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SHI●RO レビュー

SHI・ROSHI●RO
パズル インタラクティブアート
the brothers grimm(ドイツ)
価格 360 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/9/17
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NHK E テレ(シュール)

日本の漆と金箔の美しさをゲームで表現したビジュアル・パズルゲーム…
かと思ったら、妙にシュールだった。
そんな何ともユニーク(?)なアプリが公開されています。
SHI●RO」です。

SHI●RO

アプリ自体は真面目に作られています。
日本の伝統工芸の美をゲームで表現しようとしている作品で、実際に美しく、海外の方がこうしたアプリを作ってくれるのは日本人としては嬉しくあります。

が、失礼なのを承知で言ってしまうと… 演出がナナメ上。
すごーく NHK の「Eテレ」感にあふれています。

NHK E テレと言っても「教育テレビ」の方ではなく、ピタゴラスイッチとか、デザイン あ とか、2355 とか、そっち系。
見ていて「なぜ私はこんなものを見ているんだ…」と思いつつもなぜか見てしまう、あのシュールレアリズムを追求しているかのようなアレです。

ネタではなく、本気でやっているからこそ、シュールな笑いが生まれている…
ともあれ、私は「デザイン あ」とかが好きなので、これも嫌いではないです。っていうか好き。

強くお勧めする作品ではないですが、個人的にウケたのでご紹介しようと思います。
価格は 360 円。買い切りなのでスタミナや広告はありません。
現在は1章のみ公開されていて、2章以降は別売りですが、1章だけでもそれなりのボリュームがあります。

SHI●RO

まず、いきなり難点を。
メッセージは日本語化されていますが、翻訳が微妙で、チュートリアルの説明が非常に解り辛いです。
最初にやった時はルールが解らず四苦八苦。

花びらのようなものが回っている「星」を指でなぞって繋げていくのですが、以下の条件があります。

最後の条件が解り辛い。
例えば A B C D の星があって、A の星を B の星に繋げると、A の星は「起点」となります。
その状態で B の星を C の星に繋げても、B の星は A から繋がっているので、起点にはなりません。
しかしその後、D の星を C の星に繋げると、D の星は起点になります。

起点の星は「○」、起点でない星は「●」で表示され、○がステージごとに決められている数以下でないと失敗、リトライです。

ただ、パズルとしてはそんなに難しくありません。
しかも一度失敗すると開始時に「?」ボタンが表示されるようになり、押すと正解の手順を教えてくれます。
よって悩んでも行き詰まることはありません。

正直、この難易度ならヒントはいらないし、ヒントボタンが出るのも早過ぎる気が…
ただ、開発側としてはビジュアルと雰囲気がメインで、プレイヤーがパズルで行き詰まるのは本意ではないのでしょうね。

SHI●RO プレイ画面
※花びらの少ない星から繋げていきましょう。
一筆書きのように繋げていきますが、一旦他の星を操作しても、接続が途切れることはありません。

そしてステージをクリアすると…

「ドンカッカッドン」といった太鼓の音が聞こえ、「くろい」「たべもの」「こめ」とかのひらがなが表示されます。
そしておもむろに流れる「く ろ い」「こ め」などのボイス。
文字の下には「ku ro i」「ko me」などのアルファベットのルビが振ってあり、「black」「rice」といった英訳も付きます。

その様子がもう、この上なくEテレの子供番組。

外国人視点だと日本語を学べるし、読みと意味も解説してくれるので、より「和」を感じられるのだと思います。
しかし日本人だとどう見ても、幼児番組のミニコーナー。
偶然だと思いますが、あまりにも「そのまんま」すぎて、渋い雰囲気と相まって超シュール。

ステージクリアで星座が作られていくのですが、純和風の雰囲気なのに星座が「ケフェウス座」とか「ケンタウロス座」とか、やたら西洋なのも妙な感じ。
もちろん批判している訳ではなく、これが良さです。微笑めます。

なお、星座が完成するごとに日本の創世神話が描かれます。
これは実際に和風かつ古文化的で、イザナギやアマテラスの国産みの物語が挿絵と共に語られます。

SHI●RO 子供番組的シーン
※太鼓の後、唐突に出て来る「さかな」。
「さ か な」のボイス付き。
これのせいで一気に子供番組のミニコーナーをゲーム化した感じに。嫌いじゃないけど。

SHI●RO ストーリーとシナリオセレクト
※合間に語られる物語は、古事記の編纂者である稗田阿礼が、女帝である元明天皇に語っているという設定。
右はシナリオ選択画面ですが、現時点(2018/9)ではまだ最初のシナリオしかありません。

外国人的ジャパン感」にあふれた作品。
私はクリア時のEテレやポンキッキーズを思わせるシーンを見る度に笑いそうになるのですが、雰囲気とビジュアルは良いし、中盤からは適度な難易度のパズルとしても楽しめます。

失礼ながら「天然のシュール系アート作品」というイメージですが、それはそれで魅力。
そうしたものが見てみたい方は、手にとってもみても良いかも。

SHI・ROSHI●RO (App Store)

※Youtube 公式 PV

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