FINAL FANTASY II
内容:RPG(ロールプレイングゲーム)
作成:スクウェア(SQUARE ENIX)
公開:2010/2 初期バージョン公開
対応:iPhone / iPod touch(全対応)
価格:960円
※iOS8 以降に生じていたサウンドやフリーズの不具合は修正されました。
※iOS9 で生じていたメッセージが英語になる不具合は修正されました。
ドラクエシリーズとファイナルファンタジーの社会現象と言える大ヒットにより、 RPG(ロールプレイングゲーム)が日本で話題になっていた 1988 年末・・・
新機軸のシステムを数多く盛り込んで登場した FF シリーズの2作目、
それが「ファイナルファンタジー II」です。
この FF II はある意味、FF シリーズ最大の「問題作」でした。
戦闘中の1つ1つの行動がキャラクターの成長や個性に繋がるそのシステムは、時代を大きく先取りした、特異なゲームバランスをもたらす結果となります。
このゲームには「経験値」が存在しません。
戦えば「力」が、魔法を使えば「知性」が上がりやすくなります。
槍を使って戦えば槍の扱いがうまくなっていき、魔法にも1つ1つに熟練の度合いが設定されています。 体力もダメージを受けることで上がっていきます。
プレイヤーは好みにキャラクターを成長させられる反面、計画的な「狙った行動」を取らなければ、キャラクターは思うように強くなってくれません。
他のゲームよりマニアックなシステムのため、批判が多いのですが、熱烈なファンも多く存在します。
iPhone / iPod touch(及び Android)で発売されたものは、2007 年に PSP 用に開発されたものの移植版となります。
FF2 はその特異性からゲームバランスに色々と問題があったのですが、それらがかなり調整・改善されたバージョンです。
グラフィックも新機種に合わせて全面的に描き直されており、多くの演出と改良されたサウンドがゲームを盛り上げてくれます。
オリジナル版にはない「追加ダンジョン」も加えられています。
今でもこのゲームが名作だったのか愚作だったのかは、意見が分かれる所です。
しかしそれ故に、今でも語られる事の多い「伝説的な作品」ですね。
iPhone / iPod touch 版の FINAL FANTASY II はいつでもセーブ可能で、アプリを落としても Restart を選択することですぐに続きからプレイ可能です。
しかしもしアプリが不正落ちしてしまった場合、Restart を選んでも落ちる寸前の状態からの再開は出来ません。
この時はセーブしたところからの再開になってしまい、しばらくセーブしていなかった場合、そこまで戻されてしまいます。
不正落ちする事は滅多にありませんが、念のために小まめなセーブは忘れないようにしましょう。
まずは基本となる操作方法などについて説明します。
ファイナルファンタジーII(以下 FF2)は、その成長システムが非常に特徴的なのですが、その点については後述します。
「ファイナルファンタジー2」の最大の特徴が、キャラクターの育成方法です。
このゲームには「経験値」は存在せず、明確な「キャラクターのレベル」も存在しません。
キャラクターの能力は、HP・MP・力・体力・精神・素早さ・知性・魔力 と言った基本ステータスに加え、各種類の「武器の熟練度」と、覚えた魔法ごとに設定される「魔法の熟練度」によって決まります。
加えて敵の物理攻撃をかわす「回避率」と、魔法攻撃を軽減/回避する「魔法防御」が存在します。
「攻撃」「命中率」「防御」「回避率」「魔法防御」は、装備とステータスによって最終的に決定されます。
それぞれのステータスは戦闘中に条件を満たしていると、戦闘終了後に上昇する場合があります。
ただし、戦闘不能や石化などの状態になっていると上昇しません。
※ 以下は iPhone / iPod touch 版の FF2 を対象とした解説です。
※ PSP や GBA でもほぼ同じだと思われますが、一部異なる可能性もあります。
※ それ以前のバージョンの FF2 とは仕様が異なりますのでご注意下さい。
基本ステータスの効果と上昇 |
基本ステータスの種類と効果、上昇させる方法は以下の通りです。
iPhone / iPod touch 版の FF2 は、一度上昇したステータスが減少することはありません。
(昔の FF2 は魔法を使うと力が下がったり、武器攻撃をすると知性が下がったりしたため、戦士系は攻撃のみ、魔術師系は魔法のみを使う必要があったのですが、iPhone 版にはそんな制約はありません)
HP や MP は、戦闘開始前より大きく減った状態で戦闘が終わると上昇するため、ワザと味方を殴って HP を減らしたり、MP を減らす魔法を味方に使ってから戦闘を終わらせることで、HP や MP の増加を促す事が出来ます。
こうした味方に攻撃する行為を「パーティーアタック」と言います。
iPhone / iPod touch 版の FF2 は「戦闘に 10 回勝利する度に HP が上がる」ためパーティーアタックをしなくても HP は徐々に増えていきます。
しかし MP はパーティーアタックなどの「故意に減らす行為」を行わないとなかなか上昇しませんので、覚えておきましょう。
なお、昔の FF2 は「序盤に HP を増やしすぎると敵が逃げて攻撃を受けなくなり、回避率が上がらなくなって後で困る」という話がありましたが、iPhone 版は敵があまり逃げないので、それほど気にする必要はありません。
武器の熟練度の効果と上昇 |
武器攻撃の攻撃力は、その武器の「熟練度」が大きく関係します。
武器は ナイフ・剣・杖/棍棒・斧・槍・弓矢 の6系統に分かれており、さらに素手も武器に含まれます。 また、盾にも熟練度が存在します。
武器の熟練度は、攻撃の命中率と攻撃回数に関係します。
いくら力が強くても、熟練度がないと威力は期待できません。
盾の場合、装備中の回避力の上昇値に影響します。
なお、キャラクターには「利き腕」があり、利き腕に装備した武器の方が命中率や攻撃力が高くなります。
武器の熟練度は、その系統の武器を持って攻撃(たたかう)をしていれば上がっていきます。
片手に剣、片手に盾を持っている場合は、剣と盾の両方の熟練値が上がります。
ただし敵には「強さのレベル(モンスターランク)」があり、このランクより武器の熟練度が低い場合は良く上がりますが、高くなると攻撃してもなかなか上がらなくなります。
例えば、敵のランクが3で、武器の熟練度が1だと、1回攻撃しただけでも大きく上がりますが、熟練度が2や3になると上がり辛くなり、熟練度が4になると1回攻撃しただけではまったく上がらなくなります。
この場合、戦闘中に2回以上の攻撃(戦う)を行わなければなりません。
よって、武器の熟練度が上がらなくなったと思ったら、他の武器を使ってみるのも良いでしょう。
iPhone 版は敵が強くて武器の熟練度が低い時は、武器の熟練値はすぐに上がるため、強力な装備が手に入った時は気軽に乗り替えても構いません。
上がらなくなった武器の熟練度をどうしても上げたい時は、両手に武器を装備する「二刀流」が効率的です。
両手に剣を装備していると、1度の攻撃で「2回ぶん剣で戦った」事になるため、熟練値の上昇に必要な攻撃回数を満たしやすくなります。
ただし、素手は両手が空でも1回分の攻撃となります。 弓も両手で使うため二刀流はできません。
両手に盾を装備した場合は攻撃は出来ませんが、盾の熟練値はちゃんと2回分計算されます。
iPhone / iPod touch 版の場合、1回の戦闘で延々と武器攻撃を続けるより、多くの戦闘回数をこなした方が、武器の熟練値は上がりやすくなっています。
具体的には、熟練値は必要な攻撃回数を満たした時点で 10 上がり、以後は1回攻撃するごとに1ずつ増えて行きます。
武器熟練を 20 上げる場合、1度の戦闘で必要回数+10回の攻撃を繰り返すより、必要回数を満たした戦闘を2回行った方が早いです。
魔法の熟練度の効果と上昇 |
「魔法の熟練度」は、個々の魔法ごとに設定されています。
これはステータス一覧画面、及び戦闘時以外に魔法を使用する時に確認する事が出来ます。
魔法を使用した時に消費する MP は、魔法の熟練度と同じになります。
例えば体力回復の「ケアル」の魔法を覚えて使用すると、使う度にケアルの熟練値が上がっていき、メーターが最大になると熟練度が上昇します
熟練度が2になると消費 MP も2になってしまいますが、回復量は増加します。
FF2 のケアルの強力なものは、「ケアルの熟練度が上がったもの」です。
ケアルラやケアルガと言った上位の魔法は存在しません。
また、黒魔法は「知性」、白魔法は「精神」も効果に影響します。
戦闘中に使用した場合、敵の強さのレベル(モンスターランク)に応じたところまでは熟練度は上がりやすいのですが、敵の強さのランクを越えるぐらいになると、戦闘中に何度も使用しなければ熟練値は得られなくなってきます。
戦闘以外で使用した場合は常に一定量の熟練値が得られますが、入手量は(適したランクの相手との)戦闘で使った時よりは少なめです。
熟練度が低い魔法はほとんど役に立ちませんが、それを承知の上で使い続けないと熟練度は上がらないため、ここは「将来を見越しての修行」も必要になる部分だと言えます。
強めの敵との戦闘でひたすら使い続けるのが効率が良いと言えますが、熟練度がアップするだけの熟練値を稼いだ場合、それ以上その戦闘で使い続けても熟練値は増えません。
以下は魔法に関する注釈です。
治療魔法は、熟練度の上昇によって以下の様に治療できる状態が増えていきます。
回避率の効果と上昇について |
FF2 でもっとも重要だと言われている数値が「回避率」です。
iPhone / iPod touch 版はバランス調整によって「回避一辺倒」なゲームではなくなりましたが、回避率を重視した方がゲームがラクになる点は変わっていません。
回避率はステータス画面に「○-□□%」の形で表記されています。
最初の数値は「回避レベル」で、この回数だけ回避を試みる事が出来ます。
後の数値は「回避率」で、回避を試みた時に実際にかわせる確率です。
つまり「3-50%」だと、敵の 1HIT 攻撃を受けた時は 50% の確率で回避します。
3HIT 攻撃を受けた時は3回の攻撃をそれぞれ 50% でかわせます。
4HIT 攻撃を受けた時は1回は無条件で食らい、残り3回の攻撃をそれぞれ 50% でかわせます。
「回避レベル」は、敵に物理攻撃で狙われた回数によりアップします。
実際に攻撃される必要はなく、例えば敵がフリオニールに攻撃しようとしていて、実際に攻撃する前にこちらの攻撃で敵が倒されても、フリオニールの回避レベルがアップする事はあります。
敵に狙われないと上がらないので、後列にしているキャラクターはアップしませんが、後列はそもそも敵の物理攻撃を受けないので問題はありません。
1人だけを前列にして、残りを全員後列にすると、1人だけに攻撃が集中することになるため、これで狙ったキャラクターの回避レベルを上げることも可能です。
ただし、回避レベルはなかなか上がりません。
また敵の強さ(モンスターランク)も関係しているようなので、弱い敵から攻撃を受け続けても効率が良いとは言えません。
基本的には普通にゲームを進めていれば自然に上がっていく数値であり、無理にアップさせる方法を考えなければならないものではありません。
一方、「回避率」は意識しなければ高い数値にはなりません。
回避率はキャラクターの素早さと武器・盾によって上昇し、防具の「重さ」によって低下します。
よって、盾を装備し、盾の熟練度を上げ、防具をすべて外してしまえば、回避率は高くなります。
もちろん防具がないと攻撃を受けた時のダメージが大きくなるので、実際は出来るだけ「軽い防具」を選んで装備することになります。
防具の重さはアイテムの性能表示には明記されていませんが・・・ キャラクターの回避率がどれだけ下がったかで知る事が出来ます。
具体的には、体装備は「服」や「ローブ」「胸当て」が軽いです。
「アーマー」や革の鎧以外の「鎧(よろい)」は重いので避けて下さい。
頭装備は「兜(かぶと)」が重く、「帽子」や「髪飾り」は軽いです。
腕装備は「篭手(こて)」が重いのですが、「盗賊の篭手」だけは軽くて素早さも上がるため、回避率が高まります。
キャラクターが成長して素早さが高まると、回避率は 99% に達します。
ここまで来たら、回避率が低くなりすぎない程度に重い防具を装備したり、二刀流にしてみてもいいでしょう。
武器のうち「マインゴーシュ」と「ディフェンダー」は盾のように回避率が高まるため、これらを利用する手もあります。
ゲーム後半になると通常攻撃に追加効果が付いている敵が増えるため、それを受けずに済むことも回避率が高いことの利点です。
回避率が高いと逃げられる確率も上がりますが、iPhone 版には「絶対に逃げられない敵」が多く存在します。
特にゲーム後半になると逃げられない敵の方が多いため注意して下さい。
魔法防御の効果と上昇について |
「魔法防御」は魔法攻撃を受けた時の防御力、及び回避率に影響します。
これにはドラゴンが吐く炎や電撃攻撃など、モンスターが使う「特殊攻撃」なども含みます。
魔法防御も回避率と同じく「○-□□%」の形で表記されています。
最初の数値は「魔法防御レベル」で、この分だけ魔法のダメージを軽減したり、状態変化や特殊攻撃の回避を試みる事が出来ます。
後の数値は「防御率」で、体力と魔力によって決まります。
魔法防御によるダメージの軽減、及び状態変化の回避の計算がどのようになっているのかは不明ですが・・・
iPhone / iPod touch 版は魔法防御が上がりやすくなっているため、敵の魔法攻撃や特殊攻撃は、それほど脅威ではありません。
「魔法防御レベル」は、敵から魔法や特殊攻撃で狙われた回数でアップします。
実際に魔法を受ける必要はなく、例えば敵がマジシャンで、魔法攻撃を受ける前に相手を全滅させても、魔法防御がアップする事はあります。
狙って上げる場合は魔術師系の敵が多く出るところで戦うのがいいでしょう。
(ただし、相手のモンスターランクも関係していると思われます)
ゲーム後半になると通常攻撃に追加効果が付いている敵が増えますが、その攻撃に付いた追加効果も魔法防御で回避可能です。
よって iPhone / iPod touch 版は回避率がそれほど高くなくても、魔法防御の高さによって追加効果による被害を押さえることが出来ます。
なお、魔法防御とは違うのですが・・・
FF2 の防具には「魔法干渉」というものが設定されています。
これは装備することで、使用者の魔法の効果や成功率を減少させてしまう数値で、重い防具(魔法使いに相応しくないような防具)ほど高くなっています。
例えば魔法攻撃で相手に 700 前後のダメージを与えられる状況の時、魔法干渉が高いものばかり装備すると、ダメージは 450 前後まで落ちてしまいます。
魔法干渉が高い防具は、ほぼ重い防具と同じです。
つまり体装備だと鎧やアーマーは高く、服や胸当ては低いです。
頭装備は兜が高く、防具は篭手が高いです。
やや注意なのは、盗賊の篭手は軽くて素早さが上がる有用な装備ですが、魔法干渉はやや高めな事でしょうか。
しかし回避率重視の装備をしていれば、自然と魔法干渉も低くなります。
なお、iPhone / iPod touch 版では武器や盾には魔法干渉は存在しません。
ファイナルファンタジー2は様々な機種に移植されましたが、その度にゲームバランスの修正が行われてきました。
FF2 は非常に特徴的な育成システムであったため、オリジナル版はバランスの調整がうまく取れているとは言えませんでした。
そのため他機種に移植される度に調整が行われ、最新版である iPhone 版は昔の FF2 と比べると、育成のシステムやバランスが大きく異なっています。
非常にメジャーなゲームなのでネット上での情報も多いのですが、古いバージョンの情報は最新バージョンの FF II には当てはまらない事も多くあります。
情報を探す際には、それが iPhone / iPod touch 版でも応用できるものかどうか、ユーザー側で取捨選択を行って下さい。
以下に主要な機種に移植された FF2 を一覧表記いたしますので、情報を集める際の参考にして頂ければと思います。
iPhone / iPod touch 版は PSP 版をベースに、操作方法をタッチパネルに合わせて変更したものと言えます。
ただし一部のバグは修正されています。
FF2 はワンダースワン版、GBA 版でバランスが大きく変わったようです。
ゲームシステムも GBA 版でかなり変更されました。
後のバージョンになるほどゲームの難易度は下がっています。
※例えばフィールド上でケアル Lv1 を使うと、オリジナル版は 20 回で Lv2 になり、GBA 版は 10 回で Lv2 になり、iPhone 版は 8 回で Lv2 になります。
PSP 版や GBA 版の情報はそのまま利用できる事が多いのですが、他のバージョンの情報は iPhone 版では異なっている可能性があるので注意して下さい。
また、iPhone 版や PSP 版は本編の進行に合わせて「秘紋の迷宮」を進める事が出来るため、この点でもゲームバランスが変化しています。
【 FINAL FANTASY II 攻略ページ 】
ファイナルファンタジー2 攻略 1/4
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