MP は習得している呪文の数に減らされます。
例えば「魔法使い Lv1」の呪文を6つ覚えて転職した場合、転職後の魔法使い Lv1 の呪文の最大 MP は 6 になります。
また最大 HP は内部的に「各職業の基本値×レベル」で算出される基準値が決められているため、レベルが1に下がると言うことは、当分の間 HP はほとんど増えない(基準値に近くなるまで1ずつしか増えない)状態になります。
転職を利用することで「魔法が使える盗賊」や「回復が出来る侍」などを作る事が出来ます。
また、呪文をすべて覚えた魔法使いや僧侶が、さらに上を目指すためビショップに転職するのは一般的です。
なお、転職の効果を持つ SP(スペシャルパワー、発動させるとアイテムは消滅)が込められた装備も存在します。
アイテムの SP を使って転職した場合、ステータスやレベルなど全ての状態を維持したまま、職業を変えることが可能です。
この場合、ステータスや性格の条件を満たしていなくても転職できます。
ただし最大 MP は各レベルの呪文の習得数に減らされます。
【 装備の魔法効果 】
「戦闘の監獄」では、装備に様々な「魔法効果」が付いている場合があります。
これらはアイテム名が青色で表示され、装備者に様々な効果を及ぼします。
魔法効果にはマイナスのものも存在しますが、この魔法効果は「ドジャー商店」の「魔法効果を除く」で取り除いてもらえます。
ただし魔法効果を除くと、有利なものも不利なものもまとめて全部消えてしまいます。 料金はそのアイテムの売却価格と同じです。
さらに「魔法を込める」を選択すると、魔法がかかっていないアイテムに魔法効果を付加してもらえます。
料金は最大 5000 GP で、高いほど付加される効果の数や数値が増しますが、必ずしも良い効果が付加されるとは限りません。
お金さえあれば「魔法を込める」と「効果を除く」を繰り返すことで、望みの魔法効果を付加することが出来ます。
ただしお店で付加できる効果には限りがあり、レアな効果や数値の高い効果はダンジョンの下層で見つかるアイテムにしか付加されていません。
なお、商店で魔法の込められたアイテムを売ると、それは各装備の欄ではなく、すべて「マジックアイテム」の欄に並べられていきます。
そのアイテムを買い戻す予定がない場合、「在庫整理」のコマンドで売った商品を選択することで、そのアイテムから魔法効果が取り除かれ、通常のアイテムとして商品の在庫に加えられていきます。
優秀なマジックアイテムを保管したい場合はお店に売るのではなく、酒場や商店にある「アイテムボックス」を利用しましょう。
ここに入れたアイテムは、それがマジックアイテムでも種類別に分類されます。
【 宝箱の罠 】
宝箱の罠には以下の種類のものがあります
もっとも危険なのは「テレポーター」で、移動先が石の中の場合、パーティー全員が全滅&ロスト(消滅)します!
「マグネット」も恐ろしい罠で、貴重な装備が失われると大ショックです。
「女神の口づけ」はどうなったのか詳細が解らないのが恐い点です。
この罠は被害を受けても「祝福を受けた」としか表示されないので、死や石化などでない場合、見た目では変化が解りません。
どの罠もダンジョンの画面に戻る前にリセットすれば、戦闘前に戻れます。
テレポーターの場合、ワープした先が石の中でも、全滅画面の間にリセットすればワープ直後で全滅する前の状態に戻れるので、すぐに移動魔法で脱出すれば助かります。(もし移動魔法が使えない場合は・・・ ご愁傷様です)
基本、メッセージ速度は「∞」にしておき、罠にかかった時は被害を確認しつつ、慎重に行動するようにしましょう。
なお、宝箱からアイテムを回収した際、ステータス欄の一番右に各キャラクターが持っているアイテムの数が表示されるので、あとどのぐらい持てるのかの目安になります。
また、アイテムはキャンプや酒場で「キャラクターを調べる」を選び、「アイテムを並び替える」を選択することで、武器・防具・装飾品の順にソートすることが出来ます。
【 エナジードレイン 】
冒険中、特定の敵(主にアンデッドや悪魔)が「エナジードレイン」という攻撃を繰り出してきます。
これを受けるとレベルが下がってしまいます!
もちろんエナジードレインを食らったら、普通は速攻でリセットです!
エナジードレインを使う敵に出会ったら急いで倒し、戦闘のメッセージもよく見るようにしましょう。
なお、敵の中には一撃で相手を倒す「クリティカルヒット」を出す者もいます。
非常に危険なので、これが出て来た時も優先して狙って下さい。
【 ダンジョンの攻略順について 】
「戦闘の監獄」には4つのダンジョン(迷宮)が用意されています。
最初に向かうのは「カラムの洞窟」です。
ここは3階までの初心者向けダンジョンで、3階で小手を手に入れて城に向かうとクリアとなります。
「デュエルの洞窟」は6階までの本格的なダンジョンです。
地下5階には特定のポイントを順番に通過しなければ開かない扉が存在します。
6階で靴を手に入れて城に向かうとクリアとなります。
ここをクリアしないと「リュードの迷宮」には行けません。
「リュードの迷宮」は地下10階まである本番と言えるダンジョンです。
ここは「リドル」と呼ばれる謎を解かなければ先に進むことが出来ません。
下層付近では最高クラスのアイテムを入手できますが、強力な敵が待ち受けます。
10階で指輪を手に入れて城に向かうとクリアです。
ここをクリアしないと「テッドの迷宮」には行けません。
「テッドの迷宮」は、元々は追加コンテンツであった特殊ダンジョンです。
レベル1のキャラクターしか入る事が出来ず、アイテムは持ち込み禁止です。
しかも一度入ると目的を達成するまで出られません。
宿屋や商店は迷宮内に存在します。 地下20階までの広大なダンジョンです。
どのダンジョンも最下層は入手できるアイテムの質が良く、希少な「スペシャルアイテム」を入手できることもあります。
【 Wizardry 外伝 攻略ページ 】
Wizardry 外伝 戦闘の監獄 攻略ページ 1/6
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