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Isle of Skye レビュー

Isle of SkyeIsle of Skye(アイル・オブ・スカイ)
ドイツゲーム / ボードゲーム
原作:A.Pelikan / A.Pfister(オーストリア)
開発:Digidiced(ドイツ)
販売:Asmodee Digital (アメリカ / フランス)
価格 600 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/9/5
iPhoneAndroidSteam

カルカソンヌ+アグリコラ+カード売買

2016 年のドイツ年間ゲーム大賞、エキスパートゲーム部門 受賞作。
他のプレイヤーと土地のタイルを売買し、それを並べて王国を広げていく、名作「カルカソンヌ」の派生作のようなカードゲームが、先日スマホ / タブレットアプリ化されました。
Isle of Skye」(アイル・オブ・スカイ)です。

Isle of Skye

草原や海などが描かれたカードを、土地の形がおかしくないように並べていくゲームですが、ターン開始時にカードをプレイヤー間で売買することと、全員で同じ王国を作るのではなく個別に作っていくこと、勝利点の獲得条件がゲームごとに違うといった点が、カルカソンヌとは異なります。

ドイツ年間ゲーム大賞の「エキスパートゲーム部門」を受賞したことで、かなり注目されていた作品なのですが、「エキスパートゲーム部門に相応しくない」という意見もチラホラ…

エキスパートゲーム部門はヘビー級のボードゲームの賞で、遊びやすさも重視されるドイツ年間ゲーム大賞とは違い、マニア向けのゲームが選出される傾向にあるのですが、今作はそれほどヘビーではないという意見が多いです。
ゲーム内容より、得点ルールの複雑さのせいでエキスパート扱いにされている気もしますね…
ちなみに愛好家の投票で決まる「ドイツゲーム賞」では7位でした。

価格は 600 円。買い切りゲームなので広告やスタミナはありません。
メッセージは日本語化されていますが、翻訳はちょっと微妙です。
販売は Asmodee Digital ですが、開発は パッチワークアグリコラ:牧場の動物たちルアーブル内陸港 を開発している Digidiced。

ちなみに「Isle of Skye」とは空の島… ではなく、イギリス北部の草原と岩山が広がる島の名前です。
アナログの日本語版は「スカイアイランド」という名前で販売されているようです。

Isle of Skye ゲーム画面

日本語化されたチュートリアルがあるし、それほど難解なゲームではないのですが…
誤訳のせいで逆に解り辛くなっている部分もあるので、ルール説明をメインに紹介していきたいと思います。

まず最初に注意点を。
起動時にタイルの一部が真っ黒になっていたり、メッセージが表示されない場合があります。

この時は起動に失敗しているので、アプリをタスクから消して再起動して下さい。
本体のメモリ不足が原因の可能性もあるので、本体の再起動 も行った方が良いでしょう。

なお、ゲーム速度はオプションで変えられます。
初期設定だと進行が遅いので、高速にしておくのをお勧めします。

Isle of Skye バグってる
※これは黒いタイルではなく、単にバグってます…

2~5人でプレイするゲーム。
1人用の「ローカルゲーム」には 簡単・普通・難しい の3つの AI が用意されていています。
簡単はとんでもなく弱いですが、難しいなら相応の強さ。
普通以上なら「コンピューターが弱すぎてつまらない」ということはないでしょう。

ゲームを開始すると、城のタイルが場に1つ置かれていて、各プレイヤーには3枚の地形タイルが配られます。

まずは「売買」のフェイズ
各プレイヤーは手持ちの3枚のうち、2枚のタイルに値段を付けます。
ただし値段の分だけ、所持しているコインが減ります。
そして値段を付けなかった1つを破棄します。

Isle of Skye 初期画面
※値段表示を上にスライドで金額アップ、下にスライドで金額ダウン。
斧マークは破棄するカードで、金額をマイナスにすると出て来ます。

値段を付け終わったら、最初のプレイヤーから順番に、他のプレイヤーのタイルを1枚購入するか、パスします。
購入した人は、相手にタイルの金額分のコインを支払います。

タイルを全部買われてしまうと、自分が使えるタイルがなくなってしまいます。
よってタイルに付ける値段は、販売価格と言うよりも、買われたくないタイルを守るための投資金、と思った方が良いでしょう。

人から買ったタイルを他の人に買われることはありません。
よって誰かのタイルを買えば、自分のタイルが0になることはありません。
購入フェイズは1巡のみで終了します。

Isle of Skye タイル購入
※購入シーン。購入は相手のカードを自分の手札までドラッグします。もちろん所持金が必要。
カードをタップすると、それを設置できる場所を確認できます。

購入が終わったら、地形タイルの「設置フェイズ」に入ります。
各プレイヤーは「自分のボード上の」すでに設置されているタイルの横に、手持ちのタイルを置くことができます。

前述したように、このゲームは各プレイヤーが個別に王国ボードを持っています。
全員が同じボード上でプレイしていたカルカソンヌとは違い、アグリコラのように自分だけの開発地があります。

タイルには 草原・山・海 が描かれていて、これが隣のタイルと合うように置かなければなりません。
例えば、右側が山になっているタイルの右に新しいタイルを置く場合、そこに接している面は山でなければなりません。
タイルはドラッグで配置した後、タップで向きを回転させられます。

タイルには道も描かれていますが、これは無理に繋がっていなくても構いません。
ただし、繋げておいた方が追加のコインを得られるなど、有利になるケースが多いです。

また、草原・山・海 が他の地形に囲われていて、「閉じて」いる場合、それは「完成した」とみなされます。
完成している場合も有利になるケースがあります。

「有利になるケースがある」というのは、このゲームは勝利点を得られる条件がプレイごとに変わり、それが得点に結びつかないこともあるから。
後述するスコアタイルによって条件は変わります。

Isle of Skye 土地の完成
※青矢印の海は周囲が完全に閉じられているため、完成していることになります。
黄色矢印の山も、1枚のタイル内ですが、タイルの外に繋がっていないので完成扱いです。

設置が終わったら「得点集計フェイズ」になります。
ただ、このルールがちょっと複雑で、そしてこのゲームの大きな特徴でもあります。

画面の右側には4つの窓の形のタイルが並べられていて、上から A B C D のアルファベットが付いています。
これは「スコアタイル」と呼ばれ、タップで詳細を確認できます。

Isle of Skye スコアタイル

スコアタイルはすべて勝利点の獲得条件を示しており、「ヒツジの数だけ勝利点」「タイルを四角に4つ並べると勝利点」「灯台・ブローチ・農場がそろっていると勝利点」などがあって、全部で16枚。
そのうち4枚しかゲームには適用されないので、目指すものは毎回異なります。

もし「土地が完成していれば勝利点」のスコアタイルがないのであれば、無理に土地を完成させなくても構いません。
タイルには牛や羊、船などが描かれていますが、これも関連するスコアタイルがないのであれば無関係です。

翻訳が微妙で、条件が解り辛いのが難点ですが…
「部族領域」は自分の王国、「畑」は農場の建物、「直角」は真横の意味です。
「最低3地形タイルの各完成エリア」は、3タイル以上の広さの完成した地形のこと。
「一つ2月2VP」は「1つにつき2VP」の誤字。(VP は勝利点)

「ブローチ」は山にある白い円筒の建物のことで、これは誤訳ではないのですが、イングランドのローカルな用語なので解り辛いです。

でも、条件が英語でそのまま書かれているよりは、ずっと理解しやすいでしょう。

ただし、すべてのスコアタイルが常に適用される訳ではありません。
スコアタイルの横には「A」「BD」「ACD」などと書かれたパネルがあります。

これはターンごとに、どのスコアタイルが適用されるかを示していて、4番目が「BD」なら4ターン目はスコアタイルの B と D のみが適用されます。

Isle of Skye 集計画面
※完成した山と、道が繋がっている牛から点数を得られるスコアタイルを活用しているところ。
タイルが縦に3つ並んでいると点数が入るスコアタイルもあるので、縦長に作っています。

得点集計が終わったら次のターンになるのですが、ターン開始時には「収入フェイズ」があります。
毎ターン、城から5枚のコインを得られ、さらに城に道で繋がっているタル(ウイスキーバレル)1つあたり、1枚のコインを貰えます。

加えて3ターン目以降、順位に応じた収入が与えられます。
スコアタイルの横にあるアルファベットが書かれたパネルには、コインのマークも付いています。
3ターン目だとコイン1、4ターン目はコイン2。

そしてこのコインの数と、自分より勝利点が多い人の数をかけた分だけ、追加収入を得られます。
つまり、4人プレイで、自分の勝利点の順位が3位の場合、上に2人いるので、3ターン目なら 1x2 で2枚、4ターン目なら 2x2 で4枚のコインを貰えます。
下位の人の方が収入が増え、逆転しやすいシステムになっています。

6ターン目が終わったらゲーム終了。
勝利点が一番多い人が勝利になるのですが、最後の集計時のみ、巻物のボーナスが加算されます。

巻物には「船2隻あたり1点」「灯台1つあたり1点」といったものがあり、そのタイルが設置されていると有効になります。
さらに巻物のある土地が完成している、つまり閉じられていると、巻物が光って得点が2倍になります。

巻物の得点はスコアタイルに無関係で得られ、最後のみ点数に加えられるので、これを重視して道中の点数を低めにして収入を稼ぎつつ、最後に大逆転を狙う戦法もあります。
最後に残ったコインも5枚あたり1点になります。

Isle of Skye 巻物
※黄色の円は白い円筒の建物の数だけスコア獲得。
しかもそれがある海が完成しているので点数2倍。
下の水色の円の巻物は完成していませんが、2倍ではないけど、書かれている条件でスコアを得られます。

Isle of Skye 最終結果
※最終スコア集計。各ターンの経緯を確認できます。
巻物とコインのボーナスで逆転されることも多いので、最後まで結果は解りません。

ゲームごとに変わるスコアタイルのおかげで、毎回違う展開になるのが良いところ。
1プレイの時間はそれほどかからず、適度な時間で遊べて、ほどよい思考性を持つ作品です。
スコア集計が面倒なようですが、コンピューターゲームなら全部自動で完璧にやってくれます。

ただ、個人的には… カルカソンヌ の方が好きかなぁ。
やっぱり1つのボード上で、各プレイヤーが直接邪魔し合うようなゲームの方が、解りやすいし競っている感があります。

それにこう言っては何ですが、「大人気のカルカソンヌをベースに、大人気のアグリコラの個別開発とルール変化を加えて、流行りのカード売買の要素も加えれば、大人気のゲームができちゃうぞー」みたいな作りである印象も否めません。
あまりオリジナリティーは感じない。

とは言え、それをちゃんとまとめているのは流石だし、本体を交互に使っての対戦やオンライン対戦にも対応しています。(オンライン対戦はアカウントの登録が必要)
なんと言っても、近年のドイツ年間ゲーム大賞のエキスパートゲーム部門受賞作なので、ドイツゲーム / ボードゲーム好きな方なら、要チェックなアプリでしょう。

Isle of SkyeIsle of Skye(iOS 版、App Store)

Isle of Skye(Android 版、Google Play)
Isle of Skye(PC版、Steam へ)

※Youtube 公式 PV

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