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7 Wonders(世界の七不思議)レビュー

7 Wonders7 Wonders
ドイツゲーム カードゲーム
Repos Production(ベルギー)
価格 600 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/1/27
iPhoneAndroid

2011年に各賞を総ナメにしたドイツゲーム

産業・技術・軍事のカードで文明を発展させ、勝利点を稼いでいく、手軽ながら深い戦略性を持つ評判のカードゲーム(ドイツゲーム)がスマホ / タブレットに移植されました。
7 Wonders」です。
日本では邦題の「世界の七不思議」と呼ばれることが多いようです。

7 Wonders(世界の七不思議)

2011年に愛好家の投票で決まる「ドイツゲーム賞」で首位を獲得し、専門家が選出する「ドイツ年間ゲーム大賞」でもエキスパートゲーム賞に輝いた作品。
他にも大小 30 に及ぶ様々な表彰を受けた、近年もっとも有名なドイツゲームの1つです。

エキスパートゲーム賞(ドイツ年間ゲーム大賞は手軽さや解りやすさも重視されるため、愛好家から選出がカジュアルすぎると言われることが多く、そのためマニア向けの作品を選ぶために新設された賞)を受けているため、難しいゲームかと思っていたのですが、予想外にお手軽。

諸々の準備や計算をコンピューターがやってくれるスマホ版では、3分程度で終わることさえある、むしろ物足りなさすら感じるほどの手軽さです。
ただ、カードの効果が多様で、数度やっただけで奥深さが解る内容であり、巷では「やれやるほど良さが解るスルメゲー」と評されています。

iOS / Android 版は原作(アナログ版)の販売元であるベルギーの Repos Production が公開していて、つまり本家による公式なものです。
実際にアプリのデキは良く、オンライン対戦にも対応、AI が手強いためソロでも楽しめます。
ただし1回ごとのプレイを楽しむのみで、キャンペーンや収集要素のようなものはありません。

価格は 600 円。買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等はありません。

7 Wonders(世界の七不思議)
7 Wonders(世界の七不思議) カード拡大

まずはプレイ人数と担当する文明を決めます。
人数は3~7人

文明はタイトル通り7つ用意されて、それぞれ異なる特性を持ちます。
また、各文明に「A」と「B」があるため、14 種類用意されています。

ただ、このアプリでは文明は開始時にランダムに選ばれます。
変更もできますが、最初はそのままスタートすれば良いでしょう。

7 Wonders(世界の七不思議) 設定画面

ゲームが始まると、各プレイヤーには7枚のカードが配られます。
この中から1枚を選んで、残りは次のプレイヤーに渡します。
そして前のプレイヤーから、その人が選ばなかったカードを貰って、再びその中から1枚を取り、次のプレイヤーに渡します。
この繰り返し。

このような手札の中から任意のカードを選んでいくゲームを「ドラフト型」と呼びます。

取ったカードは場に出されます。
カードには建物が描かれていて、原材料を産出するもの、加工品を産出するもの、研究施設や軍事施設、商業施設などがあります。

原材料には 木・石・レンガ・鉱石 があって、カードにも取るのに必要なものが書かれています。
石を産出するカードを場に出していれば、石が1つ要るカードを取れるようになる訳ですね。

7 Wonders(世界の七不思議) 原材料カード
※産出物が上に、コスト(購入費)が左上に書いてあります。
左のカードはレンガを産出し、タダで取得可能。
中央のカードは木と鉱石の好きな方を1つ産出し、購入費はコイン1枚。
右のカードは4種類の好きな原材料を1つ得られ、購入には木材2つ必要。

石が2つ必要なのに、石を得られる建物が1つ分しかない場合、隣の人が石を産出するカードを出しているのなら、その人から石を調達することができます。
この場合、その人にコインを2枚支払います。

もし両隣の人が石を産出するカードを出している場合は、どちらに支払うか選ぶことができます。
支払い額を軽減する建物や、建設にコインを必要とするカードも存在します。

7 Wonders(世界の七不思議) カードの購入の可否
※カードの枠が緑色だと、普通に取得が可能です。
枠が黄色のカードは隣の人にコインを払って、資源を買えば得られるもの。
赤いカードは購入できません。

原材料の他に、織物・ガラス・巻物 の「加工品」もありますが、扱いは原材料と変わりません。
それを産出するカードと、必要とするカードがあります。

カードの中には、月桂冠で飾られた数字が付いているものがあります。
これは勝利点で、それを集めるのがゲームの目的。

勝利点が直接増えるカードの多くは青色で、そして青カードの多くには「チェイン」が付いています。
これは「そのカードを持っていると、指定のカードをタダで建てられる」というもの。
これをうまく繋げられれば、資源が乏しくても建物を増やしていけます。

7 Wonders(世界の七不思議) チェイン
※左の浴場カードには、右下に「AQUEDUCT」の表記があります。これがチェイン。
そして右はその後、AQUEDUCT のカードが手札に来て、チェイン成立した状態。
鎖マークが表示されています。

カードの取得を繰り返し、6枚のカードを取ったら、その Age(時代、ラウンド)は終了。
次のラウンドになる訳ですが、その前に「戦争」があります。

カードの中には、赤い剣と盾のマークが描かれたものがあります。
このマークの数が、その文明の軍事力となります。

ラウンド終了時、隣の人と軍事力を見比べて、高い方は勝利、低い方は敗北、同じなら引き分けとなります。
そして勝ったら Age I(最初の時代)なら勝利点を1点、Age II(2番目の時代)なら3点、Age III なら5点得られます。
負けた方は時代に関わらず -1 点。
序盤はともかく、後半は相応の加点となります。

7 Wonders(世界の七不思議) 戦争シーン
※戦争シーン。自国の軍事力は8。
左の人には負けて、右の人には勝っています。
負けても -1 点になるだけで、滅亡とか建物が壊れるとかはありません。

そしてまた各プレイヤーにカードが7枚配られて、次の時代がスタート。
時代ごとに用意されているカードは異なります。

時代が進むと増えてくるのが、緑のカードです。
さらに Age III になると紫のカードも出て来ます。

緑のカードには 石版・コンパス・歯車 の絵が描かれていて、技術を表わしています。
これはこの手のゲームによくある、「集めるほど勝利点を多く得られる」もので、同じマークを得ていると、その数の2乗の点数が入ります。
つまり、1つなら1点ですが、2つなら4点、3つなら9点。
さらに3種類を1つずつ集めていると7点。
うまく2セット集められれば 14 点です。

最後に逆転を狙えるカードですが、中途半端にしか集まらないと点数が低くて負けは必至。
他の人も集めているかどうかがポイントになります。

7 Wonders(世界の七不思議) 緑カード

紫のカードは「持っている茶色カードの数だけ勝利点が増える」「隣の人が持っている赤カードの数だけ勝利点が増える」といった効果があり、これも最後の追い込み用です。

扱いが難しいのですが、うまく使えれば強力です。
なお、紫のカードはギルドカードと呼ばれます。

7 Wonders(世界の七不思議) 紫カード
※左のカードは「自分が持っている」茶・灰・紫のカードの枚数だけ点数獲得。
右のカードは「隣の人が持っている」緑カードの数だけ点数獲得。矢印に注目。

そしてもう1つ重要なのが… 文化遺産
それぞれの文明は、文明と言うより文化遺産を担当していて、その建設を進めることができます。

遺産の「建設段階」は手札の上に表示されていて、左から順に達成していきます。
達成には材料が必要で、これはカードの取得と変わりません。
石が3つ必要なら、石を合計3つ産出するカードを出しているか、隣の人から買う分も合わせて石を3つ用意できれば良い訳ですね。

そして建設を進めるには、手札のカードを1枚、遺産の枠にドラッグします。
このカードは何でも構いません。買えないものでも OK です。
そのカードは建設されず、遺産の下に「埋められ」ます。

これを利用して、他の人が欲しがってそうだけど、自分は必要ない、もしくは買えないカードを破棄してしまうことができます。

7 Wonders(世界の七不思議) 文化遺産
※遺産に埋める以外に、手札を売却してカードを消すこともできます。
この時は売りたいカードを左右の端にあるコイン3のマークに移して下さい。

遺産建設の報酬は、文明ごとに違います。
勝利点が増える場合が多いですが、文明によっては「捨て札から1枚を選んで場に出せる」「7枚目のカードを使用できる」みたいな特殊効果を得られます。

ただ、遺産を考慮したプレイも大切ですが、遺産は勝利への一手段に過ぎません。
必要なさそうなら無視しても構いません。

7 Wonders(世界の七不思議) 文明選択
※ゲーム開始前の文明選択画面。いわゆる「世界の七不思議」にちなんでいます。
A と B がありますが、A はノーマルで、遺産建設の2段階目の効果のみ文明によって異なります。
B は上級者向けで、特徴ある効果が用意されています。

Age III が終わったらゲームは終了。
勝利点を集計して、もっとも高かった人が勝利。
同点の場合は残りコインの多い人が上位です。

要するに、ゲームは 6x3、18 枚のカードを選んだら終了です。
サクサク進められるため、何も考えずにホイホイ取っていくと、ゲームはあっという間に終わります。
ルールが解ってないうちは「アレ? もう終わり?」となること請け合いです。

ただ、このゲームは勝ち筋が豊富で、各時代で何を優先するのか、どのカードで勝利点を稼ぐのか、そういった戦略を色々と考えられます。
そして AI も、ちゃんとそれを考えてカードを集めます。

そのため慣れていないうちは全然勝てません。
3人ならマグレで勝てることもあると思いますが、5人や7人にするとなかなか難しい。
それでいて短時間で終わるため、思わず勝つまで繰り返してしまいます。

7 Wonders(世界の七不思議) 得点集計
※スコア集計画面。どの色のカードで勝利点を稼いだかが表示されます。
残ったコインは3枚で1点となり、茶色の枠は遺産による点数です。
およそ 50 点前後の争いになりますね。

実際のアナログ版だと、点数計算や準備があるため、この手軽さで丁度良いのだと思います。
ただコンピューター版にすると、全自動なのが災いし、ちょっとカジュアル過ぎる印象も受けます。
この辺は好みの問題もあると思いますが…
(私は割とヘビー好きなので)

この手軽さだとオンライン対戦に向いていると思いますが、残念なのはオンライン対戦をするにはメールアドレスを入力し、アカウントの登録をすることが必要で、面倒なこと。
ボタン1つでスタートできれば、化けると思うんですけどね…

今の時点では長期的に楽しめる要素もないので、同じジャンルだとスマホなら Age of Rivals の方が… と思うところもあります。

しかし待望の有名ドイツゲームの移植、グラフィックが良くて完成度は高いため、ドイツゲームフリークなら見逃せないアプリでしょう。

7 Wonders7 Wonders(iPhone 版、App Store)

7 Wonders(Android 版、Google Play へ)


【 ちょこっと攻略 】

※解りにくいカードの効果

● Age I

East Trading Post:右の人から原材料を買うときコイン1枚で済む
West Trading Post:左の人から原材料を買うときコイン1枚で済む
Marketplace:両隣から加工品を買うときコイン1枚で済む

● Age II

Vineyard:取得時、自分と両隣の人が持つ茶色カードの数だけコイン入手
Bazar:取得時、自分と両隣の人が持つ灰色カードの数だけコイン入手

● Age III

Arena:取得時、自分の遺産の段階分だけコイン3枚と勝利点を入手
Buikders Guild:自分と両隣の遺産の段階分だけ勝利点を入手
Shipowners Guild:自分が持つ茶・灰・紫のカードの数だけ勝利点入手
Strategists Guild:両隣が戦争で負けた回数だけ勝利点入手
Scientists Guild:好きな技術マークを1つ貰える

※解りにくい文明の効果

Babylon B 第2段階:最後の1枚の手札を使用可
Olympia A 第2段階:各 Age で1回、カードを無料で出せる
Olympia B 第1段階:両隣から原材料を買うときコイン1枚で済む
Olympia B 第3段階:終了時、両隣の紫カードを1枚コピーして場に出す
Halicarnassus A 第2段階:捨て札から任意の1枚を選んで場に出す
Halicarnassus B 第1~3段階:捨て札から任意の1枚を選んで場に出す

※7wonders 公式サイト の以下のページで、各国の言語に翻訳されたルールブックの PDF が公開されています。
Repos:7Wonders ダウンロードページ

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