Super Hydorah
横スクロール・シューティング
開発:Locomalito(スペイン)
公開:Abylight Studios(スペイン)
価格 840 円、買い切りアプリ
レビュー公開:2018/5/29
あの頃の素晴らしい STG をもう一度
1980 年代後半のアーケードゲーム、及び 1990 年代前半のスーパーファミコンのゲームのような、レトロな雰囲気を持つドットグラフィックの横スクロール・シューティングゲームが公開されています。
「Super Hydorah」です。
パソコン(Steam)で昨年公開され、非常に高い評価を得ていたゲーム。
「グラディウス」シリーズを思い出させるシーンがあちこちに見られ、ゲーム歴が長い人やレトロゲームファンなら思わずニヤッとしてしまう、懐かしさ満載の作品です。
一方で、ゲームシステムはそれほど似ておらず、グラディウス的な追従オプションや、R-TYPE 的なフォースがあったりする訳ではありません。
いかにも当時のゲームっぽいシューティングですが、ゲーム自体はオリジナルです。
横スクロールのシューティングなので、ややタッチパネルとの相性の悪さは感じますが、操作性は良好、細かい感度調整も行え、プレイはしやすいです。
また「標準ゲーム」と「簡単ゲーム」の2つの難易度があり、簡単ゲームだと高耐久+自動回復、「やりすぎじゃない?」と思うほど至れり尽くせりなので、シューティング初心者の方でも大丈夫です。
価格は 840 円。買い切りゲームなので課金・広告・スタミナ等はありません。
開発はスペインのインディーズメーカーです。
画面をスライドして移動、ショットは自動で連射されます。
基本はこれだけの、オーソドックスなシューティングです。
画面をスライドする場所はどこでも構いません。
ただ、指で画面が隠れ、見えない位置から攻撃されることがあり、操作感は良いのですが、視認性は良いとは言えません。
画面右側に指を置いて操作すれば自機の周囲は見やすくなりますが、今度は前方が見辛い…
状況に合わせて指を使い分けた方が良いでしょう。
また、グラディウスや R-TYPE 的な、障害物のある横スクロールシューティングなので、地形にぶつからないよう注意しなければなりません。
タッチパネルだと一気に高速で動けるので、障害物に触れてしまいがち。
すぐにぶつかってしまう人は、コントロール設定でタッチ感度を落としておきましょう。
最初の武器はノーマルショットだけですが、ボスを倒すと増えていきます。
マルチショット、投下ミサイル、レーザー、護衛機など、見覚えのある様々な装備が存在。
ただしショット、ミサイル、特殊装備などは1つずつしか装着できず、ステージ開始前に使うものを選択する形です。
回数制の特殊武器を装備した時のみ、使用ボタンが現れます。
※中央に目があって開閉する2本の触手を持つ、激しく既視感のあるボスとの戦い。
作者のゲーム好きが伝わってくる作品です。
※ボスを倒すと武器ゲット。
どこかで見たものが多いですが、パクリと言われないようにするためか、オプションや地を這うミサイルといった「いかにも」なものは避けている模様。
敵を倒すと緑や赤のアイテムを落とし、緑でショットが、赤でミサイル or 護衛機がパワーアップします。
ただしミスると若干パワーダウン。
たまに黄色と紫のアイテムも出現し、黄色は特殊攻撃のストックが増え、紫はシールドが張られます。
ただ、開始時に難易度を「簡単ゲーム」にすると、シールドが最大で3重になり、被弾して削れても5秒ほどで自動回復するようになります。
よってシールドアイテムは必要なくなります。
もう1度言います。
5秒で自動回復していくシールドが3重です。
・・・簡単すぎない?
まあ、連続で被弾しまくったら死ぬし、シューティングはライトユーザーに敬遠されがちなジャンル。
このぐらい簡単でないと人を増やせないのかもしれませんね。
ゲームは人を楽しませるものであって、苦しませるものではないという制作者のポリシーもあるようです。
とは言え「標準ゲーム」にすると、多重シールドや自動回復はなくなり、シールドの回復は紫アイテムを取った時のみ。
後半の攻撃は相応に激しく、様々なしかけや多彩なボスに対応する必要もあって、結構な難しさです。
こちらならシューティングファンの方でも楽しむことができるでしょう。
※全体的にグラディウス風ですが、このステージは R-TYPE な雰囲気。
※艦隊戦前の演説シーン。スマホ版は日本語化されています。
ただ翻訳が一部おかしく、メニューの「はい」と「いいえ」も逆になっているので注意。
ステージをクリアするといくつかの分岐があるマップが現れ、向かう場所を選択できます。
ただ、一方通行ではなく、別のルートを後から選ぶこともできます。
ステージはバラエティーに富んでいて、そしてどれも懐かしい。
上下に森があるステージ、少し上下スクロールするステージ、生体ステージや要塞ステージ、高速移動ステージ…
デモシーンが入る場面もあり、その演出も既視感にあふれています。
どのステージでどの装備が手に入るか決まっているため、全ての武器を集めたいなら、全ステージを巡らなければなりません。
また、一部のステージには赤くてブヨブヨな謎のオブジェがあります。
これはエンディングに関わっているかも…
※ステージマップ。各ステージにはシークレットボーナスが隠されていて、発見してクリアすると星マークが付きます。
隠されている場所は… 例えばファミコン版グラディウスのように、狭い場所を通ってみるとか…
※ステージ2のこの建物は味方の建物らしく、撃って壊すと減点を食らうので注意。
二本指タッチでショットを止めることができます。
他にも撃たない方が良い奴がいるかも…
※謎のオーブ。これを見つけて全て破壊すると…
なお、装備の「光」は最後の分岐の先で使用します。
レトロシューティングらしさを前面に押し出した作品ですが、実際には今のゲーム。
動きは滑らかで、綺麗なエフェクトも備わっており、古くさいという感じではありません。
弾幕系とは異なる、弾よけが苦手な方でも経験と攻略で先に進めるシューティング。
遊びやすく作られていて、幅広い人が楽しめる作品です。
完成度の高い、オススメのアプリです。
Super Hydorah (iOS 版、App Store)
※Youtube 公式 PV(PC版)
(スマホ版に2人同時プレイはありません)
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