FINAL FANTASY IV
内容:RPG(ロールプレイングゲーム)
作成:スクエニ / Matrix Software
公開:2012/12 公開
対応:iPhone / iPod touch & iPad 両用
価格:1800 円
iPhone 版ダウンロード(App Store)
シリーズ中、もっともファイナルファンタジー(FF)らしい作品。
それがこの「ファイナルファンタジーIV」でしょう。
ストーリーを重要視した RPG で、自由度は乏しいのですが、魅力的な登場人物が葛藤を繰り広げるシナリオは高く評価されました。
シリーズの中でも特にファンが多い作品です。
また、FF シリーズの戦闘スタイルである「ATB」(アクティブ タイムバトル)が初めて導入され、FF の基本システムを形作った作品でもあります。
iOS 版(及び Android 版)は、Nintendo DS 版の FF IV をベースにした移植作ですが、スマホの高解像度の画面に合わせて、グラフィックは大幅に描き直されています。
DS 版 FF IV の高画質バージョンと言っても良いですね。
この作品はシナリオの進行に合わせてパーティーのメンバーが変化します。
各キャラクターの職業は固定されており、自由には選べません。
よってその時々のメンバーに合わせた戦い方が必要になります。
敵キャラクターもこちらの構成に合わせた、戦略性に富む戦い方をしてきます。
よって「攻略」が必要なボスが多く、難易度はかなり高めです。
ただ、スマホ版(DS 版)の FF IV はキャラクターに様々な特技を習得させることが出来る「デカントアビリティー」というものが加えられています。
これによりキャラクターのカスタマイズが可能になっており、うまく活用することで戦闘を有利に進めることが出来ます。
多くのハードに移植された FF IV が遂にスマホやタブレットにも登場したことは、FF シリーズのファンにとって本当に喜ばしいことですね。
iOS 版はゲーム開始時に難易度を「ノーマル」と「ハード」から選択することができます。 これにより敵の強さが変化します。
最初の戦闘で受けるダメージ、与えるダメージは以下のように変わります。
元となっている DS 版 FF VI の難易度はハードと同じです。
ハードを基準に考えると、ノーマルで与えるダメージは3割ほど増えており、受けるダメージは3割ほど減っています。
敵の行動パターンや使用する技などに変化はないようです。
FF VI はシリーズの中でも高難度として知られており、DS 版はさらに難しくなっていたため、無理せず iOS 版で新たに用意された「ノーマル」でスタートすることをオススメいたします。
ただ、ハードでクリアすると Game Center の実績を獲得できます。
- 画面をなぞるとスティックが現れ、これで移動を行います。
人の方を向いたり、調べられる場所の前に立つと「!」のフキダシが現れます。
この時に画面をタップすると会話や調査を行う事が出来ます。
- フィールド画面でキャラクターをタップすると表示されるキャラが変わります。
- 立ち止まると画面右上に「メニュー」のボタンが表示されます。
メニュー画面では表示しているキャラクターの心情が表示されます。
※表示されるキャラはタップで変えられますが、そのキャラが行動不能になると自動で入れ替わります。
- 「アイテム」は1種類 99 個まで持つことが出来ます。
また「せいとん」のボタンを押すことで並び順がソートされます。
- アイテムはいくらでも持つことができるので、オリジナルでアイテム倉庫だった「デブチョコボ」の役割は、モンスター図鑑やイベントシアターの閲覧などに変わっています。
- 「まほう」で各キャラが覚えている魔法を使用できます。
回復魔法や治療魔法、変化魔法などは「ぜんたい」に使用することが可能です。
なお、このゲームの魔法はレベルが上がることで自然に増えていきます。
- 「そうび」でキャラクターの武器と防具を変更します。
各キャラクターごとに装備できるアイテムの種類が決められています。
ヤン(格闘家)とエッジ(忍者)のみ二刀流が可能です。
- 「アビリティ」で、各キャラクターが習得した「デカントアビリティ」の着脱を行うことが出来ます。
さらにコマンド欄に特定の魔法やアイテムを含め、それを簡単に使用できるようにすることも出来ます。
戦闘を「オートバトル」にした際に実行するコマンド(オートコマンド)もここで指定します。
※通常のコマンドの他、特定の魔法、特定のアイテム、特殊アビリティなどを含めることが可能です。
ただし「アイテム」は固定で外せません。
- バトルコマンドは5枠ありますが、「アイテム」は外せないので、自由に入れ替えできるのは4枠です。
- 「ぼうぎょ」と「チェンジ」は別枠で必ずコマンド欄に含まれます。
- アイテムとして使用することで魔法が発動する装備も指定可能です。
ただし装備をアイテムとして使えるのは、それを身に着けている人のみです。
- 「ならびかえ」では、キャラクターの位置を変更できます。
「チェンジ」のボタンを押すことで「前列2人・後列3人」と「前列3人・後列2人」の切り替えが出来ます。
後列のキャラクターは物理攻撃で受けるダメージが 3/4 になり、武器で与えられるダメージが半分になります。
ただし、弓矢・竪琴・ムチ・投げる の4つは後列でも威力が下がりません。
- 「コンフィグ」では「バトルタイプ」を選べます。
「アクティブ」は魔法やアイテムの選択中でも時間の進行が止まりません。
「ウェイト」は魔法やアイテムの選択中は一時的に止まります。
- 「マップ」のボタンを押すと、フィールドなら世界地図が、町や城なら内部地図が、ダンジョンなら白地図が表示されます。
- 世界地図には行ったことがある地域と、町や城、洞窟などが表示されます。
- 町や城の地図は最初から全て表示されます。
- ダンジョンの地図は「オートマッピング」の形式になっています。
最初は白地図ですが、行った場所が自動的に書き込まれていきます。
右下には完成率が表示されており、100 %になると「踏破ボーナス」としてアイテムが貰えます。
- マップは表示したままでも動くことが可能です。
表示したまま動くと地図が半透明化します。
- 白魔法「サイトロ」を使うと、未踏地域も含む全体マップを確認できます。
※全てのダンジョンマップの完成が入手条件のアイテムもあるので、マップを表示して漏れがないように探索しましょう。
サイトロも宝箱の確認に便利なのでうまく活用しましょう。
- 「セーブ」はフィールド上と「セーブポイント」でしか行えません。
セーブデータは3つ用意されています。
- 「ちゅうだん」は中断セーブを行います。
これはダンジョン内などを含めどこでも実行可能で、タイトルで CONTINUE を選ぶとそこから再開できます。
ただしこのデータは NEW GAME や LOAD GAME を選ぶと削除されます。
- 実際には「ちゅうだん」を選択しなくても、戦闘ごと、階層の移動ごとに自動セーブが行われています。
よっていきなりアプリを終了させても CONTINUE から復帰可能です。
- FF IV に死亡状態はありません。
HP が尽きても「戦闘不能」になるだけなので、宿屋に泊まったり、コテージを使えば治ります。
- さらに宿屋やコテージで全ての状態異常も治療されます。
- アイテムは「まとめ買い」すると割引されます。
4~9つで5%、10~14 個で8%割引され、以後5個ごとに割引率が1%ずつ高くなっていき、70 個以上購入した時の 20 %割引が最大です。
- 敵に遭遇すると戦闘画面に移行します。
- このゲームの戦闘は ATB(アクティブ・タイム・バトル)という形式です。
各キャラクターには行動順を示すバーグラフがあり、時間と共に貯まっていき、最大になるとそのキャラクターの順番になります。
- ATB が貯まる速度は「素早さ」に応じています。
よって素早さが高いキャラは順番が多く回ってきます。
- コマンド決定後、そのコマンドに応じた待機時間が再び必要になります。
この待機時間は「たたかう」や「アイテム」だと短いのですが、特殊な行動だと長くなります。
魔法は個別に待機時間が決められていて、威力の大きなものや召喚魔法だとかなり長い待機時間になります。
- 時間は常に経過していますが、コンフィグの「バトルタイプ」が「ウェイト」なら、魔法やアイテムの選択中は時間が止まります。
ただしそれ以外の行動の対象選択中は「ウェイト」でも動いたままです。
※復活魔法はウェイトが長い。 このゲームは「フェニックスの尾」が安いので、復活はウェイトが短いアイテムで行った方が有利。
- ゲーム序盤は素早さが低いので、ゲージの増加速度は遅めですが、レベルアップに従って徐々に早くなります。
だんだんコマンドの入力が忙しくなってくるので、素早さが高まってきたら状況に合わせて「コンフィグ」の「バトルスピード」を調整しましょう。
特に手強いボス戦の前は、スピードを落としておいた方が無難です。
- コマンドは左下に表示されます。
コマンド選択後は、ここに対象の一覧が表示されます。
- コマンドは最大5枠+ぼうぎょ+チェンジ があります。
- 防御は別の行動を決定するまで、魔法を含む全てのダメージを半減します。
- チェンジは全員の前列・後列を入れ替えます。
- コマンドに設定できる行動は、メニューの「アビリティ」で変更できます。
- コマンド欄は上下にスライドすることでスクロールさせられます。
下の方にあるコマンドはスクロールして選択して下さい。
- コマンドによっては、対象選択時に「敵/味方切り替え」「単体/全体切り替え」のボタンが現れます。
これを押すことで対象を切り替えることが可能です。
- 敵/味方切り替えボタンで、味方を攻撃したり、敵に回復魔法を唱えたりすることが出来ます。
- 単体/全体切り替えボタンで、魔法の対象を全体化することが出来ます。
ただし全体化した場合、単体にかけた時より効果が低下します。
また、全体化できない魔法も存在します。
- 攻撃魔法を全体化すると、1体あたりのダメージは敵が2体だと 80 %、3体で 70 %、4体で 60 %(以後 10 %ずつ低下)になります。
- 回復魔法を全体化すると、回復量は2体で 60 %、3体で 50 %、4体で 40 %(以後 10 %ずつ低下)となります。
- コマンドの選択は、画面のどこをタップしても行えます。
まだコマンドを決定していない状態で画面をタップすると、その時にカーソルが合っているコマンドが選ばれます。
- 画面を上下にスライドすると、コマンド欄のカーソルが上下に動きます。
つまりコマンド欄を直接スライドしなくてもカーソルを1つずつ動かせます。
- コマンドを決定して対象を選択する状態で、敵や味方を直接タップすると、その対象にカーソルが合います。 再タップで決定します。
- 魔法を選択後、画面を右にスライドすると味方全体、左にスライドすると敵全体を対象とします。 その後にタップで決定します。
- 対象選択時、その相手を一度でも「ライブラ」か「しらべる」で確認したことがあれば、残り HP と弱点 / 吸収の属性を確認できます。
ただしボスの残り HP は表示されません。
※一度調べておけば、以後ずっとカーソルを合わせるだけで確認できます。
HP 表示は最大 HP ではなく、残り HP です
。
- 右下には4つの特殊コマンドが並んでいます。
- AUTO は戦闘を「オートバトル」にします。
オートバトルでは、メニューの「アビリティ」の「オートコマンド」で設定した行動を繰り返します。
- オートコマンドに魔法が設定されている場合、(全体にかけられる魔法なら)全体を対象とします。
- コマンド欄に含めていないアビリティでもオートコマンドに設定可能です。
- オートコマンドでアイテムや装備を使用することも出来ます。
- MP やアイテムが尽きている場合は「たたかう」になります。
- オートバトルのまま戦闘が終了すると、次回の戦闘は最初からオートバトルでスタートします。
ただしボス戦ではオートバトルが自動的に解除されます。
- SKIP はそのキャラクターの順番を後回しにします。
これはこのゲームでは非常に重要です。
例えば、回復役は味方がダメージを受けた時にすぐ回復できるよう、行動できる状態のままで待機させておく、といった戦法を取れます。
- 防御中のキャラは SKIP させれば防御状態を継続します。
- すでに行動バーが貯まっている味方キャラクターをタップすると、そのキャラにコマンド順が移ります。
つまりこの場合、前のキャラは SKIP したのと同じになります。
- ESCAPE は敵から逃げます。
このゲームの逃走はコマンドとして選択するのではなく、ESCAPE 状態にしておくことで、継続して成否の判定が行われます。
- オートバトル中に ESCAPE すると、キャラクターは普通に戦いますが、逃走も同時に試み続けます。
- 弱い敵(こちらよりレベルが低い敵)の方が逃げやすくなります。
- 逃走に成功した時にお金を落としてしまう場合があります。
その金額は相手を倒した時に得られる金額に応じています。
- PAUSE は一時停止です。
離席したい時や、じっくり考えたい時に活用しましょう。
- 今回(iOS 版 FF IV)は全滅しても、オートセーブのデータや中断データは削除されません。
全滅するとタイトル画面に戻りますが、そこで CONTINUE を選ぶとすぐ直前の状態から再開できます。
オリジナルの FF IV には、特徴的な成長システムはありませんでした。
しかし iOS 版(DS 版)の FF IV には「デカントアビリティ」と呼ばれる、特殊なスキル習得システムがあります。
「デカントアビリティ」は「デカントアイテム」を使うことで覚えられます。
デカントアイテムには「オートポーション」「カウンター」「うそなき」など多くの種類があり、ストーリーの途中で手に入ります。
離脱するキャラクターの特技を継承するものが多く、例えば賢者のテラが離脱後にテラの特技である「おもいだす」が手に入ったり、吟遊詩人のギルバートが離脱後にギルバートの特技である「うたう」が手に入ったりします。
※歌うカイン、跳び蹴りするリディア。 こんな奇想天外な組み合わせも可能です。
デカント(Decant)とは「移す」という意味で、他のキャラの特技を移し替えるものです。
注目すべきなのは、ストーリー途中で離脱するキャラにデカントアビリティを習得させておくと、離脱後にデカントアイテムを多く入手できること。
例えば、テラの離脱後に「おもいだす」を入手できますが、テラにデカントアビリティを1つ習得させておくと「ふんばる」も、2つ習得させておくと「はやくち」も入手できます。
オリジナルの FF IV を知っている人の場合、途中で誰が離脱するか解るので、そのキャラを軽視してしまいがちですが、そうしていると逆にデカントアイテムを入手出来なくなるので注意して下さい。
※仲間が離脱して、そのキャラのデカントアイテムが落ちているところ。
3つ落ちていますが、そのキャラがデカントアビリティを1つも習得していなかった場合は、1つしか落ちていません。
デカントアビリティの中には、隠されているものや、固有のイベントをクリアしないと手に入らないものも数多くあり、すべて集めるのは(ノーヒントでは)非常に困難です。
入手方法は ストーリー攻略 に含めているので、そちらも参考にして下さい。
デカントアイテムは(1周で)1つずつしか入手できず、使うとなくなります。
よって誰にどのアビリティを覚えさせるか、よく考えて使用しましょう。
ただし2周目になれば、また大半のデカントアビリティを再び入手できます。
やり込み要素になりますが、習得したデカントアビリティと手に入れたデカントアイテムは両方とも次の周に引き継がれ、データは3周目まで引き継ぎ出来るので、繰り返していれば同じデカントアビリティを3つまで入手可能です。
※2周目は(1周目で手に入れていれば)最初から経験値や入手金を増やす「レベルハント」「ギルハント」などを活用できるので、ゲーム進行がラクになります。
また、途中離脱するキャラにデカントアビリティを覚えさせておけば、2周目は改めて覚えさせなくても、そのキャラのデカントアイテムを複数入手できます。
手に入れたデカントアイテムは「だいじなもの」の中に入れられます。
アイテムとして任意のキャラに使うことで、そのアビリティを覚えられます。
デカントアビリティはいくつでも習得できますが、使用できるのはバトルコマンドの枠に入れたもののみです。
メニューの「アビリティ」を選択し、キャラクターのコマンド欄を編集する画面を表示して、ここでコマンドに含めたアビリティのみが効果を発揮します。
コマンドとして使用しないアビリティでも、バトルコマンドの枠に含めておかないと効果はありません。
自由に設定できるバトルコマンドは4枠なので、一度に装備できるのは4つまでとなります。(オートコマンドの分も含めると5枠です)
【 FINAL FANTASY IV 攻略ページ 】
FF IV ストーリー攻略1 地上世界編
FF IV ストーリー攻略2 地下世界編
FF IV ストーリー攻略3 月世界編
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