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          電子文庫 パブリ 電子貸本 Renta! マンガボックス / comico / LINEマンガ ビューン 電子書籍のファイル形式

 

 

このページではおすすめの、信頼できる電子書籍店を比較解説しています。

利用方法や基礎知識、電子書籍を取り巻く環境などについても説明しています。

 

主に iPhoneや iPad で活用できる書店を紹介していますが、Android や Kindle など、他のスマホ / タブレットでも活用できる内容にしています。

 

日本の電子書籍は 2010 年頃からスタートしましたが、本格的な普及が始まったのは Amazon が参入し、大手出版社も本腰を入れ始めた 2012 年の秋からです。

2013 年には有力書店が立ち並ぶ状態になりましたが、競争に負けて閉店する書店が出始め、購入した本が読めなくなる問題が起り始めています。

 

大手の電子書籍店なら閉店の心配は少なく、もしそうなっても保証を受けられるでしょうから、今は信頼のおける書店を選ぶことも重要になっています。

 

※表記している内容は 2015 年時点のものです。

※Android 用アプリへのリンクも追加しました。 ただし当方では Android での動作確認は行っておらず、解説は iOS 版準拠なのでご了承下さい。

 

 

 

 

 

BookLive! BookLive!

・凸版印刷グループが運営する最大手の電子書籍店

・書籍数が多く、品ぞろえが豊富

・書籍はウェブサイトで購入。アプリでの購入は不可

・対応:iOS、Android、Windows

 

日本の2大印刷会社の1つ「凸版印刷」が、ガラケーで電子コミックを販売していた「ビットウェイ」と共同で立ち上げた電子書籍サービスです。

割と早いうちから運営を開始していましたが、2011 年まではアプリのデキがボロボロで、iOS / Android 共に不具合連発。

まともに利用できる状況ではありませんでした。

 

しかし 2012 年の秋からアプリが改善され、サービスや品ぞろえも向上。

大手グループの電子書籍店だけあって本格運用が始まってからは急成長しており、現在は日本で最大手クラスの電子書籍店になっています。

 

書籍数は(2015年現在)最多クラスで、印刷会社の運営らしく、幅広い品ぞろえと言えます。

マンガ(コミック)は他に劣っていた印象がありましたが、昨今はその点にも力が入れられています。

 

Booklive!

 

ただし BookLive! のアプリ(BookLive! Reader)は単なる書籍リーダーであり、本の購入は BookLive! のウェブサイト で行わなければなりません。

よって手軽ではないのですが、そのぶん割引キャンペーンやポイントサービスなどは頻繁に行われています。

 

また、BookLive! のウェブサイトは他の書店よりインターフェイスが良く、書籍のリストや解説、レビューなどが見やすいのが長所です。

 

アプリはシンプルですっきりしたデザインになっており、安定性が低かった問題は改善されています。

印刷文字らしさを追求した「筑紫明朝」「筑紫ゴシック」を導入することもでき、サイズやズームの他、行間/文字間の調整、文字検索なども可能です

 

BookLive!

 

大手印刷会社らしく、偏りがない書店で、実店舗で電子書籍を購入できるサービスなど、様々な取り組みを行っています。

2014 年からは週替わりの無料書籍の提供や、安価に2日間だけ読めるレンタル型の販売などもスタートしました。

 

コミックやラノベは専門店に劣る部分もありますが、総合的に優れており、日本の大手出版社の運営であるため安心感もありますね。

 

BookLive!

iOS 用 BookLive! アプリを表示(iTunes 起動)

ストアへ移動(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

honto honto

・大日本印刷とオンライン書店 bk1 が運営する電子書店

・書籍数が多く、アプリの設定項目が豊富

・書籍はウェブサイトで購入。アプリでの購入は不可

・対応:iOS、Android、Windows

 

日本の2大印刷会社の1つ「大日本印刷」と、古くから書籍のオンライン販売を行っていた老舗 bk1、さらに丸善やジュンク堂などの書店が協力して立ち上げた電子書籍店です。

当初はアプリが2つに分かれていて使い辛く、サイトの作りや書籍数なども十分と言えず、評判は良くありませんでした。

 

しかし 2012 年の秋頃にアプリが一新され高機能なものに変わり、書籍の数も急に増加して、2013 年からは本格的な運営が始まっています

 

honto のアプリはあくまで書籍リーダーであり、本の購入はウェブサイトから行わなければなりませんが、サイトがやや解りにくいのが難点です。

ただ書籍数は大手印刷会社の運営だけあって、かなり充実しています。

 

honto

 

前述したように書籍の購入は honto のウェブサイトで行わなければなりませんが、honto は紙の書籍と電子書籍を両方扱う「ハイブリッド書店」です。

そのため現物商品を扱う「ネットストア」と、電子書籍を扱う「電子書籍ストア」に分かれています。 違う方で買ってしまわないようご注意下さい。

 

試し読み(立ち読み)が用意されていない書籍が多めですが、割引キャンペーンは割と頻繁に行われています。

 

アプリの書籍リーダーとしての性能は、かなり良いです

読みやすい明朝体「秀英体横太明朝」の導入が可能で、文字サイズや行間などもかなり細かく設定可能、それを個別に保存/呼出することも出来ます。

ページをめくるアニメーションや文字検索機能、辞書機能などもあり、対応しているファイル形式も多く、印刷会社らしい高機能を備えています。

 

honto

 

以前の honto は購入しても1年のダウンロード期限があったり、登録端末が少ないなど、残念な点が多かったのですが、現在はほとんどの書籍でダウンロード期限はなくなっており、登録端末も5つに増えています。

 

書店「丸善」「ジュンク堂」「文教堂」とポイントを共用できるサービスもあり、書籍数も雑誌やコミックなども含め、全体的に多めです。

 

出遅れ感はありますが、以前から書籍のウェブ販売を行っていた大手の老舗ストアであるため、信頼性は高いですね。

どちらかと言うと、多彩な機能を活用できる活字本で特にお勧めです。

 

honto

iOS 用 honto アプリを表示(iTunes 起動)

ストアへ移動(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

紀伊國屋書店kinoppy 紀伊國屋書店 Kinoppy(BookWeb)

・全国展開している大手書籍店の電子書籍サービス

・コミックから雑誌まで幅広い。書店らしい品ぞろえ

・アプリ内課金に対応。簡単に購入が可能

・対応:iOS、Android、Windows、ソニーReader等

 

2011年から始動した、大手書店が運営する電子書籍店です。

アプリから Apple ID の課金で手軽に本の購入を行えます。

見やすくて多機能なインターフェイスを持ち、買った本は Android や PC などでも閲覧できます。

 

もしウェブサイトから書籍を検索する場合、「和書」で探してしまうと紙の本のページに移動してしまうので注意して下さい。

「電子書籍を探す」で検索するか、アプリを通してチェックしましょう。

 

書籍の種類は豊富で、様々なジャンルの本が用意されています。

書店のストアらしく、他の電子書籍店では弱い文芸書やビジネス書などもそろっており、雑誌や週刊誌にも強い方です

 

紀伊國屋書店kinoppy

 

活字の本は長文が読みやすい専用フォント「游明朝」にする事が可能です。

対応したファイル形式も多く、コミックを1コマずつ表示できる HyC 形式も利用可能なため、対応コミックなら画面の小さなスマホでも快適に読めます。

 

基本機能も一通りそろっていて、ピンチ操作による文字サイズの柔軟な変更も行うことができ、書籍リーダーとしての性能はかなり高いです。

インターフェイスも綺麗で、コミックの画質も良好です。

 

紀伊國屋書店kinoppy

 

アプリの完成度が高く、対応の端末も多いため、登場してすぐにスマートフォンやタブレットの有力な電子書籍店になりました

実店舗の紀伊國屋書店でも使えるポイントサービスもあります。

 

現在は書籍数で後発に追い付かれていますが、書店サイドの電子書籍店として今後も安定した発展が見込めるショップです。

 

紀伊國屋書店kinoppy

iOS 用 Kinoppy アプリを表示(iTunes 起動)

PC サイトを表示(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

Kindle Amazon Kindle(Amazon)

・世界最大の通販書店 Amazon の電子書籍サービス

・Amazon なのが最大の特徴。将来性がある

・書籍はウェブサイトで購入。iOS アプリで購入は不可

・対応:iOS、Android、Win/Mac、Kindle 等

 

2010年から「日本でもサービスを開始する」と言い続けながら、いつまで経ってもスタートしなかった Amazon の電子書籍サービスですが・・・

2012年10月、ようやく和書に対応し、日本での本格的な運営が開始されました。

Amazon は専用のタブレット「Kindle」を発売していますが、iOS や Android 用のアプリも公開しており、買った本は他の端末でも読むことが出来ます。

 

日本では後発であるため、和書の品ぞろえは他のストアに劣ります。

大企業 Amazon ですから書籍数の増加には期待できますが、要望のあった書籍が優先されるため、コミックが多めで文芸小説などは少なめです。

ただ、人気書籍についてはいち早く電子化される場合もあり、ここにしかない個人出版に近い書籍も存在します。

 

iOS 版の Kindle はアプリから直接本の購入を行うことは出来ません

あくまで読むだけのアプリであり、本は WEB の Kindle ストア から購入する必要があります。

ただ、おなじみの Amazon で買えるというのは大きな利点で、使い慣れている方なら手軽だと言えるでしょう。

 

Amazon Kindle

 

ウェブページで購入すると、アプリ起動時にその本が自動的にリストに並びます

メニューは簡易的ですが、見やすい画面にはなってますね。

試し読み(無料サンプル)を簡単に端末に送信できるのも便利で、無料書籍も豊富に用意されています。

 

アプリは当初よりも改善され、不足なく使えるものになりましたが、まだ他の書店と比べると機能は少なめです

選べる文字サイズは増えましたが、電子書籍の規格が独自のものであり、かつアメリカで開発されたものであるため、日本語への対応に不十分な点があります。

ただ、使いやすい辞書機能があり、Wikipedia との連係も備えています。

 

コミックはピンチ操作でズーム可能で、当初は画質の低いものが多かったのですが昨今は良くなっています。

 

Amazon Kindle

 

2012~2013 年の時点では「まだまだこれから」と言ったところでしたが、さすがに Amazon だけあって改善は進んでいます

現在は日本の大手書店と並ぶ品質になっていますね。

 

ただ、当初思われていたほどの勢いではなく、2015 年時点ではまだ和書に関しては日本の書店の方が強いです。

それでも本命の電子書籍店の1つであることは間違いないでしょう。

 

Amazon Kindle

iOS 用 Kindle アプリを表示(iTunes 起動)

電子書籍ストアへ移動(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

ebook japan eBook Japan

・早くから電子書籍を扱っている最大手の1つ

・コミック(マンガ)の書籍数は日本最多

・書籍はウェブサイトで購入。アプリでの購入は不可

・対応:iOS、Android、Win Phone、Win/Mac

 

マンガの電子書籍サイトとしては最大手。

なんと言っても書籍数が非常に豊富なのが良い点です。

以前はスマートフォンでは読めない本も多かったのですが、2012 年以降は対応が進み、ほとんどのコミックがスマホ / タブレット対応となりました

 

アプリの機能やインターフェイスも改善されており、本棚風の書籍リストも追加されています。

現在は iPhone / iPod touch 用のアプリも公開されており、画面の小さいスマホでも4コマ漫画が見やすい「4倍表示モード」を備えています。

 

スマホ / タブレットの高解像度化に合わせ画質を高める取り組みも行われており、書籍の品質は高いです。

まとめ買いやポイント割引など、一通りのサービスもそろっています。

 

eBook Japan

 

ebook japan

 

ただ、このアプリはウェブサイト「eBook Japan」で購入した電子書籍を閲覧するためのもので、書籍の購入はアプリからは行えません。

eBook Japan への登録も、ウェブサイトで行う必要があります。

(サイトの右上に新規会員登録のリンクがあります。 現在は PC 用の閲覧ソフトをインストールしなくても、登録だけ行うことが可能になりました)

 

eBook Japan には「トランクルーム」というシステムがあり、ここに購入した本を移すことができます。(容量制限・冊数制限はなくなりました)

購入した本はトランクルームから端末側に移して閲覧し、読み終わったらトランクルームに戻すことで、そのぶんの容量を削除することが出来ます。

 

しかし複数の端末を使っている時に本をトランクルームからダウンロードすると、他の端末の(ローカルの)本棚からはその本が消えてしまいます。

(著作権の理由から複数端末へのコピーが禁止されています。 ただ 2015 年現在、そうならない本も増えています)

買った本をどの端末でも自由にダウンロード出来ることが一般化している昨今においては、使い辛いシステムだと言えます。

 

やや不便な点もありますが、やはり作品数の多さが書店としては一番重要なところで、そこで他より勝っていることを考えると、電子コミックの書店はここが中心と言って良いでしょう。

 

ebook japan

iOS 用 eBook Japan アプリを表示 (iTunes 起動)

iPad 専用アプリを表示(iTunes 起動)

ストアへ移動(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

BOOK☆WALKER BOOK☆WALKER

・角川グループが中心の電子書籍店

・ライトノベルと関連コミックに特化している

・アプリ内課金に対応していて簡単に購入可能

・対応:iOS、Android、Win/Mac

 

角川書店、及び角川グループ(アスキー、富士見書房、エンターブレインなど)がスタートさせた電子書籍プラットフォーム(電子書籍店)です。

日本で最初にスタートしたスマートフォン/タブレット向け電子書籍店で、iOS にもいち早く参入しました。

 

ゲームやアニメ、ライトノベルなどのサブカルチャーに強いグループであるため、書籍もそれらのものが中心となっています。

と言うより 2013 年以降、それに特化した書店になっている印象があります

角川関連の書籍なら書店発売とほぼ同時に購入できる利点がありますが、それ以外の書籍は弱く、品ぞろえは(今となっては)多いとは言えません

 

iTunes のアプリ内課金で本を買えるのが利点で、端末から手軽にショップの閲覧と購入を行うことが出来ます。

一度買った本は iTunes のアカウントに記録されるため、他の iOS の端末では無料でダウンロードすることができ、機種の移行時にも安心です。

 

本棚風のインターフェイスをいち早く取り入れた電子書籍アプリであり、買った本を確認しやすくなっています。

機能の改善により購入前にサンプルの閲覧も行えるようになりました。

ただし数ページのスクリーンショットを見られるだけで、試し読みはありません

 

Book Walker

 

書籍閲覧時の操作性は悪くなく、ページめくりのアニメーションもあります。

2013 年にアプリが新しくなった際、サムネイルによるページ一覧がなくなるなど機能性が退化してしまいましたが、文字サイズの変更と検索機能はアップデートで復活しています。

ただ、今となってはアプリの機能は可もなく不可もなくといったところです。

 

日本でスマホ / タブレット用の電子書籍を普及させた立役者と言えますが、現在は後続に抜かれている感があります。

2014 年から再び巻き返しを図ろうとしていますが、これからといった所。

 

ただ、角川グループは電子書籍に積極的であり、ライトノベルや関連したコミックに関しては、今でもここが中心と言って良いでしょう

 

BOOK☆WALKER iOS 用 BOOK WALKER(現行アプリです)

PC サイトを表示(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

楽天 kobo 楽天 Kobo

・楽天が運営している電子書籍店

・一度失敗したがリニューアルして再出発した

・書籍はウェブサイトで購入。アプリでの購入は不可

・対応:iOS、Android、Win/Mac、専用端末

 

2012 年に楽天がスタートさせた電子書籍店で、当初は専用の端末「kobo」のみで利用できるサービスでした。

しかしその端末が不具合続発、対応も悪く批判が集中し、蔵書数の少なさが指摘されると楽譜や青空文庫で水増しするなど運営も悪質、早々に信頼を失いました。

 

しかし 2013 年、iOS と Android でも利用できる総合書店として再出発。

リニューアル後は当初の悪評を払拭するためか意欲的な運営が行われており、新刊の電子化が早く、割引キャンペーンもかなり頻繁に行われています。

 

購入時に楽天ポイントが付き、それを使った割引も受けられるため、楽天を普段から活用している方にはお得な書店です。

 

楽天 kobo

 

メニューが独特で、最近読んだ本と関連書籍のアイコンが不定形に並ぶ形になっています。 最初は違和感がありますが、慣れれば便利です。

普通に本を並べて表示する「ライブラリ」もあります。

 

書籍の購入はアプリからは行えず、Kobo のウェブサイト から行わなければなりません。 また購入後、アプリに反映されるまで数分かかります。

(なかなか反映されない場合はアプリの再起動を行って下さい)

 

サイトは紙の書籍を販売する「楽天ブックス」と統合されているため、電子書籍なのか紙の書籍なのかが解り辛い場合があります。 購入前には必ず確認を。

試し読みのある書籍は少なめの印象です。

 

リーダーアプリの使い勝手は良く、特徴的な機能はありませんが、コミックの画質は良好で、活字本はズーム操作で文字サイズを変更できます。

文字検索なども可能で、不足している点はありません。

 

楽天 kobo

 

初期の状態があまりにも酷かったため、敬遠する人も多いのですが、現在は有力な電子書籍店に成長しています。

楽天アカウントで利用でき、ポイントが使えてセールも多いため、楽天を使っている人はメインに出来る書店でしょう。

 

楽天 kobo iOS 用 kobo アプリを表示(iTunes 起動)

ストアへ移動(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

ニコニコ静画 ニコニコ静画(電子書籍)

・ニコニコ動画を運営するドワンゴの電子書籍店

・コミックとラノベに特化。ニコ動風コメント表示

・アプリ内課金に対応していて簡単に購入可能

・対応:iOS、Android、PC

 

2012年の11月からスタートした一風変わった電子書籍店。

「ニコニコ動画」を運営するドワンゴが、角川グループからの支援でスタートした電子書籍サービスで、ニコニコ動画らしい独自の機能を持ちます

 

購入した本は iPhone / iPad はもちろん、パソコンのニコニコ動画を通しても閲覧が可能です。

 

書籍は大部分はコミックで、それに関してはかなりの書籍数を誇ります。

また角川書店との提携により、ライトノベルも多めです。

しかしそれ以外の書籍は数が少なく、いわゆるサブカルチャーに偏っています。

 

書籍の購入は「ニコ書券」と呼ばれるポイントを使って行います。

このニコ書券は Apple ID のアプリ内課金で簡単に購入できますが、500 ポイントや 1000 ポイントなどの一定単位でしか購入できません。

またニコニコ動画の「ニコニコポイント」とは別になります。

 

しかしアプリだけで購入できるのは、やはり手軽で良いですね。

iTunes カードを安く買えた場合にお得になるという利点もあります。

 

ニコニコ静画

 

上の画像のようにメニュー画面はサイバーな雰囲気で、一風変わったものになっています。

オリジナリティーはありますが、書籍の扉絵が小さく、慣れるまで使い辛さがあるのは否めません。 ただ最新のコミックはチェックしやすいです。

 

買った本はメニューの「ブックリスト」に追加されていきますが、リストのソート(並べ替え)は 50 音順や発売日順などに限定されています。

本棚形式の表示はなく、本が増えると選択し辛くなってきます。

 

ニコニコ静画の大きな特徴は、ページごとにコメントを投稿/閲覧できること。

書き込まれたコメントはニコニコ動画のように横から流れて来ます。

ただし自動表示ではなく、画面を押しっぱなしにすることで出てくる形です。

 

ニコニコ静画

 

ビューアとしての機能は優れていて、目次ページを各話へのリンクとして使うことができ、サムネイル形式の各章一覧も表示できます

見開き表示時のページの繋ぎも自然で、拡大時の画質も良い方です。

 

ジャンルがかなり偏っていますが、「特定のジャンルに特化している」というのは利点でもあるでしょう。

パソコンからの閲覧も容易など、注目点は多いです。

コミックに関しては eBook Japan に並ぶ中心店に成り得る書店です。

 

ニコニコ静画(電子書籍)

iOS 用 ニコニコ静画アプリを表示 (iTunes 起動)

PC サイトを訪問(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

※ニコニコ動画とニコニコ静画は別のアプリです。

 

 

 

ジャンプBOOKストア! ジャンプBOOKストア!

少年ジャンプ+ 少年ジャンプ+

 

・週刊少年ジャンプのマンガの電子書籍店

・ジャンプ本誌、ジャンプコミックをいち早く読める

・アプリ内課金に対応しており簡単に購入可能

・対応:iOS、Android

 

2012 年秋、集英社は世界のマンガの中心である週刊少年ジャンプのコミックスの電子書籍提供を開始しました。

すでに紹介した各電子書籍店に使用許諾を与えると共に、集英社自身も「ジャンプBOOKストア!」をオープン。

ジョジョやワンピース、ドラゴンボールなどを含む多くの書籍を公開しています。

 

さらに 2014 年秋、「週刊少年ジャンプ」本誌の電子書籍提供も開始

専用アプリ「少年ジャンプ+」を公開し、定期購読にも対応、さらに過去の作品も連載形式で継続配信しています。

 

アプリは定番の文書リーダー「i文庫HD」を作ったメーカーと共同開発しており、多機能という訳ではありませんが使いやすく、必要な機能もそろっています。

シリーズ別に表示される本棚も便利で、iTunes の課金で購入も簡単に行えます。

 

書籍の価格は、単行本は 450 円~ 350 円。 他社のコミックスより割安な価格設定となっており、無料配布されている書籍も用意されています。

少年ジャンプ本誌は1冊 300 円で紙の本より高めですが、定期購読だと1ヵ月で 900 円と、紙の本より割安になります。

 

初期は「試し読み」のページが少なかったり、画質が悪かったりしましたが、現在は改良され、試し読みできるページ数はむしろ多めです。

 

ジャンプBOOKストア!

 

コミック限定のため文字サイズの変更などはなく、閲覧時の機能は少なめですが、回転の ON/OFF ボタンがあり、必要な機能は備わっています。

画質も良好で、見開きページの繋ぎも自然ですね

 

BOOK ストアにはサムネイル形式のページ一覧表示があります。

少年ジャンプ+ には Twitter を利用したコメント機能が追加されました。

 

ジャンプBOOKストア!

 

ただし少年ジャンプの全作品がそろっている訳ではありません。

(例えば 2014/12 時点でスラムダンクはありません)

 

1誌のマンガ限定なので作品数は少なめですが、なんと言ってもジャンプの漫画が読めるというのは非常に大きいですね。

「週刊少年ジャンプ」本誌が電子書籍で提供される事が決まった時は、出版業界や書店に大きな衝撃が走りました。

 

雑誌は貯まってくると場所を取り、いずれ捨てなくてはならなくなりますが、電子書籍ならその心配は無用。 読者には利点が大きいと言えますね。

 

ジャンプBOOKストア! iOS 用 ジャンプBOOKストア! (iTunes 起動)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

少年ジャンプ+ iOS 用 少年ジャンプ+(iTunes 起動)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

電子文庫 パブリ 電子文庫パブリ

・小説や実用書が中心の電子書籍書店

・文庫小説は最多クラス。コミックや雑誌はなし

・書籍はウェブサイトで購入。アプリでの購入は不可

・対応:iOS、Android、Windows、各種ガラケー

 

多くの代表的な出版社が協力して設立された「日本電子書籍出版社協会」が運営している、小説や実用書などがメインの電子書籍店。

コミックや雑誌はなく、文芸に偏っているのが特徴です。

 

ガラケーや PDF などの古い端末で販売されていた電子書籍を、スマホやタブレットに対応させており、書籍の総数が多い利点があります。

(ただしスマホ / タブレットへの対応状況は出版社によって差があります)

 

読書用アプリは、以前はファイル形式によって操作法が変わり、ページを開く方向も右開きだったり左開きだったりまちまちだったですが、現在はアプリが一新されインターフェイスは共通化されています。

 

ただしパブリの書籍にはファイル形式が複数あり、それによって一部の操作や使える機能が異なるので注意して下さい。

 

電子文庫パブリ

 

アプリは内部的には honto で使われているものと同じで、文字検索や辞書などにも対応した高機能なものです

ただ異なるファイル形式の本を開こうとした時に落ちることがあり、安定性に劣る面もあります。

 

本の購入はパブリのウェブサイトから行わなければなりません。

本を探す際は「詳細検索」を利用すれば、かなり細かい条件での検索が可能です。

 

現在はほとんどの書籍がスマホやタブレット対応となっています。

端末の登録は、登録したい端末でパブリのサイトにアクセスして行います。

 

電子文庫パブリ

 

登録できる端末は当初は1つのみでしたが、現在は最大3台まで可能です。

ただし書籍を再ダウンロードできるのは購入後1年以内です。

 

期間内に別の書籍を購入すれば期限はリセットされますが、何か買わないと過去に買った本が(機種移行時などに)消えてしまうのは大きな難点です。

今となっては登録端末が3台というのも少ないですね。

 

書籍数や参加している出版社から見て、一般小説や実用書を買うならメインになる電子書籍店と言えましたが、現在これらの本は BookLive! や honto も充実しているため、後れを取り始めている印象があります。

 

ただ、古い電子書籍が豊富で、ここでしか電子版を公開していない文庫本もあるため、文芸小説についてはまだ中心的な書店です。

 

電子文庫 パブリ

iOS 用 アプリを表示(iTunes が起動します)

ストアを表示(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

電子貸本 Renta! 電子貸本 Renta!

・コミックが中心の電子書籍の「貸本屋」

・大人向けのラインナップ

・ブラウザから購入と閲覧を行う

 

ここは電子書籍の「貸本屋」です。

購入するのではなく「105円で48時間だけ読める」のが特徴です。

コミック(マンガ)が中心で、青年から大人向けの作品が多いですね。

 

まずチケットを 105 円で購入。そして1チケットで 48 時間の閲覧が可能です。

3~4チケットで無制限の閲覧、つまり実質の購入も可能ですが、1度しか見ないような場合はレンタルの方がお得で、時間がある時の暇つぶしになりますね。

 

2013 年頃は無期限レンタル(つまり購入)のみの作品が多くなり、レンタル用の書籍は減りつつあったのですが、2014 年からまたレンタル書籍が増えています。

 

以前は Renta! 専用のアプリで閲覧していたのですが、現在はブラウザから読む形になっています。

よって閲覧時の機能性は低いのですが、ちゃんとスライドやタップでページめくりを行うことができ、ピンチ操作やダブルタップによるズームも可能で、ほとんどの環境で読むことが出来ます。

 

意外と元ファイルの画質が良いため、ズームしても表示は綺麗ですね。

ただしその性質上、通信できる場所でないと利用できません。

 

電子貸本 Renta!

 

ブラウザで読めるためか iPhone / iPad 用のアプリは削除されたのですが、最近になって新しいアプリ「Renta! Reader」を公開しています。

これがあれば書籍を端末側に保存し、通信できない場所でも読むことが出来ます。

 

以前は 10 冊しか保存できなかったため、レンタル以外の用途では使えなかったのですが、現在は 50 冊保存できるようになりました。

 

ややジャンルが偏っていますが貸本というスタイルがユニークで、レンタル書籍に見たい本があるならお得な書店だと言えるでしょう。

 

電子貸本 Renta!iOS 用 Renta! Reader を表示(iTunes 起動)

Renta! サイトを訪問(ブラウザが開きます)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

マンガボックス マンガボックス

comico comico

LINE マンガ LINE マンガ

 

・無料でマンガを配信しているスマホ用サービス

・同人や新人漫画家の作品が多く内容は玉石混淆

・全話読むには課金が必要になるコミックもある

・対応:iOS、Android、PC

 

2014 年から広まった、新しい形態の無料マンガ配信サービスです。

一般の「電子書籍店」とは異なり、市販の書籍を電子化して販売している訳ではありません。

 

2013 年末に開始し、最初に有名になったのは DeNA の「マンガボックス」です。

新人や無名の漫画家と、いくつかの出版社の作品を専用のアプリで公開し、収益は人気作を単行本化するなどして上げていく予定でした。

 

よってユーザーは無料で利用できますが、最新話を早く読むのに広告をクリックしたり、Twitter などで共有しなければならない場合があります。

また、逆に最新話しか読めず、過去の話は有料コミックを買わないと読めないものもあります

 

マンガボックス

 

comico」は PlayArt という、LINE ゲームの開発を行っている会社が運営するアプリで、スタートはマンガボックスよりも先でした。

作品の多くはユーザーの「投稿作」であり、つまり「漫画家のタマゴ」の作品で、ユーザーの高評価が集まれば連載などに繋げられるという、漫画家の登竜門のようなシステムです。

 

スマホや PC で見るのに都合が良いように、縦にスクロールするのが大きな特徴

また、作品のほとんどがカラーであり、気に入った作品を登録する本棚機能が用意されています。

 

comico

 

LINE マンガ」はその名の通り、LINE 株式会社が運営するサービスです。

comico も LINE に関連しているため紛らわしいのですが、一応別のサービスであり、運営会社も異なります。

 

協力している出版社の作品を連載形式で配信しており、そのためメジャーな漫画や有名な作家の作品も多く含まれています。

ただしそのため最新話しか読めず、過去の話を読むにはストアでコミックを購入しなければならないマンガも多いです。

 

やや普通の電子書籍に近いアプリと言えますが、LINE との連係機能があり、買うと LINE スタンプが付く書籍もあります。

 

LINE マンガ

 

これらの無料マンガアプリは新人・同人作家の作品が大半のため、市販されている漫画と比べると見劣りするものが多いです。

あくまで「無料サービス」なので、そのレベルだと思っておきましょう。

 

しかし無料ですから、暇つぶしには最適ですね。

これらのサービスの中から、将来の大ヒット漫画や人気作家が出て来ないとも限りません。

ネットワーク時代、スマホ時代の新しいマンガのシステムと言えるでしょう。

 

マンガボックス iOS 用 マンガボックス(iTunes が起動します)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

comico iOS 用 comico(iTunes が起動します)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

LINE マンガiOS 用 LINE マンガ(iTunes が起動します)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

 

ビューン ビューン

・雑誌専門のビューアアプリ

・正確には電子書籍店ではなく雑誌立ち読みサービス

・対応:iOS、Android、Softbank 携帯

・料金:月 400 円(最初の 30 日は無料)

 

ソフトバンクが iPad の発売に合わせて設立した新会社が運営するアプリです。

雑誌や新聞などを iPad や iPhone で読めるようにと提供されたアプリで、iPad の電子書籍リーダーとしての役割を確立すべく提供されたものだと言えます。

現在は Android や Softbank 携帯の Yahoo!ケータイサービスでも利用可能です。

 

開始当初は運営が不安定でユーザーから酷評されましたが、現在はかなり改善され読める雑誌のページ数も増加しました。

雑誌の全ページが読める訳ではありませんが、多くの雑誌でかなりのページを読むことができ、メジャーな週刊誌も協力していてラインナップも充実しています。

 

以前はビューン用に編集された新聞記事やニュース速報なども表示されていたのですが、2014 年以降のトップ画面には雑誌一覧しかありません。

利用年齢層が高いため、見やすさを重視したのだと思われますが、あまり若者向けとは言えないデザインになりましたね。

 

ビューン

 

2013 年に入り、月 450 円でマンガを好きなだけ読める「ビューン・コミック」がスタートし、女性誌のみを扱った「ビューン for Woman」も公開されています。

 

ただしビューン・コミックで用意されている本は成人男性向け・高年齢向けのものばかりで、ターゲットは 40 代以上でしょう。

 

ビューン for Woman は女性誌しか読まない人なら、月額 200 円なので少しお得と言えます。 Woman の方はデザインも重視されていますね。

 

ビューン・コミック、ビューン for Woman

 

ファイルの読み込み量が多いため、Wi-Fi 通信でなければ快適に利用できません。

また多機能なために負荷も高く、スペックの低い端末では動作が重くなります。

書籍を事前にダウンロードして、ローカルで読むことは可能になりました。

 

雑誌の更新日時は発売日より遅い場合が多く、雑誌によっては記事が後から徐々に追加されていく場合もあります。

よって最新記事でない事も多いのですが、ここは仕方がないところでしょうか。

 

雑誌を電子書籍として購入できないのも欠点でしたが、2013年から「全部読み」がスタートし、対応した本を購入して本棚に保存できるようになりました

ただし対応雑誌は2015年現在、まだ多くありません。

 

紆余曲折あったアプリですが、現在は機能しています。

家やカフェなどの WiFi 通信が可能な場所で、雑誌を流し読みするという用途においては便利なアプリです。

重いアプリなので、うまく起動しない場合は本体再起動を行って下さい。

 

活用できる場や時間がある人なら、高機能でこれだけの雑誌を読めるのは便利なので、月 400 円というのはお得と言えるでしょうか。

 

ビューン

通常版(ビューン+ビューン・コミック)

ビューンのみ(コミックのないバージョン)

ビューン for Woman(女性誌限定版)

Android 用アプリを表示(Google Play)

 

 

 

ここからは「電子書籍」に関する基礎知識などを解説いたします。

 

情報は 2014年12月 のものなのでご了承下さい。

iPhone / iPad を中心にご紹介していますが、Android や他のタブレット PC でも共通する内容が多いです。

 

 その他の電子書籍店など

 

以下は現時点ではオススメという程ではないか、一般的なスマホに対応していないオンライン書店です。

冒頭でも述べたように、最近は閉店する電子書籍店も出始めており、購入した本が読めなくなるケースも生じています。

定番以外の電子書籍店を利用する場合は、そのリスクを承知しておきましょう。

 

※表記している解説は 2014 年時点のものですのでご了承下さい。

 

= 大手の電子書籍店 =

 

 

= 中小の電子書籍店 =

 

 

=特殊な配信形式の電子書籍=

 

 

=利用環境が限られている書店=

 

 

 

 電子書籍を巡る勢力図

 

「勢力図」という言うと大げさですが、各メディアでも報じられているように、日本の電子書籍事業は各出版社や書店のしがらみ、派閥などの影響で、なかなか進んでいませんでした。

各グループの状況を簡単な図にすると以下のようになります。

 

電子書籍関連会社 勢力図

 

2013 年以降、電子書籍を巡る状況は大きく変わっています。

一言で言うと「群雄割拠」になっています。

 

最大手の印刷会社「大日本印刷」と「凸版印刷」、さらに大手広告会社「電通」が

共同で立ち上げた「電子出版製作・流通協議会(AEBS)」が派閥の中心にあるのですが、これらは書店や出版社とのしがらみ、独自規格の制定などで動きが遅く、それに関連している企業の電子書籍はうまく発展していませんでした。

 

そのため独自に活動を開始した角川グループの BOOK☆WALKER や、以前から独立して運営されていた「電子書籍出版社協会(電書協、EBPAJ)」のパブリコミック大手の eBook Japan電子書店パピレス などの方が好調でした。

更に以前から電子書籍を扱っていた 紀伊國屋書店 BookWeb が本格的にスマートフォンやタブレット PC に参入し、急成長していました。

 

2012年の秋、集英社 が本格的に電子書籍事業を開始。

各社に少年ジャンプの人気コミックの提供を始め、さらにドワンゴが角川グループと提携し、ニコニコ静画(電子書籍)の運営を開始しています。

 

そして日本での電子書籍の販売開始を何度も明言しつつも、ずっと動きがなかった Amazon の Kindle も、2012年の秋に本格的な和書の販売を開始しました。

Amazon は 2011 年末に日本の出版各社に「Amazon で電子書籍を売る条件」を通達、Amazon の取り分の高さや条件の厳しさから業界に大きな衝撃を与えましたが、その Amazon が本格始動したことはメディアでも大きく報じられました。

 

これらの影響か、動きが鈍かった AEBS 参加企業もようやく重い腰を上げ、大日本印刷の honto、凸版印刷の BookLive! が、遅ればせながら本格運営を開始。

2013 年に入ってからは、猛烈な追い上げを見せています。

 

こうした状況により、現在は有力な電子書籍店が乱立している状態です

利用者としては色々な書店を選べる利点がありますが、基本的に購入データは共有できないので、どこを選ぶべきか悩みどころでもありますね。

 

楽天の kobo やシャープの GALAPAGOS(ガラパゴス)は、独自に発売した専用の端末でのみ利用できるサービスでしたが、不振により専用端末での展開を断念。

2012 年に iOS や Android も対象にした電子書籍店として再出発しています。

最後まで独自規格で運営されていたソニーの Reader Store も、2013 年に iOS / Android で利用できるようになりました。

 

これらの書店は専用端末にこだわった分、出遅れ感が否めませんが、楽天 kobo は 2014 年から追い上げを見せています。

 

iPhone では 2013 年の春に Apple が書籍単体のアプリを iTunes で公開することを禁止。 今後書籍は iBooks で販売するよう指導しています。

ただし iBooks は Apple の審査の問題などもあって敬遠されていて、書籍数の増加は鈍く、2014 年になっても浮上する兆しは見えません。

Google の電子書籍事業 Google Play(旧 Android Market)も再スタートしていますが、まったくやる気が感じられません。

 

2013 年後期からは電子書籍店の閉鎖と、それに伴う購入した書籍が読めなくなる問題が生じ始めています。

2014 年の時点で、楽天の旧電子書籍サービス Raboo、NTT系列の旧電子書籍店 地球書店、ローソンが運営した Android 用の書店 エルパカBOOKS、海外に日本のマンガを発信していた JManga、TSUTAYA が運営した TSUTAYA.com eBOOKs が終了しています。

2015 年には富士通が運営していた BooksV も終了しました。

 

サービスによっては他書店への権利移行が行われず、買った本が消滅してしまったケースもあります。

(前述の例では、Raboo は一部返金と eBookJapan への権利移行、TSUTAYA は BookLive! への権利移行、BooksV は honto への権利移行、地球書店はシーモアへの一部移行、エルパカBOOKS はポイント還元で対応しています。 JManga は完全消滅。 他にヤマダ電機の旧電子書籍でも消滅騒動が起きています)

 

現在は、信頼の置ける、業績の良い書店を選ぶことも重要になっています。

 

2014 年からは無料でマンガを配信し、コミック化やメディアミックスで収益をあげる新しいビジネスモデルのアプリが登場しています。

また、マンガの中心である「週刊少年ジャンプ」本誌が電子書籍で配信されることが決まり、出版社と書店に少なからぬ衝撃を与えています。

 

 

 ファイル形式とリーダーアプリについて

 

電子書籍は様々な形式のファイルで販売されていますが、アプリによって対応しているファイルが異なります。

以下が代表的な電子書籍のファイル形式です。

 

 

 

 

PDF、Jpg、TXT といった一般的なファイル形式は、以下のリーダーで電子書籍のスタイルで読むことが出来ます。

 

FastFinga GoodReader

iPhone / iPod touch 版iPad 版(iTunes が起動)

iPhone で PDF を見る場合の定番ソフト。 他にも様々な形式に対応している。

ブックリーダーではありませんが、PDF を見るアプリとしてはこれが一般的。

価格は 500 円。 こちら で詳しく解説しています。

 

i文庫HD i文庫 HD

iPhone 版iPad 版(iTunes が起動)

iPad で必須の多機能ブックリーダー。操作性やインターフェイスに優れます。

同じシステムの iPhone / iPod touch 用アプリ「i文庫S」も公開されました。

zip 内の画像ファイルやテキストファイルを本として閲覧可能で PDF にも対応。

価格は 800 円。こちら で詳しく解説しています。

 

ComicGlass ComicGlass

iPhone / iPod touch / iPad 用(iTunes が起動)

iPhone と iPad の双方で使えるコミックリーダー。

zip や rar 内の画像ファイルを本として閲覧でき、パスワードなどにも対応。

価格は 300 円。 公式サポートは こちら です。

 

bREADER bREADER - 青空文庫

iPhone / iPod touch 用(iTunes が起動)

PDF や EPUB などの形式に対応し、Zip 内のファイルを本として閲覧可能。

読みやすさが重視されており、数々の独自技術が盛り込まれています。

iPad には非対応。 価格は 400 円。 公式サポートは こちら

 

 

 自炊(電子書籍化)について

 

自炊とは、自分で本を電子書籍化することです。

そのためには裁断機やスキャナなどが必要になります。

 

以下に自分で自炊するための情報を掲載しているページ、および「自炊代行業」(書籍の電子化サービス)の大手の会社をいくつか掲載しておきます。

 

自炊代行の代金やサービスは変更される場合があるのでご了承下さい。

以下の情報は 2014年3月 のものです。

 

 

 

 

 

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