Florence
ストーリーブック
開発:Studio Mountains(オーストラリア)
販売:Annapurna(アメリカ)
価格 360 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/2/14
楽しいリア充の世界へようこそ…
一人の女性の恋物語を、Monument Valley のクリエイターが温かみのあるタッチで描く、バレンタインに相応しいラブストーリーアプリが公開されています。
「Florence」です。
ただ、先に言ってしまうと…
普段なら、うちでは扱わないアプリですね。
ゲームではなく、ちょっと凝った電子コミックといった感じのものです。
App Store の説明文にも「インタラクティブ・ストーリーブック」と書かれています。
(そもそもゲームカテゴリではなく「ファミリー」のカテゴリに含まれている)
ミニゲーム要素もありますが、あれをゲームと言うべきか…
「インタラクティブ」(双方向性、参加型)な部分はかなり薄いです。
しかし「Monument Valley のリードデザイナーの新作」と言われたら注目せざるを得ないし、各メディアでもピックアップされることでしょう。
興味を持つ方は多いと思うので、ご紹介しておきたいと思います。
価格は 360 円。買い切りゲームなので、課金や広告等はありません。
販売は Flower や Gorogoa も扱っているアメリカの会社 Annapurna です。
前述したようにストーリーブックですから、物語を電子書籍として楽しむものです。
主人公は 25 才の中華系の女性。
オフィスで働く、どこにでもいそうな人です。
そんな女性がある男性と出会い、付き合い始める、どこにでもありそうな恋愛ドラマが展開されます。
ストーリー自体はあえて普通の恋物語にしているようで、何の変哲もありません。
ただ、それを味のある手書き風の、センスの良いイラストで表現しています。
場面によっては絵の向きが変わり、閲覧形式もページをめくる形からスライド型に変化するなど、工夫を凝らした演出が見られます。
ミニゲーム的な部分は、画面をこすったり、ボタンを連打したりする程度。
ジグソーパズルや計算問題のシーンもありますが、シンプルですごく簡単。
ただ、ジグソーのピースが徐々に噛み合いやすくなり、それが二人の関係を示唆しているといった、物語を表現するものになっています。
※会話のパズルは親しくなるほど簡単になっていきます。
右はラブソファーのシーン。これを見て超新星爆発しろと思う人はこのゲームに合ってないです。
※初対面。浮かれて引き寄せられるシーン。
こうした演出と表現を楽しむアプリと言えますね。
BGM もこだわっているようで、開始前にはヘッドホンでのプレイを勧められます。
ただ、ウェブコミック+α といったものなので、あまり特筆すべき点はありません。
Monument Valley のようなゲーム性を期待すると、肩すかしを食うことになるのでご注意下さい。
基本的には女性向けだと思います。
ボリュームは1時間程度。短編ドラマを1つ見るようなものですね。
内容の割にアプリサイズが大きく、約 1.2 GB あるのでご注意下さい。
改めてになりますが、ゲームではないので、その点はお間違えなく。
一風変わった恋愛コミックを読んでみたい、という方向けのアプリです。
※Youtube 公式 PV
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